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第2章 ざまぁ篇
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しおりを挟むラッセル様に連れて来てもらったお店はすごくオシャレなお店だった。
だけど店内にはカップルばかりでちょっと居た堪れない
周りから見て、私とラッセル様はどう見えるのかしら?
兄と妹ってところかしらね
「なんかすまない、店選びを間違えたみたいだな」
「そんなことないです。お料理もとても美味しくて、見た目も華やかで見てて楽しかったです」
この店のお料理は野菜やお肉をお花の形にされてたりして、食べて美味しい、見て楽しい料理ばかりだった
見た目がいいのはほかの店でもよくあるけど、そういう所は味は二の次で微妙だったりする
どうせ食べるなら美味しいものが食べたいわよね。
「そう言って貰えると連れてきた甲斐が有る」
ラッセル様と和やかに話していると
「あれ?お姉様?」
後ろを向くとアンナとイワンが腕を組んで寄り添っていた。
「エレーナ何故ここにいるんだ?しかも男と2人でなんて、君は浮気をしていたのか!!」
「それを私に言います?今現在、浮気の真っ最中の貴方が?それに彼は私が兄のように慕ってる方の友人ですわ。私が1人でご飯を食べるとしって、私に気を使いディナーに誘ってくれただけですわ。貴方たち2人と違って不純な関係ではありませんわ」
「なっ!?俺たちは別に……、そんな……、やましい関係だなん、いずれ家族になるのだから義妹と親睦を深めてるだけだ!!」
「かなり動揺していて誤魔化せると思ってますの?彼女は私の義妹ではないって、何度も言いましたわよね?浮気してたって認めたらどうですか?貴方とアンナが恋人になろうとどうでもいいですわ。だけど付き合うなら私との関係を清算してからにしてくれます?キープされてるみたいで気分が悪いですわ」
私とイワンが言いあってる間、アンナはニヤニヤして私を見ている。
気持ち悪いわね、何がしたいのかしら?
私から男を奪えて嬉しがってるんでしょうけど、イワンとはいずれ別れるつもりだから、アンナに取られても何とも思わないのよね
「ちょっと早いけど別れましょう。期限はまだ半年あるけど、貴方のことを好きには成れる気がしないのよね。私とイワンのお付き合いが期間限定のお付き合いとは言え、恋人って事には間違いないわ。それなのに浮気するような男を絶対に好きになることは無いから」
私の提案にイワンは考え込んでしまった
何を考え込んでるのかしら?
どんなに言い訳を並べたって浮気した事実があるんだから別れることに変わりわないのに
付き合う時の条件で、1年間付き合って好きになれなかったら別れるって契約と、もしもお互いに他に好きな人が出来たら、私達の関係を解消してから相手と付き合うって決めた、破ったらすぐに別れると言っていた
「ねぇ~、イワン、もう隠し事は辞めよ~、私とイワンが愛し合ってるのは事実だし~、お姉様には悪いことしちゃったけど、私達が幸せになればいつかは許してくれるよ~、それよりお姉様とイワンがした契約ってなんの事~」
相変わらず、男に媚びる時は馬鹿みたいな話し方をしてるのね
「いい加減にイワンも何か言ったらどうなの?何時までも黙っていられると、話が進まないのよ。別れるって事でいいのよね?」
「ねぇ~、無視しないでよ~、契約って何のことなの?」
「はぁ~、煩いわね。イワンと私は期間限定で付き合ってるのよ。イワンは何度も告白してきたけど、私は彼を恋愛感情で見れなかったから断ってたのよ。だけど諦めない彼に1年付き合って、私がイワンを好きになれなかったら、イワンは素直に諦めるって条件を付けたの。付き合ってる期間に、他に好きな人が出来たり、浮気するようなことがあったら、期限を待たずに私達の関係は終わりにするって条件もね」
私の話を聞いたアンナはボソボソと何か言い始めた。
声が小さ過ぎて何言ってるか分からないわね
「エレーナは妹に対して冷たすぎる、実の妹なのにそんなに邪険に扱うことないだろ!!それに俺は何度も言ったはずだ、父親に愛されてないからって、愛されてる妹を公爵家の人間だと公表させないのは酷すぎる!!アンナだって公爵家の娘と名乗る権利があるんだ!!」
えっ?
何言ってるの?
アンナに公爵家を名乗る資格があるわけないじゃない
誰がイワンにそんな嘘を吹き込んだのかしら?
アンナ自身?
でも流石のアンナだって、バレたら罰せられるのを分かってるはずだし、そんな馬鹿なことするわけないわよね?
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