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さん
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異世界の神によると、この世界で過ごすうちに体がつくりかえられるらしい。痛いのかな。少しだけ、怖い。そういうと、神は笑った。
「この世にお前を傷つけるものは、ない」
そして、優しく私の頬を撫でた。
確かにこの神は、怖くない。そういえば、どうして神は一介のひとにしか過ぎない私を花嫁にしようなんて、思ったのだろう。理由を尋ねると、神は悲しげに笑った。
「花嫁、こちらへ」
神に手を引かれるようにして、異界を歩く。
連れていかれたのは、赤い橋の上だった。
■ □ ■
「……聖女が、消えた?」
「城内を探しましたが、どこにも見当たりません。それから、これが」
衛兵から一通の手紙を手渡された。そこには、彼女のたどたどしい字で、謝罪と故郷へ帰ることをが記されていた。
一文字一文字、なぞるようにして、手紙を何度も読み返す。聖女は、ライリーは。文字が書けなかった。平民の識字率は高くない。そんな彼女に文字を教えたのは、自分だ。
けれど、彼女から宛てられた初めての手紙が別れの手紙になるとは思いもよらなかった。
「……なぜだ」
私たちの想いは通じあっていたはずではなかったのか。彼女から昨夜、想いを告げられて舞い上がっていた自分に舌打ちする。
故郷へ帰る。
額面通りに受けとるなら、彼女の故郷ラザーリアに戻ったのだろう。けれど彼女の故郷は、すでにない。魔王によって滅ぼされたのだ。そこにあるのは、焼け野原のみだ。
これは、遠回しな探さないでくれという言葉なのか。それとも故郷と同じ道をたどる、つまり、死ぬつもりなのか。
どちらにせよ、私はライリーを諦めるつもりはない。探さないで欲しくとも、死にたくとも、それを認めてなるものか。
「待っていろ、ライリー」
「この世にお前を傷つけるものは、ない」
そして、優しく私の頬を撫でた。
確かにこの神は、怖くない。そういえば、どうして神は一介のひとにしか過ぎない私を花嫁にしようなんて、思ったのだろう。理由を尋ねると、神は悲しげに笑った。
「花嫁、こちらへ」
神に手を引かれるようにして、異界を歩く。
連れていかれたのは、赤い橋の上だった。
■ □ ■
「……聖女が、消えた?」
「城内を探しましたが、どこにも見当たりません。それから、これが」
衛兵から一通の手紙を手渡された。そこには、彼女のたどたどしい字で、謝罪と故郷へ帰ることをが記されていた。
一文字一文字、なぞるようにして、手紙を何度も読み返す。聖女は、ライリーは。文字が書けなかった。平民の識字率は高くない。そんな彼女に文字を教えたのは、自分だ。
けれど、彼女から宛てられた初めての手紙が別れの手紙になるとは思いもよらなかった。
「……なぜだ」
私たちの想いは通じあっていたはずではなかったのか。彼女から昨夜、想いを告げられて舞い上がっていた自分に舌打ちする。
故郷へ帰る。
額面通りに受けとるなら、彼女の故郷ラザーリアに戻ったのだろう。けれど彼女の故郷は、すでにない。魔王によって滅ぼされたのだ。そこにあるのは、焼け野原のみだ。
これは、遠回しな探さないでくれという言葉なのか。それとも故郷と同じ道をたどる、つまり、死ぬつもりなのか。
どちらにせよ、私はライリーを諦めるつもりはない。探さないで欲しくとも、死にたくとも、それを認めてなるものか。
「待っていろ、ライリー」
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