【オススメネット小説】幻獣少女えるふ&幻獣になったオレ

猫パンチ

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第二章 妖星少女とギガ―ス

第十一話 復活する能力

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 オレ達四人は、伏野京子を犯人と特定し、逮捕する為に彼女の自宅に向かった。
オレ以外の全員が犯人逮捕に集中しているために気付いてないようだが、オレだけは遠野さんの黒髪ポニーテールに見とれていたため気付いていた。
遠野さんのエルフモードが限界である事を……。

遠野さん本人は、その事に全く気付いていない。
事件を解決する糸口を見付けたためか、またはC組(カプリコーン組)の特性のためか分からないが気付いていない。
C組(カプリコーン組)全員には、自分の関心を持った趣味や研究になると、恐るべき集中力を発揮する事ができるという。

オレはそんな経験一度も無いけど、兄や妹、クラスの仲間達なんかは無意識の内に超集中状態へとなるという。
そういえば、新しい携帯電話iPhoneを買った時に、そんな事が起こったかな?
勉強や研究に集中したような事は、ほとんどない。

自分の得意な魔法(マジック)でさえ、習慣的な訓練で培ったモノだ。
新しい魔法(マジック)を開発する為に、時間を忘れた事などはなかった。
その状態になると、時間の感覚を忘れ、自分の身体の事なども考えないという。
精神力や身体の限界が来て、初めて自分がやばい状態にある事に気が付くという。

ちなみに、B組(バックべアー組)も近い集中力があるらしいが、怪我をしても、体力が無くなっても、本人が自覚するまで(重度の場合は死ぬまで)戦闘する事ができるという別の集中状態が存在するらしい。
この二つの能力は、幻住学園内でも恐れられている。
今回は、その集中状態が裏目に出そうになっていた。

オレ達は伏野さんの家にお邪魔し、事件の真相を話すために上がり込む。
女性の家らしいヌイグルミなどが目についた。
部屋も綺麗にしているらしく、良い匂いが漂っていた。
どうやら紅茶を淹れてくれているらしい。

「今回はどういう御用件ですか? 
さすがの私も眠いですし、あまり長居はご遠慮したいんですけど……」

「何、すぐに終わりますよ。
私達警察は、あなたを国治さん殺害の容疑で逮捕します。
どうやら、この遠野さんという少女が何かしらの証拠を知っているようなのでね。
さあ、遠野さん、決定的な証拠となる例の傷について説明をお願いします!」

野村警部は証拠が何か分かっていないのか、遠野さんに丸投げした。
刑事らしくない対応だが、警部さんも犯行を半分くらいしか理解していないので仕方ない。
殺害方法までは分かったが、犯人が誰かも理解していなかった。
これでは、証拠を見付けるなどは不可能だろう。

「この女の子? 眠っているように見えるんだけど……。大丈夫?」

伏野さんにそう言われ、オレと野村警部が遠野さんを見ると眠っている。
エルフモードのまま精神力が尽きると眠ってしまうのだ。
こうなると、数分から数時間は睡眠をとらなければ回復する事ができない。
そんな事を全く知らないオレ達は、遠野さんを無理矢理起こそうとする。
朝早くから起き掃除をし、長時間のエルフモードだからこうなっても仕方ない事なのだが、

伏野さんを逮捕できるかどうかの瀬戸際である。
もう少しだけ、エルフモードで頑張って欲しい。
そして、その遠野さんを必死になって起こそうとしている野村警部は、プロとして事件解決する事ができるように頑張って欲しい。
オレが本気でそう思っていると、遠野さんが寝ぼけながら言う。

「ふえ、すいません。カフェオレを飲ませてください。
ブラックコーヒーと牛乳を同じ量で割った物です。
それを飲めば一時的に精神力が回復しますから……」

「分かった! 伏野さん、カフェオレをもらえますか?」

そうお願いする野村警部に、伏野さんは鼻で笑って答える。
事件解決に協力する気なんて甚だないという感じだ。

「ごめんなさい。私はそんな物を飲まないから、家の中には一缶も無いわ。
コーヒーも切らしてしまっているし、牛乳も無い。
紅茶ならあるけど、どうしますか?
私ではどうする事も出来ないわね……」

「うう、紅茶では、エルフモードを回復させる事はできません。
カフェオレが唯一の回復アイテムなんです」

オレが冷蔵庫を開けて中を見ると、牛乳があった。
しかし、賞味期限が切れていると言い、捨て始める。
インスタントコーヒーもゴミ箱に捨てる始末だ。
このままでは、買って来たカフェオレでさえ捨てられかねない勢いだ。

「すいません。
最愛の彼氏が亡くなった上に、犯人にされかけたんですよ。
もう私も精神的に限界なんで、このままお話しがないようでしたら帰ってもらいたいんですけど……」

一瞬だったが、オレ達が帰ろうかという空気になった時、下を向いてニッコリと笑った。
女性の愛想笑いなどではなく、悪意を隠した邪悪な笑みだ。
一見泣いているように見えるが、下を向いて不敵に笑う伏野さんを前に、オレは意を強くして言う。


「もう野村警部が真相を暴いて、伏野さんを逮捕するしかないですよ。
このまま時間が過ぎて行けば、伏野さんから強制的に追い出されます。
もう時間がないんです!」

「仕方ない。鏡野君、これでカフェオレを買って来てくれたまえ。
それまでの間、俺が何とか時間を稼ぐ!」

野村刑事はそう言って、鏡野にお金を渡す。
どうやら自信がないようで、保険として鏡野にそうお願いしたのだ。
鏡野真梨の運動神経なら、五分ほどでコンビニから買って戻って来れるだろう。
ムッチリとした美脚を見て、最善の判断である事を悟る。

「分かったで! 行って来るで!」

鏡野はそう言って家を出て行ったが、伏野さんが扉の鍵をかける音がした。
どうやら戻って来た鏡野真梨を締め出す気だ。
帰って来たのが気付かない振りをし、カフェオレを持って来ないようにさせたのだろう。
しかし、彼女は甘い。
鏡野真梨の美脚なら、扉を破壊するなど容易だ。
その場合は、器物破壊罪でオレ達が訴えられるだろう。
伏野さんは遠野さんを気遣うふりしてこう言う。

「とりあえず、この子をベッドに運びましょう。
私の部屋をしばらく貸してあげるから、そこでお話ししましょうね!」

オレ達を自分の部屋に招き入れ、玄関のチャイムを鳴らない様にされた。
おそらくコンビニの中に証拠を捨て、計画通りに処分したのだろう。
この場を乗り切れば証拠は消滅し、犯人の特定は難しくなる。
オレには証拠が何なのか分かっていないのだけれど……。
遠野さんをベッドに寝かせ、野村警部が事件の真相を話し始める。
果たして、警部に犯人を追い詰める事ができるのだろうか?

野村警部は、分かっているトリックと現在の捜査状況を話し出す。
毅然とした態度だが、証拠が分かっていない為、話がゆっくりになっている。
同じ内容をもう一度言ったり、時間稼ぎが見え見えだった。
それでも、なんとか自力で犯人を逮捕しようと奮闘している。

「昨日の夜中の十時頃に、あなたは国治さんと別れたと言っていますが、実はある殺人トリックを思い付いて、実行したんじゃないですか? 
あなたの十時頃のアリバイはありません。実行は十分に可能です!」

「なるほど。どんなトリックかしら? 
言っておくけど、これで私が犯人じゃなかったとなれば、慰謝料を請求するけど良いわよね?
その覚悟があってここまで来たんですもの。

まさか自信がないから日を改めて出直します、とか言うつもりじゃないわよね? 
私はこう見えても忙しいの。
国治君が死んだんなら、新しい恋人とかも作らなきゃいけないし、まだ結婚できる年齢で結婚まで行かないと、行き遅れてあっという間に三十歳を超えてしまうものね。

女性の時間は、あなた達と違ってそれほど浪費していい物じゃないのよ。
それに、新しい彼氏と付き合っているとか、別れて別の男性と付き合い始めたとか、警察の方々に探られるのは嫌だもの……。
まあ、あなた達には分からない事でしょうけどね。

警部さんもなかなか男前だし、良ければ私と付き合ってみます?
頻繁にこの家に訪問されたら、惚れてしまうかもしれませんもの。
女の子は、好きになった男性を監禁しておきたいと思う所が誰にでもあるんですよ。
警部さんが今度尋ねて来たら、そうしちゃうかもしれないわ♡」

伏野さんはさわやかな笑顔で恐ろしい事を口にした。これは脅しなのだ。
この訪問で事件を解決できなければ、ここにはもう来るなという意味を込めた脅し。
さすがに、こういう場面は警察では好くある事だろうと思い、野村警部を見ると震えていた。
まあ、醜悪な笑顔の女性ほど怖い者もなかなかない。

更に、警部はオレと同じ独身の童貞、女性に少なからず憧れを持っているはずだ。
その憧れを無残に打ち壊され、女性の嫌な面を見てしまうのは、生涯独身童貞を決める致命傷になってしまうかもしれない。
老後に一人さびしく生きて行くのは、はっきり言って切な過ぎる。

何とかオレ達の精神を守りつつ、犯人を追い詰めて行かないと、オレ達の生涯に関わって来るのだ。
これは冗談な話ではない。
キャバクラや女性ばかりの職場で働く男性は、女性の恐ろしさを目の当たりにし、ホモに目覚めるという。

女性への幻想を失った男性は、生涯独身でいるか、ホモになるのだ。
オレは、遠野さんの寝顔を見ながら、幻想を守っていた。
負けるなオレ! ついでに、野村警部も……。
野村警部は殺人トリックを説明し始める。

「昨日の夜中、犯人は竹のしなりを利用し、ハンモックを適度な位置に調節して、杭で固定しておいた。
そして、竹の子の急成長を利用して自動的に杭が外れ、ハンモックに載った人が外へ飛ばされる様に仕掛けをしたんです。
それなら、国治さんを眠らせておきさえすれば、自動的に殺せますからね。
これで、あなたがコンビニでアルバイトしていようが、国治さんを殺す事ができます」

「あらあら、すごいトリックね。でも、本当に事故なのかもしれないわよ。
国治さんが朝に起きて来て、ハンモックに載った所、誤って飛んでしまったのかもしれないわ。
あのハンモックを取り付けたのって、国治さんでしょ? 
自分で試して安全性を確かめようとした所、逆に危険な事が分かってしまったかもしれないわ。

そう、私がハンモックを取り付けたいなんて言ったのがそもそもの間違いだったのよ……。それさえなければ、国治さんは死ぬことなんてなかったのに……。
でも、それと私が殺した事の証明にはならないわ。
ハンモックが投石機の様に人を飛ばすなんて誰も思わないし、故意に殺したわけでもない。今なら、事故死という事で私の心も守られます。
警部さんを訴えて慰謝料を請求するなんて事もしません。

私をもう解放してください。
愛する恋人を失ったんですよ……。
まるで、私の半分が死んでしまったような感覚なんです。
私をそっとしておいて……」

伏野さんは大粒の涙を流し始める。
さすがに、事故死で良いかと思い始めてしまう。
ハンモックを使った殺人とばかり思っていたが、確かに事故死の方がしっくりくる。
自分で設置したハンモックを試しに載って見た所、誤って飛ばされてしまった。
これが真相なんだろう。
オレはそう納得していたが、野村警部はまだ納得していないようだ。

「あなたは被害者の国治さんに睡眠薬を飲ませて、ハンモックに眠らせたんだ。
それなら、故意の殺人になる。
あなたが保険金受取人として、五千万円の保険金だってかけてあった。
それが動機で殺したんだろう?」

「まあ! 妻のために五千万円の保険金くらい誰だってかけるわ。
動機としては不十分よ。それに国治さんは、不眠症で悩んでいたのよ。
知っている? 不眠症の人って、だんだん薬が効かなくなっていくのよ。
いつ起きるか分からない人を殺せると思うかしら? 
野村警部といったわね。あなたに慰謝料を請求するわ。
警告を無視して、私を殺人犯にしたんだから当然よね!
それとも、別の方法で責任を取る?」

伏野さんは誘惑するような眼差しで見て来るが、野村警部は何とか耐えていた。
ブラジャーを態と見せ付け、谷間を強調している。
独身童貞警部にはきつい一撃だが、良く耐えられたモノだ。
ついつい責任を取りますと言ってしまいそうなものだが……。

「そう、国治さんは眠らなかった。だから、スタンガンで眠らせたんだ。
それなら不眠症の人でも眠らせる事ができるからな!」

「へー、じゃあ、そのスタンガンとやらを見せてみなさいよ!」

「良いだろう。どうせコンビニのゴミに紛れ込ませて捨てたんだろう。
今日は、コンビニのゴミを回収する日、その日を狙って速やかに証拠隠滅を狙った様だが、残念だったな。
警察がいち早くゴミ処理会社に連絡したから、ゴミの回収は全てできたはずだ。

更に、あなたの通り道でゴミを捨てた場合も考えて、疑わしいゴミはすべて回収してもらった。
今頃は、私の部下がスタンガンを回収しているはずだ。
連絡を取ってみるから待っていろ!」

「ゴミね……。見付かればいいけど、見付からなかったらあきらめてくれるのかしら?」

野村警部は答えずに、部下の刑事さんと連絡を取る。
伏野さんの部屋を出て行き、トイレで連絡を聞くようだ。
果たして、ゴミは見付かるのだろうか? 
しばらくして野村警部が部屋に戻って来た。

「スタンガンはありましたよ。これであなたの犯行であることが決まりましたね」

野村刑事はそう言うが、伏野さんの態度は動揺さえもなかった。

「そう、それは不良か誰かが捨てた物ね。私ではないわ。
それとあなたは嘘が下手ね。
私にカマをかけて犯人にさせようとしたんでしょ? 
最低な男だわ……」

伏野さんの言う事が正しい様で、野村警部は言葉が出なかった。
オレは警部を助けようとする。
確かに、罠にはめようとするのは卑劣だが、根拠がないわけじゃない。

「スタンガンって、インターネットで取り寄せるんでしょ。
だったら、記録か何かが残っているかもしれないし、会社に問い合わせれば誰に売ったか教えてくれるんじゃないですか?」

伏野さんは優しい口調になって言う。

「確かに、護身用道具として買った事はあるわ。
でも、危険だし、護身用としてはいまいちだから捨てたのよ。
やっぱり防犯ブザーが一番安全だし、携帯も便利だわ。
警察が推奨しているだけあるわね。
さあ、警部さん、私の元にスタンガンがないんじゃ、殺人犯として立証する事は不可能じゃなくて……。

今なら慈悲の心で許してあげるわ。
ここまででいいじゃない。
あなたは全力で捜査したわ。
結果は、事故死か自殺か分からないけれど、私は感謝している。
国治さんの為にありがとう」

伏野さんは慈愛に満ちた顔でそう言った。
さすがにこの顔で殺人犯だったら、オレも恐怖を感じてしまうかもしれない。
ここまでだなと、オレは納得した。
野村警部は弱弱しく言う。

「後は、この家を家宅捜索してスタンガンがないかを調べたいのだが……」

「良いですよ。でも何もなかった時は、どう責任を取るつもりですか? 
それと、あまり多くの男性が押し掛けて家捜しするのは、困りますね。
私は女性ですし、さっきの様に捏造される危険もある。
仮に、家捜しするとしても、ここにいる人達だけですよ。
それ以外は、もう誰もこの家に上げません。
それで良いと言うのならどうぞ!」

伏野さんのこの自信、オレには絶対に出て来ないという確信が持てた。
やはり、オレと野村警部では逮捕する事ができなかった。
オレがそう思い窓から外を見ると、鏡野真梨がカフェオレを持って帰って来たのが分かった。
オレは、伏野さんと野村警部にその事を告げる。
野村警部は喜んだが、伏野さんは冷たくこう言った。

「ごめんなさいね。もうこれ以上、誰も家に入れたくないのよ。
彼女を家に入れろと言うのなら、私もあなた達を外へ追い出すわ。
ベッドで寝ている女の子は、回復するまで置いといてあげてもいいけど、これ以上は捜査協力しないわ。
私を犯人呼ばわりですもの、当然よね……」

伏野さんはそう言って、オレ達に圧力をかける。
鏡野がドアを叩く音が聞こえるが、どうする事も出来なかった。
携帯で連絡するだけでも追い出されてしまいそうな勢いだ。
しばらくするとドアを叩く音が止んだ。

どうしたのかと窓の外を見ると、鏡野真梨が立っている。
オレに窓を開ける様に指示を出す。
まさか、二階の窓にカフェオレを投げ込む気なのか? 
受け取り損ねたら大惨事だぞ! 

鏡野真梨の直球がオレ目掛けて飛んで来る。
カフェオレというコントロールし難そうな物でもぶれずにオレの元まで届いた。
コントロールが良かったおかげで、カフェオレもこぼれることなく受け取ることができた。
後は、遠野さんにカフェオレを飲ませるだけだ。
しかし、呼んでも揺すっても起きて来ない。
どうすればカフェオレを飲ます事ができるんだろうか?
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