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第二章 妖星少女とギガ―ス
第三話 恐怖のS級美女
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貞先生がオレに電話でこう告げる。
勝手にアルバイトの予定を決められ、部活に所属させそうになっていた。
やり方は最低な教師なのに、いきなりオレを説教し始めて来る。
自分は絶対にアルバイトに参加しないのだろうに……。
「アルバイトを突然決めてしまった事は謝るわ。
でも、部活をするには金が必要なのよ!
部室と部員だけじゃあ活動はできない。
怪奇幻獣クラブを始動させるには、インターネットの繋がったパソコンが必要なのよ。
更に、旅行費も……。
どう、アルバイトをして活動資金を稼いでおかないと活動の資金は貯まらないわ!」
「何ですか? その怪しい部活動は?」
「インターネットで不思議な事件を捜し出して、現場に行って解決するという部活よ。
主に、幻獣関係の事件をメインに探って行くつもり。
世の中にはあるのよ。
化け物みたいな生物の目撃情報とか、怪しい事件とか……」
「え? それって結構危ないんじゃないですか?
幽霊に取り憑かれたり、怪しい人物に接触したり……」
「そうよ、木霊君が疑われたような殺人事件とかも対象だから、木霊君のような男の子や鏡野さんのような怪物が必要なのよ。
遠野さん一人じゃあ、間違いなく死ぬわ!」
(生徒を怪物呼ばわりするとは……)
オレはそう思ったが、鏡野真梨を見て納得する。
大の男でも勝てないだろうな、と……。
危険な犯罪者と渡り合えるのは、こいつしかいない!
ある意味、探偵倶楽部には必要な究極の人材だった。
「部費とかでないんですか?
一応、活動資金がないと部活とは呼べないんじゃ……」
「まあ、事件を解決していけば、いずれは出るでしょうね。
この前の事件も木霊君達が解決したって事で金一封が出るらしいし……。
そういう実績が出て、初めて部費が出るのよ。
まずは、アルバイトで稼いだ金を使って活動を始めなさい。
パソコン一台くらいなら借りられるから……。それと……」
「何ですか?」
「木霊君のお母さんに部活の事を話したら、ぜひ参加させてくださいって言われたわ。
魔法(マジック)一筋で頑張って来たけど、そろそろ才能の壁にぶち当たる頃だろうからと言われてね。
学校の部活とかに参加させて、発想力を培って欲しいらしいわ」
「ええ? いつ話したんですか?」
「この前事件を解決した次の日よ。
木霊君のお母さん、木霊君が魔法(マジック)一本で生きて行くのに反対だって。
もっといろいろな事に挑戦して欲しいって泣いていたよ……」
「ちょ、家庭と将来まで入って来ないでくださいよ!」
「仕方ないじゃない、担任だし……。
あなたは魔法(マジック)が無くなったら、C組(カプリコーン組)にも居られないから、他の才能も伸ばして欲しいのよ。
まあ、親心と思ってアルバイトと部活に参加しなさい。
分かったわね?」
「部活とアルバイトはしても良いですけど、将来は自分で決めます!
魔法(マジック)をやめる気はありません!」
「はいはい、それで良いわよ! じゃあね」
貞先生は電話を切った。
まあ、母さんと貞先生が言う事も理解できる。
兄も魔法(マジック)のスペシャリストなら、いずれは実力で戦わなければならないのだ。確実に勝てるとは言えない。
そのために心配しているのだろう。
(まあ、遠野さん一人で危険な部活に入れるわけにはいかないし、仕方ないよな……)
オレは、遠野さんと鏡野真梨に部活に入る事を伝えた。
とりあえず、明日のアルバイトには行くと……。
すると彼女は満面の笑みになった。
嘘泣きじゃないかと疑いたくなるほどの変化だ。
休み時間もチャイムの合図で終わりを告げ、オレと遠野さんはC組の教室に戻る。
すると、3年C組(ケルベロス組)の超ドS美少女を見に行ったはずの酒牧宴(さかまきうたげ)が1年C組(カプリコーン組)教室の前で倒れていた。
3年C組の先輩らしき女子生徒が、酒牧を背負って連れて来たようだ。
その髪が長く清楚系の女性徒は言う。
「すまない、今日子お姉様が彼に絶技を使ったらこうなってしまった。
しばらくは、まともに日常生活も送れないだろう。
まさか、入学1週間でここまで資料を集められる奴がいたとはな。
この資料は没収しておくが、彼の手腕は素晴らしい。
起きたらここに連絡するように伝えてくれ!
私は3年C組(ケルベロス組)の犬山公子(いぬやま きみこ)だ」
犬山公子先輩はそう言って、酒牧を降ろして自分の教室に帰って行った。
犬山公子先輩はロングヘアーの茶髪だったが、遠野さんと同じタイプの清楚系で凛々しい感じの美女だった。
この先輩も充分美しいのに、更に人気の犬神今日子先輩とはいったいどんなのだ?
酒牧に訊こうと思ったが、まともに話すらできない事で恐怖を覚える。
酒牧は嬉しそうな顔をしながら、「今日子お姉様♡ 今日子お姉様♡」と繰り返して言っているだけだ。
オレも会いに行っていたらこうなっていたのだろうか?
戦慄を覚えるオレだったが、遠野さんも脅えていた。
「美女に会いに行くって、危険な事だったんだね……。
ごめん、分からなくて……」
オレも軽い気持ちで考えていた。
鏡野真梨に会いに行ったのは、軽い方だったのだろう。
犬神今日子に会いに行っていたら、今頃は……。
変わり果てた友人を見て、恐怖を隠せないでいた。
(幻住高校のS級美女は化け物ばかりなのだろうか……)
オレと遠野さんは、酒牧を保健室に連れて行った。
学校の帰りに引き取りに来ないといけない。
調べて見ると、彼の家は学校から比較的近くて助かった。
もしも、電車に乗るような距離なら捨てて行くしかない。
しかし、気絶した(廃人と化しているけど)人間は重い。
オレと遠野さんでは保険室まで連れて行くのにかなりの時間がかかってしまう。
かといって足手纏いが増えても、状況を説明する事も出来ないので、余計に時間を食ってしまう危険がある。
どうしようか考えていると、遠野さんがこう言う。
「このままじゃあ、授業がだいぶ遅刻しちゃうね。
私が幻獣に変化して運ぶよ!
丁度パワータイプの幻獣化を知ったから、木霊君に見せてあげるね」
「無理しなくて良いんだぞ!
酒牧を見捨てるって選択肢もあるんだから……」
「さすがにそれは可哀想だよ……」
遠野さんは髪止め用のゴムを二つ使い、髪型をツインテールにする。
途中で手を止めて、オレに訊いてきた。
「あ、幻獣覚醒の呪文とか言った方が良いのかな?
やらないと変身っぽくないもんね。
後、携帯電話と接続する事によって、音楽と魔法陣が光るピクニックシートを買ったんだけど使っても良いかな?
演出も凝る様にと、貞先生に言われたから……」
「いや、時間無いから短縮して!」
「覚醒、オーガモード!」
遠野さんは、呪文を省略してツインテールを完成させる。
しかし、オレには変わった所が良く分からない。
髪の毛と眼の色が鮮やかな薄緑色に変わったくらいだろうか。
エルフモードと同じように、亜人種型だった。
「どこが変わったの?
髪の毛と眼の色が薄い緑になったのは分かったけど……。
他は分かんない」
遠野さんは腕を曲げて力瘤を見せる。
「ほら、力瘤ができたでしょ?
鏡野真梨さんくらいの力はあるよ。
触って見る?」
「ああ、なるほど……」
言われてみれば分かるが、遠野さんが筋肉質になっていた。
鏡野真梨を見た後では、インパクトに欠けるが確かに筋力は上がっていた。
触ると、なかなか質の良い筋肉なのが分かる。
オレと同じくらいか、それ以上の腕力だろう。
「気持ち悪いよね、筋肉質の女の子なんて」
遠野さんからしたら、いつもの自虐的な一言なのだろうが、B組連中を見た後だと言っている意味が変わる。
B組のような筋肉質の女の子などキモいと言っているようなものだ。
(B組連中にケンカを売っているの?)
オレは心の中でそうつぶやいた。
確かに、ボディービルダーのような筋肉は正直受け付けないが、スポーツ系の女の子は嫌いではない。
鏡野真梨でも、性格が可愛ければ、惚れているだろう。
しかし、男勝りな性格の為、女の子ではないと脳が勝手に判断していた。
オレと鏡野真梨が恋人同士になるのは難しいだろう。
良くて、男同士の友情のようなものだ。
宿敵や強敵と書いて友と呼ぶような間柄だろう。
遠野さんの力がパワーアップしたおかげで、酒牧を5分ほどで保健室に運ぶ事ができる。
保健室のベッドに酒牧を寝かせ、保険の先生に任せる。
保健室の先生は、美人のお姉さんタイプだった。
これなら酒牧も安心して眠る事ができるだろう。
「酒牧よ、安らかに眠れ!」
オレはそう言って、酒牧を保健室に残し、C組(カプリコーン組)の教室に遠野さんと帰って行った。
保健室の先生は、酒牧の両親と連絡を取ってくれるが、連絡がつかないと言う。
どうやら共働きで生活を維持している家庭のようだ。
(また、放課後に引き取りに来ないといけないんだよな……。面倒くさい)
オレはそう思いながら、遠野さんと一緒に教室を目指した。
酒牧が犬神今日子にやられたのは、C組の連中は知っていた。
知っていて、引いとる事を拒んでいたのだ。
体力のない連中だから仕方ない事だが、無視は酷い。
せめて担架で運ぶ事くらいはして欲しい。
C組の悪い癖が出始めていた。
C組は、自分の事しか考えない自己中心的なタイプが多いのだ。
これがB組ならば、すぐに保健室へ運ばれて行った事だろう。
各組には、各組の長所と短所があるのだ。
一年生は、その度合いが浮き彫りにされていた。
勝手にアルバイトの予定を決められ、部活に所属させそうになっていた。
やり方は最低な教師なのに、いきなりオレを説教し始めて来る。
自分は絶対にアルバイトに参加しないのだろうに……。
「アルバイトを突然決めてしまった事は謝るわ。
でも、部活をするには金が必要なのよ!
部室と部員だけじゃあ活動はできない。
怪奇幻獣クラブを始動させるには、インターネットの繋がったパソコンが必要なのよ。
更に、旅行費も……。
どう、アルバイトをして活動資金を稼いでおかないと活動の資金は貯まらないわ!」
「何ですか? その怪しい部活動は?」
「インターネットで不思議な事件を捜し出して、現場に行って解決するという部活よ。
主に、幻獣関係の事件をメインに探って行くつもり。
世の中にはあるのよ。
化け物みたいな生物の目撃情報とか、怪しい事件とか……」
「え? それって結構危ないんじゃないですか?
幽霊に取り憑かれたり、怪しい人物に接触したり……」
「そうよ、木霊君が疑われたような殺人事件とかも対象だから、木霊君のような男の子や鏡野さんのような怪物が必要なのよ。
遠野さん一人じゃあ、間違いなく死ぬわ!」
(生徒を怪物呼ばわりするとは……)
オレはそう思ったが、鏡野真梨を見て納得する。
大の男でも勝てないだろうな、と……。
危険な犯罪者と渡り合えるのは、こいつしかいない!
ある意味、探偵倶楽部には必要な究極の人材だった。
「部費とかでないんですか?
一応、活動資金がないと部活とは呼べないんじゃ……」
「まあ、事件を解決していけば、いずれは出るでしょうね。
この前の事件も木霊君達が解決したって事で金一封が出るらしいし……。
そういう実績が出て、初めて部費が出るのよ。
まずは、アルバイトで稼いだ金を使って活動を始めなさい。
パソコン一台くらいなら借りられるから……。それと……」
「何ですか?」
「木霊君のお母さんに部活の事を話したら、ぜひ参加させてくださいって言われたわ。
魔法(マジック)一筋で頑張って来たけど、そろそろ才能の壁にぶち当たる頃だろうからと言われてね。
学校の部活とかに参加させて、発想力を培って欲しいらしいわ」
「ええ? いつ話したんですか?」
「この前事件を解決した次の日よ。
木霊君のお母さん、木霊君が魔法(マジック)一本で生きて行くのに反対だって。
もっといろいろな事に挑戦して欲しいって泣いていたよ……」
「ちょ、家庭と将来まで入って来ないでくださいよ!」
「仕方ないじゃない、担任だし……。
あなたは魔法(マジック)が無くなったら、C組(カプリコーン組)にも居られないから、他の才能も伸ばして欲しいのよ。
まあ、親心と思ってアルバイトと部活に参加しなさい。
分かったわね?」
「部活とアルバイトはしても良いですけど、将来は自分で決めます!
魔法(マジック)をやめる気はありません!」
「はいはい、それで良いわよ! じゃあね」
貞先生は電話を切った。
まあ、母さんと貞先生が言う事も理解できる。
兄も魔法(マジック)のスペシャリストなら、いずれは実力で戦わなければならないのだ。確実に勝てるとは言えない。
そのために心配しているのだろう。
(まあ、遠野さん一人で危険な部活に入れるわけにはいかないし、仕方ないよな……)
オレは、遠野さんと鏡野真梨に部活に入る事を伝えた。
とりあえず、明日のアルバイトには行くと……。
すると彼女は満面の笑みになった。
嘘泣きじゃないかと疑いたくなるほどの変化だ。
休み時間もチャイムの合図で終わりを告げ、オレと遠野さんはC組の教室に戻る。
すると、3年C組(ケルベロス組)の超ドS美少女を見に行ったはずの酒牧宴(さかまきうたげ)が1年C組(カプリコーン組)教室の前で倒れていた。
3年C組の先輩らしき女子生徒が、酒牧を背負って連れて来たようだ。
その髪が長く清楚系の女性徒は言う。
「すまない、今日子お姉様が彼に絶技を使ったらこうなってしまった。
しばらくは、まともに日常生活も送れないだろう。
まさか、入学1週間でここまで資料を集められる奴がいたとはな。
この資料は没収しておくが、彼の手腕は素晴らしい。
起きたらここに連絡するように伝えてくれ!
私は3年C組(ケルベロス組)の犬山公子(いぬやま きみこ)だ」
犬山公子先輩はそう言って、酒牧を降ろして自分の教室に帰って行った。
犬山公子先輩はロングヘアーの茶髪だったが、遠野さんと同じタイプの清楚系で凛々しい感じの美女だった。
この先輩も充分美しいのに、更に人気の犬神今日子先輩とはいったいどんなのだ?
酒牧に訊こうと思ったが、まともに話すらできない事で恐怖を覚える。
酒牧は嬉しそうな顔をしながら、「今日子お姉様♡ 今日子お姉様♡」と繰り返して言っているだけだ。
オレも会いに行っていたらこうなっていたのだろうか?
戦慄を覚えるオレだったが、遠野さんも脅えていた。
「美女に会いに行くって、危険な事だったんだね……。
ごめん、分からなくて……」
オレも軽い気持ちで考えていた。
鏡野真梨に会いに行ったのは、軽い方だったのだろう。
犬神今日子に会いに行っていたら、今頃は……。
変わり果てた友人を見て、恐怖を隠せないでいた。
(幻住高校のS級美女は化け物ばかりなのだろうか……)
オレと遠野さんは、酒牧を保健室に連れて行った。
学校の帰りに引き取りに来ないといけない。
調べて見ると、彼の家は学校から比較的近くて助かった。
もしも、電車に乗るような距離なら捨てて行くしかない。
しかし、気絶した(廃人と化しているけど)人間は重い。
オレと遠野さんでは保険室まで連れて行くのにかなりの時間がかかってしまう。
かといって足手纏いが増えても、状況を説明する事も出来ないので、余計に時間を食ってしまう危険がある。
どうしようか考えていると、遠野さんがこう言う。
「このままじゃあ、授業がだいぶ遅刻しちゃうね。
私が幻獣に変化して運ぶよ!
丁度パワータイプの幻獣化を知ったから、木霊君に見せてあげるね」
「無理しなくて良いんだぞ!
酒牧を見捨てるって選択肢もあるんだから……」
「さすがにそれは可哀想だよ……」
遠野さんは髪止め用のゴムを二つ使い、髪型をツインテールにする。
途中で手を止めて、オレに訊いてきた。
「あ、幻獣覚醒の呪文とか言った方が良いのかな?
やらないと変身っぽくないもんね。
後、携帯電話と接続する事によって、音楽と魔法陣が光るピクニックシートを買ったんだけど使っても良いかな?
演出も凝る様にと、貞先生に言われたから……」
「いや、時間無いから短縮して!」
「覚醒、オーガモード!」
遠野さんは、呪文を省略してツインテールを完成させる。
しかし、オレには変わった所が良く分からない。
髪の毛と眼の色が鮮やかな薄緑色に変わったくらいだろうか。
エルフモードと同じように、亜人種型だった。
「どこが変わったの?
髪の毛と眼の色が薄い緑になったのは分かったけど……。
他は分かんない」
遠野さんは腕を曲げて力瘤を見せる。
「ほら、力瘤ができたでしょ?
鏡野真梨さんくらいの力はあるよ。
触って見る?」
「ああ、なるほど……」
言われてみれば分かるが、遠野さんが筋肉質になっていた。
鏡野真梨を見た後では、インパクトに欠けるが確かに筋力は上がっていた。
触ると、なかなか質の良い筋肉なのが分かる。
オレと同じくらいか、それ以上の腕力だろう。
「気持ち悪いよね、筋肉質の女の子なんて」
遠野さんからしたら、いつもの自虐的な一言なのだろうが、B組連中を見た後だと言っている意味が変わる。
B組のような筋肉質の女の子などキモいと言っているようなものだ。
(B組連中にケンカを売っているの?)
オレは心の中でそうつぶやいた。
確かに、ボディービルダーのような筋肉は正直受け付けないが、スポーツ系の女の子は嫌いではない。
鏡野真梨でも、性格が可愛ければ、惚れているだろう。
しかし、男勝りな性格の為、女の子ではないと脳が勝手に判断していた。
オレと鏡野真梨が恋人同士になるのは難しいだろう。
良くて、男同士の友情のようなものだ。
宿敵や強敵と書いて友と呼ぶような間柄だろう。
遠野さんの力がパワーアップしたおかげで、酒牧を5分ほどで保健室に運ぶ事ができる。
保健室のベッドに酒牧を寝かせ、保険の先生に任せる。
保健室の先生は、美人のお姉さんタイプだった。
これなら酒牧も安心して眠る事ができるだろう。
「酒牧よ、安らかに眠れ!」
オレはそう言って、酒牧を保健室に残し、C組(カプリコーン組)の教室に遠野さんと帰って行った。
保健室の先生は、酒牧の両親と連絡を取ってくれるが、連絡がつかないと言う。
どうやら共働きで生活を維持している家庭のようだ。
(また、放課後に引き取りに来ないといけないんだよな……。面倒くさい)
オレはそう思いながら、遠野さんと一緒に教室を目指した。
酒牧が犬神今日子にやられたのは、C組の連中は知っていた。
知っていて、引いとる事を拒んでいたのだ。
体力のない連中だから仕方ない事だが、無視は酷い。
せめて担架で運ぶ事くらいはして欲しい。
C組の悪い癖が出始めていた。
C組は、自分の事しか考えない自己中心的なタイプが多いのだ。
これがB組ならば、すぐに保健室へ運ばれて行った事だろう。
各組には、各組の長所と短所があるのだ。
一年生は、その度合いが浮き彫りにされていた。
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