【オススメネット小説】秘められた異次元( シークレットディメンション) ムッツリスケベは異世界を救う!?

猫パンチ

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番外編その四 神童宗谷VS光宮マモル アンドロイド対決による死闘!

第三十三話 メデゥーサの切り札! 捕らわれのマモル!

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真槍ちゃんのメデゥーサのお株を奪う強力サーブが放たれる。
高弾道の上に、スピードの速いサーブ、更に、コート隅ギリギリを狙う正確性だ。
今までのスフィンクスならば、ぶりっ子ポーズをしつつ、必死にボレーをしても取れないボールだった。
失敗した後の萌えポーズがとても可愛く、ついつい味方チームが許してしまうそんなプレイヤーだった。

しかし、今は違う!
神速を持つ神童宗谷の運動神経によって、コート上の全てにおいて隙が無い状態と化していた。
コートの端から端まで一瞬で移動し、完璧なボールコントロールを誇る。
スパイクやスマッシュでさえ、真槍ちゃんを圧倒させるほどだ。
なんとか食らい付いてはいるが、真槍ちゃんの綺麗な体に擦り傷が付く。

「つっ、なんとかボレーで拾えた!
マモル、トスしてボールを打ち上げて!
アタシがスマッシュで決める!」

「よし来た!」

オレは、言われた通りにトスを上げる。
今までならば、真槍ちゃんのオッパイにトスを上げていたかもしれないが、今は漢と漢の真剣勝負だ。
小細工も手加減も一切しない!

真槍ちゃんがスマッシュを打つが、漢勝りなのでセーフ!
実際、オレのスマッシュよりも威力が強い。
勝てるところで勝負するのも、漢としては当然なのだ。
まあ、真槍ちゃんがスマッシュを打った後に、オッパイを触ってポロリさせちゃったけどね。

「わあ、反動でブラが外れた?
くっ、なんとか奴らの反撃前に付けきらないと……」

「いやー、ごめん、ごめん!」

真槍ちゃんは咄嗟に前を隠すが、ピンクの乳首をバッチリと目に焼き付けた。
ポロリ宣言をしてしまった以上、ポロリさせなければならない。
なんとか義務を果たして、オレは安堵の表情を浮かべていた。
神童宗谷が反撃する可能性を残していれば、真槍ちゃんがオレを攻撃する可能性は限りなく低い。

しかし、油断する事はできないのも事実だ。
今の神童宗谷は、オレ達の全員の中で一番運動神経が良い。
アンドロイド技術でドーピングしているのだろうが、持ち前の運動神経有ってこその神業プレーなのだ。
真槍ちゃんの渾身のスマッシュでさえ、難なくボレーで打ち上げる。
彼のスマッシュを防ぐ手がオレ達には無かった。

真槍ちゃんは、ブラを素早く付け、神童宗谷のスマッシュに対応しようとする。
でも、威力が強すぎて、今までのようなボールコントロールができない。
ボールは大きく場外へ弾んで行った。
神童宗谷でさえ、このボールがコート外へ落ちると感じ、笑みを浮かべる。

だが、真槍ちゃんがオッパイをポロリとした瞬間からオレの攻撃が始まっていたのだ。
真槍ちゃんがオッパイをポロリとすれば、必ず神童宗谷にも隙が生じる。
ポロリに見惚れてボールをこぼす可能性もあったが、さすがにゆたかに惚れているだけあって大崩れはしない。

ポロリをして真槍ちゃんにはかなりの隙ができていた。
オレはそれを見越し、神童宗谷は必ず超強力なスマッシュをしてくると踏んでいた。
真槍ちゃんの癖やボレーの感覚は分かっている。
ボールの威力さえ殺してくれれば、オレが追い付くのは可能だった。

たとえ場外だとしても、ボールの弾む方向は見当がつく。
オレは、絶妙の位置でボールをトスし、真槍ちゃんがスマッシュを打てる位置まで跳ね上げた。
神童宗谷は、オレの技法を見て、心から驚嘆していた。

「バカな、あの位置から返しただと?
不可能なはず……、いや、ゆたかちゃんが恋心を抱いたほどの相手だ。
このくらいはできて当然か。
だが、数度は防げないはずだ。
持久勝負になれば、身体能力が高い僕が勝つ!
所詮は、付け焼き刃の攻防だ、数度は続かない!」

真槍ちゃんの超絶スマッシュを防げる以上、神童宗谷に隙なんて無かった。
ここで勝負を決めなければ、確実に相手にリードを許して逆転されてしまう!
オレは、勝負を決めることにした。
真槍ちゃんがスマッシュを打った後に、真槍ちゃんのオッパイを摘む。

「この、今のは絶対に態とでしょう!」

「ぐっは! 狙い通りだが、痛い……」

真槍ちゃんは、オレをネットを大きく越えてぶっ飛ばした。
ボールの軌道上に、オレが居る。
神童宗谷の身体能力を持ってしても、真槍ちゃんのスマッシュを返すにはボレーで真上に打ち上げるしか方法がない。

しかし、たとえボレーでボールを真上にあげようとも、オレが軌道を邪魔してブロックしてしまうのだ。
神童宗谷は、苦肉の策に出た。
ボールをメデゥーサにピッチし、トスを上げさせる方法だ。
オレを避けてスマッシュを打てば、たとえ真槍ちゃんでも返せない。

「僕がボールをはね上げたところをブロックする気だったようだが、残念だったね。
これで、この勝負は僕達が勝つ!」

神童宗谷は、メデゥーサにボールをピッチして渡す。
オレは、神童宗谷に体当たりして、腕の力を使い、メデゥーサの方向へ飛んだ。
ボールと同じ勢いでオレが体当たりし、メデゥーサはボールコントロールする余裕が無い。
ボールは、オレとメデゥーサとの間に挟まれ、威力がなくなり転がっていた。

オレは、メデゥーサに突っ込み、二人とも倒れる。
丁度顔と顔がぶつかり、キスをするような形になった。
倒れた衝撃でオッパイを掴んでいたが、これも真剣勝負中に起こり得る事故だった。
トップグラビアアイドルの体を触ったが、やはりスタイルは真槍ちゃんの方が良い。
色っぽい仕草や、性格の差でトップに君臨しているようだ。

オレがそう思って確認していると、メデゥーサと目が合う。
色っぽいお姉さん風の笑顔を向けて来て、オレを誘っているかのようだ。
オレがしばらく動けないでいると、体に違和感を感じ始める。
体が足から徐々に硬直し始め、数分で完全に石化してしまった。

「ふふ、勝負には負けたが、光宮マモルを拘束する事に成功した。
目が合った人物を石化する能力、これがメデゥーサの真の能力さ。
さて、これで形勢は逆転だ!
ゆたかちゃん無しでは、勝負に勝つことは難しいよ?

たとえ後一勝で勝てるとしてもね。
自分の運動神経でゴリ押ししていた君では、細かい戦闘の指示は苦手だろう。
さあ、ゆたかちゃんを携帯で呼び出すんだ。
異常事態だと知れば、駆け付けて来るはず……。
まあ、ゆたかちゃんが負けていた場合は、そのまま僕の妻になってもらおうかな?」

神童宗谷の汚い戦術により、オレは拘束されてしまった。
ゆたかが来なければ、真槍ちゃん一人で戦うしかない。
IPETを上手く扱えていない真槍ちゃんでは、勝利は絶望的だった。
ゆたかがIPETに指示を出す事で、なんとか神童宗谷と互角に戦えるのだ!
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