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ハッピーバースデー
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さて、十一月に入り、本格的にイルミネーションなどが始まる時期だけれど、十一月。それは、私にとっては、お兄ちゃんのお誕生日月である。
お兄ちゃんのお誕生日は、お休みだ。なので、私としてはぜひとも感動的な誕生日を過ごしてもらい、そしてあわよくば私のことを意識して欲しい。
「……というわけで、何かいい案はありませんか、彩月先生」
現在彼氏である小塚くんとラブラブな彩月ちゃんに相談してみる。彩月ちゃんは、うーんと悩んだ後、
「小鳥遊先輩をデートに誘いでもしたら喜ぶんじゃない?」
と笑った。
で、で、で、デート!? そんな、私には難易度が高すぎる。
「でも、この前は海に一緒にいったんでしょう? 好きな人と海にいくなんて立派なデートじゃない」
確かに。そうかも。お兄ちゃんにとっては、ただの義妹と出掛けただけかもしれないけれど、私にとっては紛れもなくデートだ。
「誘ったら、一緒にお出かけしてくれるかな?」
お誕生日は誰にとっても特別な日だ。もしかしたら、もう既に誰かと……それこそお兄ちゃんの好きな人と約束しているかもしれない。そう考えて、ちょっとへこむ。
「それは朱里の頑張り次第でしょ」
そうだよね。よーし、頑張るぞ。
「お兄ちゃん」
家に帰って、リビングで寛いでいたお兄ちゃんに話しかける。
「おかえり、朱里」
「ただいま。あのね……」
やっぱりお兄ちゃんのお誕生日って、予定空いてたりしない? なんて、いきなり聞けない。だから、まずは遠回りしよう。
「あのね、イルミネーションを見に行きたいんだけど、付き合ってもらえないかな?」
「いいよ」
やったー! お兄ちゃんは即答してくれた。あとは、問題の日付だよね。
「いついこうか? 明日でもいいけど」
「ええっとね……、この日とか、どうかな。学校が次の日もお休みだから、多少遅くなっても大丈夫だし」
さりげなく……は、できずに、結局直球でお兄ちゃんの誕生日を提案してみる。どうか、まだ、お兄ちゃんに予定が入っていませんように。祈るような気持ちで、お兄ちゃんの返答を待つ。
「うん、わかった」
よかった! お兄ちゃんは頷いてくれた。
「あと、あとね、イルミネーションを見た後、一緒に行きたいレストランもあるんだけど、付き合ってくれる? もちろん、予約は私がするから!」
だめ、かな。お兄ちゃんのほうをちらりと伺うと、お兄ちゃんは笑った。
「もちろん」
鏡の前で、服装を確認する。今日は待ちに待った、お兄ちゃんのお誕生日。今日はちょっとだけ背伸びをして、イヤリングをつけてみた。これで、少しは大人っぽく、女の子っぽく見えるかな。見えるといいな。
寒くないようにファー付のコートを羽織ったら完成だ。
と、扉がノックされた。
「朱里、準備できた?」
お兄ちゃんだ。
「うん、今いく」
最後にもう一度だけ、服装を確認して部屋を出る。どうか、今日が素敵な一日になりますように。部屋を出ると、お兄ちゃんが、びっくりした顔をした。
「今日はイヤリングつけてるんだね。可愛い」
「ありがとう」
気づいてくれた。すごく、嬉しい。何だかそれだけで報われた気がする。けれど、今日の目的はお兄ちゃんをお祝いすることだ。私ばっかりが喜んでいてはいけない。
「じゃあ、行こうか」
「うん」
イルミネーションは、青、ピンク、黄、緑……、カラフルにだけど、品よく装飾されていて、とても綺麗だ。
「綺麗だね、お兄ちゃん」
「うん、すごく、綺麗だ」
カップルや子供連れの家族とすれ違う。私たちもカップルに見えていたりするのかな。そうだといいな。そんなことを考えながら、ゆっくりと歩いて、イルミネーションを見て回る。
と、手が冷たくなってきた。うう。手袋持ってくれば良かったな。ちょっと後悔しながら、手に息を吹きかける。
「朱里、寒いの?」
「う、ううん、大丈夫」
せっかくお兄ちゃんのお誕生日に二人きりで来たのに、お兄ちゃんを心配させたくない。ぶんぶんと首を振ると、お兄ちゃんは笑った。
「朱里、手、貸して」
「? うん」
お兄ちゃんは、左手の手袋を外すと、それを私の左手につけた。そして、私の右手を握って、お兄ちゃんのコートのポケットの中に入れた。
「こうすれば、寒くない、でしょ?」
「……うん。ありがとう」
お兄ちゃんのコートのポケットの中は、もこもこになっていて暖かい。でも、私は、緊張してそれどころではなかった。だって、お兄ちゃんと手を繋いでいるなんて。それこそ、あの、風邪を引いた日以来だ。あのときは、意識がなかったからよかったものの、今はしっかりばっちり意識がある。手汗とか、かいてないかな。大丈夫?
それに、お兄ちゃんと手を繋いでいるぶん、さっきよりも距離が近い。そのことを意識すると体が熱くなるのを感じた。
一通り、イルミネーションを見終わったので、レストランに行って食事をとる。もちろん、お義母さんには、今日は食べてくると伝えている。
予約したのは、おしゃれなイタリアンのお店だ。おしゃれすぎて、普段はなかなか入りづらいけれど、今日はお兄ちゃんのお誕生日だから、特別だ。
イルミネーションの感想をいいながら、料理を食べ終わり、一息ついたところで、店員さんに目で合図を送る。
すると、店内が急に暗くなった。
そして──。
ろうそくが立てられたデザートのプレートが、運ばれてくる。お兄ちゃんは、それを見て驚いた顔をした。どうやら、今日が自分のお誕生日だってことを忘れていたらしい。なんだか、お兄ちゃんらしいな。
「ハッピーバースデーお兄ちゃん。生まれてきてくれて、ありがとう」
「ありがとう、朱里」
お兄ちゃんが、ろうそくを吹き消した。それと同時に店内に明かりが戻る。店内の他のお客さんもおめでとう、と祝福してくれた。
デザートは、甘いものが好きな中でも特にお兄ちゃんが好きだと思う、チョコレートケーキを頼んでおいた。
それに、気づいてお兄ちゃんは笑った。
「ほんとに、朱里には、色々ばれてるなぁ」
「だって、ずっと見てたから」
お兄ちゃんと、出会った日からずっと。お兄ちゃんのことが好きだから。思わずそういいそうになって、寸前で飲み込む。危ない危ない。流石にお兄ちゃんの誕生日に振られて気まずい思いはしたくない。
「それから、はい、プレゼント」
お兄ちゃんに、包みを渡す。
「開けてもいい?」
「もちろん!」
お兄ちゃんが楽しそうに、包みをあけた。
「マフラーだ。ありがとう、大事に使わせてもらうね」
「うん」
その後は、美味しそうにチョコレートケーキを食べるお兄ちゃんを眺めたり、学校であった面白い出来事を話したり。とても、楽しい一日だった。お兄ちゃんにとっても、そうだったら、嬉しいな。
お兄ちゃんのお誕生日は、お休みだ。なので、私としてはぜひとも感動的な誕生日を過ごしてもらい、そしてあわよくば私のことを意識して欲しい。
「……というわけで、何かいい案はありませんか、彩月先生」
現在彼氏である小塚くんとラブラブな彩月ちゃんに相談してみる。彩月ちゃんは、うーんと悩んだ後、
「小鳥遊先輩をデートに誘いでもしたら喜ぶんじゃない?」
と笑った。
で、で、で、デート!? そんな、私には難易度が高すぎる。
「でも、この前は海に一緒にいったんでしょう? 好きな人と海にいくなんて立派なデートじゃない」
確かに。そうかも。お兄ちゃんにとっては、ただの義妹と出掛けただけかもしれないけれど、私にとっては紛れもなくデートだ。
「誘ったら、一緒にお出かけしてくれるかな?」
お誕生日は誰にとっても特別な日だ。もしかしたら、もう既に誰かと……それこそお兄ちゃんの好きな人と約束しているかもしれない。そう考えて、ちょっとへこむ。
「それは朱里の頑張り次第でしょ」
そうだよね。よーし、頑張るぞ。
「お兄ちゃん」
家に帰って、リビングで寛いでいたお兄ちゃんに話しかける。
「おかえり、朱里」
「ただいま。あのね……」
やっぱりお兄ちゃんのお誕生日って、予定空いてたりしない? なんて、いきなり聞けない。だから、まずは遠回りしよう。
「あのね、イルミネーションを見に行きたいんだけど、付き合ってもらえないかな?」
「いいよ」
やったー! お兄ちゃんは即答してくれた。あとは、問題の日付だよね。
「いついこうか? 明日でもいいけど」
「ええっとね……、この日とか、どうかな。学校が次の日もお休みだから、多少遅くなっても大丈夫だし」
さりげなく……は、できずに、結局直球でお兄ちゃんの誕生日を提案してみる。どうか、まだ、お兄ちゃんに予定が入っていませんように。祈るような気持ちで、お兄ちゃんの返答を待つ。
「うん、わかった」
よかった! お兄ちゃんは頷いてくれた。
「あと、あとね、イルミネーションを見た後、一緒に行きたいレストランもあるんだけど、付き合ってくれる? もちろん、予約は私がするから!」
だめ、かな。お兄ちゃんのほうをちらりと伺うと、お兄ちゃんは笑った。
「もちろん」
鏡の前で、服装を確認する。今日は待ちに待った、お兄ちゃんのお誕生日。今日はちょっとだけ背伸びをして、イヤリングをつけてみた。これで、少しは大人っぽく、女の子っぽく見えるかな。見えるといいな。
寒くないようにファー付のコートを羽織ったら完成だ。
と、扉がノックされた。
「朱里、準備できた?」
お兄ちゃんだ。
「うん、今いく」
最後にもう一度だけ、服装を確認して部屋を出る。どうか、今日が素敵な一日になりますように。部屋を出ると、お兄ちゃんが、びっくりした顔をした。
「今日はイヤリングつけてるんだね。可愛い」
「ありがとう」
気づいてくれた。すごく、嬉しい。何だかそれだけで報われた気がする。けれど、今日の目的はお兄ちゃんをお祝いすることだ。私ばっかりが喜んでいてはいけない。
「じゃあ、行こうか」
「うん」
イルミネーションは、青、ピンク、黄、緑……、カラフルにだけど、品よく装飾されていて、とても綺麗だ。
「綺麗だね、お兄ちゃん」
「うん、すごく、綺麗だ」
カップルや子供連れの家族とすれ違う。私たちもカップルに見えていたりするのかな。そうだといいな。そんなことを考えながら、ゆっくりと歩いて、イルミネーションを見て回る。
と、手が冷たくなってきた。うう。手袋持ってくれば良かったな。ちょっと後悔しながら、手に息を吹きかける。
「朱里、寒いの?」
「う、ううん、大丈夫」
せっかくお兄ちゃんのお誕生日に二人きりで来たのに、お兄ちゃんを心配させたくない。ぶんぶんと首を振ると、お兄ちゃんは笑った。
「朱里、手、貸して」
「? うん」
お兄ちゃんは、左手の手袋を外すと、それを私の左手につけた。そして、私の右手を握って、お兄ちゃんのコートのポケットの中に入れた。
「こうすれば、寒くない、でしょ?」
「……うん。ありがとう」
お兄ちゃんのコートのポケットの中は、もこもこになっていて暖かい。でも、私は、緊張してそれどころではなかった。だって、お兄ちゃんと手を繋いでいるなんて。それこそ、あの、風邪を引いた日以来だ。あのときは、意識がなかったからよかったものの、今はしっかりばっちり意識がある。手汗とか、かいてないかな。大丈夫?
それに、お兄ちゃんと手を繋いでいるぶん、さっきよりも距離が近い。そのことを意識すると体が熱くなるのを感じた。
一通り、イルミネーションを見終わったので、レストランに行って食事をとる。もちろん、お義母さんには、今日は食べてくると伝えている。
予約したのは、おしゃれなイタリアンのお店だ。おしゃれすぎて、普段はなかなか入りづらいけれど、今日はお兄ちゃんのお誕生日だから、特別だ。
イルミネーションの感想をいいながら、料理を食べ終わり、一息ついたところで、店員さんに目で合図を送る。
すると、店内が急に暗くなった。
そして──。
ろうそくが立てられたデザートのプレートが、運ばれてくる。お兄ちゃんは、それを見て驚いた顔をした。どうやら、今日が自分のお誕生日だってことを忘れていたらしい。なんだか、お兄ちゃんらしいな。
「ハッピーバースデーお兄ちゃん。生まれてきてくれて、ありがとう」
「ありがとう、朱里」
お兄ちゃんが、ろうそくを吹き消した。それと同時に店内に明かりが戻る。店内の他のお客さんもおめでとう、と祝福してくれた。
デザートは、甘いものが好きな中でも特にお兄ちゃんが好きだと思う、チョコレートケーキを頼んでおいた。
それに、気づいてお兄ちゃんは笑った。
「ほんとに、朱里には、色々ばれてるなぁ」
「だって、ずっと見てたから」
お兄ちゃんと、出会った日からずっと。お兄ちゃんのことが好きだから。思わずそういいそうになって、寸前で飲み込む。危ない危ない。流石にお兄ちゃんの誕生日に振られて気まずい思いはしたくない。
「それから、はい、プレゼント」
お兄ちゃんに、包みを渡す。
「開けてもいい?」
「もちろん!」
お兄ちゃんが楽しそうに、包みをあけた。
「マフラーだ。ありがとう、大事に使わせてもらうね」
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