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しおりを挟む生徒会の皆には、婚約のことを説明しないといけないのよね。
私とレオンが付き合ってるのを知ってるから、私がエルガー家の次男と婚約したって話を聞いたら、きっと混乱するに決まってる。
「今日は報告があるんです」
「そんな深刻そうな顔をしてどうしたんだ?まさか…………、レオンの子供を妊娠したのか!?」
リオン王子からとんでも無い発言が飛んでくる。
私とレオンはまだ子供が出来るような行為はしてないわよ。
「馬鹿なことを言うな!!俺とメアリーはまだ清い関係だ!!俺はメアリーが周りから後ろ指を指されるような軽率な行動をするわけ無いだろ」
「レオンは真面目だな。俺なら好きな人と両思いになれたら、我慢出来ない気がする」
「俺だって早くメアリーとそんな関係になりたいが、もしもの事があったら色々と言われるのは、俺ではなくメアリーなんだよ。自分勝手なことはできない」
えっと…………、レオンの気持ちは嬉しいけど、ここでそんな話をしないで欲しいわね。
何処を見て良いのか分からず、視線を彷徨わせてると、ジェシカに視線が止まる。
ジェシカは近くにある紙束を両手で掴むと、そのままレオンとリオン王子の頭に振りかぶる。
えっ!?
ガンッ……、ガンッ
「イテッ!?」
「痛っ!?」
「あんた達は馬鹿なの?ここには乙女が2人も居るんですけど?そういう話は男だけの空間で話しなさいよ!!」
リオン王子にこんな事を出来るのは、従姉妹であるジェシカだけね。
「乙女が2人?俺には1人にしか見えないが?」
「また殴られたいの?今度はこの書類の角で殴るわよ」
「ごめんなさい。ここには乙女が2人います」
ジェシカが強すぎる。
「馬鹿のせいで話が進まない。ジェシカとリオンは席に座ってくれ。メアリーから大切な話があるんだ」
「ごめんごめん。レオンは話の内容を理解してるのか?」
「多分、全て知ってると思う。メアリーと俺の両親が計画を立ててるのを隣で聞いてたからな」
レオンは横で黙って聞いてただけだったわね。
たまに質問や意見を言うことは有ったけど、ほぼ私とおじ様達の話を黙って聞いていた。
「レオンは仲間外れだったのか?」
「いや………、俺が意見を言わなかっただけだ。メアリーがしようとしてることを、無条件に賛成出来なかったから、話に加わってたら邪魔しかしないと思ったんだよ。だから横で黙って聞いてることに専念してたんだよ」
そうだったんですね。
レオンの気遣いに全然気が付いていませんでしたわ。
今回の計画に賛成してないのは気が付いてましたけど、私達が一緒になるためには、ちょっとした犠牲は必要だと思ってた。
レオンを犠牲にするより、自分を犠牲にする方を選んだけど、レオンを傷付けることに変わりはないわよね。
「メアリーは何をするつもりなの?もしも危険なことだったら、親友として絶対に許さないわよ」
ジェシカが私の隣に座り、私の顔を覗き込みながら私の両手を力強く握る。
「まだ危険かどうかは分からないの。相手の出方次第で決まるわ。あのね…………、今日の夕方にエルガー家の次男との婚約が決まると思う」
「待って!?エルガー家の次男ってあの女好きのことよね?あんな男と婚約させるなんて、メアリーの親は何を考えてますの!!それにメアリーにはレオン兄様がいるでしょ!!」
怒って当たり前よね。
レオン以外の男と婚約するなんて、浮気宣言をしてるようなものですもの。
昔から婚約者の別に恋人が居るのはよくあった話みたいですけど、今では婚約者を自分で選ぶことが出来る家が増えたことで、滅多に不貞行為をする人は減った。
ジェシカからしたら、従兄弟を馬鹿にされたって思うわよね。
私とジェシカの友情はここで終わってしまうのかしら?
これからの計画を言って、ジェシカが納得してくれるのか分からない。
もしかしたら絶縁されるかもしれない。
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