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しおりを挟むエミリーは本当に自分が跡取りになったら、仕事をどうするつもりなのかしら?
絶対にあり得ないと思ってたから、そこのところを聞いたことがないのよね?
お父様達が認めるわけないから、聞くだけ無駄だと思ってたのよね。
良い機会だから聞いてみようかしら?
「エミリーは小さい頃から自分が跡取りになるって言ってるけど、もしも本当に跡取りになったらどうするつもりなの?」
「どうするつもりって何が?」
「だってエミリーはずっと勉強から逃げてるわよね?貴女が跡取りになっても仕事が出来ないじゃない。ミカエル様に任せようとしても無理よ。あの人も仕事が出来るタイプではないですからね」
「そんなの人に任せればいいだけでしょ?私がする必要はないでしょ。メアリーは馬鹿なのね。お父様だって普段は遊び歩いてるんだから、私にだって出来るわよ」
うーん、確かに遊び歩いてるけど最低限の仕事は一応はしてるわよ。
私に仕事を押し付けられるようになってからは、だいぶ楽をしてるみたいだけど、お父様しか出来ない物はちゃんとやっている。
お父様は愚か者ではあるけど、落ちこぼれではない。
最低限の仕事をこなす能力はある。
「お父様はちゃんと仕事してるわよ。雑用とかは人を雇ってるけど、最低限の仕事は今もしてるわ。当主の仕事を完全に人に任せることはできないわよ」
「だったらメアリーが代わりにやれば良いのよ。当主は私で仕事はメアリーがすればいいでしょ?今までの努力も無駄にならなくて良いでしょ?私って頭良い!!」
自分勝手すぎる。
何で私がそんな奴隷みたいな生活をしないといけないのよ。
「お断りよ。何で私がそんなことをしないといけないのよ。お父様から聞いてないみたいだけど、もしも貴女とミカエル様が浮気をしたら、お父様には貴女か私のどちらかを選ぶように言ってるわ」
「どちらかを選ぶ?」
「そうよ。貴女を当主にして私がこの家と縁を切るか、私を選んで貴女と完全に縁を切るかのどっちかよ。もしも私が選ばれたら貴女は庶民になるのよ」
お父様はこんな大事なことも説明しなかったの?
最後までエミリーが私から婚約者を奪わないと思ってるのかしら?
それか最終的に有耶無耶にするつもり?
そんなの絶対に許さないわ。
「何で私が庶民にならないといけないの!!」
「だってミカエル様と結ばれても継ぐ家なんて無いですからね。ミカエル様は私と結婚出来なかったら庶民になるか、他の婿が必要な貴族女性を探す必要があるわ。そうなったら貴女とは別れるしかないから、貴女は結局庶民になってしまうわよ」
「ミカエル様と別れることになったら、絶縁なんてする必要がないでしょ?」
「ミカエル様と別れたからって、絶縁が無くなるわけないでしょ。何で私を裏切った相手をまた迎え入れないといけないのよ。新しい縁談をまた壊されたら困るわ」
お父様にはエミリーを優先してほしいけどね。
私を優先して、エミリーを簡単に切り捨ててしまったら、私とレオンの結婚も難しくなってしまう。
そのためにもエミリーには、一時期でもレオンの婚約者になってもらう必要がある。
本当はとてもとても嫌だけど!!
我が家では払えないぐらいの賠償金の請求をしてもらって、賠償金の代わりに私との結婚を認めさせるのが今回の計画。
「何度も奪ったりしないもん。何でそんな事を言うの」
「ならミカエル様を奪わなければ良いだけの話でしょ。ミカエル様は私の婚約者なんだから、普通は姉から婚約者を奪ったりしないわ。言っとくけどエミリーが避妊手術をしても、貴女をミカエル様の愛人として認めることはないからね」
自分の妹が夫の愛人なんて、世間の笑い者になるだけだもの。
絶対にゴメンだわ。
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