家族の一員では無いみたいなので、伯父さんに助けを求めたら王女になりました

みちこ

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本当に皆を危険な場所に戻していいのか悩んでいると、気が付いたらエリックお兄様が私の目の前に居て私の両手を握ってきた

「エリックお兄様?」

「シルビアは何も気にしないでいいんだよ。彼らはシルビアが大好きだから自分が出来る最大のことをしてるだけなのだから」

「でも私と出会うことがなかったら、皆はこんなに危険なことをすることもなかったんだよ。普通の暮らしをしていたはずだもん」

貴族を敵に回すなんて危険に違いない

相手が高位貴族であればあるほど、大金を使ってセントを潰そうとするはず、大金を使って危険人を雇って皆を殺そうとするかもしれない

「シルビアお嬢様、私達はセントとして活動する時に危険なことは覚悟してます。だからと言って簡単にくたばるつもりはありません。絶対などないのは分かってますけど約束します。絶対にシルビアお嬢様を悲しませんようなことはしないと」

「絶対よ。もう……、私の前から誰か居なくなるのは嫌よ。お母様が亡くなって、ロアナ叔母様も亡くなって、沢山の使用人が亡くなったのは辛かったんだから」

あの病気で亡くなったのは誰も悪くないのは分かってたけど、初めての身近の人の死は私を絶望させるのには十分だった

信頼してる皆がお父様に辞めさせられて、皆があの家から追い出されてから私は一人で孤独に耐えていた

味方のいないあの家は私とってとても冷たかった

「約束します!!シルビアお嬢様を二度と一人にはしません!!」

「僕もシルビアを一人にしないよ」

「俺だってシルビアが嫌がっても一緒に居てやる」

「これからはずっとシルビアは私の妹よ」

「シルビアお姉様泣かないで」

エリックお兄様とウィリアムお兄様は私の頭を撫でてくれて、アンリお姉様とジャンヌは私に抱きついてきた

王宮に来てからは沢山の人達に愛されて幸せだけど、また急に孤独になる日が来るんじゃないかと不安だったけど、皆が居れば大丈夫だとやっと安心できた

二人に抱きしめられながら顔を上げると、伯母様はハンカチで顔をおさえている

伯父様は目を真っ赤にしながら私達を優しく見つめていた

「シルビアは何も心配しないで幸せになればいいんだよ。シルビアが幸せになれるように、私達大人が動くからシルビアは私達に守られていればいい」

「うん」

伯父様はそう言って、私の頭を優しく撫でる

「今回のことって、シルビアの父親たちを罰する要因にならないのかな?シルビアは結果的に自分でこの王宮に避難したから無事だったけど、下手したら亡くなってたかもしれないんだよね」

「使用人を罰することは出来るだろうけど、メリル家の者たちを罰するのは難しいだろうな。あの男はシルビアの面倒を見させるために、少ないけど2、3人は残しているから仕事放棄してる使用人が悪いだけだ。あの男にあわよくば使用人が仕事放棄をして、結果的にシルビアが亡くなれば良いって気持ちがあったとしても、指示出してるわけではないだろうし、他人の考えを覗くことは不可能だから罪に問うことはできないな」

「チッ、運がいいのか、それともずる賢いのか分からないけどイラッとするね。シルビアの父親が本心でシルビアをどう思ってるのか知らないけど、少し考えたらどうなるかわかるだろうに、証拠がないから裁くことが出来ないのはもどかしい」

確かにエリックお兄様の言う通り、普段から使用人に雑に扱われてるの知ってるだろうから、自分たちが居なくなったらどうなるかは普通は予想できるよね

もしかしたら本当にお父様は私が死ぬのを望んでいたのかしら?

「あの男が戻ってきたらすぐにでもあの男を呼び出して、私があの男からシルビアの親権を奪うから、シルビア達はあの男と鉢合わせしないように気をつけなさい。追い詰められたものは何をするかわからないからな」

「話し合いの場にシルビアは同席させないのですか?」

「あの男が心無いことを言うかもしれないからな。これ以上シルビアが傷つく必要はないだろ。話し合いの場には私とソフィーで参加する。それと第三者としてフィグラルツ公爵とブリュネ伯爵に同席してもらうよ」

ブリュネ伯爵はダニエル様の父親でフィグラルツ公爵はシャノン様のお父様かな?

お二人のお父様と会ったことはないけど、お二人のご両親ならちゃんとした人よね

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