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第二章 妖星少女とギガ―ス
第十話 突破口を見付けろ!
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オレ達四人は殺人が仕掛けられた現場に戻り、どこかに証拠がないかを捜す事にする。オレと遠野さん、鏡野と野村警部がペアになり、いろいろ模索し始める。
オレも何か証拠になりそうな事があったら言ってくれと、遠野さんから言われた。
素人のオレが何か分かるのかな?
そう考えつつも、試行錯誤で協力する。
「うーん、保険金殺人とかの可能性はないかな?
一番可能性があるのは、お金目当てによる殺人だよね。
保険金の額が異常に多ければ、決定的な証拠にはならないけど、動機の線では明確になるよ。
良く分からないけど……」
「轟木霊(とどろきこだま)の見方は案外正しい。
しかし、この犯人はかなりのやり手です。
警察が疑うか、疑わないかの微妙なラインを設定しているでしょう。
せいぜい五千万円といったところですよ。
一億円越えとなると保険金殺人の可能性が出て来ますけど、五千万円くらいだと普通よりちょっと多いかもしれない。
でも、保険金殺人というには微妙なラインです。
可能性はあるけど、疑うレベルではない。
これが犯人の定めている基準でしょう。
疑われるほど保険金が多ければ、逮捕されたり尋問を受けたりする可能性が高いですが、ある程度の金額を確保しておけば、逆に犯人じゃないかもしれないと思わせる事ができます。
本当に彼女が犯人なら、恐ろしい敵です!」
遠野さんがそう言うと、しばらくして野村警部の話声が聞こえる。
どうやら警部も保険金殺人を疑っているようだが、部下からの連絡を受け、保険金の金額を尋ねているようだ。
オレ達も保険金の事で疑っていただけに、同じ話題は、オレの調査方法が間違ってない事を示していて嬉しい。
「何! 五千万円だと……。多くもないが、少なくもない。
受取人は伏野京子さんか……。微妙な所だな……」
警部の話を遠くから聞き、遠野さんはオレの方を向いてドヤ顔(得意な表情)する。
さすがにエルフモードだけあって、推理力もすごいレベルだと感心する。
まあ、犯人を疑う動機は消えたのだけれど……。
オレは次の証拠を思い付いた。
ハンモックは、最近買ったばかりで新しい感じだ。
なら、誰が買ったか特定できれば、犯人を絞る事ができるはずだ。
オレはそう思い、こう提案する。
「ハンモックを買った人を特定すれば、犯人が絞り込めるんじゃないのか?」
「確かに、犯人が買った可能性は零じゃないけど、自分で買うような事はしないはず……。私の考えが正しければ、おそらく予防策として被害者自身に買わせるはず……」
遠野さんはそう推理している。
被害者自身が買っていれば、自殺という事で決着させる事ができるかららしい。
もしそうなら、本当に恐ろしい犯人だ。
「そして、それと同じように、ここの竹藪の手入れも、杭を打って固定するのも被害者にやらせたはず……。
被害者の国治さんが、犯人に弱みを握られ、惚れているというのなら可能です。
轟木霊(とどろきこだま)、私が怖いですか?
女の子は誰でも誘惑する事ができるのであれば、こんな殺人も可能な生き物なんですよ。
自分を惚れさせて、他の男を殺させるなんて事もね……」
遠野さんはそう言って不敵に笑う。
魔性の女にでもなっているつもりなのだろうか。
「遠野さんには無理だよ。優しいから……」
オレがそう言うと、遠野さんは照れたように目を背ける。
「今、できなくなりました。そういう事を言われるのが、この方法を防ぐ最善の手ですね」
オレと遠野さんがそんな話をしていると、遠くの方から、野村警部の電話での話声が聞こえる。
「何! ハンモックを買ったのは、被害者本人か。
それと、ここの手入れをしたのも被害者本人か……。
分かった、ありがとう!」
オレは話声を聞いて思った。
(本当に偶然なんだよね……)
オレは周りに警戒しつつも、証拠を見付けようといろいろ考える。
遠野さんも考えているようだが、やはり見付からないらしい。
オレはこの事件を解決できないと思い始めた。
どんなに証拠を集めても、被害者本人の自殺止まりで終わる。
犯人を捕まえる事は出来そうもない。
一応、国治さんの彼女である伏野さんが言っていた相続問題は起こっていたようだが、国治さんが一方的に相続権を放棄し、大地さんが全ての権利を相続した。
仮に、何らかの恨みがあったとしても、家族からの証言で、昨日の夜はどこにも出かけてないと言う。
家族からの証言ではアリバイにならないが、それでも殺人をしたとは考えられない。
やはり犯人は、被害者の恋人の伏野京子で決まりだと思うのだが、証拠はない。
証拠が無くては、被害者が喧嘩を原因に自殺したという事で決着が着くだろう。
特殊な方法だが、自分の意思で自殺できないので、自然に任せたという感じだ。
「もう、被害者が自分で自殺した証拠とかないのかな?
恋人を疑わせるためにこういう事をしたのかもしれないし……」
オレは、犯人がいる事より、被害者の自殺説を検証しようとこう言ってみた。
殺人者が他にいるよりは、被害者が精神疲労で自殺した方が良いと、幼い考えかもしれないが思った。
遠野さんはオレの意見に真面目に答えてくれる。
こういう態度だと、オレも気兼ねなく話せる。
「うーん、そうですね……。
被害者が自分で眠りに着いたか、他の誰かに眠らされたかが分かれば自殺か他殺か分かります。
しかし、被害者が不眠症に悩んでいたらしいので、いずれの場合も睡眠薬はかなりの量を飲んでいた事が予想されます。
薬の摂取量だけでは、自殺の決め手には欠けますね……」
「え、どうして? 薬の摂取量が多ければ被害者の自殺で決まりでしょ?
摂取量が少かったり、適量だったら他殺の可能性が出て来るだろうし……」
「ああ、不眠症の人って、だんだん薬の量を多くしないとまた眠れなくなるんですよ。
身体が薬に慣れて来てしまって、量を増やしていく傾向があるんです。
マイケルジャクソンも多くの薬を摂取したせいで死んだと言われていますし……」
「へー、大変なんだ……。
じゃあ、他殺の線はないんじゃないのかな。
薬を使っても眠る事ができないんじゃ、あの方法で殺す事は難しそうだし……。
被害者が途中で起きちゃったりとかしたら、トリックとかも台無しになってしまうだろうし……」
「そうですね……。
被害者を気絶でもさせておけばいいのでしょうけど、そうなると落下して死ぬ前に、殴られたりした跡があるはずです。
でも、あのハンモックに血の跡なんて付いていませんでした。
その可能性は……」
遠野さんは何かを言い掛けて、また考えるように黙る。
しばらくして、近くの茂みに向かって叫んだ。
「野村警部! 監察医に調べて欲しい事があるんですけど……」
「何かね?」
野村警部と鏡野真梨は、近くの茂みに潜んでいたらしく姿を見せた。
オレと遠野さんの会話を聞いていたのかよ……。
しばらくして、監察医が何かを教えてくれたらしく、野村警部は遠野さんにこう言った。
「遠野君の言っていた傷は見付かったそうだよ。
小さい傷だから、言われなければ見落としていたという。
早速、伏野京子の周辺を捜して見付け出さなければ……」
「そうですね。おそらくコンビニのゴミ回収の日付と被っていると思います。
そうすると、例の物はコンビニのゴミに紛れて捨てたという可能性が高いです!」
「確かにそうだが、捨てられなかった可能性もある。
そこの点も考慮して、家宅捜索といこう!」
コンビニのゴミ箱やゴミ収集車から証拠の回収を願って、他の刑事に捜索を依頼した。
野村警部と遠野さんは車に乗り込み、伏野京子の自宅に向かう。
オレと鏡野真梨は何が何だか分からないが、とりあえず付いて行く事にした。
遠野さんは、エルフモードでかなり精神力を消費したらしく、また黒髪のポニーテールになっていた。
オレ個人としては気に入っているため、揺れる髪をうっとりと眺めていた。
清楚系少女の黒髪ポニーテールは、男性心をくすぐる髪型の一つなのだ。
匂いを嗅いだり、見とれてしまっても仕方ない!
オレも何か証拠になりそうな事があったら言ってくれと、遠野さんから言われた。
素人のオレが何か分かるのかな?
そう考えつつも、試行錯誤で協力する。
「うーん、保険金殺人とかの可能性はないかな?
一番可能性があるのは、お金目当てによる殺人だよね。
保険金の額が異常に多ければ、決定的な証拠にはならないけど、動機の線では明確になるよ。
良く分からないけど……」
「轟木霊(とどろきこだま)の見方は案外正しい。
しかし、この犯人はかなりのやり手です。
警察が疑うか、疑わないかの微妙なラインを設定しているでしょう。
せいぜい五千万円といったところですよ。
一億円越えとなると保険金殺人の可能性が出て来ますけど、五千万円くらいだと普通よりちょっと多いかもしれない。
でも、保険金殺人というには微妙なラインです。
可能性はあるけど、疑うレベルではない。
これが犯人の定めている基準でしょう。
疑われるほど保険金が多ければ、逮捕されたり尋問を受けたりする可能性が高いですが、ある程度の金額を確保しておけば、逆に犯人じゃないかもしれないと思わせる事ができます。
本当に彼女が犯人なら、恐ろしい敵です!」
遠野さんがそう言うと、しばらくして野村警部の話声が聞こえる。
どうやら警部も保険金殺人を疑っているようだが、部下からの連絡を受け、保険金の金額を尋ねているようだ。
オレ達も保険金の事で疑っていただけに、同じ話題は、オレの調査方法が間違ってない事を示していて嬉しい。
「何! 五千万円だと……。多くもないが、少なくもない。
受取人は伏野京子さんか……。微妙な所だな……」
警部の話を遠くから聞き、遠野さんはオレの方を向いてドヤ顔(得意な表情)する。
さすがにエルフモードだけあって、推理力もすごいレベルだと感心する。
まあ、犯人を疑う動機は消えたのだけれど……。
オレは次の証拠を思い付いた。
ハンモックは、最近買ったばかりで新しい感じだ。
なら、誰が買ったか特定できれば、犯人を絞る事ができるはずだ。
オレはそう思い、こう提案する。
「ハンモックを買った人を特定すれば、犯人が絞り込めるんじゃないのか?」
「確かに、犯人が買った可能性は零じゃないけど、自分で買うような事はしないはず……。私の考えが正しければ、おそらく予防策として被害者自身に買わせるはず……」
遠野さんはそう推理している。
被害者自身が買っていれば、自殺という事で決着させる事ができるかららしい。
もしそうなら、本当に恐ろしい犯人だ。
「そして、それと同じように、ここの竹藪の手入れも、杭を打って固定するのも被害者にやらせたはず……。
被害者の国治さんが、犯人に弱みを握られ、惚れているというのなら可能です。
轟木霊(とどろきこだま)、私が怖いですか?
女の子は誰でも誘惑する事ができるのであれば、こんな殺人も可能な生き物なんですよ。
自分を惚れさせて、他の男を殺させるなんて事もね……」
遠野さんはそう言って不敵に笑う。
魔性の女にでもなっているつもりなのだろうか。
「遠野さんには無理だよ。優しいから……」
オレがそう言うと、遠野さんは照れたように目を背ける。
「今、できなくなりました。そういう事を言われるのが、この方法を防ぐ最善の手ですね」
オレと遠野さんがそんな話をしていると、遠くの方から、野村警部の電話での話声が聞こえる。
「何! ハンモックを買ったのは、被害者本人か。
それと、ここの手入れをしたのも被害者本人か……。
分かった、ありがとう!」
オレは話声を聞いて思った。
(本当に偶然なんだよね……)
オレは周りに警戒しつつも、証拠を見付けようといろいろ考える。
遠野さんも考えているようだが、やはり見付からないらしい。
オレはこの事件を解決できないと思い始めた。
どんなに証拠を集めても、被害者本人の自殺止まりで終わる。
犯人を捕まえる事は出来そうもない。
一応、国治さんの彼女である伏野さんが言っていた相続問題は起こっていたようだが、国治さんが一方的に相続権を放棄し、大地さんが全ての権利を相続した。
仮に、何らかの恨みがあったとしても、家族からの証言で、昨日の夜はどこにも出かけてないと言う。
家族からの証言ではアリバイにならないが、それでも殺人をしたとは考えられない。
やはり犯人は、被害者の恋人の伏野京子で決まりだと思うのだが、証拠はない。
証拠が無くては、被害者が喧嘩を原因に自殺したという事で決着が着くだろう。
特殊な方法だが、自分の意思で自殺できないので、自然に任せたという感じだ。
「もう、被害者が自分で自殺した証拠とかないのかな?
恋人を疑わせるためにこういう事をしたのかもしれないし……」
オレは、犯人がいる事より、被害者の自殺説を検証しようとこう言ってみた。
殺人者が他にいるよりは、被害者が精神疲労で自殺した方が良いと、幼い考えかもしれないが思った。
遠野さんはオレの意見に真面目に答えてくれる。
こういう態度だと、オレも気兼ねなく話せる。
「うーん、そうですね……。
被害者が自分で眠りに着いたか、他の誰かに眠らされたかが分かれば自殺か他殺か分かります。
しかし、被害者が不眠症に悩んでいたらしいので、いずれの場合も睡眠薬はかなりの量を飲んでいた事が予想されます。
薬の摂取量だけでは、自殺の決め手には欠けますね……」
「え、どうして? 薬の摂取量が多ければ被害者の自殺で決まりでしょ?
摂取量が少かったり、適量だったら他殺の可能性が出て来るだろうし……」
「ああ、不眠症の人って、だんだん薬の量を多くしないとまた眠れなくなるんですよ。
身体が薬に慣れて来てしまって、量を増やしていく傾向があるんです。
マイケルジャクソンも多くの薬を摂取したせいで死んだと言われていますし……」
「へー、大変なんだ……。
じゃあ、他殺の線はないんじゃないのかな。
薬を使っても眠る事ができないんじゃ、あの方法で殺す事は難しそうだし……。
被害者が途中で起きちゃったりとかしたら、トリックとかも台無しになってしまうだろうし……」
「そうですね……。
被害者を気絶でもさせておけばいいのでしょうけど、そうなると落下して死ぬ前に、殴られたりした跡があるはずです。
でも、あのハンモックに血の跡なんて付いていませんでした。
その可能性は……」
遠野さんは何かを言い掛けて、また考えるように黙る。
しばらくして、近くの茂みに向かって叫んだ。
「野村警部! 監察医に調べて欲しい事があるんですけど……」
「何かね?」
野村警部と鏡野真梨は、近くの茂みに潜んでいたらしく姿を見せた。
オレと遠野さんの会話を聞いていたのかよ……。
しばらくして、監察医が何かを教えてくれたらしく、野村警部は遠野さんにこう言った。
「遠野君の言っていた傷は見付かったそうだよ。
小さい傷だから、言われなければ見落としていたという。
早速、伏野京子の周辺を捜して見付け出さなければ……」
「そうですね。おそらくコンビニのゴミ回収の日付と被っていると思います。
そうすると、例の物はコンビニのゴミに紛れて捨てたという可能性が高いです!」
「確かにそうだが、捨てられなかった可能性もある。
そこの点も考慮して、家宅捜索といこう!」
コンビニのゴミ箱やゴミ収集車から証拠の回収を願って、他の刑事に捜索を依頼した。
野村警部と遠野さんは車に乗り込み、伏野京子の自宅に向かう。
オレと鏡野真梨は何が何だか分からないが、とりあえず付いて行く事にした。
遠野さんは、エルフモードでかなり精神力を消費したらしく、また黒髪のポニーテールになっていた。
オレ個人としては気に入っているため、揺れる髪をうっとりと眺めていた。
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