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「あ、あの……、私初めて、で……、どうして良いのか分からない、のですが……」
「それはさっきから聞いて……、っ!?」
「でも、その、頑張る、ので……」

オーレリアン様のモノをおずおずと撫でながら私はゆっくりと足を開く。服は乱され、ブラは捲り上がって、ショーツは片足に引っかかった酷い状態だ。愛液で濡れそぼったそこがどうなっているのかは私には見えないけれど、ゴク、と彼の喉仏が鳴るのが分かる。あ、これは少し早まったのかもしれない、と頭の中では思う。思うけれど、もうそれを撤回できるだけの空気は残っていなかった。
やっぱり今日は無理です~、なんてさっき言ってたら、この先のことはしないし恐らく後に回してくれるということは、僅かな時間でもやり取りでも分かっている。無理矢理進めない辺り、優しい人なのだろうということも理解できないほど鈍感でもない。
それに、先ほどまでの快楽の渦で思った。思ってしまったのだ。
この先の快楽を、私は知りたい、なんて。
この世界に来るまでは自分にそんな一面があるなんて思ってもいなかった。こんな、セックスが好きなような、快楽を貪りたいというような、そんなことを思うなんて、欠片も考えていなかった。
だけど娼婦という職業の適性があると言われて、ここで研修を受けて、オーレリアン様に触れられて、私はこんな気持ちいいことならもっと、なんて思ったのは……、恐らく自分の中にそういう素質があったってことだろう。

「挿れて、もらえますか……?」

時間をおいたせいで大人しくなっていた彼のモノをおずおずと撫でていると、ムクムクと大きくなっていくのに気付く。その手首を握られて、ベッドに縫い止められた。ギラギラとした欲望の光を宿した赤い瞳が私を見下ろしている。今までの私なら怯えて、逃げただろうその瞳に私は無意識に喉が鳴った。胸がドキドキと音を立てて、下腹部がキュウ、と切なく疼いて私は吐息を漏らす。その唇を塞いで、舌を絡め取られた。自分の物とは違う舌の動きと唾液の味にドキドキしながらそれに応えようとする。いつの間にかまた、蜜壺に指を挿れられている。早急に抜き挿しされる指に圧迫感も異物感もない。あるのは、もっと奥への刺激が欲しい、という新たな欲望だ。

「んっ、あ、ふっ、んんっ、ちゅ、ん、あ……っ」
「挿れるぞ……」
「あ、……、はい……、挿れて、くれますか……?」
「………………お前なぁ」

痛いぞ、と言ってオーレリアン様のモノが蜜壺の入り口に押し当てられる。亀頭がチュプ、チュプ、と押し付けられて熱さに思わず腰が引けそうになる。グッ、と力が入って亀頭が蜜壺の中に侵入しようとしたが、指とは違う太さのものは慣らしたとはいえキツい。それでもローションを足して、胸やクリトリスへの愛撫で力を抜かせようとする。クリクリ、と弄られる指にふ、と力が抜けた。
それと同時に、亀頭が蜜壺の中に押し込まれる。メリメリ、という音が聞こえた気がした。

「いっつぅ~……」
「大丈夫か……?」
「だい、丈夫です……っ、ん、」
「力、出来るだけ抜け」
「ん、ふ……っ、はい……っ」

太いところを少しずつ少しずつ押し進められていく。ブツ、と何かが切れる音がした。一番太いところが狭いところを通ったら、後はズブズブと飲み込んでいくだけだ。
あ、もう私、処女じゃないんだなぁ、なんてそんなことを頭の片隅で思った。

「……っ、挿った、」
「んんっ……、ぁ……」
「大丈夫か……?」
「は、はい……、」

いや本当はめっちゃ痛い。多分、愛液の他にも血が出てるんだろうなっていうのが何となく分かる。それでも痛みだけでなく、腹の奥が落ち着かない感覚がするのはどうしてだろうか。オーレリアン様も眉間に皺を寄せて額に汗をかいていた。あぁ、この人も大変なんだろうな、って思ったら、何だか愛しさのようなものも込み上げる。オーレリアン様の首に腕を回して抱き付き、耳元で強請るようにお願いした。

「っ、動いて、下さい……、大丈夫なので……」
「……、お前、本当に……初めてなのか怪しいな」

え、さっきから何度か言われるけど本当どういう意味なのだろうか。私、初めてか怪しまれてるの?
ははっ、と笑うオーレリアン様が私の腰をしっかりと掴む。

「動くぞ」
「あ、はい……っ、んっ」

まだ異物感の方が強いのだけど、馴染ませるように何度かゆっくりと律動を始めた。グチュ、グチュ、という音が部屋にまた響き出す。好いところを亀頭で擦られてビリビリと電気が走ったような感覚が腰に直撃する。ギュウ、と彼のモノを締め付けながら私は喘ぐことしかできない。

「あんっ、ぁあっ、あっ、んっ、ぁ……!んっ、奥やぁっ!」
「はは……っ、凄いな、締め付けてくる……っ」
「ぁんっ、そこ、ぐりぐり、ぁあんっ!」

やだやだというように首を振りながらも、彼の肩に縋ることしかできない。好いところを亀頭でグリグリ擦るように抜き挿しされて、私はもう何度目になるか分からない絶頂を迎えそうだ。

「ぁ、んっ、も、イく、イっちゃう……っ!」

ズチュズチュという激しい水音にどんどん高みへと昇らされていく。目の奥に火花が散って、どんどん視界が白くなっていた。

「ん……、っ、くっ、出すぞ……!」
「あ、待って、中……っ!あぁあああっ!!」

奥に熱いものが中に注がれる感覚と共に迎えた絶頂に、体力の限界を迎えた私はそのまま意識を落とした。
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