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第二章 妖星少女とギガ―ス
第七話 ギガ―スの投げ技
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オレ達四人は、被害者が飛んで来たと思われる場所に移動する。
被害者が飛んで来た場所は竹藪になっており、敷地の外はT字路になっていた。
車通は少ないが、日に何台かは通るようだ。
しかし、街灯は少なく、すぐには気付かなかった。
暗闇なら道路がある事さえ分からない。
「うーん、ここから猛スピードで被害者を撥ねたとしたら……、あんなに飛ぶ事は無いな。せめて五、六メートル飛んで竹藪に激突するはずだ。
君達がいた場所は、竹藪から十メートルは離れている。
車の事故で十五メートルも飛ぶのは、時速百キロ以上を超えないといけないから、この道では無理だろう」
野村警部は轢き逃げを疑うが、この道は狭く道路交通も良くはない。
たとえ朝とはいえ、百キロ以上のスピードを出すのは無理だろう。
それに、急ブレーキで止まったような痕も無い。
もしも朝方に時速百キロで走るような車があったら、オレ達が気付いているはずだ。
ひき逃げの可能性はほとんど無い。
オレ達は次の可能性を考慮する。
しかし、遠野さんはギガ―スの足跡を一人で捜していた。
まあ、事件捜査で犯人の足跡を調べるのは基本中の基本だが、素人ではそれも難しい。
遠野さんは鑑識の人と話しながら、足跡の分析結果を待つ事にした。
「ダメですね……。ギガ―スと思われる巨大な男の足跡はありません。
あるのは、被害者の足跡とその彼女と思われる女性の足跡だけです。
ただ、竹藪を切ったと思われる被害者の靴が多いのは分かるんですが、女性の靴も竹藪周辺に多いんです。
後、住職の足跡もちらほらありますね。
最後に気になるのは、最近打ち付けられたような杭があります。
後は、関係無いのでしょうが、今朝できたばかりのタケノコがあるくらいですけど……」
「そうですか……。ギガ―スはいなさそうですね。
じゃあ、怪しい竹藪でも調べてみますか?
たぶん、そこに事件の真相があるはずですけど……」
遠野さんはギガ―スがいないと知って、やる気を無くしたようだ。
しかし、エルフモードのおかげか、二十分ほどでだいたいのトリックが分かったようだ。果たして、犯人はどのようにして人を飛ばしたのだろうか?
朝になって太陽が昇ると、それまで見えなかったものが見えて来る。
遠野さんの言う通り竹藪を調べると、犯人が使ったと思われるトリックが露わになっていた。
しかし、素人のオレからしてみたら、全く気が付かない。
「なんか、ハンモックがぶら下がっていますね。
おそらく、これが被害者をあそこまで飛ばしたトリックでしょうね」
「なるほど、犯人はハンモックと竹の反動を使って、被害者を吹っ飛ばしたというわけか。これなら誰でも犯行は可能になる。
遠野君、木霊君、鏡野君は、一応アリバイ成立としてみると、怪しいのは住職だな!
被害者の近くにいた事になるし、夜に仕掛けをしておき、朝にトイレに行くなどして抜け出せば、わずかな時間で犯行は可能になる。
家族も寝ていたから、住職の行動を良くは覚えていないだろうしな。
ちょっと動機を調べてみるか……」
鑑識さんと野村警部がそう言っていると、遠野さんがもう一人の怪しい人物を教える。
「被害者の彼女と言われる人も怪しいです。
動機とアリバイを調べてみない事には……」
「そうだね。でも、被害者の彼女は犯人じゃないと思うよ。
彼女はコンビニのアルバイトをしていたそうだし、ちゃんとモニターに映っている。
彼女の務めているコンビニからここまで来るのに、車で一時間ほどかかる。
彼女のアリバイは完璧だよ!」
野村警部はそう言い放ったが、遠野さんは最後の力を振り絞り、最後のトリックを暴いてくれた。
回復したわずかな精神力も、エルフモードを維持するのは大変のようだ。
遠野さんの髪の毛はほとんど黒く変色し、エルフモードを持続するのは難しい状況になっている。
「ちょっと見難いですが、ハンモックとは別に、小さい輪の付いた紐があるのが分かりますよね。
そして、ハンモックは杭のような物で固定されていた。
タケノコの急成長を利用し、朝に誰もいなくても杭が外れるようにセットされていたんです。
つまり、犯行は夜の内に仕掛けられていたことになります。
もしも、夜に被害者と会っていたというのなら、彼女も犯人の可能性があります!」
遠野さんはそう言ってから、逃げるようにオレの近くに張り付いた。
野村警部が、遠野さんに補足の推理を求めると、こう言い出した。
「すいません。ギガ―スの犯行じゃないので、事件の興味が無くなりました。
後は、刑事さん達で犯人を捕まえてください」
「ちょっと、あれだけ事件を推理してくれたんだから、犯人逮捕まで協力してよ。
ほら、俺の方からも警察に掛け合って、金一封が出るようにするからさ……」
野村警部のその一言を、鏡野真梨が聞き付けた。
恐るべき反応で警部に詰め寄る。
「金か? ウチらにも出るんか? どれくらいや?」
「いや、まあ代表者としてなら出せると思うけど……」
「ホンマか!」
遠野さんは消極的な意見を述べる。
伏し目がちであまり嬉しくなさそうだ。
遠野さんはギガ―スが居無くて飽きたと言っていたが、実際にはもう限界のようだ。
ポニーテールにもかかわらず、髪の毛が黒色になり、ちょっと消極的な態度を見せている。精神力が尽きた証拠だった。
しばらく休ませないと、事件を解決する推理力も出ないのだろう。
「金一封って、そんなに金額は無いんですよ。
そりゃあ、警察官は出世に有利でしょうけど。
一般人は、新聞記事に載って有名になる程度で、そんなにメリットないし……」
消極的になる遠野さんに対し、鏡野はいつものように金にがめつく積極的だ。
「ええやん! もしかしたら、女子高生探偵として有名になれるかもしれへんで!
更に、そういう勲章は後々就職にもええ印象を与えるもんやで!
ウチ、有名になりたいわ!」
鏡野真梨はそう言って、積極的な意見を述べる。
心配しなくても、お前はもう警察にマークされているよ。
オレはそう突っ込みつつも、黙って聞いていた。
「私、そんなに目立ちたくないし……」
「ああ、もう!」
遠野さんの消極的な意見を聞いていた鏡野だったが、内気な態度にイライラし始める。
「さっきまでの推理していたカッコええ遠野さんはどこに行ったんや!
あんなすいすいと事件を解決しとったくせに!」
鏡野真梨は遠野さんに詰め寄る。
さながらヤンキーが絡んで来るようで、突然されたら怖いと感じて、オレは黙って見守っていた。
遠野さんは小動物のように、言葉を出せず震えている。
あまりにも可哀想で見ていられず、オレが助ける事にする。
果たして、キレ気味の鏡野真梨に言葉は通じるのだろうか?
オレは決死の介入に挑む。
「遠野さんには、オレと一緒に開発した技があって、髪の色と瞳の色が変わって、身体能力が向上するんだ。
ただ、今は精神力が無くなったから元に戻っているけどな。
ポニーテールを解いて、しばらくすれば推理力のあるエルフモードになれるはずだ。
鏡野は、髪の色や眼の色が変わった事にも、身体的変化も気が付いていないようだがな……」
鏡野真梨は驚いたように遠野さんを見つめる。
「ホンマか? そんなに変わったか?
全然分からへんわ。
せやけど、そういう事なら仕方ないわ。
しばらく待つわ。でも、すごいな。
うまくいけば、あんた友達仰山できるようになるで! ホンマ!」
遠野さんは顔付きが変わった。そして尋ねる。
「本当に? 本当に友達がたくさんできる?」
「ああ、できるで! 困った時に友達を助ける。それだけで、友達だらけやで!」
鏡野の目には、お金儲けを企むような目だったが、オレは黙って見ている。
(お前も友達が増えると良いな。今は、事件を解決できる仲間を大切にしろ!)
野村警部もそれを聞き、二人の話し合いに加わる。
どうやら遠野さんの推理能力を買っているようだ。
「そうだ。ずっと推理できるようになれば、社会でも活躍できるぞ。
まずは、この事件を解決してみようか?」
野村警部の目にも、出世を企むような目だったが、遠野さんに友達が増えるなら良いかと思い、オレも協力する事にした。
遠野さんがエルフモードになれるまでどのくらいかかるか分からないが、とりあえず精神力が回復するまでオレが遠野さんを守る事にする。
オレは、遠野さんの黒髪ポニーテール姿にドキドキする。
そう、オレは黒髪ポニーテールの女の子が好みだったのだ。
ほどよく疲れている表情がまたオレの心をドキドキさせる。
もったいないと思いつつも、エルフモードを止めるために遠野さんのポニーテールを解く。
オレが遠野さんの後ろに周り、髪の毛を解くと、遠野さんがオレに笑って語り掛ける。
「ありがとう」
そう言ってオレの胸に倒れ込んで来た。
遠野さんは精神力が尽き、自分を支える力が無くなっていただけだが、思わぬ不意打ちにドッキリした。
柔らかい身体をオレが包み込む。
遠野さんの髪の匂いを嗅いでいると、鏡野真梨がオレを見て尋ねる。
「どないしたんや? さっきから動きが怪しいで……」
挙動不審を見抜かれたようだが、鏡野真梨は金儲けの事に集中しているようで、それ以上は訊いて来なかった。
オレは、遠野さんを背負って行動する事にした。
意識はあるようだが、身体が疲れて動けないと言う。
オーガモードとエルフモードを何度も使ったため、疲労が出ているようだった。
遠野さんのオッパイが当たり、気持ちが良い。
しかし、今はにやけている場合などではない。
遠野さんが回復するまでオレが彼女を支えないと……。
でも、やっぱりオッパイは気持ちが良いのだが……。
被害者が飛んで来た場所は竹藪になっており、敷地の外はT字路になっていた。
車通は少ないが、日に何台かは通るようだ。
しかし、街灯は少なく、すぐには気付かなかった。
暗闇なら道路がある事さえ分からない。
「うーん、ここから猛スピードで被害者を撥ねたとしたら……、あんなに飛ぶ事は無いな。せめて五、六メートル飛んで竹藪に激突するはずだ。
君達がいた場所は、竹藪から十メートルは離れている。
車の事故で十五メートルも飛ぶのは、時速百キロ以上を超えないといけないから、この道では無理だろう」
野村警部は轢き逃げを疑うが、この道は狭く道路交通も良くはない。
たとえ朝とはいえ、百キロ以上のスピードを出すのは無理だろう。
それに、急ブレーキで止まったような痕も無い。
もしも朝方に時速百キロで走るような車があったら、オレ達が気付いているはずだ。
ひき逃げの可能性はほとんど無い。
オレ達は次の可能性を考慮する。
しかし、遠野さんはギガ―スの足跡を一人で捜していた。
まあ、事件捜査で犯人の足跡を調べるのは基本中の基本だが、素人ではそれも難しい。
遠野さんは鑑識の人と話しながら、足跡の分析結果を待つ事にした。
「ダメですね……。ギガ―スと思われる巨大な男の足跡はありません。
あるのは、被害者の足跡とその彼女と思われる女性の足跡だけです。
ただ、竹藪を切ったと思われる被害者の靴が多いのは分かるんですが、女性の靴も竹藪周辺に多いんです。
後、住職の足跡もちらほらありますね。
最後に気になるのは、最近打ち付けられたような杭があります。
後は、関係無いのでしょうが、今朝できたばかりのタケノコがあるくらいですけど……」
「そうですか……。ギガ―スはいなさそうですね。
じゃあ、怪しい竹藪でも調べてみますか?
たぶん、そこに事件の真相があるはずですけど……」
遠野さんはギガ―スがいないと知って、やる気を無くしたようだ。
しかし、エルフモードのおかげか、二十分ほどでだいたいのトリックが分かったようだ。果たして、犯人はどのようにして人を飛ばしたのだろうか?
朝になって太陽が昇ると、それまで見えなかったものが見えて来る。
遠野さんの言う通り竹藪を調べると、犯人が使ったと思われるトリックが露わになっていた。
しかし、素人のオレからしてみたら、全く気が付かない。
「なんか、ハンモックがぶら下がっていますね。
おそらく、これが被害者をあそこまで飛ばしたトリックでしょうね」
「なるほど、犯人はハンモックと竹の反動を使って、被害者を吹っ飛ばしたというわけか。これなら誰でも犯行は可能になる。
遠野君、木霊君、鏡野君は、一応アリバイ成立としてみると、怪しいのは住職だな!
被害者の近くにいた事になるし、夜に仕掛けをしておき、朝にトイレに行くなどして抜け出せば、わずかな時間で犯行は可能になる。
家族も寝ていたから、住職の行動を良くは覚えていないだろうしな。
ちょっと動機を調べてみるか……」
鑑識さんと野村警部がそう言っていると、遠野さんがもう一人の怪しい人物を教える。
「被害者の彼女と言われる人も怪しいです。
動機とアリバイを調べてみない事には……」
「そうだね。でも、被害者の彼女は犯人じゃないと思うよ。
彼女はコンビニのアルバイトをしていたそうだし、ちゃんとモニターに映っている。
彼女の務めているコンビニからここまで来るのに、車で一時間ほどかかる。
彼女のアリバイは完璧だよ!」
野村警部はそう言い放ったが、遠野さんは最後の力を振り絞り、最後のトリックを暴いてくれた。
回復したわずかな精神力も、エルフモードを維持するのは大変のようだ。
遠野さんの髪の毛はほとんど黒く変色し、エルフモードを持続するのは難しい状況になっている。
「ちょっと見難いですが、ハンモックとは別に、小さい輪の付いた紐があるのが分かりますよね。
そして、ハンモックは杭のような物で固定されていた。
タケノコの急成長を利用し、朝に誰もいなくても杭が外れるようにセットされていたんです。
つまり、犯行は夜の内に仕掛けられていたことになります。
もしも、夜に被害者と会っていたというのなら、彼女も犯人の可能性があります!」
遠野さんはそう言ってから、逃げるようにオレの近くに張り付いた。
野村警部が、遠野さんに補足の推理を求めると、こう言い出した。
「すいません。ギガ―スの犯行じゃないので、事件の興味が無くなりました。
後は、刑事さん達で犯人を捕まえてください」
「ちょっと、あれだけ事件を推理してくれたんだから、犯人逮捕まで協力してよ。
ほら、俺の方からも警察に掛け合って、金一封が出るようにするからさ……」
野村警部のその一言を、鏡野真梨が聞き付けた。
恐るべき反応で警部に詰め寄る。
「金か? ウチらにも出るんか? どれくらいや?」
「いや、まあ代表者としてなら出せると思うけど……」
「ホンマか!」
遠野さんは消極的な意見を述べる。
伏し目がちであまり嬉しくなさそうだ。
遠野さんはギガ―スが居無くて飽きたと言っていたが、実際にはもう限界のようだ。
ポニーテールにもかかわらず、髪の毛が黒色になり、ちょっと消極的な態度を見せている。精神力が尽きた証拠だった。
しばらく休ませないと、事件を解決する推理力も出ないのだろう。
「金一封って、そんなに金額は無いんですよ。
そりゃあ、警察官は出世に有利でしょうけど。
一般人は、新聞記事に載って有名になる程度で、そんなにメリットないし……」
消極的になる遠野さんに対し、鏡野はいつものように金にがめつく積極的だ。
「ええやん! もしかしたら、女子高生探偵として有名になれるかもしれへんで!
更に、そういう勲章は後々就職にもええ印象を与えるもんやで!
ウチ、有名になりたいわ!」
鏡野真梨はそう言って、積極的な意見を述べる。
心配しなくても、お前はもう警察にマークされているよ。
オレはそう突っ込みつつも、黙って聞いていた。
「私、そんなに目立ちたくないし……」
「ああ、もう!」
遠野さんの消極的な意見を聞いていた鏡野だったが、内気な態度にイライラし始める。
「さっきまでの推理していたカッコええ遠野さんはどこに行ったんや!
あんなすいすいと事件を解決しとったくせに!」
鏡野真梨は遠野さんに詰め寄る。
さながらヤンキーが絡んで来るようで、突然されたら怖いと感じて、オレは黙って見守っていた。
遠野さんは小動物のように、言葉を出せず震えている。
あまりにも可哀想で見ていられず、オレが助ける事にする。
果たして、キレ気味の鏡野真梨に言葉は通じるのだろうか?
オレは決死の介入に挑む。
「遠野さんには、オレと一緒に開発した技があって、髪の色と瞳の色が変わって、身体能力が向上するんだ。
ただ、今は精神力が無くなったから元に戻っているけどな。
ポニーテールを解いて、しばらくすれば推理力のあるエルフモードになれるはずだ。
鏡野は、髪の色や眼の色が変わった事にも、身体的変化も気が付いていないようだがな……」
鏡野真梨は驚いたように遠野さんを見つめる。
「ホンマか? そんなに変わったか?
全然分からへんわ。
せやけど、そういう事なら仕方ないわ。
しばらく待つわ。でも、すごいな。
うまくいけば、あんた友達仰山できるようになるで! ホンマ!」
遠野さんは顔付きが変わった。そして尋ねる。
「本当に? 本当に友達がたくさんできる?」
「ああ、できるで! 困った時に友達を助ける。それだけで、友達だらけやで!」
鏡野の目には、お金儲けを企むような目だったが、オレは黙って見ている。
(お前も友達が増えると良いな。今は、事件を解決できる仲間を大切にしろ!)
野村警部もそれを聞き、二人の話し合いに加わる。
どうやら遠野さんの推理能力を買っているようだ。
「そうだ。ずっと推理できるようになれば、社会でも活躍できるぞ。
まずは、この事件を解決してみようか?」
野村警部の目にも、出世を企むような目だったが、遠野さんに友達が増えるなら良いかと思い、オレも協力する事にした。
遠野さんがエルフモードになれるまでどのくらいかかるか分からないが、とりあえず精神力が回復するまでオレが遠野さんを守る事にする。
オレは、遠野さんの黒髪ポニーテール姿にドキドキする。
そう、オレは黒髪ポニーテールの女の子が好みだったのだ。
ほどよく疲れている表情がまたオレの心をドキドキさせる。
もったいないと思いつつも、エルフモードを止めるために遠野さんのポニーテールを解く。
オレが遠野さんの後ろに周り、髪の毛を解くと、遠野さんがオレに笑って語り掛ける。
「ありがとう」
そう言ってオレの胸に倒れ込んで来た。
遠野さんは精神力が尽き、自分を支える力が無くなっていただけだが、思わぬ不意打ちにドッキリした。
柔らかい身体をオレが包み込む。
遠野さんの髪の匂いを嗅いでいると、鏡野真梨がオレを見て尋ねる。
「どないしたんや? さっきから動きが怪しいで……」
挙動不審を見抜かれたようだが、鏡野真梨は金儲けの事に集中しているようで、それ以上は訊いて来なかった。
オレは、遠野さんを背負って行動する事にした。
意識はあるようだが、身体が疲れて動けないと言う。
オーガモードとエルフモードを何度も使ったため、疲労が出ているようだった。
遠野さんのオッパイが当たり、気持ちが良い。
しかし、今はにやけている場合などではない。
遠野さんが回復するまでオレが彼女を支えないと……。
でも、やっぱりオッパイは気持ちが良いのだが……。
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