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第一部 高嶺の蝶
しんどいお仕事
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新宿の駅はまるで入りくんだダンジョンのようだ。池袋よりも渋谷よりもだんぜん新宿のほうが迷宮だ・・・というのが玲奈の個人的見解だった。
だが毎日通うちにある程度攻略できるようになってくる。すべての地下通路を網羅する必要はないのだ。自分に必要な道だけわかれば。
店へ行く道は、3つの条件を満たしていなければならない。
1、途中で目立たず着替えられる場所があること
2、裏道から歌舞伎町へ入れること
である。玲奈が「レイ」であることがばれれば生徒生命は終わる。玲奈は細心の注意を払っていた。
歌舞伎町のあの看板のある正面から入るのは目立ちすぎるからしたくないし、制服で店に入るわけにはもっといかない。
試行錯誤して、玲奈はやっとその条件を満たす道順を発見したのだった。
まずは東口改札を出て、出口へは向かわず地下通路へむかう。夏でも冬でもむっと人いきれのするその通路を人の流れにのってしばらく歩くと、地下ショッピングモールの入り口が現れる。
ひと気のないそのショッピングモールの、やや古びたトイレは、誰にも見つからずに着替えるのに最適だ。ここで制服から私服に着替え、メイクを済ませる。
この生活をするまで、メイクなどしたことがなかった。母子家庭だったときはぎりぎりの生活だったし、引き取られてからも自分の外見にお金をかけることなど、義理の母は許さなかった。
だからキラキラとした高級な化粧品を片手に顔を作っていく先輩たちの見よう見まねで、玲奈は化粧を覚えていった。
まずはカラコンを入れる。これ一つとっても幾種類もの中から選びとらなければならない。今の玲奈のお気に入りは、ふわっとした茶色と淡い水色がぼやけてグラデーションになっているコンタクトだ。これをすると目が明るく、大きく見える。まるで自分ではないように。
肌はそこそこ、とにかく目に力を入れる。シャドウもラインもキワでオーバー気味に。付け睫毛と涙袋を目立たせるのも忘れてはいけない。
最後にリップとティントを重ね付けしておしまいだ。
すると鏡の中には、暗い青春を送る高校三年生の「玲奈」ではなく、明るくおしゃべりで、癒し系で、どんな時も笑顔を絶やさない理想の女の子「レイ」が出現する。
(よし、行こう・・・)
玲奈は気合を入れて立ち上がった。出るときは大き目のマスクをつける。
そしてすぐに人込みにまぎれて、背後に気を付けつつ地下道とショッピングモールを一周する。誰もついてきていないか確認するためだ。
見知らぬ男が後をついてくるのは、玲奈にはよくある事だった。そういう場合は、出口から即タクシー。
これで玲奈の尻尾をつかめる人間は、そうそういないはずだろう。痛いけれど必要経費だ。
「お前、昨日すぐ帰ったか?」
ドレスに着替えてすぐ、人気のないロッカーで玲奈は声をかけられた。
「もちろんです。ラインしたでしょ」
「どうだか」
「わたしがホストにハマるように見えます?」
市ノ瀬はふんと鼻で笑った。
「そういってるやつほど、アホみてぇな落とし穴にハマるんだよ」
「ふーん…そうですか」
「とにかくもう行くんじゃねぇぞ」
「…はい」
ホストなんてまた行きたいとも思えない。
だが市ノ瀬にえらそうに禁止されると、反抗心が沸きあがってくるのも事実だった。
(禁止されたほうがやりたくなるっていうのは、あるなぁ・・・)
客を見てもそうだ。禁止されていることほどやりたがる。まったく厄介だ。
(やだな、私・・・クソ客と同じこと考えてる・・・)
「玲奈、明日は休み?」
「ううん、明日もお店にくるよ!」
玲奈は元気よく答えた。彼、上田は40代の独身男だ。
「そっかぁ・・・じゃあ明日、お仕事の前にデートしない?」
きたきた。内心のうんざりを押し隠して玲奈は笑顔で言った。
「本当?!うれしい!同伴してくれるんですか?」
するととたんに上田はやにさがった。
「い、いや、お店にはいかないよ。純粋にデートしたいなって」
ほとんどの客はプライベートで会おうと言う。玲奈はいつもどおり言った。
「そうなんですね・・・ごめんなさい、お仕事でないと、時間とれなくて」
「ええー、だめなの?だって出勤は夜からでしょ?」
「私も上田さんに会いたいですよ?でも、お仕事でないと時間とれなくて・・・」
「同伴ならあってくれるのに?」
「はい・・・同伴以外で会ったらお店の人におこられちゃう・・・」
「じゃ、じゃあ今日アフターは?」
「う~ん、行けたら行きたいけど・・・」
そこで付けまわしに呼ばれ、玲奈は席をはずれた。
(よし、いいタイミング)
アフターを使うのは、今日一番お金を使ってくれた人にしたい。玲奈は計算しながら次の席に向かった。
「おっ、またブスがきたわ」
この間の客だ。
「高志さんてほんと、口が悪いんだから。耐えられるの私くらいですよ」
ラインでも口は悪くてイライラしながら相手したが、この客はそこそこ金を使う。
「おい、今日はヤらせてくれるんだよな?そのためにきたんだぞ」
玲奈は大げさにびっくりするふりをした。
「えっ!ヤるって、あのヤる?!」
「当たり前だろ、それ以外何があるんだよ」
「やだ、恥ずかしい」
「何が恥ずかしいだ、キャバ嬢のくせして」
「彼氏じゃない人とそんなことできないですよ」
玲奈は殊勝にそういって見せた。
「なに?彼氏いんの?」
「居るわけないじゃないですか。彼女がこんな仕事してたら、やでしょ」
「それもそうだなぁ」
付き合いたい、ヤりたい、そう言われても決して断ってはいけない。市ノ瀬は玲奈にそう教えてた。
だけど言われるがままに本当にヤっては商売にならない。そして客もそれを本心で求めているわけではないのだ。
求めているのは、自分が口説き落としたという、その過程だ。
(いいか、決定的な言葉は口にせず、とにかく相手に気があるよう振舞え。客はキャバ嬢とヤリにキャバクラに来るんじゃあない。「モテたくて」来るんだ。だから時間内はせいいっぱいその男に惚れてるよう演技しろ。)
玲奈はまじめにそれを守って接客していた。いくらストレスがたまろうと。
「だって高志さんだって、今の私とつきあいたくなんかないでしょ?遊びならいいけど」
「なんだお前、俺と付き合いたいのか?俺のどこが好きよ?」
「高志さんみたいな自分に自信がある人、素敵だなあって思っちゃうんです。私にはないから・・・」
嘘っぽく見えないためには、ちょっと恥じらいながら言うのがコツだ。客の目には、自分に惚れている、奥ゆかしい女が映っているはずだろう。
(こんなところにいる時点で、奥ゆかしいわけがないんだけどね・・・)
玲奈は内心そう一人ごちた。
だが毎日通うちにある程度攻略できるようになってくる。すべての地下通路を網羅する必要はないのだ。自分に必要な道だけわかれば。
店へ行く道は、3つの条件を満たしていなければならない。
1、途中で目立たず着替えられる場所があること
2、裏道から歌舞伎町へ入れること
である。玲奈が「レイ」であることがばれれば生徒生命は終わる。玲奈は細心の注意を払っていた。
歌舞伎町のあの看板のある正面から入るのは目立ちすぎるからしたくないし、制服で店に入るわけにはもっといかない。
試行錯誤して、玲奈はやっとその条件を満たす道順を発見したのだった。
まずは東口改札を出て、出口へは向かわず地下通路へむかう。夏でも冬でもむっと人いきれのするその通路を人の流れにのってしばらく歩くと、地下ショッピングモールの入り口が現れる。
ひと気のないそのショッピングモールの、やや古びたトイレは、誰にも見つからずに着替えるのに最適だ。ここで制服から私服に着替え、メイクを済ませる。
この生活をするまで、メイクなどしたことがなかった。母子家庭だったときはぎりぎりの生活だったし、引き取られてからも自分の外見にお金をかけることなど、義理の母は許さなかった。
だからキラキラとした高級な化粧品を片手に顔を作っていく先輩たちの見よう見まねで、玲奈は化粧を覚えていった。
まずはカラコンを入れる。これ一つとっても幾種類もの中から選びとらなければならない。今の玲奈のお気に入りは、ふわっとした茶色と淡い水色がぼやけてグラデーションになっているコンタクトだ。これをすると目が明るく、大きく見える。まるで自分ではないように。
肌はそこそこ、とにかく目に力を入れる。シャドウもラインもキワでオーバー気味に。付け睫毛と涙袋を目立たせるのも忘れてはいけない。
最後にリップとティントを重ね付けしておしまいだ。
すると鏡の中には、暗い青春を送る高校三年生の「玲奈」ではなく、明るくおしゃべりで、癒し系で、どんな時も笑顔を絶やさない理想の女の子「レイ」が出現する。
(よし、行こう・・・)
玲奈は気合を入れて立ち上がった。出るときは大き目のマスクをつける。
そしてすぐに人込みにまぎれて、背後に気を付けつつ地下道とショッピングモールを一周する。誰もついてきていないか確認するためだ。
見知らぬ男が後をついてくるのは、玲奈にはよくある事だった。そういう場合は、出口から即タクシー。
これで玲奈の尻尾をつかめる人間は、そうそういないはずだろう。痛いけれど必要経費だ。
「お前、昨日すぐ帰ったか?」
ドレスに着替えてすぐ、人気のないロッカーで玲奈は声をかけられた。
「もちろんです。ラインしたでしょ」
「どうだか」
「わたしがホストにハマるように見えます?」
市ノ瀬はふんと鼻で笑った。
「そういってるやつほど、アホみてぇな落とし穴にハマるんだよ」
「ふーん…そうですか」
「とにかくもう行くんじゃねぇぞ」
「…はい」
ホストなんてまた行きたいとも思えない。
だが市ノ瀬にえらそうに禁止されると、反抗心が沸きあがってくるのも事実だった。
(禁止されたほうがやりたくなるっていうのは、あるなぁ・・・)
客を見てもそうだ。禁止されていることほどやりたがる。まったく厄介だ。
(やだな、私・・・クソ客と同じこと考えてる・・・)
「玲奈、明日は休み?」
「ううん、明日もお店にくるよ!」
玲奈は元気よく答えた。彼、上田は40代の独身男だ。
「そっかぁ・・・じゃあ明日、お仕事の前にデートしない?」
きたきた。内心のうんざりを押し隠して玲奈は笑顔で言った。
「本当?!うれしい!同伴してくれるんですか?」
するととたんに上田はやにさがった。
「い、いや、お店にはいかないよ。純粋にデートしたいなって」
ほとんどの客はプライベートで会おうと言う。玲奈はいつもどおり言った。
「そうなんですね・・・ごめんなさい、お仕事でないと、時間とれなくて」
「ええー、だめなの?だって出勤は夜からでしょ?」
「私も上田さんに会いたいですよ?でも、お仕事でないと時間とれなくて・・・」
「同伴ならあってくれるのに?」
「はい・・・同伴以外で会ったらお店の人におこられちゃう・・・」
「じゃ、じゃあ今日アフターは?」
「う~ん、行けたら行きたいけど・・・」
そこで付けまわしに呼ばれ、玲奈は席をはずれた。
(よし、いいタイミング)
アフターを使うのは、今日一番お金を使ってくれた人にしたい。玲奈は計算しながら次の席に向かった。
「おっ、またブスがきたわ」
この間の客だ。
「高志さんてほんと、口が悪いんだから。耐えられるの私くらいですよ」
ラインでも口は悪くてイライラしながら相手したが、この客はそこそこ金を使う。
「おい、今日はヤらせてくれるんだよな?そのためにきたんだぞ」
玲奈は大げさにびっくりするふりをした。
「えっ!ヤるって、あのヤる?!」
「当たり前だろ、それ以外何があるんだよ」
「やだ、恥ずかしい」
「何が恥ずかしいだ、キャバ嬢のくせして」
「彼氏じゃない人とそんなことできないですよ」
玲奈は殊勝にそういって見せた。
「なに?彼氏いんの?」
「居るわけないじゃないですか。彼女がこんな仕事してたら、やでしょ」
「それもそうだなぁ」
付き合いたい、ヤりたい、そう言われても決して断ってはいけない。市ノ瀬は玲奈にそう教えてた。
だけど言われるがままに本当にヤっては商売にならない。そして客もそれを本心で求めているわけではないのだ。
求めているのは、自分が口説き落としたという、その過程だ。
(いいか、決定的な言葉は口にせず、とにかく相手に気があるよう振舞え。客はキャバ嬢とヤリにキャバクラに来るんじゃあない。「モテたくて」来るんだ。だから時間内はせいいっぱいその男に惚れてるよう演技しろ。)
玲奈はまじめにそれを守って接客していた。いくらストレスがたまろうと。
「だって高志さんだって、今の私とつきあいたくなんかないでしょ?遊びならいいけど」
「なんだお前、俺と付き合いたいのか?俺のどこが好きよ?」
「高志さんみたいな自分に自信がある人、素敵だなあって思っちゃうんです。私にはないから・・・」
嘘っぽく見えないためには、ちょっと恥じらいながら言うのがコツだ。客の目には、自分に惚れている、奥ゆかしい女が映っているはずだろう。
(こんなところにいる時点で、奥ゆかしいわけがないんだけどね・・・)
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