17 / 29
湯殿にて※
しおりを挟む
「…おかしいわ…ええ…きっと…私こそ…」
ぶつぶつ呟きながら峠を下る蝶子を、泰信は不気味そうに振り返った。
「おい、どうしたんだお前、さっきから」
蝶子はじっと泰信をねめつけた。まるで正気を失ったかのような表情だった。
「兄さんは、今のを見てなんとも思わなかったの?澪子の事が、好きだったんじゃなかったの?!」
「…仕方ないだろ。だいたい俺が彼女と結婚するのを邪魔するのは、お前らだ」
蝶子はあきれて鼻を鳴らした。
「ふん、そうやっていつも私や家のせいにして、兄さんは意気地なしだわ。本当に澪子と結婚したいなら、さっき鬼様が問いかけた時に家より澪子を取ると言えばよかったのに!」
「な…何言ってんだお前、さっきは違うこと…」
「兄さんが澪子と結婚すると言えば、鬼様は私を妻にしてくれたかもしれないのに!」
その発言に、泰信はぞっとしたように妹を見た。
「お前、聞いてなかったのか?はっきり鬼には断られただろう。澪子を悪く言ったから怒ってたじゃないか…。あの鬼は、本当に澪子を大事に思っているんだよ。俺たちの出る幕なんてない」
「だから兄さんは意気地なしなのよ!なんで諦めるの!悔しくはないの!?鬼に澪子を取られて…!」
「悔しくないわけないだろ!でも…俺はお前の言うととおり、意気地なしだ。澪子を取り戻したとしても、あの鬼以上に幸せにできる自信なんてない」
鬼に抱かれて空を飛ぶ澪子は、見違えるほどに美しくなっていた。泰信は蝶子が握りしめたままの下駄にちらりと目をやった。こんな贅沢なものを、自分なら一生かかっても澪子に買ってやれるかどうかわからない。
だが、人も諦めも良い泰信とは違い、蝶子はしつこく粘り強い性格だった。
「行動する前から諦めるその性根がいけないのよ!澪子が幸せかどうかなんて、兄さんと結婚してみなければわからないじゃないの!鬼様だってそうよ。本当は澪子なんて好きじゃないに決まってる。だから…」
蝶子はそう言ってにやりと口の端を上げた。何かをたくらむ笑みだ。
「おい蝶子、何を考えてるんだ。下手な事はよせ。あの鬼は、ただ放っておいてほしいと頭まで下げていたじゃないか」
「でも、放ってなんておけないわ。澪子が人間を裏切って鬼へついているのを、このまま黙って放置するの?川の水だってもらえないし、放っておいても私たちに何も良いことがないわ。」
「じゃあどうする気なんだ」
戸惑ってそういう泰信の肩を、蝶子はものすごい力でつかんだ。
「彼から澪子を取り戻すのよ。ね?兄さんも協力してくれるわよね、澪子のためよ」
「な…何を言ってるんだ」
「私に協力してくれれば、兄さんが澪子と結婚するのを止めないわ。父さんの事も私が説得してあげる。だから…一緒に澪子を取り戻しましょう?ね、彼女のためよ」
蝶子の目は見開かれ、禍々しいほど強く泰信の目を捉えた。その迫力に押されて、泰信はつい首を縦に振ってしまったのだった。
◇◇◇
「百夜様…どうしたのですが、今日もそんなに沈んだお顔…」
下駄を探せなかったと言って、百夜は帰ってきてから数日間、ずっと落ち込んだ顔だった。
「すみません、澪…」
「下駄の事は、お気になさらないでください。私が落としてしまったのですから…」
澪子は少しうつむいた。うっかり下駄を落としてしまった事を、澪子もとても後悔していた。あっと思った瞬間には足から離れて、木々の中へ落ちてしまったのだ。あんな素敵な下駄だったのに。百夜が初めてくれた履物だったのに。
そんな澪子を見て、百夜はそっと澪を抱き寄せた。
「澪…新しいのをまた用意しましょう。あの下駄にはケチがついてしまいましたし」
「そんな事ないですよ。いつか…森から出てくるかもしれません。この片方も、大事にとっておきます」
「いつか…そうですね」
その瞬間、百夜の表情が翳ったのを澪子は見逃さなかった。だがそれについて問うのをためらっていると、ふいに百夜は澪子をぎゅうと抱きしめた。
「ごめんなさい澪…下駄…」
辛そうな声が頭の上から降ってきたので、澪子は気持を切り替えて百夜を見上げた。
「もう、大丈夫ですって!百夜様は悪くないです。私、次は落とし物をしないよう気を付けますっ!」
澪子が笑顔で覗き込むと、百夜もやっと笑顔になった。それを見て澪子も少しほっとした。
「ふふ…澪は本当に、前向きで良い子です。私も見習いたい」
そういわれて澪子はためらいがちにうなずいた。
「…そうですね、前向きなのだけは、得意です」
「なぜ澪は、今まで辛くとも前向きでいられたのか、聞いていいですか?」
「…心の中だけでも、明るい事を考えていたかったのです。今は辛くても、いつかいい事が起こるかもって。まやかしでも、そう思い込んでいれば毎日頑張る事ができたんです。でも」
澪はふわりと笑った。
「そしたら本当にいい事が起きた。思い込んでいれば、案外本当になる事もあるのかもしれませんね」
百夜は少し悪戯な微笑みを浮かべて聞いた。
「いい事とはなんですか?」
澪は少し唇を引き結んだあと、ふうとため息をついて頬を緩めた。
「もう…お分かりのくせに。百夜様と出会えたことですよ」
百夜は抱き寄せたまま後ろから頬を寄せた。
「わかっていますが、澪の口からききたかったのです…」
「ん…もう…」
澪子の頬は桃のように可愛らしく染まっていた。何度こうして睦言をささやいただろうか。
しかしその都度澪子には驚かされる。彼女の初心さに、優しさに、そして…自分に対する思いに。
(澪…あなたが私を好きになってくれて、嬉しい)
最早百夜も澪子の気持ちを疑ってはいなかった。澪子は百夜に、自分のすべてをくれたのだ。
(私がどんなに嬉しいか…きっとあなたにはわからないでしょうけれど)
澪子が、百夜の隠し事を気にしている事を彼はわかっていた。百夜が何も打ち明けない事について、澪子が悲しく思っている事も。
(でも…それを言うわけにはいかないのです、澪)
それを想うと、胸はぎゅっと痛む。だがその痛みは同時に甘くもあった。
(澪が、私の事で悩んでいてくれている…)
澪子の小さな胸の中が、自分の事で占められていると思うと、頭がしびれるほどの幸福を百夜は感じるのだった。
(ああ…永遠に、澪の心を独り占めできればいいのに)
百夜は澪子の柔らかな頬をそっと撫でた。
「百夜様?」
百夜を見上げるその瞳は熱を帯びていて、指を埋める柔らかな頬はどこまでも百夜を受け入れてくれる。自分の妻となった愛しい澪子は、百夜にとって何にも代えがたい唯一無二の「妻」だった。手放すことなど考えたくない。だが。
(…もう決めたのだから。今日が、最後だと)
そう思うと、目の奥が熱くなって涙があふれそうになる。だから百夜は口角を上げて微笑んだ。鬼が泣くなどみっともない上に、澪子を心配させてしまう。
「どうされました…?」
案の定、澪子の唇から気づかわしげな声が漏れた。百夜は首を振って、その唇にくちづけを落とした。
「んっ…」
なんの抵抗もなく、澪子は百夜の舌を受け入れる。自分から舌に舌を絡めさえする。彼女が自分から百夜を求めてくれることは、今でも信じがたいくらいに嬉しかった。心が浮き立つような気持ちになるのだった。何度目でも、その都度に新鮮な思いが沸き起こる。百夜は唇を放してその思いを告げた。
「ああ…好きです澪。あなた以外なにもいらない…」
澪子は照れたような微笑みを浮かべたあと、百夜の肩に頬を寄せた。
「…私も、好きです」
◆◆◆
すっかり夜もふけて、外は静かに暗い。自分の腕の中でうつらうつらとする澪子を、百夜はただ眺めていた。
「百夜…さま…」
ふいに澪子が名を呼んだので、百夜はその頬にかかった髪を指でよけてあげた。
「ん、なんですか?」
「お眠りに…ならないのですか」
澪子の声は少しかすれていた。だが澪子はなおも、自分の具合よりも百夜の様子を気にかけているようだった。
「百夜様も…お疲れでしょう…」
澪子は重たげに瞼を上げ、今にも眠りそうな目で百夜を見ていた。
「澪ほどではありません。今日は外に連れ出しましたからね」
「百夜様……」
「なんですか?」
澪子は褥に顔を伏せ、ひそやかにいった。
「……私、やっぱり明日、下駄を探しにいきたいです。だって、片方だとかわいそうだから。百夜さまがくださった下駄、またはきたいから……」
その無邪気な言葉は、百夜の胸をえぐった。もう二度と、彼女があれをはく『明日』はこないのだから。
手の震えを抑えて、百夜は澪子の掛布を引き上げて彼女を包んだ。
「もう無理せず眠ってください、澪…明日はあなたに、頼みたいことがあるのですから」
「頼み?百夜様が私に…?」
その声は、かすれながらも嬉し気な響きがあった。
「ええ。訪ねてほしい家があるのです。薬を届けに。私はここから出れないので…」
ぶつぶつ呟きながら峠を下る蝶子を、泰信は不気味そうに振り返った。
「おい、どうしたんだお前、さっきから」
蝶子はじっと泰信をねめつけた。まるで正気を失ったかのような表情だった。
「兄さんは、今のを見てなんとも思わなかったの?澪子の事が、好きだったんじゃなかったの?!」
「…仕方ないだろ。だいたい俺が彼女と結婚するのを邪魔するのは、お前らだ」
蝶子はあきれて鼻を鳴らした。
「ふん、そうやっていつも私や家のせいにして、兄さんは意気地なしだわ。本当に澪子と結婚したいなら、さっき鬼様が問いかけた時に家より澪子を取ると言えばよかったのに!」
「な…何言ってんだお前、さっきは違うこと…」
「兄さんが澪子と結婚すると言えば、鬼様は私を妻にしてくれたかもしれないのに!」
その発言に、泰信はぞっとしたように妹を見た。
「お前、聞いてなかったのか?はっきり鬼には断られただろう。澪子を悪く言ったから怒ってたじゃないか…。あの鬼は、本当に澪子を大事に思っているんだよ。俺たちの出る幕なんてない」
「だから兄さんは意気地なしなのよ!なんで諦めるの!悔しくはないの!?鬼に澪子を取られて…!」
「悔しくないわけないだろ!でも…俺はお前の言うととおり、意気地なしだ。澪子を取り戻したとしても、あの鬼以上に幸せにできる自信なんてない」
鬼に抱かれて空を飛ぶ澪子は、見違えるほどに美しくなっていた。泰信は蝶子が握りしめたままの下駄にちらりと目をやった。こんな贅沢なものを、自分なら一生かかっても澪子に買ってやれるかどうかわからない。
だが、人も諦めも良い泰信とは違い、蝶子はしつこく粘り強い性格だった。
「行動する前から諦めるその性根がいけないのよ!澪子が幸せかどうかなんて、兄さんと結婚してみなければわからないじゃないの!鬼様だってそうよ。本当は澪子なんて好きじゃないに決まってる。だから…」
蝶子はそう言ってにやりと口の端を上げた。何かをたくらむ笑みだ。
「おい蝶子、何を考えてるんだ。下手な事はよせ。あの鬼は、ただ放っておいてほしいと頭まで下げていたじゃないか」
「でも、放ってなんておけないわ。澪子が人間を裏切って鬼へついているのを、このまま黙って放置するの?川の水だってもらえないし、放っておいても私たちに何も良いことがないわ。」
「じゃあどうする気なんだ」
戸惑ってそういう泰信の肩を、蝶子はものすごい力でつかんだ。
「彼から澪子を取り戻すのよ。ね?兄さんも協力してくれるわよね、澪子のためよ」
「な…何を言ってるんだ」
「私に協力してくれれば、兄さんが澪子と結婚するのを止めないわ。父さんの事も私が説得してあげる。だから…一緒に澪子を取り戻しましょう?ね、彼女のためよ」
蝶子の目は見開かれ、禍々しいほど強く泰信の目を捉えた。その迫力に押されて、泰信はつい首を縦に振ってしまったのだった。
◇◇◇
「百夜様…どうしたのですが、今日もそんなに沈んだお顔…」
下駄を探せなかったと言って、百夜は帰ってきてから数日間、ずっと落ち込んだ顔だった。
「すみません、澪…」
「下駄の事は、お気になさらないでください。私が落としてしまったのですから…」
澪子は少しうつむいた。うっかり下駄を落としてしまった事を、澪子もとても後悔していた。あっと思った瞬間には足から離れて、木々の中へ落ちてしまったのだ。あんな素敵な下駄だったのに。百夜が初めてくれた履物だったのに。
そんな澪子を見て、百夜はそっと澪を抱き寄せた。
「澪…新しいのをまた用意しましょう。あの下駄にはケチがついてしまいましたし」
「そんな事ないですよ。いつか…森から出てくるかもしれません。この片方も、大事にとっておきます」
「いつか…そうですね」
その瞬間、百夜の表情が翳ったのを澪子は見逃さなかった。だがそれについて問うのをためらっていると、ふいに百夜は澪子をぎゅうと抱きしめた。
「ごめんなさい澪…下駄…」
辛そうな声が頭の上から降ってきたので、澪子は気持を切り替えて百夜を見上げた。
「もう、大丈夫ですって!百夜様は悪くないです。私、次は落とし物をしないよう気を付けますっ!」
澪子が笑顔で覗き込むと、百夜もやっと笑顔になった。それを見て澪子も少しほっとした。
「ふふ…澪は本当に、前向きで良い子です。私も見習いたい」
そういわれて澪子はためらいがちにうなずいた。
「…そうですね、前向きなのだけは、得意です」
「なぜ澪は、今まで辛くとも前向きでいられたのか、聞いていいですか?」
「…心の中だけでも、明るい事を考えていたかったのです。今は辛くても、いつかいい事が起こるかもって。まやかしでも、そう思い込んでいれば毎日頑張る事ができたんです。でも」
澪はふわりと笑った。
「そしたら本当にいい事が起きた。思い込んでいれば、案外本当になる事もあるのかもしれませんね」
百夜は少し悪戯な微笑みを浮かべて聞いた。
「いい事とはなんですか?」
澪は少し唇を引き結んだあと、ふうとため息をついて頬を緩めた。
「もう…お分かりのくせに。百夜様と出会えたことですよ」
百夜は抱き寄せたまま後ろから頬を寄せた。
「わかっていますが、澪の口からききたかったのです…」
「ん…もう…」
澪子の頬は桃のように可愛らしく染まっていた。何度こうして睦言をささやいただろうか。
しかしその都度澪子には驚かされる。彼女の初心さに、優しさに、そして…自分に対する思いに。
(澪…あなたが私を好きになってくれて、嬉しい)
最早百夜も澪子の気持ちを疑ってはいなかった。澪子は百夜に、自分のすべてをくれたのだ。
(私がどんなに嬉しいか…きっとあなたにはわからないでしょうけれど)
澪子が、百夜の隠し事を気にしている事を彼はわかっていた。百夜が何も打ち明けない事について、澪子が悲しく思っている事も。
(でも…それを言うわけにはいかないのです、澪)
それを想うと、胸はぎゅっと痛む。だがその痛みは同時に甘くもあった。
(澪が、私の事で悩んでいてくれている…)
澪子の小さな胸の中が、自分の事で占められていると思うと、頭がしびれるほどの幸福を百夜は感じるのだった。
(ああ…永遠に、澪の心を独り占めできればいいのに)
百夜は澪子の柔らかな頬をそっと撫でた。
「百夜様?」
百夜を見上げるその瞳は熱を帯びていて、指を埋める柔らかな頬はどこまでも百夜を受け入れてくれる。自分の妻となった愛しい澪子は、百夜にとって何にも代えがたい唯一無二の「妻」だった。手放すことなど考えたくない。だが。
(…もう決めたのだから。今日が、最後だと)
そう思うと、目の奥が熱くなって涙があふれそうになる。だから百夜は口角を上げて微笑んだ。鬼が泣くなどみっともない上に、澪子を心配させてしまう。
「どうされました…?」
案の定、澪子の唇から気づかわしげな声が漏れた。百夜は首を振って、その唇にくちづけを落とした。
「んっ…」
なんの抵抗もなく、澪子は百夜の舌を受け入れる。自分から舌に舌を絡めさえする。彼女が自分から百夜を求めてくれることは、今でも信じがたいくらいに嬉しかった。心が浮き立つような気持ちになるのだった。何度目でも、その都度に新鮮な思いが沸き起こる。百夜は唇を放してその思いを告げた。
「ああ…好きです澪。あなた以外なにもいらない…」
澪子は照れたような微笑みを浮かべたあと、百夜の肩に頬を寄せた。
「…私も、好きです」
◆◆◆
すっかり夜もふけて、外は静かに暗い。自分の腕の中でうつらうつらとする澪子を、百夜はただ眺めていた。
「百夜…さま…」
ふいに澪子が名を呼んだので、百夜はその頬にかかった髪を指でよけてあげた。
「ん、なんですか?」
「お眠りに…ならないのですか」
澪子の声は少しかすれていた。だが澪子はなおも、自分の具合よりも百夜の様子を気にかけているようだった。
「百夜様も…お疲れでしょう…」
澪子は重たげに瞼を上げ、今にも眠りそうな目で百夜を見ていた。
「澪ほどではありません。今日は外に連れ出しましたからね」
「百夜様……」
「なんですか?」
澪子は褥に顔を伏せ、ひそやかにいった。
「……私、やっぱり明日、下駄を探しにいきたいです。だって、片方だとかわいそうだから。百夜さまがくださった下駄、またはきたいから……」
その無邪気な言葉は、百夜の胸をえぐった。もう二度と、彼女があれをはく『明日』はこないのだから。
手の震えを抑えて、百夜は澪子の掛布を引き上げて彼女を包んだ。
「もう無理せず眠ってください、澪…明日はあなたに、頼みたいことがあるのですから」
「頼み?百夜様が私に…?」
その声は、かすれながらも嬉し気な響きがあった。
「ええ。訪ねてほしい家があるのです。薬を届けに。私はここから出れないので…」
21
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる