【オススメネット小説】幻獣少女えるふ&幻獣になったオレ

猫パンチ

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第一章 カプリコーンと魔術師(マジシャン)の卵

第三話 木霊暴走、退学の危機!

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沈黙を打ち払ったのは、生徒指導室に来た貞先生だった。
扉を開ける音がし、長い沈黙が終わった事を悟る。
すると、貞先生に続けて、知らない男性が入って来た。
優しそうな人だが、ガタイが良く、体育教師よりも強そうだ。

纏っている雰囲気は、教師のような感じではない。
不快感は無いのに、近付きたくないと心が叫ぶような第六感を感じる。
そう、この男性は刑事なのだ。
オレは、彼が自分からそう言う前に直感で分かっていた。

母親から警察のご厄介だけにはなるなと言われている。
まあ、近所の殺人事件の調査だろう。
オレは悪い事はしてないし、安全面での指導とかそんな感じだろうか? 
そう言い聞かせて、行動に不審な点が無いように努力した。
その行動がすでに怪しいが、警察と馴染みがない人には普通の行動だろう。

恐れる必要なんてないんだ! 
オレは、近所に住んでいるから事情を訊かれるだけなんだ。
逃げ出したいという欲求を押さえて、オレはその場に踏み止まっていた。
遠野さんも貞先生も全く話し始めないので、オレが用件を尋ねてみる。

早く帰って、お母さんとの最新の携帯電話を買った約束を果たさなければいけないんだ。
遠野さんが理事長の娘だろうと関係ない。
むしろ、女同士の方が会話も弾むだろう。
そうすれば、オレの未来も安全になるし、学校生活も楽になるはずなんだ!

生徒は若さからどうやって接すればいいか分からないだろうが、母親は意外と経験豊富だから、仲良くなる秘訣くらい教えてくれるだろう。
家柄的にも、オレの人生が有利になる可能性を秘めている。
恐れず、彼女を大切にしてやれば、十分過ぎるほどの見返りが期待できるかもしれないのだ。
オレはそういう卑しい事を考えながらも、何とか帰りたい一心で刑事さんに尋ねる。

「何かあったんですか? もしかして、近所の殺人事件の調査か何かで?」

「話が速くて助かるよ。轟木霊(とどろきこだま)君だね。
キミの昨夜九時頃のアリバイ(事件が起こった時刻になにをしていたかの証明)を聞かせてもらおうか? 
ある人物が、キミくらいの背丈の幻住高校生男子が、女性を刺殺した現場を目撃したと言っているんだ。
まだ確実とは言えないが、キミに殺人の容疑がかかっている。
ゆっくり詳しく話してくれ!」

刑事さんにそう言われ、オレは昨日の事を思い出し始める。

(昨日の夜中九時頃か……。
オレが遠野さんにメールしたのが夜の十時くらいだから、夜の九時というと丁度道を歩いていた時だ。
その時に、ある女性とぶつかったな。
女性が怪我をしなくて良かったけど、後ろにいた女性徒が逃げて行ったけ……。

はっ、オレが疑われているのか? 
まずい、アリバイなんてないぞ! 
いや、落ち着けオレ……。
ぶつかった女性がオレのアリバイを証明してくれるはずだ。

その女性が殺された女性なら、オレのアリバイも犯人じゃないって証明も無いけど……。
でも、こういう場合は素直に話さないと、隠蔽罪の疑いも掛けられるんだよな。
信じてもらえるかも分からないけど、勇気を持って真実を語るしかないんだ! 
オレは悪い事はしていない、大丈夫だ!) 

背中に汗をかきつつも、オレは昨日の出来事を話す事にした。
おそらく目撃者は、あの逃げって行った女生徒だろう。
オレと女性がぶつかったのを、刺したと判断したに違いない。
まあ、実際には無事だったし、不安になる程でもないはずだ。

「実は、オレ、昨日夜中九時に殺された女性かどうかは分からないですけど、ある女性とぶつかったんです。
怪我は無かったですけど、そこを目撃されたらしくて……。
逃げる女子高生の姿を見ましたから。
ついでに、オレは制服を着ていたので……」

「なるほど。良く話してくれた。
キミのアリバイは無いということか……」

刑事さんはそう言って納得する。
オレが緊張していると、貞先生と遠野さんが話し始める。

「でも、鏡野さんという女性徒の話はかなり正確だったわよ。
時間も九時丁度に見たって言っていたし、その後来たホームレスのボケ老人ともほとんど話の辻褄が合う。
犯人は木霊君以外に考えられないわよ。
私はどちらの証言も聞いたから、アリバイは完璧だし、動機がない以外は木霊君が犯人で間違いないのよ。悲しいけれど……」

「そんな、詳しく目撃証言を教えてください。
どこかに矛盾はあるかもしれませんよ!」

「そりゃあ、矛盾はあるでしょうね。
女子高生の証言はともかく、ホームレスは老人でボケていた感じがしたし……。
無職というだけで、社会的信頼は格段に落ちるのよ!」

「そんな……。じゃあ、木霊君が殺人犯だというのですか? 
私と一緒に帰ろうとか言っていたんですよ?」

「それ、危ないわね。
もしもそうだとしたら、次のターゲットは遠野さんという事に……。
私が引き止めていなかったら、明日の新聞は女子高生殺害! 
十五歳の少女に起きた悲劇とは? という感じで報道されていたかも……。
動機は婦女暴行とかあり得るかもね。
殺された女性もそれなりに美人だったようだし」

「こ、恐い! 私をそんな目で見ていたんなんて……。
いえ、木霊君は良い人です。
殺人なんてできる人じゃありませんよ!」

「まあ、実際何とも言えないけど……。
凶悪殺人犯を捉えてみたら、十二歳の子供だったり、優等生で賢い子だったりするからね。
まあ、学校側の責任逃れで、側から見たら分からなかったアピールをしているのでしょうけど……。
実際、問題行動をしていたとしても、マスコミの前で言わないわよね。
学校側の責任問題とか言われるだけだし……」

二人が話しこんでいると、刑事さんが割り込んで来る。
さすがに、これ以上の噂は避けたいのだろう。
誤報が飛び交っても良い事は全く無い。
むしろ、治安と学校の評判を落とすだけになりかねない。

「一応、目撃証言を聞いてもらうよ。
木霊君の証言と一致するかも分からないし……。
警察としても目撃者の証言がバラバラで困っているんだ。
木霊君の目撃証言も根拠に入れて考えてみたい」

貞先生は、オレを怒らせる一言を言う。
明らかに、オレが犯人である前提で話し出していた。

「でも、木霊君の証言が全くの出鱈目だったらどうするんですか? 
真犯人で、捜査をかく乱しようとするかもしれませんよ? 
とりあえず、手錠くらいはした方が良いんじゃないですか?
ズシリと重い手錠が、彼を正直にならせますよ。
彼が取り返しの付かない犯罪に手を染めてしまった事を自覚し、罪の意識に苛まれるようにしてくれますよ。
自首の方が罪も軽くなるし、彼の将来にとっては良いんじゃないですか?」

貞先生は完全にオレを犯人と疑っている。
遠野さんも、オレを見る目が不安になっているのを感じた。
信頼して欲しい人物に疑われると、普段の数倍はイライラするモノだ。
オレは怒りを抑えるため、トイレに行く事を願い求める。

刑事さんは、オレをまだ犯人とは思っていないようで、あっさりと許可が出た。
とにかく彼女達と離れたいと思う。
今、遠野さんに近付くと、怒りで彼女を傷付けてしまうかもしれない。
貞先生に至っては、オレが新たな傷害事件を起こす危険があった。
オレが犯人でなくても、オレを犯人にさせる気満々のようだ。

オレはそう思って、トイレに行こうとする。
すると、遠野さんも生徒指導室を出て、同じ方向に向かう。
微妙に警戒しているのが、逆にオレのイライラを強めて行く。
オレを避けるように動く女の子を腹立たしく思った。

オレ達はトイレに入り、それぞれ用をたす。
オレは先にトイレを出て、遠野さんを待ち構える。
遠野さんは、オレと話をするそぶりを見せるが、途端に黙ってしまった。
遠野さんはオレが道を塞いでいるのを見ると、全速力でオレの前を通り過ぎようとする。

腕を掴んで引き留めようとするが、女性特有の仕草で拒絶された。
さすがに、いきなり腕を掴んではビックリするだろう。
だが、オレも必死だった。
せめて彼女の誤解だけは取り除きたいと思い、腕を掴んで止めようとする。
しかし、オレが掴んだのは遠野さんの髪の毛だった。
綺麗だと思う手入れされた髪の毛を、オレは思いっきり掴んでしまった。

「痛い! やめて! 私の髪の毛に触らないで!」

髪の毛を束にしたような状態で掴み、遠野さんの頭を引っ張る感じになる。
オレはそう言われ、咄嗟に髪の毛を離した。
しかし、遠野さんはよろける様にして、斜め後ろに倒れ込む。
スカートがめくれ上がり、ブルーと白のストライプのパンツが見えていた。

遠野さんは髪の毛を触って直しているが、スカートの方は無関心なのか、しばらくパンツが見え続けていた。
オレは眼を背けることも出来ず、彼女の様子をしばらく見ていた。
彼女が大切にしている髪の毛を引っ張った事により、オレに罪悪感ができた。
髪の毛を傷付けた事からか、パンティーが見えている事からなのか、オレの心臓はドキドキ鼓動し続けている。

「ごめん、髪の毛を引っ張っちゃって……」

遠野さんは何も答えず、ずっと黙ったまま髪の毛を整えていた。
髪の毛を握られ、相当不機嫌になっているのだろう。
オレは静かに悟った、オレの人生が終了した事を……。
殺人犯の容疑がかかり、更に権力のある家の娘さんに暴力を振るった。
これだけで社会的抹殺は免れないだろう。

(お母さん、お父さん、愚かなオレを許して下さい)

そう思って、学校の窓から空を見上げていた。
雲がゆっくりと流れており、オレが居なくなっても世界は変わらない事を示唆していた。
遠野さんも、オレが居なくなっても、すぐに別の友達が出現して、楽しい学校生活によってオレの存在を忘れていくのだろう。
オレが人生を諦めかけていると、遠野さんが訊いてくる。

「見た?」

オレは意味が分からず、考えを思い巡らしていた。
彼女の顔は下を向いたまま、オレと目を合わせないので、すぐには理解できなかった。
オレが改めて彼女を見るが、未だにパンティーが露出したままだった。
相当ショックなのか、まだ隠そうとしない。

(はあ? パンティーの事か? 
それなら確かに見た白とブルーのストライプを……。
そして、今も見続けている。
普段なら嬉しい状況だが、社会的抹殺が決まった以上、オレを苦しめる材料は増やしたくないな。
まあ、正直に言った方が許してくれる可能性は高いな)

「見たよ……」

オレは正直に答えた。
変な緊張が辺りを包み込んでいる。
オレの知っている遠野さんではない、何かに変わったような雰囲気を感じ取っていた。
女性というのは、男性には分からない未知の部分を隠し持っているのだ。
それを目の当たりにし、息苦しくなっていた。

「そうか、見たのか……。
じゃあ、しょうがないね。
教えてあげる、私の秘密……」

遠野さんは何を勘違いしたのか、自らの秘密を暴露し始める。
髪を束ね、手で押さえて言う。さながらポニーテールのようだ。
すると、彼女のたっぷりとした黒髪が赤く変色し始め、数秒で燃えるような赤色に変わった。

一見すると、茶髪のようにも見える。
そして、耳の上部が鋭く尖り、瞳の色も赤色に変化していた。
写真を撮ると、数人に一人は赤い瞳をしていることがある。
今の彼女の瞳は、まさにそんな感じの色だった。

「私、この髪型になると、耳がエルフの様に尖るの。
更に、知能も高くなって、少し態度も変わるのよ。
これをエルフモードと呼んでいる。これはまだ良い方なの。
昔、他の髪型にした時は、セイレーンやマーメイドになって大変だったわ」

「へえ、自由に使えこなせるようになれば、便利そうに感じるけど……。
空を飛べたり、海を泳げたりしそうで……」

「まあ、そうかもね。
でも、人に見られるのが怖くて距離を置いていたし、あんまり自分の身体の事も知らないわ。
轟木霊(とどろきこだま)、あなたとも距離を置こうと考えていたからね。
話し掛けて来ても、素っ気ない態度で対応するつもりだった。
まあ、殺人事件が怖くて、一緒に帰りたくなっちゃんだけどね!」

「そうなんだ……」

遠野さんは、オレに近付いてくる。
異様な姿になった彼女に、オレは怖いという感情の他に、美しいという感情も湧き上がって来た。
普段の彼女は、美人というよりは、可愛らしい小動物といった感じだ。
眼をそらさず、不敵に笑いながらオレの防御領域を超えては入って来る。
後ろには壁があり、オレは逃げる事ができない。

人間には近付いても良いと自然判断している距離がある。
それを堂々と侵入して来るという事は、恐怖心を植え付け、逃げる事ができないと錯覚させるのだ。
オレは同い年の女の子に脅えると同時に、綺麗とさえ感じていた。
人とは不思議な者だ。
火や刀など、人を傷付ける事ができる物を異様に引き付けてしまう。
魔に魅入られる、この感覚をオレは感じていた。
オレが見ていると、ピンク色をした唇が動き出す。

「よし、取引しよう! 
轟木霊(とどろきこだま)は、私の秘密をみんなにばれない様に私を守る。
私は、轟木霊(とどろきこだま)が逮捕されない様に弁護してあげるよ! 
もちろん、監視として普通にお付き合いもしてあげる。
それとも、私がこのまま轟木霊(とどろきこだま)をブタ箱にぶち込んだ方が良いかな? 
犯罪者の言う事なんて、誰も聞かないからね。
好きな方を選んでいいよ、五分あげる!」

遠野さんは髪を振り解き、普通の黒髪ロングヘアー姿に戻った。
彼女の髪の毛からシャンプーの良い匂いが漂い、オレを誘惑する。
彼女は、オレから少し離れ、何かを考えながらオレの回答を待っていた。
その時、遠野さんの顔を見たが、確かに耳が普通に戻っているし、本来の黒色の瞳に戻っている。

彼女の赤い髪をしていた時の凛々しい感じが、オレの胸をときめかせる。
窓から入ってくる光を浴びた彼女は、確かに不思議な生き物のように感じられた。
普段は、可愛いらしい感じだが、この時は憂に帯びた様子さえある。
オレの心臓は、退学を意識した瞬間からドキドキ鳴っているけどね。

彼女は再びオレに近付き、オレの手を使って髪を束ねるようにする。
また、耳が尖り、髪の毛と瞳が赤く変色した。
その目で見つめられ、異様な感じがする。
どうやら手品などではなく、本当に変化しているようだ。

彼女の息が顔に当たり、甘い匂いを嗅ぎ取る事ができた。
数センチ顔を動かせば、キスできる位置にいる。
突然キスした場合、彼女はどんな表情をするのか気になった。
普段の遠野さんに戻るのだろうか、それとも凛々しいままなのだろうか?

しかし、ここで関係がこじれるのもマズイ。
オレは何とか理性を保ち、彼女に返答できるように気持ちを整えた。
こいつ、モンダミンで口を濯いでいるなと察した。
そう察すると、とたんに人間臭い感じがする。

(ああ、口臭を気にしているんだな……。
彼女は化け物なんかじゃない、一人の同い年の女の子なんだ。
きっと友人が欲しいが、この体質? から人を遠ざけていたのだろう。
学校では、一人で孤独を過ごしていたのかもな……)

オレはそう思い、警戒を緩める。

「回答は?」

彼女の質問に、オレは答えない。
このまま社会的に抹殺されるよりは、強がっている女の子を守る方が良いと判断する。
確かに、傲慢な態度だが、友達が欲しいという思いが滲み出ている。
ちなみに、傲慢な態度をしているのは、エルフモードで演技をしての事だろう。

しかし、長い人生で培ってきた性格をそうやすやすと変えられるものではない。
みんなに秘密を知られたくないという事と、みんなと仲良くしたいという想いの葛藤で揺れていたのだ。
オレが回答を渋っていると、彼女がもう一度訊いてきた。

「回答は?」

一回目の質問と違い、二回目は自信がないようだ。
眼をそらし、何もない空間を見つめていた。
オレは彼女の髪から手を離し、彼女の肩を両手で掴んで防御態勢を取る。
さすがに、これ以上同い年の女の子に近付かれると、緊張して回答が言えなくなると感じたからだ。

「分かった、分かった。秘密にするよ。
だから事件解決に協力してください。
と言っても、女子高生の能力じゃ、事件解決は出来ないだろうけど……」

すでに髪の毛を元のロングヘアーに戻し、黒髪に戻っている。
オレがそう言って彼女の顔を見ると、顔が耳まで赤くなっていた。
一応、恋人(監視目的)なわけだし、こういう反応をしても当然か……。
彼女は緊張しているようだが、オレとの会話を続けようとする。

「できるよ!
エルフモードなら事件解決は容易だよ。
ただ、必要な物があるの。
それをコンビニで買いに行こう!」

彼女はそう言って、オレの手を引っ張る。
急ぎながら二人でコンビニに向かい始めた。
五分くらいの道のりを歩きながら話す。
必要な物って何だろうか?
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