43 / 85
林間学校前
しおりを挟む
「朱里、その髪どうしたの!?」
学校に行くと、案の定、彩月ちゃんにびっくりされた。
「脱義妹大作戦そのいち、だよ」
お兄ちゃんの好みのタイプを調査した結果、ショートカットが好みなのかもしれないことがわかったため、髪を切ったことを話すと彩月ちゃんは意外そうな顔をした。
「小鳥遊先輩が……? 見慣れないけど、でも、すごく似合ってるよ」
「ありがとう」
「っていうか、脱義妹なら、小鳥遊先輩に告白すれば全てが解決するんじゃない?」
彩月ちゃんの言うことは尤もだった。告白。確かにそれは、お兄ちゃんに私を女の子として見て貰えるとても強力な方法かもしれない。
「告白は、私が自信を持てたらしようと思って。具体的には、バレンタインデーまでに自信が持てるようにしたいと思ってる」
私、実はこう見えて一度も本命チョコをお兄ちゃんに渡したことがない。お兄ちゃんに振られるのが怖くて、いつも、お父さんと同じチョコレートで、あくまで家族だから渡すのだとずるい私は逃げてきた。今度は逃げないように、そう、彩月ちゃんに宣言する。
「でも、そのバレンタインデーまでに、小鳥遊先輩を誰かにかっさらわれたらどうするの?」
「そっ、そのときは、さらいかえすよ!」
私がそういうと、彩月ちゃんは、面白そうに笑った。
「いーじゃん。最近は、小鳥遊先輩のこと、卒業とか、諦めるだとか、マイナスなことばっかり言ってたけど、やっと前向きになったんだね」
「うん、頑張ろうと思って」
「そういえば、林間学校の班分けどうする?」
林間学校? 私が首をかしげると、彩月ちゃんは呆れた顔をした。
「今日のホームルームで、今月行われる林間学校の班分け決めるって言われてたじゃない」
そういえば、そうだった。
「それなら、俺と瞬も入れてよ」
話に入ってきたのは、亮くんだ。
「あっ、おはよう、亮くん」
「おはよう、朱里ちゃん、藤堂さん」
亮くんは、私を見ると笑った。
「髪、切ったんだね。似合ってるよ」
「ありがとう」
「で、話を戻すけど、それなら、四人班だから、結局いつものメンバーでいっか」
と彩月ちゃんがまとめると、いつの間にか学校に来ていた小塚くんも頷いた。
林間学校、楽しみだなぁ。私の学校は、そんなに人数多くないから全校生徒で行くんだよね。
「そういえば、林間学校、肝試しもあるらしいよ」
「肝試しかぁ、蚊がいそうでちょっと」
「大丈夫、藤堂さんは僕が守るよ」
「蚊から守るの!?」
その後はホームルームまで、わいわいと楽しく過ごした。
学校に行くと、案の定、彩月ちゃんにびっくりされた。
「脱義妹大作戦そのいち、だよ」
お兄ちゃんの好みのタイプを調査した結果、ショートカットが好みなのかもしれないことがわかったため、髪を切ったことを話すと彩月ちゃんは意外そうな顔をした。
「小鳥遊先輩が……? 見慣れないけど、でも、すごく似合ってるよ」
「ありがとう」
「っていうか、脱義妹なら、小鳥遊先輩に告白すれば全てが解決するんじゃない?」
彩月ちゃんの言うことは尤もだった。告白。確かにそれは、お兄ちゃんに私を女の子として見て貰えるとても強力な方法かもしれない。
「告白は、私が自信を持てたらしようと思って。具体的には、バレンタインデーまでに自信が持てるようにしたいと思ってる」
私、実はこう見えて一度も本命チョコをお兄ちゃんに渡したことがない。お兄ちゃんに振られるのが怖くて、いつも、お父さんと同じチョコレートで、あくまで家族だから渡すのだとずるい私は逃げてきた。今度は逃げないように、そう、彩月ちゃんに宣言する。
「でも、そのバレンタインデーまでに、小鳥遊先輩を誰かにかっさらわれたらどうするの?」
「そっ、そのときは、さらいかえすよ!」
私がそういうと、彩月ちゃんは、面白そうに笑った。
「いーじゃん。最近は、小鳥遊先輩のこと、卒業とか、諦めるだとか、マイナスなことばっかり言ってたけど、やっと前向きになったんだね」
「うん、頑張ろうと思って」
「そういえば、林間学校の班分けどうする?」
林間学校? 私が首をかしげると、彩月ちゃんは呆れた顔をした。
「今日のホームルームで、今月行われる林間学校の班分け決めるって言われてたじゃない」
そういえば、そうだった。
「それなら、俺と瞬も入れてよ」
話に入ってきたのは、亮くんだ。
「あっ、おはよう、亮くん」
「おはよう、朱里ちゃん、藤堂さん」
亮くんは、私を見ると笑った。
「髪、切ったんだね。似合ってるよ」
「ありがとう」
「で、話を戻すけど、それなら、四人班だから、結局いつものメンバーでいっか」
と彩月ちゃんがまとめると、いつの間にか学校に来ていた小塚くんも頷いた。
林間学校、楽しみだなぁ。私の学校は、そんなに人数多くないから全校生徒で行くんだよね。
「そういえば、林間学校、肝試しもあるらしいよ」
「肝試しかぁ、蚊がいそうでちょっと」
「大丈夫、藤堂さんは僕が守るよ」
「蚊から守るの!?」
その後はホームルームまで、わいわいと楽しく過ごした。
1
あなたにおすすめの小説
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
姉の厄介さは叔母譲りでしたが、嘘のようにあっさりと私の人生からいなくなりました
珠宮さくら
恋愛
イヴォンヌ・ロカンクールは、自分宛てに届いたものを勝手に開けてしまう姉に悩まされていた。
それも、イヴォンヌの婚約者からの贈り物で、それを阻止しようとする使用人たちが悪戦苦闘しているのを心配して、諦めるしかなくなっていた。
それが日常となってしまい、イヴォンヌの心が疲弊していく一方となっていたところで、そこから目まぐるしく変化していくとは思いもしなかった。
【完結】転生者のお姉様は自分を悪役令嬢と言い張るのですが…どう考えても悪役は私です
白キツネ
恋愛
主人公、アリシアにとって、母とたまに帰ってくる父の三人での生活は裕福ではないが、それだけで十分なほど幸せに感じていた。
が、ある日、父が帰ってきた時の一言に、それに対する母の反応に、アリシアは自分が大好きだった両親が別人に見えてしまう。
父に連れられた家は市民が暮らすような家ではなく、貴族の屋敷であり、そこにはアリシアと同年代ぐらいの少女がこちらをずっと見ていた。
その少女は転生者であり、この世界での自分がどうなってしまうのかを話される。自分の名前を当てられたことで、その話を信じるが、その内容はとてもひどいものだった。
お姉様…それは私の方が悪役なのでは…
私はお姉様の敵にはなりません。私がお姉様に全てをお返しします!
お姉様!もう少し自分のことを大切にしてください!
お姉様!今ですか!?
お姉様!そういうことはもっと早く言ってください!
賢いのに少し空気が読めない姉と、翻弄されながらも姉を守ろうとする妹の物語
カクヨムにも掲載しております。
婚約を破棄して気づけば私は悪役令嬢でした。
hikari
恋愛
妹に婚約者を奪われて狼狽していたら、自分はある乙女ゲームの悪役令嬢に転生していた事に気づく。
妹のナタリーがヒロイン。両親は妹の味方。唯一の味方が弟のルイでした。
しかも、何をしてもダメ出しをする間抜けな平民のダメンズに言い寄られ、しつこくされています。私に分相応なのはこの平民のダメンズなの!?
悪役令嬢ものは初めてです。
今作はギャグがメイン
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
侯爵令嬢はざまぁ展開より溺愛ルートを選びたい
花月
恋愛
内気なソフィア=ドレスデン侯爵令嬢の婚約者は美貌のナイジェル=エヴァンス公爵閣下だったが、王宮の中庭で美しいセリーヌ嬢を抱きしめているところに遭遇してしまう。
ナイジェル様から婚約破棄を告げられた瞬間、大聖堂の鐘の音と共に身体に異変が――。
あら?目の前にいるのはわたし…?「お前は誰だ!?」叫んだわたしの姿の中身は一体…?
ま、まさかのナイジェル様?何故こんな展開になってしまったの??
そして婚約破棄はどうなるの???
ほんの数時間の魔法――一夜だけの入れ替わりに色々詰め込んだ、ちぐはぐラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる