家族の一員では無いみたいなので、伯父さんに助けを求めたら王女になりました

みちこ

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気が付いたら私は泣きつかれて寝ていた。

寝ぼけながら右手で目を擦るけど、痛みで一気に目が覚める

右手を見ると腫れていて青痣になっていた

そう言えばリディアに右手を思いっきり踏まれたんだよね

思ってたより重症かな?

これから私はどうすればいいのかな?

お母様の手紙を頼りに伯父様に助けを求める?

だけどお母様が亡くなってから、一度もあったことがない伯父様が私を助けてくれるかな?

姪として気にしてるなら一度は会いに来てくれるよね?

お母様が亡くなって3年が経つけど一度も会ってない

最後に会ったのがいつか私には分からない

私がお母様の娘って言って信じてもらえるのかも怪しい

私はお母様に似てるみたいだけど、見た目が似てる人なんて世の中には他にもいる

助けを求めたからって助けてくれるか分からないけど、このままこの家で暮らしていくのも辛いだけだよね

少しの可能性にかけてみるしかないかな?

そう言えば今は何時頃なのかな?

お父様達が馬車で出て行くのを見て思わずカーテンを閉めたから、外の様子が全くわからない

カーテンを開けて外を確認すると外は真っ暗だった

何時間寝ていたんだろう?

朝ごはんを食べてからすぐに寝たから長時間寝たことになるわよね?

お父様は使用人を数人残すって言ってたけど、誰もお昼ごはんの時間に呼びに来てくれなかったのかしら?

私のお世話は最低限しかしてもらってなかったけど、流石に食事抜きにされたことは無かったのに……、

一応、部屋のドアを開けて外に食事が置いてあるか確認したけど、予想通り廊下には何も置いてなかった

流石に12時間以上何も食べてないとお腹が空いたので、キッチンに行けば誰かしらいると思い向かうことにした

何か食べて空腹を満たさないと何も行動に移せないわよね

キッチンに近づくと光が灯っているのをみて私は安心した、料理が出来ない私には食事をするために誰かに頼むしかない

キッチンの直ぐ側まで行くと、キッチンにいる人の話し声が聞こえてきた

「ねぇ、お嬢様の食事の準備しなくていいの?お昼も用意してないよね?旦那様と奥様に愛されていないけど、私達が仕事放棄するのはまずくない?あんなのでも一応王族なんでしょ?」

「お嬢様は気が弱いから大丈夫よ。お腹すいたら自分からここまで来るんじゃない?シルビアお嬢様を甲斐甲斐しくお世話しても、私達の評価が良くなるわけじゃないし、ボーナスが出るわけでもないんだから適当でいいのよ。シルビアお嬢様が来たらパンと私達が食べてたスープを上げれば十分よ」

「私達が食べてたスープは私達が食べた後だから、殆ど具材が残ってないじゃない。貴女って意地悪ね~。でも確かにボーナスも出ないのに親に愛されてない子供の相手なんて面倒よね。次期当主のブルーノ様やリディアお嬢様相手なら喜んでするけどね。」

何でこんなに馬鹿にされないといけないの……、

これ以上悪意しかないこの家に居たくない

二人がいるキッチンに入りたくないから、ご飯を諦めて私は自分の部屋に戻ることにした
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