【完結】私は公爵家の娘ですけど義妹は男爵家の娘ですわよ

みちこ

文字の大きさ
51 / 82
第2章 ざまぁ篇

22

しおりを挟む

ラッセル様に連れて来てもらったお店はすごくオシャレなお店だった。

だけど店内にはカップルばかりでちょっと居た堪れない

周りから見て、私とラッセル様はどう見えるのかしら?

兄と妹ってところかしらね

「なんかすまない、店選びを間違えたみたいだな」

「そんなことないです。お料理もとても美味しくて、見た目も華やかで見てて楽しかったです」

この店のお料理は野菜やお肉をお花の形にされてたりして、食べて美味しい、見て楽しい料理ばかりだった

見た目がいいのはほかの店でもよくあるけど、そういう所は味は二の次で微妙だったりする

どうせ食べるなら美味しいものが食べたいわよね。

「そう言って貰えると連れてきた甲斐が有る」

ラッセル様と和やかに話していると

「あれ?お姉様?」

後ろを向くとアンナとイワンが腕を組んで寄り添っていた。

「エレーナ何故ここにいるんだ?しかも男と2人でなんて、君は浮気をしていたのか!!」

「それを私に言います?今現在、浮気の真っ最中の貴方が?それに彼は私が兄のように慕ってる方の友人ですわ。私が1人でご飯を食べるとしって、私に気を使いディナーに誘ってくれただけですわ。貴方たち2人と違って不純な関係ではありませんわ」

「なっ!?俺たちは別に……、そんな……、やましい関係だなん、いずれ家族になるのだから義妹と親睦を深めてるだけだ!!」

「かなり動揺していて誤魔化せると思ってますの?彼女は私の義妹ではないって、何度も言いましたわよね?浮気してたって認めたらどうですか?貴方とアンナが恋人になろうとどうでもいいですわ。だけど付き合うなら私との関係を清算してからにしてくれます?キープされてるみたいで気分が悪いですわ」

私とイワンが言いあってる間、アンナはニヤニヤして私を見ている。

気持ち悪いわね、何がしたいのかしら?

私から男を奪えて嬉しがってるんでしょうけど、イワンとはいずれ別れるつもりだから、アンナに取られても何とも思わないのよね

「ちょっと早いけど別れましょう。期限はまだ半年あるけど、貴方のことを好きには成れる気がしないのよね。私とイワンのお付き合いが期間限定のお付き合いとは言え、恋人って事には間違いないわ。それなのに浮気するような男を絶対に好きになることは無いから」

私の提案にイワンは考え込んでしまった

何を考え込んでるのかしら?

どんなに言い訳を並べたって浮気した事実があるんだから別れることに変わりわないのに

付き合う時の条件で、1年間付き合って好きになれなかったら別れるって契約と、もしもお互いに他に好きな人が出来たら、私達の関係を解消してから相手と付き合うって決めた、破ったらすぐに別れると言っていた

「ねぇ~、イワン、もう隠し事は辞めよ~、私とイワンが愛し合ってるのは事実だし~、お姉様には悪いことしちゃったけど、私達が幸せになればいつかは許してくれるよ~、それよりお姉様とイワンがした契約ってなんの事~」

相変わらず、男に媚びる時は馬鹿みたいな話し方をしてるのね

「いい加減にイワンも何か言ったらどうなの?何時までも黙っていられると、話が進まないのよ。別れるって事でいいのよね?」

「ねぇ~、無視しないでよ~、契約って何のことなの?」

「はぁ~、煩いわね。イワンと私は期間限定で付き合ってるのよ。イワンは何度も告白してきたけど、私は彼を恋愛感情で見れなかったから断ってたのよ。だけど諦めない彼に1年付き合って、私がイワンを好きになれなかったら、イワンは素直に諦めるって条件を付けたの。付き合ってる期間に、他に好きな人が出来たり、浮気するようなことがあったら、期限を待たずに私達の関係は終わりにするって条件もね」

私の話を聞いたアンナはボソボソと何か言い始めた。

声が小さ過ぎて何言ってるか分からないわね

「エレーナは妹に対して冷たすぎる、実の妹なのにそんなに邪険に扱うことないだろ!!それに俺は何度も言ったはずだ、父親に愛されてないからって、愛されてる妹を公爵家の人間だと公表させないのは酷すぎる!!アンナだって公爵家の娘と名乗る権利があるんだ!!」

えっ?

何言ってるの?

アンナに公爵家を名乗る資格があるわけないじゃない

誰がイワンにそんな嘘を吹き込んだのかしら?

アンナ自身?

でも流石のアンナだって、バレたら罰せられるのを分かってるはずだし、そんな馬鹿なことするわけないわよね? 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】 白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語 ※他サイトでも投稿中

「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。

パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、 クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。 「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。 完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、 “何も持たずに”去ったその先にあったものとは。 これは誰かのために生きることをやめ、 「私自身の幸せ」を選びなおした、 ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。

【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに

おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」 結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。 「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」 「え?」 驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。 ◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話 ◇元サヤではありません ◇全56話完結予定

【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。

112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。 愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。 実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。 アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。 「私に娼館を紹介してください」 娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。

つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。 彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。 なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか? それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。 恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。 その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。 更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。 婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。 生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。 婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。 後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。 「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。

幼馴染の親友のために婚約破棄になりました。裏切り者同士お幸せに

hikari
恋愛
侯爵令嬢アントニーナは王太子ジョルジョ7世に婚約破棄される。王太子の新しい婚約相手はなんと幼馴染の親友だった公爵令嬢のマルタだった。 二人は幼い時から王立学校で仲良しだった。アントニーナがいじめられていた時は身を張って守ってくれた。しかし、そんな友情にある日亀裂が入る。

結婚記念日をスルーされたので、離婚しても良いですか?

秋月一花
恋愛
 本日、結婚記念日を迎えた。三周年のお祝いに、料理長が腕を振るってくれた。私は夫であるマハロを待っていた。……いつまで経っても帰ってこない、彼を。  ……結婚記念日を過ぎてから帰って来た彼は、私との結婚記念日を覚えていないようだった。身体が弱いという幼馴染の見舞いに行って、そのまま食事をして戻って来たみたいだ。  彼と結婚してからずっとそう。私がデートをしてみたい、と言えば了承してくれるものの、当日幼馴染の女性が体調を崩して「後で埋め合わせするから」と彼女の元へ向かってしまう。埋め合わせなんて、この三年一度もされたことがありませんが?  もう我慢の限界というものです。 「離婚してください」 「一体何を言っているんだ、君は……そんなこと、出来るはずないだろう?」  白い結婚のため、可能ですよ? 知らないのですか?  あなたと離婚して、私は第二の人生を歩みます。 ※カクヨム様にも投稿しています。

処理中です...