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第二章 妖星少女とギガ―ス
第一話 ムッチリS(スタイル)の美少女
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オレと遠野さんは、B組(バックべアー組)の教室に入る。
写真がないから誰が鏡野真梨か分からない。
美少女らしいから適当に可愛い感じの女の子に当たりを付けて声をかけてみる。
ちなみに、オレの好きなタイプは、可憐そうで思わず守ってあげたくなるような女の子だ。B組(バックべアー組)の連中を見渡すと、体格の良さそうな連中がゴロゴロ居やがる。
こいつら、本当に高校生かよと思うような身体つきだ。
女子プロレスの控室にでも来たかのような殺気をひしひしと感じている。
水泳の選手らしい女の子が唯一可愛らしい女の子と判断して、声をかけてみた。
しかし、B組だけあってスタイルはとても良い。
高校生らしからぬ豊満なバストを見て、クラス一の美少女・鏡野真梨と判断する。
それ以外は、筋肉が付いていて、女らしさのかけらもない。
「君が、鏡野真梨さんですね。アルバイトの件で話があるんですけど……」
可愛らしい感じの女生徒は、オレの言葉を聞き、首をかしげる。
「あの、私は鏡野真梨さんじゃないんですけど……」
「じゃあ、鏡野真梨さんはどこにいますか?会いたいんですけど……」
オレがそう言うと、女生徒は付いて来るように指示をして来た。
そして、なぜかスタジアムのような特別施設に案内される。
何と、B組(バックべアー組)には特別に使えるスタジアムの様な設備が設置されていた。
案内された空間は、観客席があり、プロレスのリングに近い感じの空間だった。
その中に、ガタイは良いが、容姿の整った女の子が椅子に座っている。
ショートカットの美少女であり、身体つきはバレーボール選手のようなムチムチのボディ。胸は普通だが、脚と尻が触りたくなるほどのバランスの良さを保っていた。
もしも彼女を電車内で見かけたら、痴漢の気持ちが分かってしまうというくらいの美少女だ。
危ないと本能が理解しているのに、思わず手を触れてしまう、そんな危険な脚と尻を持つ少女だった。
傍らには、B組の男子と思われる屍が山のように積み上げられていた。
全員が彼女と戦い、一瞬にしてチリと化したのだろう。
十年に一人の天才と言われる、恐るべき戦闘力を誇っていた。
ガチで相手になるのは、訓練された先輩達だけだろう。
「ウチにアルバイトを紹介してもらいたいんやてな?
ええよ、紹介してやるで。
せやけど、ウチの試験を突破してからや!
二秒やる! ウチの攻撃を全部防ぐか、かわしたらあんたの勝ちやで!」
「ちょっと待て! 何だよ、ここ?」
「あ、ウチの特別ステージやで。
ちょっと狭いか?
勘忍してや。
一年生は、これが精一杯のステージらしいねん……」
「そうじゃない!
C組(カプリコーン組)は普通の教室だけど、B組(バックべアー組)はなんでこんな特別施設があるんだよ!」
「学校の方針だからやん。
何がおかしいんや?」
鏡野真梨は首をかしげて訊く。
高校一年生の女子が、巨大スタジアムの一室を独占しているだけで充分おかしいと思うが……。
遠野さんはオレの驚きを理解してくれたようで、学校の設備の補足をしてくれる。
「A・D組には、特別にエアコン付きの教室が与えられています。
その他にも、工作所や実験施設などが必要に応じて与えられます。
B組には、それ以外にも特別な身体訓練場が各学年ごとにあります。
各組の卒業生が寄付を集めて、特別施設を増設しているらしいです。
C組が普通の教室なのは、以前に入学した生徒が勝手に改造したとかで、先生達に取り上げられました。
改造した理由は、教室を冷凍庫に改造したかったとかで、遭難者が続出しかけ、死者を出すほどの惨事になりかけました。
以来、C組は危険という事で普通の設備のみになったのです」
「誰だよ、そのA級戦犯をした生徒は……」
C組(カプリコーン組)は特殊技能を持った生徒の集まりだ。
当然、良い設備になると改造したり、分解したり、他の機械の部品に使ったりする生徒も出て来る。
そのため、何もない普通の教室にランクダウンされたのだ。
(畜生、冷蔵庫化させた生徒め、お前の気持ちが分かるだけに素直に怨めない!)
C組生徒全員は、何かしらの好奇心があるため、A級戦犯の生徒の気持ちが理解できる。
オレも機械オタクなら、エアコンを分解するくらいはしていたはずだ。
有る物全てが実験材料と見なす危険な生徒もいる。
そう思うと、やり場のない怒りで、涙が出て来た。
鏡野真梨は制服の上着を脱ぐと、学校指定のジャージを着ていた。
さすがに、怪物養成場で鍛えているだけあって、筋肉は引き締まっている。
並みの鍛錬ではここまで成長する事も無い。
彼女の天性の才能がずば抜けている事を肌で感じる。
(本当にここで戦うんかい!
オレ、死んじゃうんじゃない……。
せめて、ブルマを穿いて欲しかった。
そして、脚で挟まれたかった!)
オレはそう思いながら制服を脱ぎ、戦闘に備えた。
オレも下に学校指定の体操服を着ている。
動いてもそれなりに大丈夫なはずだ。
体育の授業があって良かった。
(アルバイトの試験かなんか知らんが、良く分からん事に巻き込まれたものだ。
本気で来る事は無いだろうし、軽く負けて帰ろう)
オレの身体を見ると、鏡野真梨は観察し始める。
対戦相手の身体を見るだけで、身体能力はある程度分かる。
B組には標準装備されている天然のスカウターだった。
後は、体育会系特有の根性とかやる気とかを見る事だろう。
「ほーう、C組(カプリコーン組)と思って甘く見とったわ。
身体つきだけなら、B組にも匹敵するで! 特に、手がええ!
何かの訓練を毎日しているな。
小指が発達しとるとこを見ると、魔法(マジック)か……」
鏡野真梨、こいつは洞察力もなかなかあるようだ。
確かに、訓練の方法は違うかもしれないが、オレも毎日身体を鍛えている。
同級生の男子程度には負けないはずだ。
しかし、今目の前に居るのは、鏡野真梨という怪物だ。
オレの身体で勝負になるのだろうか?
オレははっきり言ってケンカは弱い方だ……。
なぜなら戦った経験など一度もないからだ。
写真がないから誰が鏡野真梨か分からない。
美少女らしいから適当に可愛い感じの女の子に当たりを付けて声をかけてみる。
ちなみに、オレの好きなタイプは、可憐そうで思わず守ってあげたくなるような女の子だ。B組(バックべアー組)の連中を見渡すと、体格の良さそうな連中がゴロゴロ居やがる。
こいつら、本当に高校生かよと思うような身体つきだ。
女子プロレスの控室にでも来たかのような殺気をひしひしと感じている。
水泳の選手らしい女の子が唯一可愛らしい女の子と判断して、声をかけてみた。
しかし、B組だけあってスタイルはとても良い。
高校生らしからぬ豊満なバストを見て、クラス一の美少女・鏡野真梨と判断する。
それ以外は、筋肉が付いていて、女らしさのかけらもない。
「君が、鏡野真梨さんですね。アルバイトの件で話があるんですけど……」
可愛らしい感じの女生徒は、オレの言葉を聞き、首をかしげる。
「あの、私は鏡野真梨さんじゃないんですけど……」
「じゃあ、鏡野真梨さんはどこにいますか?会いたいんですけど……」
オレがそう言うと、女生徒は付いて来るように指示をして来た。
そして、なぜかスタジアムのような特別施設に案内される。
何と、B組(バックべアー組)には特別に使えるスタジアムの様な設備が設置されていた。
案内された空間は、観客席があり、プロレスのリングに近い感じの空間だった。
その中に、ガタイは良いが、容姿の整った女の子が椅子に座っている。
ショートカットの美少女であり、身体つきはバレーボール選手のようなムチムチのボディ。胸は普通だが、脚と尻が触りたくなるほどのバランスの良さを保っていた。
もしも彼女を電車内で見かけたら、痴漢の気持ちが分かってしまうというくらいの美少女だ。
危ないと本能が理解しているのに、思わず手を触れてしまう、そんな危険な脚と尻を持つ少女だった。
傍らには、B組の男子と思われる屍が山のように積み上げられていた。
全員が彼女と戦い、一瞬にしてチリと化したのだろう。
十年に一人の天才と言われる、恐るべき戦闘力を誇っていた。
ガチで相手になるのは、訓練された先輩達だけだろう。
「ウチにアルバイトを紹介してもらいたいんやてな?
ええよ、紹介してやるで。
せやけど、ウチの試験を突破してからや!
二秒やる! ウチの攻撃を全部防ぐか、かわしたらあんたの勝ちやで!」
「ちょっと待て! 何だよ、ここ?」
「あ、ウチの特別ステージやで。
ちょっと狭いか?
勘忍してや。
一年生は、これが精一杯のステージらしいねん……」
「そうじゃない!
C組(カプリコーン組)は普通の教室だけど、B組(バックべアー組)はなんでこんな特別施設があるんだよ!」
「学校の方針だからやん。
何がおかしいんや?」
鏡野真梨は首をかしげて訊く。
高校一年生の女子が、巨大スタジアムの一室を独占しているだけで充分おかしいと思うが……。
遠野さんはオレの驚きを理解してくれたようで、学校の設備の補足をしてくれる。
「A・D組には、特別にエアコン付きの教室が与えられています。
その他にも、工作所や実験施設などが必要に応じて与えられます。
B組には、それ以外にも特別な身体訓練場が各学年ごとにあります。
各組の卒業生が寄付を集めて、特別施設を増設しているらしいです。
C組が普通の教室なのは、以前に入学した生徒が勝手に改造したとかで、先生達に取り上げられました。
改造した理由は、教室を冷凍庫に改造したかったとかで、遭難者が続出しかけ、死者を出すほどの惨事になりかけました。
以来、C組は危険という事で普通の設備のみになったのです」
「誰だよ、そのA級戦犯をした生徒は……」
C組(カプリコーン組)は特殊技能を持った生徒の集まりだ。
当然、良い設備になると改造したり、分解したり、他の機械の部品に使ったりする生徒も出て来る。
そのため、何もない普通の教室にランクダウンされたのだ。
(畜生、冷蔵庫化させた生徒め、お前の気持ちが分かるだけに素直に怨めない!)
C組生徒全員は、何かしらの好奇心があるため、A級戦犯の生徒の気持ちが理解できる。
オレも機械オタクなら、エアコンを分解するくらいはしていたはずだ。
有る物全てが実験材料と見なす危険な生徒もいる。
そう思うと、やり場のない怒りで、涙が出て来た。
鏡野真梨は制服の上着を脱ぐと、学校指定のジャージを着ていた。
さすがに、怪物養成場で鍛えているだけあって、筋肉は引き締まっている。
並みの鍛錬ではここまで成長する事も無い。
彼女の天性の才能がずば抜けている事を肌で感じる。
(本当にここで戦うんかい!
オレ、死んじゃうんじゃない……。
せめて、ブルマを穿いて欲しかった。
そして、脚で挟まれたかった!)
オレはそう思いながら制服を脱ぎ、戦闘に備えた。
オレも下に学校指定の体操服を着ている。
動いてもそれなりに大丈夫なはずだ。
体育の授業があって良かった。
(アルバイトの試験かなんか知らんが、良く分からん事に巻き込まれたものだ。
本気で来る事は無いだろうし、軽く負けて帰ろう)
オレの身体を見ると、鏡野真梨は観察し始める。
対戦相手の身体を見るだけで、身体能力はある程度分かる。
B組には標準装備されている天然のスカウターだった。
後は、体育会系特有の根性とかやる気とかを見る事だろう。
「ほーう、C組(カプリコーン組)と思って甘く見とったわ。
身体つきだけなら、B組にも匹敵するで! 特に、手がええ!
何かの訓練を毎日しているな。
小指が発達しとるとこを見ると、魔法(マジック)か……」
鏡野真梨、こいつは洞察力もなかなかあるようだ。
確かに、訓練の方法は違うかもしれないが、オレも毎日身体を鍛えている。
同級生の男子程度には負けないはずだ。
しかし、今目の前に居るのは、鏡野真梨という怪物だ。
オレの身体で勝負になるのだろうか?
オレははっきり言ってケンカは弱い方だ……。
なぜなら戦った経験など一度もないからだ。
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