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第一章
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しおりを挟む今日から両親を亡くした従姉妹が一緒に暮らすことになった。
従姉妹のリリヤと私は今年で12歳になるけど、お母様の妹の娘であるリリヤとは今日初めて会う
リリヤと私は従姉妹だけど、今までリリヤ家族は隣国で暮らしていたから会うことはなかった
リリヤの父親と母親は仕事中の事故で亡くなってしまい、リリヤが頼れる親戚はリリヤの伯母である私のお母様しか居なかった
私とリリヤの祖父母もまだ生きているけど、祖父母は叔母様と叔父様の結婚を反対していた
理由は叔父様が下位貴族だったことと、叔父様がとても危険な仕事をしていたからだ
叔父様と出会って叔母様も同じ仕事をするようになったから、祖父母は叔父様を今でもとても恨んでいる
叔父様と似ているリリヤのことも嫌っていて、祖父母はリリヤを引き取ることを拒否した
リリヤを施設に預けると聞いたお母様が、お父様にお願いして我が家で引き取ることが決まった
引き取る時の条件でリリヤがサフィナ公爵家の養子に入ることは拒否されたけど、我が家で居候することは決まった
リリヤにはサフィナ家の血は一滴も流れてないのだから、養子に入ることを拒否されるのは仕方ないわよね。
爵位が上に行けば行くほど血統が重要視される、サフィナ家の血が入ってないリリヤが養子に入るのは不可能
この事はどの貴族でも同じで、後妻の連れ子が再婚相手の養子に入れないことはよくある
これは貴族の中で暗黙のルールになっている
こんなルールが出来たのは、過去に色々問題が起きたからなのよね
1番の理由はその家の血が流れてないものに、家を乗っ取られないようにするため
その家の跡取りを守るための決まりでもある。
貴族はどうしても政略結婚が多いせいで、親に愛されない子供が庶民と比べて多い傾向がある
そのせいで前妻との間に生まれた子供に冷たく接して、血の繋がりはないけど再婚相手に似てる連れ子には、実の子供より可愛がる等の行為がよく起きる
可愛がるだけなら良いけど、馬鹿な貴族が血縁関係もない連れ子を跡取りに指名してしまうことが大昔によく起きていたらしい
今ではそんなことをする貴族が現れたら、周りの貴族から冷めた目で見られて、そのまま避けられるようになる
馬鹿じゃないかぎり、このルールを破る人は居ないでしょうね
改めてこれから一緒に暮らすことになるリリヤを見る、初めて会うはずなのに何処か見覚えがあるのよね
何か思い出せそうな感じがして、ジッとリリヤを見るけど、何も思い出せないからモヤモヤする
「リリヤ•ミスキナです。不束者ですがよろしくお願いします」
「ちゃんと挨拶が出来て偉いわね。私はオリガ•サフィナよ。貴女の伯母でリリヤのお母さんの姉よ」
「ママからオリガ伯母様のことを聞いたことがあります!!綺麗で頭が良くて完璧な方だと」
リリヤはとても嬉しそうにお母様に抱きつく
こういう人のことを天真爛漫って言うのかな?
貴族令嬢には彼女みたいな方は居ないから凄く新鮮に感じるわね
「妹は私の話をしてくれてたのね。あの子がこの国を出て行ってから、一度も連絡をしてくれなかったから、もう何とも思われてないと思ってたわ」
「ママは勝手な行動をしたから、今さら伯母様に連絡出来ないって言ってました。伯母様は家のために好きでもない人と結婚したのに、自分は自分勝手に好きな人と結婚したから、申し訳なくて連絡出来ないっていつも泣いてました」
何だろう…………
今すごくイラッとした
その言い方だと、我が家が愛情がない家庭みたいで嫌な気分になる
確かに貴族の中には、政略結婚をして夫婦の仲が冷めきってる夫婦もいる
私のお母様とお父様は政略結婚だけど、お互いが思い合っててとても仲が良い
「あの子はそんな事を気にしてたのね。確かに最初の頃は気不味かったけど、今では誰にも負けないぐらい旦那と仲良い自信があるのよ。あの子と連絡が取れてたら、罪悪感を持たせたまま亡くなることはなかったのに」
「伯母様大丈夫ですよ。ママならお空の上から私達を見守ってるはずです。だから誤解も今解決したはずです。仲良くしてる私達を見て、お空から私達を嬉しそうに見てると思いますよ」
リリヤはそう言ってお母様を抱きしめる
「優しいあの子ならそうかも知れないわね。リリヤの考え方はとても良いわね。亡くなったものがお空から見守ってくれてるって考えたら、お別れも寂しくなくなるわ」
あれ?
亡くなった者がお空から見守ってるって考えは珍しい考えよね?
何でリリヤがその発言をした時、全く違和感がなかったんだろう?
その考え方が当たり前だって、心の何処かで納得してる私がいた
亡くなったものは天国か地獄に行くものだと考えてた…………
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普通は亡くなったらそこで終わり
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