48 / 302
第二章 クラン街の悪夢
第45話 聖母惨殺事件
しおりを挟む
不安になるオレだったが、他にお金の使い方が無いのだろうと考え、納得する。
バルベロは、おいそれと旅行する事も出来ない。
日本最高レベルのアンドロイドだからこそ、あまり自由が無いのだ。
自由があったとしても、常に危険を伴う。
もしも機械だと世間の人にばれてしまえば、危険視する団体が現れて、破壊や誘拐される怖れもある。
悲しい事だが、それが現状だった。
いずれは、自由に動き回れる日が来るのだろうか?
オレはバルベロを見かけると、涙を流してしまった。
囚われの少女ほど、自由にしてあげたいという気持ちが強くなるモノだ。
オレがバルベロをそういう気持ちで見ていると、バルベロがシルビアさんに提案する。
結婚式の場所は広い部屋を借りて行うが、設備や装飾が何もない。
机や椅子くらいは用意されているが、殺風景だった。
「この場所は人を集めるにはいいけど、なんか殺風景よね。何か氷で作ってよ」
シルビアさんはそれを聞き、結婚のカタログからキリスト教の教会を捜し出し、再現していく。
氷の小さな教会が出現した。
内装だけだが、氷の内装がきらきら光ってとても綺麗だ。
それを見たバルベロは、子供の回答を訂正するようにして、教会にあってはならない物を破壊していく。
その手はいつの間にか、銃のように変形していた。
可愛く見えても、さすがはアンドロイドである。
「はーい、減点三十点。
十字架は実は、他の宗教のシンボルで、男の性器と関係があります。なので、粉砕!」
教会に付けられていた十字架が、木っ端みじんに砕け散った。
射撃精度も恐ろしいほど正確だ。
嵐山が連れていたアンドロイドとは、天と地ほどの差がある。
それもそのはず、嵐山が連れて来たアンドロイドは、バルベロの失敗作であり、連射等の戦闘能力はあっても知能は無い。
オリジナルはここまでの精密射撃等の戦闘能力を発揮できる者なのだ。
これに、数が加われば確かに脅威と感じる事だろう。
バルベロは更に間違いを指摘する。
「はーい、減点三十点。
マリアは特殊な人物だけど、偶像にしてはいけません。
実際、自分でただの人間(奴隷)だって言ったから。
この場所にはふさわしくありません。
これも他の宗教を取り入れてしまった結果です。惨殺!」
バルベロの銃撃により、等身大のマリア像の首が転がり落ちた。
間違っているからといって、こんな胸糞な光景を見る羽目になるとは思わなかった。
バルベロはまだ銃を納めない。ウェデングケーキを標準にして語り出した。
「はーい、減点四十点。
教会のミサで使うパンは、無酵母パンじゃないといけません。
しかも、一年に一度とイエスが決めました。これも処理します!」
銃を構えるバルベロを、オレは止める。
「これはいいだろ。結婚式で使う物だから。
ケーキ職人が心を込めて作ったんだ。
破壊させるわけにはいかない!」
バルベロは銃を変形させて、通常の手の形にする。そして、軽く謝った。
「ごめん、ごめん。まあ、このケーキも寿司と同じ感じで作ったから、機械の心がこもっているけどね。
ケーキ職人のK機五型は、ご結婚おめでとうございますと言っていたよ。
良かったね!」
「うん、本当に機械の心だな」
「まあ、こんな物か。
十字架とマリア像などの彫刻以外は、キリスト教の建物を気に入っているからね。
他の宗教の物を排除すれば、気兼ねなく使えるわ!」
「排除方法が過激すぎないか?」
「これでも手加減した方よ。
みんなもキリスト教の間違った所を学ぶ事ができたから、きっと合格するわ!
知らない奴らは、このマリア像のように粉々に砕け散る事でしょうけどね!」
こうしてオレとシルビアさんは翌日に結婚式を挙げ、みんなから祝福を受けた。
明日は問題のサキュバスを捕らえる日だ。
バルベロは、おいそれと旅行する事も出来ない。
日本最高レベルのアンドロイドだからこそ、あまり自由が無いのだ。
自由があったとしても、常に危険を伴う。
もしも機械だと世間の人にばれてしまえば、危険視する団体が現れて、破壊や誘拐される怖れもある。
悲しい事だが、それが現状だった。
いずれは、自由に動き回れる日が来るのだろうか?
オレはバルベロを見かけると、涙を流してしまった。
囚われの少女ほど、自由にしてあげたいという気持ちが強くなるモノだ。
オレがバルベロをそういう気持ちで見ていると、バルベロがシルビアさんに提案する。
結婚式の場所は広い部屋を借りて行うが、設備や装飾が何もない。
机や椅子くらいは用意されているが、殺風景だった。
「この場所は人を集めるにはいいけど、なんか殺風景よね。何か氷で作ってよ」
シルビアさんはそれを聞き、結婚のカタログからキリスト教の教会を捜し出し、再現していく。
氷の小さな教会が出現した。
内装だけだが、氷の内装がきらきら光ってとても綺麗だ。
それを見たバルベロは、子供の回答を訂正するようにして、教会にあってはならない物を破壊していく。
その手はいつの間にか、銃のように変形していた。
可愛く見えても、さすがはアンドロイドである。
「はーい、減点三十点。
十字架は実は、他の宗教のシンボルで、男の性器と関係があります。なので、粉砕!」
教会に付けられていた十字架が、木っ端みじんに砕け散った。
射撃精度も恐ろしいほど正確だ。
嵐山が連れていたアンドロイドとは、天と地ほどの差がある。
それもそのはず、嵐山が連れて来たアンドロイドは、バルベロの失敗作であり、連射等の戦闘能力はあっても知能は無い。
オリジナルはここまでの精密射撃等の戦闘能力を発揮できる者なのだ。
これに、数が加われば確かに脅威と感じる事だろう。
バルベロは更に間違いを指摘する。
「はーい、減点三十点。
マリアは特殊な人物だけど、偶像にしてはいけません。
実際、自分でただの人間(奴隷)だって言ったから。
この場所にはふさわしくありません。
これも他の宗教を取り入れてしまった結果です。惨殺!」
バルベロの銃撃により、等身大のマリア像の首が転がり落ちた。
間違っているからといって、こんな胸糞な光景を見る羽目になるとは思わなかった。
バルベロはまだ銃を納めない。ウェデングケーキを標準にして語り出した。
「はーい、減点四十点。
教会のミサで使うパンは、無酵母パンじゃないといけません。
しかも、一年に一度とイエスが決めました。これも処理します!」
銃を構えるバルベロを、オレは止める。
「これはいいだろ。結婚式で使う物だから。
ケーキ職人が心を込めて作ったんだ。
破壊させるわけにはいかない!」
バルベロは銃を変形させて、通常の手の形にする。そして、軽く謝った。
「ごめん、ごめん。まあ、このケーキも寿司と同じ感じで作ったから、機械の心がこもっているけどね。
ケーキ職人のK機五型は、ご結婚おめでとうございますと言っていたよ。
良かったね!」
「うん、本当に機械の心だな」
「まあ、こんな物か。
十字架とマリア像などの彫刻以外は、キリスト教の建物を気に入っているからね。
他の宗教の物を排除すれば、気兼ねなく使えるわ!」
「排除方法が過激すぎないか?」
「これでも手加減した方よ。
みんなもキリスト教の間違った所を学ぶ事ができたから、きっと合格するわ!
知らない奴らは、このマリア像のように粉々に砕け散る事でしょうけどね!」
こうしてオレとシルビアさんは翌日に結婚式を挙げ、みんなから祝福を受けた。
明日は問題のサキュバスを捕らえる日だ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる