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お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね?
雨
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中間テストの結果が返ってきた。物理がおしくも八十三点だったけれど、それ以外は、八十五点以上をマークしていた。やったー。勉強すればするほど、成績が上がっていくので、最近勉強が楽しい。
それから、十一月といえば、修学旅行があった。沖縄と北海道の二択で、去年は、お兄ちゃんからお土産でシーサーの置物をもらったんだよね。修学旅行は、隣のクラスのこと班を組んでもいいから、私は彩月ちゃんと班を組んだ。ちなみに、行き先は沖縄だ。オフシーズンなので、あまり人もいなくてのびのびと、満喫できた。でも、お兄ちゃんがいないから、ホームシックならぬお兄ちゃんシックになってしまい、夜はお兄ちゃんに電話した。でも、来年はお兄ちゃんが下宿しちゃうから、今みたいに毎日顔を合わせることもなくなっちゃうんだよね。今から、たえられるか心配だ。
と、修学旅行が終われば、私にとって一大イベントな、お兄ちゃんのお誕生日がやってくる。せっかくのお誕生日だから、華やかにお祝いしたいけれど、お兄ちゃんは受験生だから、外出するのは難しいし。
もう、思いきって、お兄ちゃんに欲しいものと、どんな風に過ごしたいか聞いてみることにした。
「えっ、僕の誕生日?」
「うん。お兄ちゃん、今年は受験生だから、どうしたらいいかなって」
「……そうだなぁ」
お兄ちゃんは考え込んだあと、微笑んだ。
「別にどこにもいかなくてもいいけど、欲しいものはあるかも」
「欲しいものって……?」
どきどきしながら、お兄ちゃんからの返答を待つ。
「僕の欲しいものは……」
お兄ちゃんが、私に耳打ちした。私の顔が真っ赤になるのがわかる。
「えっ、でも、それだけでいいの? もっと、高価なものでもいいんだよ」
「ううん、それがいい」
そ、そっかぁ。うん、私としては、覚悟がものすごく必要なだけで、お兄ちゃんを煩わせることもないからいいんだけど。でも、お兄ちゃんもそういうなら、いいよね。あとは、お兄ちゃんの好きなチョコレートケーキでも焼こうかな。
お兄ちゃんのお誕生日のぴったり、午前0時。お兄ちゃんの部屋を訪ねる。お兄ちゃんは、起きていて、私を待っていてくれた。部屋へ招き入れてくれたお兄ちゃんに、私の緊張は高まる。
「いつでもいいよ」
お兄ちゃんは、そんな私をみて、くすくす笑った。
「ええと、じゃあ、目をつぶってもらってもいい? あと、かがんでほしいな」
お兄ちゃんは私が言った通りにしてくれた。あとは、私が、覚悟を決めるだけ。さぁ、行くんだ、朱里! どきどきしながら、お兄ちゃんの顔に私の顔を近づけて、そっとキスをした。
「お誕生日、おめでとう。お兄ちゃん」
お兄ちゃんが私に望んだのは、私からキスをしてほしいというものだった。頬っぺたにしたことはあっても、口に私からしたことはないんだよね。だから、すっごく緊張した。
「ありがとう、朱里」
お兄ちゃんが至近距離で微笑む。そんなお兄ちゃんがかっこよくて、思わず、もう一回キスしてしまった。
「優くん、大好き」
一回目はすごく緊張したのに、二回目はなんだか、あまり緊張しなかった。
そんな私に、お兄ちゃんはため息をついた。
「朱里って、ときどき、僕の理性を試すよね」
「ええ?」
そんなつもりはないんだけどな。今度はお返しとばかりにお兄ちゃんからキスされる。キスの雨はお兄ちゃんが満足するまで続いた。
それから、十一月といえば、修学旅行があった。沖縄と北海道の二択で、去年は、お兄ちゃんからお土産でシーサーの置物をもらったんだよね。修学旅行は、隣のクラスのこと班を組んでもいいから、私は彩月ちゃんと班を組んだ。ちなみに、行き先は沖縄だ。オフシーズンなので、あまり人もいなくてのびのびと、満喫できた。でも、お兄ちゃんがいないから、ホームシックならぬお兄ちゃんシックになってしまい、夜はお兄ちゃんに電話した。でも、来年はお兄ちゃんが下宿しちゃうから、今みたいに毎日顔を合わせることもなくなっちゃうんだよね。今から、たえられるか心配だ。
と、修学旅行が終われば、私にとって一大イベントな、お兄ちゃんのお誕生日がやってくる。せっかくのお誕生日だから、華やかにお祝いしたいけれど、お兄ちゃんは受験生だから、外出するのは難しいし。
もう、思いきって、お兄ちゃんに欲しいものと、どんな風に過ごしたいか聞いてみることにした。
「えっ、僕の誕生日?」
「うん。お兄ちゃん、今年は受験生だから、どうしたらいいかなって」
「……そうだなぁ」
お兄ちゃんは考え込んだあと、微笑んだ。
「別にどこにもいかなくてもいいけど、欲しいものはあるかも」
「欲しいものって……?」
どきどきしながら、お兄ちゃんからの返答を待つ。
「僕の欲しいものは……」
お兄ちゃんが、私に耳打ちした。私の顔が真っ赤になるのがわかる。
「えっ、でも、それだけでいいの? もっと、高価なものでもいいんだよ」
「ううん、それがいい」
そ、そっかぁ。うん、私としては、覚悟がものすごく必要なだけで、お兄ちゃんを煩わせることもないからいいんだけど。でも、お兄ちゃんもそういうなら、いいよね。あとは、お兄ちゃんの好きなチョコレートケーキでも焼こうかな。
お兄ちゃんのお誕生日のぴったり、午前0時。お兄ちゃんの部屋を訪ねる。お兄ちゃんは、起きていて、私を待っていてくれた。部屋へ招き入れてくれたお兄ちゃんに、私の緊張は高まる。
「いつでもいいよ」
お兄ちゃんは、そんな私をみて、くすくす笑った。
「ええと、じゃあ、目をつぶってもらってもいい? あと、かがんでほしいな」
お兄ちゃんは私が言った通りにしてくれた。あとは、私が、覚悟を決めるだけ。さぁ、行くんだ、朱里! どきどきしながら、お兄ちゃんの顔に私の顔を近づけて、そっとキスをした。
「お誕生日、おめでとう。お兄ちゃん」
お兄ちゃんが私に望んだのは、私からキスをしてほしいというものだった。頬っぺたにしたことはあっても、口に私からしたことはないんだよね。だから、すっごく緊張した。
「ありがとう、朱里」
お兄ちゃんが至近距離で微笑む。そんなお兄ちゃんがかっこよくて、思わず、もう一回キスしてしまった。
「優くん、大好き」
一回目はすごく緊張したのに、二回目はなんだか、あまり緊張しなかった。
そんな私に、お兄ちゃんはため息をついた。
「朱里って、ときどき、僕の理性を試すよね」
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そんなつもりはないんだけどな。今度はお返しとばかりにお兄ちゃんからキスされる。キスの雨はお兄ちゃんが満足するまで続いた。
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