【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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第七章 高速飛行レースバトル!

第二十八話 秘められた異次元(シークレットディメンション)

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ステルスとUFOが切り札を出す中、オレも何とか彼らの速度に付いて行く。
オレの身体は冷えているが、最後までは持つだろう。
しかし、ゆたかは恐るべき罠を仕掛けていた。

「最高速の為、武器は使用できませんが、マモル君を島側に誘導させることに成功しました。

この速度で突っ込んで行けば、いずれは島の火山にぶつかります! 
速度を落とすか、激突する以外に避ける方法はありません!」

「さすがは、ゆたか! 
極限状態でも手を抜かない、その精神はすごいよ。
仮にも、好きな相手に……」

ゆたかと真槍ちゃんが言う様に、オレの前方に火山が出現する。
速度を落とせば負けは決まるし、この速度で激突すれば死ぬ。

「これで残り一チームのみ!」

真槍ちゃんは、オレの脱落を確信する。
オレは速度を緩めず、そのままのスピードで火山に突っ込んだ。

「火山か……。最近地震が多いのは、この火山の影響か?
いや、ここは異次元世界だったわ。全然関係ないな!」

オレは確かに火山に突っ込んだが、しばらくすると島の前方に何事もなく現れた。
冷菓は、オレの行動に気付き、冷静に分析する。

「なっ、突っ込んだ? いや、そんなはずはないか。
これは、異次元の能力を使ってワープしたのでしょう。
この極限状態でワープできるとは、さすがはマモルさん!」

ゆたかの策略は裏目に出て、オレはワープでかなり前方へ移動する事に成功した。
しばらくすると、今度はステルスのスピードが落ち始める。

「なんで? どんどん速度が落ち始めている」

「ごめん! さすがに、槍の推進力が落ちた。
いつもは、敵を刺す一瞬とかに使用しているから、こんな使い方は初めてなんだわ。

ジェットエンジンは、消費もハンパないね! 
エンジンのメンテナンスもしてないし、ガソリンの補充も忘れていたわ!」

「ガーン、そんな……」

そう、ジェットエンジンは、予想以上に消費が激しいのだ。
ステルスは、どんどん推進力が無くなり、後方へ下がって行く。
これで、オレと冷菓の一騎打ちになった。

だが、オレもジェット推進。
思った以上に消費が激しく、燃料がゴールまで持ちそうもない。

(まずい! ゆたか達みたいに推進力が無くなってから気付くのではないが、オレの方も燃料が少なくなっている。
このままでは、一分も同じ速度を保つ事が出来ないぞ!)

オレも徐々に推進力が無くなり、折角リードした距離が縮まって行く。
冷菓のUFOとほぼ並んで飛行している。

「ふふふ、私のUFOは、スピードが落ちる事はありません。
仮に、燃料が無くなっても、惰性で同じスピードを保つ事が出来るのです。
私は、摩擦抵抗を零に調整していますから。

本当の事を言うと、この氷のレールとUFOの摩擦を零にするリニアモーターカー化は、スピードが速過ぎてコントロールし難いんです。
氷のレールを破壊されれば、どこへ飛んで行くか分からない危険な技なんですから。

最初に、ちょっと遅れてスタートしたのも攻撃を受けないようにするためだったんのですよ。

ステルス戦闘機に乗っていた彼らは、攻撃の順番を間違えましたね。
まあ、攻撃できないレベルにまで追い込んだのも作戦通りですけど……」

冷菓は、勝利を確信していた。
確かに、このままいけばオレの燃料は底を着き、推進力が無くなってしまい、逆転されて負ける。

「推進力、推進力……。他には、方法がないのか?」

オレは勝負を諦めない! 
冷菓に勝つ方法を懸命に模索していた。
そして、唯一の活路を発見する。

「オレが唯一勝てる方法は、これだ!」

オレは、UFOの前方に移動し、ジェットエンジンを捨てる。
さすがの冷菓も戸惑っていた。

「なっ、ジェットエンジンを捨てた? 勝負を諦めたというの?」

オレは勝負を諦めてはいなかった。
タイミングを見計らい、UFOの斜め前方に飛び乗った。

オレは、UFOをサーフィンの様に乗りこなし、バランスを取る。
それにより、わずかながら冷菓の前方に居る事になった。
ジェットエンジンが無くなり、身軽になったからこそできる芸当だった。

冷菓は、前方にいるオレを見つめている。
顔を赤くさせ、恋する乙女の眼をしていた。

「ステキ♡ これじゃあ、荷物(ギンロウ先生と女性?)を捨てたとしても勝てないわ!
私は、たとえ生まれ変わったとしても、記憶が無くなろうとも、マモルさんを愛していたという事なのね♡」

元シルビアさんだった光宮冷菓(死んだわけじゃなく、日本語名になっただけだけど)は、オレに惚れ直していた。
オレはその時、良くこの状況で生きているなあ、と冷静になりながら考えている。

身体が速度によって半分凍り付き、バランスを崩したら死ぬという極限の状態だった。
何とか、バランスを保ち続け、一番にゴールした。

冷菓は、スピードを徐々に緩め、急停止はしなかった。
いや、出来なかったのだ。

最高速に達したUFOを止めるには、徐々にスピードを落とすしかない。
急停止するには、かなりのエネルギーを消費する。
もはや、UFOに急停止するほどのエネルギーは残っていなかった。

急停止したら、さすがにオレも危なかった。
オレは、安全に降りられるスピードになったのを確認すると、UFOから飛び降りる。
高度もないので、衝撃はあまり感じなかった。

それよりも凍傷が酷く、かゆみを感じる。
冷菓は、オレの症状を察し、急いで治療する為に出て来た。

「全く無茶をするんですから……。
私が優しく介抱してあげるね♡」

オレは、彼女との記憶はないが、彼女はオレをバッチリ知っている様だった。
オレは疑問を感じたが、それよりも眠気が勝っている。

しばらく眠り込み、冷菓の治療兼介抱を受けた。
一位でゴールしたオレだったが、いろいろ意見が別れており、協議に時間がかかっていた。

「うーん、UFOマシーンに乗っていた人数から言うと、四人ですよね? 
なら、四人が優勝という事になりますけど……」

「いや、ギンロウ先生とサキュバス先生は、冷菓にやられて気絶していたから、数に入れてはいけないのでは? 
チーム登録していたのなら別ですけど……」

「それに、マモルは、単独のトップだった様に感じます。
冷菓と同一のトップチームにするのはおかしいですよ。

マシーンは紛失しましたが、何とか自力で飛行してゴールまで辿り着いたので、単独トップの優勝が妥当です」

「そうなると、この結果が妥当という事でしょうかね?」

「良いんじゃないですか。これなら、誰も文句を言わないだろうと思います」

こうして、一日ほど経過して表彰式が開催された。
オレは、軽度の凍傷であり、冷菓の適切な処置によりかなり回復していた。

 光子先生が表彰台に立ち、賞状と賞品を手渡してくれる。
まずは、三位の発表だった。

「三位は、姫野真槍さんと夕景ゆたかさんの二名です。
賞品は、ギンロウの経営する遊園地の無料招待券二枚となりました。
友達なんかと一緒に遊んでくださいね。一応、フリーパスです!」

「くっ、参加者全員をATMにする計画は、失敗したわけか。残念ね」

「はあ、今頃は、マモル君とラブラブしていたはずなのに……。何でこうなった?」

真槍ちゃんとゆたかは、賞状と賞品を受け取った。
光子先生は、笑顔で言う。

「あなた達が優勝しなくて、本当に良かったわ。まあ、次の機会に頑張ってください!」

「はーい」

 次は、準優勝者が発表される。

「準優勝者は、光宮冷菓さんです。
賞品は、学食の一ヶ月フリーパス券と遊園地の招待券です。
では、楽しんで来てください」

冷菓は、賞品を受け取りつつ、こう告げる。

「あ、来週から私もこの学校に通いますから。
学校の寮とか、クラスとか空けておいてくださいね。

入学条件は、クリアしていますよね? 
年齢、能力、学力、共に問題ないはずですけど……」

「ええ、問題ないですよ、お姉さん♡」

「ふふ、私と互角に渡り合えるくらいに成長したんじゃないのかしら? 
キーリアちゃん♡ 
あ、今は光子先生と呼ぶべきかしら♡」

なんか恐ろしい空気が流れていた。
次に呼ばれるのは、なんか嫌な感じがする。

しかし、次こそが優勝者の発表なのだ。
重い空気の中、優勝者が発表される。

「はい、優勝者は、光宮マモル君です。賞品は、学食一ヶ月分と遊園地の招待券です。
それと、参加者全員を可能な範囲内で従わせることができます。
まあ、遊びみたいなオプションなんですけど……」

オレが賞品を受け取ると、冷菓が近付いて来た。
オレを見て笑いかける。

「ふふ、私と夫婦生活を再開しても良いんですよ♡ 
私、お料理とお菓子作りとかも得意ですから」

冷菓がそう申し出ると、ゆたかや真槍ちゃんもこう言う。

「マモル君が望むなら、今夜一緒に寝ても良いよ♡ 
結婚も、子作りも、何でもしてあげる♡ 
はい、結婚届けだよ!」

「遠慮します!」

「なら、アタシのオッパイを触っても良いよ。
興味あるでしょ? 
こんな事言うの、滅多にないんだからね♡」

「う、確かに、Fカップは魅力的だけど……」

その後も、何人かがアピールして来たが、誰に何をしてもらうかは、決めかねていた。

「とりあえず保留で!」

オレがそう言うと、みんなが大人しくなり、表彰式は終了した。
みんなが帰って行く中、冷菓がオレに付いて来る。

「どうしたの?」

オレは、冷菓を見つめて可愛いと感じる。
そう言えば、この子と夫婦だったらしいけど、全然記憶にないなとか考えていた。

「ふふ、実は、私とあなたの昔の愛し合っていた記録があるのです! 
それを見れば、あなたも私と愛し合っていた事実を知れるはずです。
私は、まめに二人の出会いや、出来事なんかを記録していたようなのでね。

どうです、見てみますか? 
秘められた異次元(シークレットディメンション)を!」

冷菓は、五冊分くらいあるノートをオレに見せて来た。
オレはそれを見て、読むのが大変そうと思う。
すると、ゆたかがそれを見てこう言い出す。

「つまり、それが消滅すれば、マモル君とあなたの愛の記録も消滅するというわけですね。何としてでも処分しなければ!」

「ふふ、私と戦う気ですか?」

この日以降、冷菓とゆたかはライバル関係になった。

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