【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ

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第一章

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 それより私は何でベットに寝てるの?

 一番最後の記憶は…………

 ヒロインのリリヤが家に来て、家族みんなで自己紹介をしてた記憶はあるけど?

 人に聞かないと分からないかな?

 ベットの横に置いてあるベルを鳴らす

 1分もしないで部屋のドアがノックされた

「お嬢様お目覚めですか?」

「うん。入っても良いわよ」

「失礼致します」

 小さい頃から私のお世話をしてくれてるメイドが入ってきた

 前までは何とも思ってなかったけど、ベルを鳴らしてから部屋に来るまでの時間が早すぎるわよね

 私が部屋の中にいる時は近くで待機してるのかしら?

「顔色があまりよろしくないですね。体に何か不調だったりしますか?」

「特にないわ。何も覚えてないのだけど私は何で寝ていたの?自分でこの部屋に戻ってきたの?」

「何も覚えてなかったのですね。お嬢様はご家族とリリヤお嬢様と話してる途中で、急にお倒れになられたんですよ。お医者様に見てもらったのですけど、お医者様でも原因が分からなかったようです。お嬢様が目覚めてからもう一度診察することになっております」

 そうなんだ…………

 断定は出来ないけど、私が前世の記憶を思い出したことが原因よね

 トリガーはリリヤと会ったからかな?

 過度なストレスも原因だと思うけどね

「私が倒れてからどれぐらいの時間が経ったの?」

「倒れてから大体1日が経ってますね。起きないので皆様心配されていますよ」

「そんなに時間が経ってたんだ。外は明るいままだったから、長くても2時間ぐらいだと思ってたわ」

 メイドと話してると部屋の外が騒がしいことに気が付いて、すぐに部屋のドアがバンッと開いた

「イリーナ大丈夫か!!気分が悪かったり、痛い所とかないか?」

「お兄様心配し過ぎですわよ。何とも無いですから落ち着いてください」

「はぁ~、良かった。お前が倒れた時に咄嗟に受け止めたけど、完全に受け止められた自信がなかったから、もしも何処か打ってたらどうしようかと思った」

「お兄様が私のことを守ろうとしてくれたのなら嬉しいですわ」

 私のことになると本当に過保護になるわよね

 床に倒れそうになってる私を、咄嗟に受け止めるのって凄いとことよね

 運動神経が良すぎる気がする

 私は前世でと運動音痴だったけど、今生でもかなりの運動音痴よね

 リズム感がないからダンスも苦手なのよね

 貴族にとってダンスが苦手なのは致命的だから何とかしたいけど、生まれつきの特性はどうしようとないわよね

「私が倒れた後はどうなったのですか?」

「イリーナが倒れたからすぐに解散になったんだけど、リリヤ嬢の部屋が用意されてる別棟に案内する時にまた大騒ぎしていたよ。『やっぱり私は歓迎されてない、除け者にするつもりなんですね』って言ってたよ」

 乙女ゲームでのヒロインってここまで被害妄想が酷かったかしら?

 倫理的に考えて婚約者がいる相手にベタベタするのは問題行動だけど、ゲームでのヒロインは健気な性格だったはず、自分の行動に多少は罪悪感を持ってた気がするけど?

 ほんの少ししかまだ会ってないけど、自分は愛されて当たり前、世界の中心は自分って思考回路が垣間見れる

「彼女も叔母様達が生きてた頃は貴族令嬢として暮らしていたんですよね?別棟を用意されることは有り難いって感じることはあっても、それを嫌がるなんてどうかしてますわ。リリヤがいた国では、家族じゃない男性と一緒の屋敷に暮らすのは抵抗がないのかしら?」

「そんなことは無いはずだけどな。例え国が違くても貞操観念は何処も同じだろう。リリヤ嬢と会う前は多少は関わるつもりだったけど、既成事実を作られたら困るから俺は避けさせてもらうよ。父上にも許可は取ってある」

 その方が良いかもしれないですわね

 彼女に一般常識があり、お兄様と彼女が惹かれ合うなら問題なかったですけど、今の彼女が公爵夫人になるのは我が家の恥に繫がる

 他所の家と問題を起こされたら困りますもの

「お兄様はリリヤが公爵夫人の座を狙ってると考えてるんですね。お母様は全て納得してるんですか?」

 普段のお母様なら間違った選択はしないだろうけど、叔母様に対して後悔があるお母様は、叔母様の娘であるリリヤを特別視してるのは見ていてよく分かる

 リリヤを無視しようとしてお兄様の行動を、お母様が静かに黙認するとは思えないのよね

「母上は複雑そうな顔をしてたけど、短時間の間でリリヤ嬢の問題行動が目立ってるから、仕方ないって諦めてくれたみたいだ」

 なら大丈夫かな?

 お母様と私がリリヤのフォローに回ることになりそうだけど、それは仕方ないかもしれないわね

 リリヤが成人するまで我が家で面倒を見ると決めたからには、彼女が余程の問題を起こさない限りは、我が家で面倒を見る責任があるものね
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