イケニエアゲハ~執着の檻に囲われて~

小達出みかん

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第二部 王様の牢屋

逆転(R18)

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※※わりと激しめの暴力行為があります。

苦手な方はご注意くださいm(_ _"m)※※







 頭の痛みで目が覚めた。まるでハンマーで後頭部を叩かれているようだ。玲奈は顔をしかめながら目を開けた。


「あ…起きた?」


 その瞬間、玲奈は死にたくなった。自分の上には築城。触れ合う裸の素肌。手首をつかまれて身動きできない。だけどこの男に弱みを見せたくなかったので必死に笑みを作ってみせた。


「で?薬で私とヤレて満足?」


 自分の意思とは反して、足の間、深い場所に押し入っている築城のものが不愉快だった。だけどこれくらいどうってことはない。それよりも。


「これ、取ってよ。今更逃げもしないから」


 抑えられた手首には丁寧に手錠がかけられていた。


「あれ…もっと嫌がって、怒るかと思ったのに」


 築城は玲奈の耳元でそうささやいた。玲奈は眉をひそめた。


「普通に嫌に決まってるけど」


だがこうなってしまったからには抵抗しても無駄だ。ただこの時間が過ぎてくれと祈るだけだ。それに。


(ヤられるくらい、どうってことない。どうせゴムもしてないだろうけど、ピルを飲んでいるから大丈夫…)


 玲奈はそう胸の中で算段していた。


「冷静だね、玲奈…もしかして、こういうの初めてじゃないとか?」


 やったとたんになれなれしくなった築城を、玲奈は冷たく見た。


「別に。あんたこそ余裕ぶっこいてるけどいいの?これ、未成年強制猥褻だよ。ばれたらクビじゃすまないんじゃない」


「はは、警察でも呼ぶ?」


「私がスマホで録音してるかもとか考えないの?」


「悪いけど、もう使用不可能だよ」


 新しいスマホの末路を察した玲奈はため息をついた。また一ノ瀬に怒られる。


「最悪。あれ買ったばっかりなのに」


「それにこれからの玲奈にはもう必要ないよ」


 自信たっぷりに築城はそう言った。


「は?何が言いたいの」


「これから玲奈は、ここで暮らすんだから」


 予想外の言葉に、玲奈は一瞬意味がわからなかった。


「まっ…て…それって」


「その通りの意味だよ。君はもう一生、ここから出れない。ずっと俺と一緒だ」


 その言葉を聞いて、玲奈の全身は冷たくなった。


「ふ、ふざけないで…!立派な犯罪じゃん、言ってることわかってんの!?」


「もちろん。今日のために計画を立てて準備してたんだよ、君がドタキャンしたあの日からね」


「それは、謝ったじゃん!な、なんでそんなことで…!?」


「俺はあの時、君をずっと見てたんだよ。駅を出た後もね」


 見られていた。三上との事を。そう悟った玲奈は目を閉じた。


「…それで?たしかに遊びのためにドタキャンしたよ。でも私が誰と会って何をしてようが、あんたには関係ないでしょ」


 築城の手が、玲奈の顎を強くつかんだ。


「まだ自分の立場がわかってないんだな。いいか?これからは俺のいう事をきかなきゃ、飯もトイレも満足にできないんだぞ」


「あんたのくれる飯なんていらない。クソもここで垂れ流してやる!」


 玲奈はカッと目を見開いて築城に食って掛かった。本気だった。空腹になんて慣れている。そして今脱糞すれば、さすがの築城も幻滅して解放してくれるかもしれないとさえ思った。 


「ふうん、強気だな。でもこれはどうかな」


 築城は笑いながら腰を動かした。玲奈は鼻で笑って見せた。


「だから何?あんたが粗末なちんこ使って何しようが、なんとも思わないよ。もっとほしいのぉ!なんていうと思った?」


「どうした?さすがにこの状況で頭が鈍ったか?毎晩こうしていればどうなるかなんて小学生でもわかるぞ」


 玲奈の顔に、隠しきれない動揺が走った。築城はそれを見逃さなかった。


「はは、お前も人の子だな。お漏らしも飯抜きも平気でも、妊娠は嫌なのか」


 ピルは、毎日一回、決められた時間に飲まないとその効果を発揮しない。玲奈は寝る前に毎晩一錠と決めていた。今は夜。真夜中まであと少し。あと少しで完全に、効果は切れてしまうだろう。すると…


「計算通りなら2週間後が危険日だな。最も薬を抜くから、多少狂うかもしれないが」


 まるで玲奈の頭の中を読んだかのように築城は言った。


「な、なんでそんなこと…!!」


「計画してたって言ったろ?」


「わ、私の周期を、どうやって、把握して…?!」


 築城は玲奈を見下ろして笑った。


「ああ、そんなの見てればわかるよ」


 今度こそ、玲奈は体の芯からぞっとした。隠し撮り。玲奈の持ち物の窃盗。そして体の状況までも把握されていたのか。この男、私をどうするつもりなのだろう。


 恐怖から固まる玲奈に、しかし築城は優しく言った。


「俺は、玲奈に憎まれたいわけじゃない。むしろ仲良く愛しあって暮らしたいんだ」


「な…なにを」


「最初から俺を愛せと言っても無理なのはわかる。だから形からでもいい。仲良くしてくれ。俺に優しくしてほしい」


「こ…こんなことされて、優しくできるわけ」


「そうだな…じゃあ俺の子を妊娠してもらおうかな。そしたら少しは優しくなれるだろう?」


 玲奈の表情が絶望に歪んだ。それを見て築城は嬉しそうに笑った。


「はは、やっと素の表情が見れた。嫌だよなぁ?玲奈、お前はT大進学をめざしてるんだもんな、10代で子持ちになる人生なんて想像もしてなかったよなぁ?」


 玲奈にとって、母という存在は聖域だった。自分がそれになる予定など一切なかった。

だが体はそんな決意と関係なく妊娠可能な日が来る。それが怖くて薬で管理していたのだ。万が一にでも、妊娠などしたくない。


自分だけならどうとでもできる。夢に向かってがむしゃらに走るも、悪事に手を染めて野垂れ死ぬのも勝手だ。でも子どもがいれば…


(そんな事、無理だ。確実に不幸にさせる。考えたくない…!)


 黙り込んでしまった玲奈を見て、築城はベッドサイドに手をのばした。


「ほらこれ、欲しいだろ?」


築城はそれを玲奈の目の前にかざした。見慣れた28錠の薬が並んでいる、カード状の銀のシート。築城はにっこりわらった。一度は玲奈も信頼した、教師の顔。


「俺を好きになってくれよ。三上くんみたいに」










「っ………出すぞ、玲奈っ………!」


築城は玲奈の上に覆い被さって動きを止めた。その熱さが厭わしい。

一時して、ゆっくりと一物が引き抜かれた。生でやられた。見なくたってわかる事だが一縷の望みをかけ玲那は体を起こして確認した。


「何?」


築城が玲奈を見た。玲那は首を振った。


「もう………いいでしょ。中に出した。終わったじゃん。これ……はなしてよ」



諦めて、気の抜けた声でいう玲那をみて、築城はにこりと笑った。


「玲奈がもっと良い子になったらね」


玲那は歯をギリリと食いしばった


「あんた捕まるよ?第一こんなことしてうちの人が黙ってないよ!」


「うちの人?」


せせら笑われて、玲那はムキになった。


「堅気じゃないよ!…ただじゃすまないから!!!」


築城は玲奈の前にずいっと顔を寄せた。その顔は薄ら寒い笑顔のままだ。


「…そんなこと言っていいの?」


とたんに玲奈の肩の力が抜けた。そうだ…………逆らったら、ピルがもらえない。それを見て築城は優しく言った。


「言うこときいたら、ちゃんと毎日お薬あげるからな。じゃあ、これを口でキレイにしてくれる?」


目の前に突き出されたそれを見て、玲那は逃げ出したくなった。精液でぬらぬら光るそれ……

そんな汚いものを口に入れるなんて絶対に嫌だ。


「どうした?嫌か?やったこと位あるだろう」


ない。一ノ瀬はそんなことを強要しなかったし、されたとしても断れるだけだ。でも今は………


「ほら、早く。難しいことじゃないぞ」


それが迫ってきて、玲奈の唇に触れそうになった。

………無理やり突っ込まれたら、きっともう自分を保てない。こいつの前で泣くくらいなら、自分で覚悟を決めてやった方がマシだ。


とっさにそう思った玲那は、考える前にそれをくわえた。


「そうそう………もっと………舌を使って」


築城の声が上ずっている。生臭い体液の味。吐きそうになるのを我慢しながら玲奈はそれに舌をあてた。


「くっ……れ、玲奈、やりかた、知らないのか?」 


知るわけがない。


「歯をあてないように……舌で、舐めるんだよ……唇も使って………」


説明しながら、築城が興奮しているのがわかった。


「んんっ………そ、そう………そこ、もっと………」


ドクンとそれが脈打った。


「くっ………玲奈っ!!」


よける間もなく、精液が口内に放たれた。


「ん゛っ………!」


不味い、どろっとしてる、汚い。玲那はすぐさま吐こうとしたが、築城の手が玲那の顎をがしっと掴んだ。


「飲んで」


玲奈は目を見開いた。嫌だ。でも薬、薬、薬………!あとで覚えてろ。嫌がる体を意志で押さえつけ、玲那は飲み込もうとした。だが………


「う゛えっっ…………」


喉がそれを拒否した。口から溢れた精液と唾液が首を伝った。


「………玲奈、悪い子だ」


ひやりとする危険な声だった。だが玲那は反抗的に目をそらした。


「…言ってもわからないんだな」


築城の両手がぐっと力を込めて玲奈の首を絞めた。


「っ…………!!」


苦しい。声にならない声が出た。次第に視界がチカチカし始めた。


(息が、息ができない………! 死ぬ……!)


嫌だ、こんな所で。無意識のうちに玲奈の目から涙があふれた。


「くっ…………あ………っ…………」


すると唐突に、手が放された。玲奈はそのまま倒れた。失禁で濡れた玲奈のふとももを、築城の手がつーっと滑った。


「おしっこ漏らしちゃったね、玲奈……かわいい。あとでキレイにしてあげる」


殺される、逆らったら殺される。必死で息をしながら玲奈の体は震えた。青ざめるその唇を割って築城の舌が侵入し、唾液が流れてきた。至近距離で彼は囁くように言った。


「じゃあ次は…四つん這いになって?」
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