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第六章 ドライアド怒りの一撃!
第五話 心臓を貫いた一撃
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染井刑事は現場に到着し、遺体の状況を確認する。
「うーむ、これは酷い。心臓がなんかで貫通しているな。
そこから血が吹き出て、ほぼ即死状態。まずは、その貫いた物を捜し出す必要があるな。血の海の中に、ライフルの弾とかがあるのかも……。鑑識を呼んだ方が良いな……」
遠野さんは、染井刑事に訊く。
「ところで、あの人はなんですか? 犯人の可能性があって、引き留めたとかですか?」
染井刑事は、遠野さんが示した男性を見て言う。
その男性は、染井刑事と一緒に来たようで、事件と関係がある人物らしいが……。
「ああ、彼か。彼は伏野柏(ふしのかしわ)さんだ。
彼が第一発見者で、警察に通報して来たらしい。俺と現場で合流した。
普通の会社員らしい。
聞いた話によると、被害者の男性とは知り合いで、顔見知りだそうだ」
メアリーは、染井刑事の話を聞き、驚きを隠せないでいた。
「バ、バカな……。
真梨よりも早く被害者を発見した強者(つわもの)がいると言うのか。
鏡野真梨が負けた……」
「いや、ウチは別に発見が早いわけではないよ。事件に関わる件数が多いだけで……」
「なんだ、血の匂いを嗅ぎ付けているとかじゃないんだ」
「ウチはサメか!」
メアリーと鏡野がくだらない話をし始めたので、オレ達は少し場所を移動した。
第一発見者でない以上、鏡野真梨から得られそうな情報はもはやない。
注目は、伏野柏(ふしのかしわ)さんに集まった。
遠野さんは、伏野柏さんに尋ねる。
「じゃあ、被害者の男性とあなたの関係を教えてください。
それと、あなたが被害者の男性を発見した時の状況もお願いします。
名前と年齢だけなら分かってはいますけどね」
遠野さんは、被害者の財布から抜き出した免許証を確認しながら聞く。
「分かりました。被害者の男性は、宿木舎人(やどりぎとねり)さん、二十一歳。
彼とは高校時代の友人で、最近できた彼女が浮気をしているかもしれないと言われ、アドバイスをしていました。
今日は、来週の夏祭りで行くデートプランを確認し、いろいろアドバイスや情報を聞くつもりで待ち合わせていたんです」
「なるほど、ここなら待ち合わせも容易ですね。
反対側は、屋台と花火の見易いスポットで、人込みで溢れていますから……」
「はい。それで約束していた時間の夜八時頃にここへ来た所、宿木君がボウガンで心臓を撃たれて倒れていたんです。
脈を測ってみましたが、全く動いていませんでした。
それで、警察の方に携帯電話で連絡したんです」
「分かりました。一応、私が免許証を見て、被害者が宿木舎人(やどりぎとねり)さんである事、年齢が二十一歳で、あなたの証言と一致している事が分かりました。
染井刑事、この会話はメモに残しておいてください。私も一応記録していますけど……」
遠野さんにそう言われ、染井刑事はしぶしぶメモを取り始めた。
「はいはい、ちょっと忘れていただけですよ。いつもはしっかり取っているんですよ……」
こんなんで大丈夫なのだろうか?
第一の目撃者の伏野柏さんも、遠野さんの方がしっかりしているのでこう尋ねる。
「あなたも警察官なんですね。
まあ、非番の日に無理矢理駆り出されたんでしょうけど、随分若いですよね。
まだ、二十代入っていないでしょう?」
「はあ、童顔とは言われますけど……」
「先輩刑事さんがこれじゃあ、仕事が大変でしょうね」
「まあ、いろいろ迷惑してはいますよ……」
伏野さんは、遠野さんが浴衣姿なので、本物の警察官だと思ったようだ。
染井刑事と比べられれば、遠野さんの方が刑事に見えるのも無理はない。
オレ達は、誤解を解かずに捜査を進めることにした。
高校生だと分かれば、証言してくれないかもしれないし、染井刑事は見下されているようだ。この際仕方ない。
遠野さんは、伏野柏さんに被害者が殺された動機について尋ねる。
「宿木舎人さんが、殺された動機とか分かりますか?
彼女が他の人と浮気していたと聞いたので、それが動機でしょうか?」
「いえ、違うと思います。
宿木君は、不動産業を手広く営んでいたので、そこの顧客が怪しいですね。
中には、暴力団まがいの奴らとも揉めていたようなので、そいつらが犯人かもしれません。そうなると、相手は殺しのプロ。犯人が見付かるかどうか……」
「そうなんですか」
遠野さんと伏野さんが話していると、花火が激しく打ち上げられ始めた。
もうラスト十五分を切っており、後十五分したら九時になってしまうのだ。
九時になったら、見物人達も一斉に帰り始める。
時刻はそんな時間になっていた。
オレは残念を露わにする。
「あーあ、遠野さんと花火を見る予定だったのに、完全に忘れていた。
ベストスポットまで調べていたのに……。
花火が終わったら、みんな一気に帰っちゃうから屋台も閉めるのが早いんだよ。
夏祭りが始まったばかりの時は仕方ない事だけど……」
遠野さんは笑顔になり、携帯電話でメールを打つ。
メールを送信した後でこう言った。
「それは、また明日のお楽しみにしましょう。
今日は、この事件の犯人を捕まえないといけませんから……」
「でも、花火が終わっちゃったら、屋台とかも店仕舞いになってしまうよ。
そうなったら、犯人の特定は困難になるんじゃ……」
「大丈夫です。犯人はもう分かっていますから。
ただ、凶器がどこにあるか分からなかったんですけど、轟木霊の一言で気が付きました。時間との勝負ですけど……」
「ええ! 本当に?」
オレと遠野さんの会話を聞き、伏野さんが口を挿む。
「ほほう、さすがは刑事さんだ。誰が犯人なのですかな?
証拠がないと、犯人逮捕は出来ませんよ!」
遠野さんは、さっきまで隠していた凶器の枝を取り出した。
「はい。本当は鑑識に任せたいのですが、時間がありません。
なので、私の推理を語る事にします。
まず、凶器はこの太い枝です。
先端が刺さり易いように加工されていますが、これで心臓を貫くには、かなりの威力が必要です。
そう、ボウガンの様な発射道具が……。
しかし、あなたはこの凶器を見ていなくても、犯行に使われた凶器がボウガンであると先ほど言いました。
染井刑事は、ライフルの可能性を考えていたけど、あなたはボウガンと言いました。
それで、犯人という疑いが出て来ました」
伏野さんは慌てたように言う。
「いや、第一発見者なんですよ。
あなたが発見した凶器を私も見付けて、それで同じ結論に至ったんです。
血塗れの枝を見付けて、咄嗟にボウガンだと思ってしまったんですよ。
第六感というのも当てになるもんですね」
「まあ、そう言う事にしておきます。
証拠が見付からない事には、犯人の特定は困難ですから……」
「じゃあ、証拠はあるんですか?」
「この凶器の枝は、先端をやすりで磨かれていた。かなり手が込んでいます。
どこかで売っている既存のボウガンなら、脚が付くかもしれません。
しかし、手作りのボウガンなら、犯行後に分解し、この辺のどこかに捨てることも可能です」
「なるほど。なら、屋台のゴミを手当たり次第に探ってみる事ですな。
もしかしたら、見付かるかもしれませんね」
「いいえ。犯人は凶器の処分をするために、この時間に犯行を計画したんです。
花火が終わり、見物人が一斉に帰るこの時間をね」
「どういう事ですか?」
「夏祭りと言っても始まったばかりの時は、それほど規模は大きくありません。
誘導案内も普通の警備会社の人がしています。
そのため、警察の検問の様な厳しいチェックをするには、ある程度の時間が必要です。
そして、凶器のボウガンを解体して、見物人に忍ばせる事も出来ません。
誰かに見られたり、痴漢と間違えられたら、捕まえられる危険がありますから……。
もちろん、屋台のゴミもチェックするでしょうから、そこに捨てる事も出来ません。
犯人はおそらく、見物人の車に解体したボウガンの一部を隠したんです。
そんなにしっかり隠さなくても良いし、一部のパーツだけならゴミと思われて、個人の家で処分されるでしょう。
人がそれほど多くなく、渋滞もしないこの時期だからこそできる凶器処分トリックですよ」
「なるほど。しかし、残念だ。もう花火は鳴りやんでしまった。
見物人も帰るように移動し始めたし、証拠の特定は困難ですな。
あなたの妄想では、警察全部が捜査協力してくれると思いませんし……」
伏野さんがそう言うと、試合終了のホイッスルの様に、案内係の声が響いた。
「本日の打ち上げ花火は終了します。みなさん、またの機会にお越しください」
屋台の人達も店仕舞をし終わり、見物人もお開きの空気になっていた。
このままでは、事件の証拠も回収できないまま終了してしまう。
「うーむ、これは酷い。心臓がなんかで貫通しているな。
そこから血が吹き出て、ほぼ即死状態。まずは、その貫いた物を捜し出す必要があるな。血の海の中に、ライフルの弾とかがあるのかも……。鑑識を呼んだ方が良いな……」
遠野さんは、染井刑事に訊く。
「ところで、あの人はなんですか? 犯人の可能性があって、引き留めたとかですか?」
染井刑事は、遠野さんが示した男性を見て言う。
その男性は、染井刑事と一緒に来たようで、事件と関係がある人物らしいが……。
「ああ、彼か。彼は伏野柏(ふしのかしわ)さんだ。
彼が第一発見者で、警察に通報して来たらしい。俺と現場で合流した。
普通の会社員らしい。
聞いた話によると、被害者の男性とは知り合いで、顔見知りだそうだ」
メアリーは、染井刑事の話を聞き、驚きを隠せないでいた。
「バ、バカな……。
真梨よりも早く被害者を発見した強者(つわもの)がいると言うのか。
鏡野真梨が負けた……」
「いや、ウチは別に発見が早いわけではないよ。事件に関わる件数が多いだけで……」
「なんだ、血の匂いを嗅ぎ付けているとかじゃないんだ」
「ウチはサメか!」
メアリーと鏡野がくだらない話をし始めたので、オレ達は少し場所を移動した。
第一発見者でない以上、鏡野真梨から得られそうな情報はもはやない。
注目は、伏野柏(ふしのかしわ)さんに集まった。
遠野さんは、伏野柏さんに尋ねる。
「じゃあ、被害者の男性とあなたの関係を教えてください。
それと、あなたが被害者の男性を発見した時の状況もお願いします。
名前と年齢だけなら分かってはいますけどね」
遠野さんは、被害者の財布から抜き出した免許証を確認しながら聞く。
「分かりました。被害者の男性は、宿木舎人(やどりぎとねり)さん、二十一歳。
彼とは高校時代の友人で、最近できた彼女が浮気をしているかもしれないと言われ、アドバイスをしていました。
今日は、来週の夏祭りで行くデートプランを確認し、いろいろアドバイスや情報を聞くつもりで待ち合わせていたんです」
「なるほど、ここなら待ち合わせも容易ですね。
反対側は、屋台と花火の見易いスポットで、人込みで溢れていますから……」
「はい。それで約束していた時間の夜八時頃にここへ来た所、宿木君がボウガンで心臓を撃たれて倒れていたんです。
脈を測ってみましたが、全く動いていませんでした。
それで、警察の方に携帯電話で連絡したんです」
「分かりました。一応、私が免許証を見て、被害者が宿木舎人(やどりぎとねり)さんである事、年齢が二十一歳で、あなたの証言と一致している事が分かりました。
染井刑事、この会話はメモに残しておいてください。私も一応記録していますけど……」
遠野さんにそう言われ、染井刑事はしぶしぶメモを取り始めた。
「はいはい、ちょっと忘れていただけですよ。いつもはしっかり取っているんですよ……」
こんなんで大丈夫なのだろうか?
第一の目撃者の伏野柏さんも、遠野さんの方がしっかりしているのでこう尋ねる。
「あなたも警察官なんですね。
まあ、非番の日に無理矢理駆り出されたんでしょうけど、随分若いですよね。
まだ、二十代入っていないでしょう?」
「はあ、童顔とは言われますけど……」
「先輩刑事さんがこれじゃあ、仕事が大変でしょうね」
「まあ、いろいろ迷惑してはいますよ……」
伏野さんは、遠野さんが浴衣姿なので、本物の警察官だと思ったようだ。
染井刑事と比べられれば、遠野さんの方が刑事に見えるのも無理はない。
オレ達は、誤解を解かずに捜査を進めることにした。
高校生だと分かれば、証言してくれないかもしれないし、染井刑事は見下されているようだ。この際仕方ない。
遠野さんは、伏野柏さんに被害者が殺された動機について尋ねる。
「宿木舎人さんが、殺された動機とか分かりますか?
彼女が他の人と浮気していたと聞いたので、それが動機でしょうか?」
「いえ、違うと思います。
宿木君は、不動産業を手広く営んでいたので、そこの顧客が怪しいですね。
中には、暴力団まがいの奴らとも揉めていたようなので、そいつらが犯人かもしれません。そうなると、相手は殺しのプロ。犯人が見付かるかどうか……」
「そうなんですか」
遠野さんと伏野さんが話していると、花火が激しく打ち上げられ始めた。
もうラスト十五分を切っており、後十五分したら九時になってしまうのだ。
九時になったら、見物人達も一斉に帰り始める。
時刻はそんな時間になっていた。
オレは残念を露わにする。
「あーあ、遠野さんと花火を見る予定だったのに、完全に忘れていた。
ベストスポットまで調べていたのに……。
花火が終わったら、みんな一気に帰っちゃうから屋台も閉めるのが早いんだよ。
夏祭りが始まったばかりの時は仕方ない事だけど……」
遠野さんは笑顔になり、携帯電話でメールを打つ。
メールを送信した後でこう言った。
「それは、また明日のお楽しみにしましょう。
今日は、この事件の犯人を捕まえないといけませんから……」
「でも、花火が終わっちゃったら、屋台とかも店仕舞いになってしまうよ。
そうなったら、犯人の特定は困難になるんじゃ……」
「大丈夫です。犯人はもう分かっていますから。
ただ、凶器がどこにあるか分からなかったんですけど、轟木霊の一言で気が付きました。時間との勝負ですけど……」
「ええ! 本当に?」
オレと遠野さんの会話を聞き、伏野さんが口を挿む。
「ほほう、さすがは刑事さんだ。誰が犯人なのですかな?
証拠がないと、犯人逮捕は出来ませんよ!」
遠野さんは、さっきまで隠していた凶器の枝を取り出した。
「はい。本当は鑑識に任せたいのですが、時間がありません。
なので、私の推理を語る事にします。
まず、凶器はこの太い枝です。
先端が刺さり易いように加工されていますが、これで心臓を貫くには、かなりの威力が必要です。
そう、ボウガンの様な発射道具が……。
しかし、あなたはこの凶器を見ていなくても、犯行に使われた凶器がボウガンであると先ほど言いました。
染井刑事は、ライフルの可能性を考えていたけど、あなたはボウガンと言いました。
それで、犯人という疑いが出て来ました」
伏野さんは慌てたように言う。
「いや、第一発見者なんですよ。
あなたが発見した凶器を私も見付けて、それで同じ結論に至ったんです。
血塗れの枝を見付けて、咄嗟にボウガンだと思ってしまったんですよ。
第六感というのも当てになるもんですね」
「まあ、そう言う事にしておきます。
証拠が見付からない事には、犯人の特定は困難ですから……」
「じゃあ、証拠はあるんですか?」
「この凶器の枝は、先端をやすりで磨かれていた。かなり手が込んでいます。
どこかで売っている既存のボウガンなら、脚が付くかもしれません。
しかし、手作りのボウガンなら、犯行後に分解し、この辺のどこかに捨てることも可能です」
「なるほど。なら、屋台のゴミを手当たり次第に探ってみる事ですな。
もしかしたら、見付かるかもしれませんね」
「いいえ。犯人は凶器の処分をするために、この時間に犯行を計画したんです。
花火が終わり、見物人が一斉に帰るこの時間をね」
「どういう事ですか?」
「夏祭りと言っても始まったばかりの時は、それほど規模は大きくありません。
誘導案内も普通の警備会社の人がしています。
そのため、警察の検問の様な厳しいチェックをするには、ある程度の時間が必要です。
そして、凶器のボウガンを解体して、見物人に忍ばせる事も出来ません。
誰かに見られたり、痴漢と間違えられたら、捕まえられる危険がありますから……。
もちろん、屋台のゴミもチェックするでしょうから、そこに捨てる事も出来ません。
犯人はおそらく、見物人の車に解体したボウガンの一部を隠したんです。
そんなにしっかり隠さなくても良いし、一部のパーツだけならゴミと思われて、個人の家で処分されるでしょう。
人がそれほど多くなく、渋滞もしないこの時期だからこそできる凶器処分トリックですよ」
「なるほど。しかし、残念だ。もう花火は鳴りやんでしまった。
見物人も帰るように移動し始めたし、証拠の特定は困難ですな。
あなたの妄想では、警察全部が捜査協力してくれると思いませんし……」
伏野さんがそう言うと、試合終了のホイッスルの様に、案内係の声が響いた。
「本日の打ち上げ花火は終了します。みなさん、またの機会にお越しください」
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