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すみません、今……来てしまいました
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どんなに辛くとも、行かないでと言いたくても……決して、無様にすがったり引き止めたりして、彼女を困らせるようなことはすまい。
サイラスは深呼吸し、再び海辺の彼女に視線を戻した。
クリーム色のワンピースはひざ下まであって、しっかり彼女の足を隠している。そのことに安心するようなちょっと残念な気持ちを覚えながらも、サイラスはテラスのテーブルから彼女の後ろ姿を一途に追った。
(あ……海に入った)
波しぶきが上がって、彼女がぱあっと笑顔になる。ここからだと聞こえないが、彼女がはしゃいで笑う声が聞こえてきそうな顔だった。
つられてサイラスも、人知れず微笑みを浮かべていた。
(あぁ……本当に楽しそうな顔をしますね、あなたは)
ずっと、ずっとこうして見ていたい。
海辺ではしゃぐ彼女を見ていると、自分がかかえていたちっぽけな意地を張り通さなくてよかった、と心から思えた。
(よかった……この私が、思いがけず最後に、彼女と泊りがけで出かけるなんて……こんな機会でもなければ、一生訪れない僥倖だった……)
賞を受け取ることは、正直に言うと今でも気がすすまなかったが、この時間と引き換えと思えば、お釣りをもらったような気持ちだった。
(いいんだ。こうして彼女と一緒に過ごせるんだ……夜も、明日もずっと。だからずっと避けてきた学会も、出てみせよう)
学会に出ることも、院長以外の魔術師と交流することも、サイラスは避けていた。
出会ったその日から、サイラスはずっと恩人でもあり師でもある院長の庇護下にいた。集団に入ることなく、偉大な魔術師である彼にマンツーマンで育ててもらったのちに、突然現れて次々と成果を出しているサイラスを、当然よく思わない魔術師たちもいる。
(私を怪しんで、出自を探ろうとするものたち……)
長年、院長の秘蔵っ子だと目されてきたサイラスが、いったい院長とどんな関係なのか。親族なのか、それとも孤児を拾ったのか。さまざまな憶測が、やっかみ半分になされているのを、サイラスも当然知っていた。
(院長は、私の生まれに関して何も公表していない――)
適当に孤児を拾ったとでも言えばいい、とサイラスは言ったが、院長は慎重だった。
『学会には、才能を妬み、隙あらば足を引きずり下ろす卑劣な輩がいる。できるだけお前の不利になる情報は公開したくない』
と言って。
普段、誰にたいしても温厚な院長であったが、そういう輩のことは心底軽蔑しており、また警戒もしていた。
『ああいった自分の欲に目がくらんだ者たちが、魔術界の発展を遅らせているんだよ。けれどもえてして、そう言った奴らは仲間を作って勢力を強めるのがうまい。誰しも劣等感を持っているからね。そこに言葉巧みにつけこんで、仲間を増やしていくのさ』
だから、用心に越したことはない――と、繰り返しサイラスにたいして語っていた。
(学会に初めて顔を出すのだから――私も気をつけなければ)
とはいえ、サイラスの薬の功績はすでに認められている、はずだ。
手元のレポートをまとめながら、サイラスは最終確認した。
(いつも通り、薬の内容と効果を、伝わるように説明する――それだけで、いいはずだ)
あとは何も、余計なことは言わなければいい。発表が終わったら、さっさとイリスとともに引っ込めばいいのだ。
(時間が余れば、イリスのしたい事に時間を割けるし……)
イリスは甘いものが好きだ。それに、海辺のドライブも。サイラスは事前にそう言った場所をチェックして、地図に書きこんでいた。
(――喜んでくれれば、いいのですが)
波打ち際を踊るように歩いているイリスを見て、サイラスはただただ、幸福にほほ笑んだ。
その時、ふとイリスがテラスのほうを振り向いて、目が合った。
(……!)
一方的に見ているだけのつもりが、見られて、サイラスの心臓はドクンと飛び跳ねるように脈打った――
◆
足を包む波が心地よい。寄せては返し、泡のレースになって、イリスの足に絡みついてくる。
「えへへ、綺麗だなぁ~」
ワンピースのすそをたくし上げて結ぶ。まさか海に入ると思っていなかったので、すっかり何の準備もしてきていなかった。
「でも、こうやって足だけはいるんでも楽しい!」
まだ平日だからか、ホテルのプライベートビーチだからなのか、海辺にほとんど人影はなかった。
「私ひとり占め……! なんて贅沢なんだろう」
ふとつぶやいてみると、なんだかとてももったいない気がしてきて、イリスは後にしてきたテラスを振り向いた。
そこではまだ、サイラスが書類を手に佇んで、こちらを見ていた。
(あっ、目があった)
ここぞとばかりに、イリスは手を振った。
「先生ー! よかったら先生も、一緒に歩きませんか!」
先生は相変わらずの無表情だった。
――まぁたしかに、最終確認をするといっていたのだから、こんなことをしている暇はないのかもしれない。
(邪魔だったかな。でも……せっかくここにきて、海を歩かないのはもったいなさすぎるよ~)
じーっと見つめていると、とうとうサイラスは書類をおいて、自らもビーチへと降りてきた。
イリスは笑顔になった。
「へへ、すみません先生。呼んじゃって」
「……いえ」
サイラスも一応サンダルではあったが、両手両足、長袖であった。イリスはしっかりした仕立てのパンツを見て思った。
「汚れちゃうから、ズボンの裾、折ったらどうでしょう?」
「え? あぁ……」
「それでサンダルごと、海に入ると気持ちいいですよ!」
イリスが誘うように両手を広げると、サイラスは微妙な表情ながらも言う通りにして、イリスの隣に立った。
隣に来てくれたことがなんだか嬉しくて、イリスは掛け値なしの笑顔でサイラスを見上げた。
目の前の海は、朝は朝で淡い色が美しいだろうし、夕方は目に染みるほど真っ赤で、夜も星が輝いているだろうけれど――
「この時間って、きっと一番、海が海らしくキラキラしてると思うんですよ! 来てくれて良かった!」
サイラスはイリスをじっと見たあと、ふいにうろたえたように顔をそらし――そしてうつむいて足元を見た。
「そうですね……たしかに綺麗な景色です」
足にまとわりつく白波を見て、うなずいた。
「……薬品の融解で発生する気泡に浸かっているみたいです」
そのたとえに、イリスはふふっと笑った。
「先生らしい。私はレースみたいだなって思いました」
すると、サイラスはイリスを見て、わずかに目を細めた。
「そのたとえのほうが、素敵です」
イリスは不覚にも、キュンときてしまった。
そのまなざしが、今までで一番優しくて――まるで愛おしいものを見つめるような目つきで。
イリスの言ったたわごとを、こんな風に受け取ってくれるなんて。
「えへへ……ありがとうございます……わっ、大きな波がくる!」
水平線に目をやると、ちょうど大きな波がこちらへと寄せてきていた。
「わー、大きい! くるくる……!」
ちょっとわくわくしながらも、回避のためにイリスは背中を向けて波から脱出しようとした。が……
ざぱーん!
水しぶきを上げて、くるぶし後ろに、高まった波が直撃した。
「わわわっ」
バランスを崩したイリスは、そのまま砂浜に手をつく――はずだった。
「せ、先生……」
倒れて砂まみれになる前に、サイラスがイリスを抱きとめていた。
(わ……ち、近い)
イリスの身体が、彼の腕の中に納まっている。すぐそばの胸板から、わずかに心臓の音がした。
はぁ、と、彼の抑えた息遣いまで感じる。
夜の行為以外で、こんなに至近距離で触れるのは初めてで、いやがおうにもドキドキしているイリスがいた。
(だ、ダメダメ、意識しちゃ! 先生はただ、助けてくれただけ……ッ)
頬が熱いが――イリスは自分にそう言い聞かせ、腕の中から彼を見上げた。
「あ、ありがとうございます、先生……」
もう大丈夫です、と言おうとしたイリスだったが、その顔を見て固まった。
「っ……」
サイラスは、焦ったような顔でイリスを見下ろしていて――その目じりが、紅を差したように赤くなっていた。
「せ、先生……」
彼は離してくれない。
サイラスはいったん目を閉じて、長い吐息のような溜息をついたあと、イリスを見下ろして、乞うように言った。
「すみません、今……来てしまいました」
サイラスは深呼吸し、再び海辺の彼女に視線を戻した。
クリーム色のワンピースはひざ下まであって、しっかり彼女の足を隠している。そのことに安心するようなちょっと残念な気持ちを覚えながらも、サイラスはテラスのテーブルから彼女の後ろ姿を一途に追った。
(あ……海に入った)
波しぶきが上がって、彼女がぱあっと笑顔になる。ここからだと聞こえないが、彼女がはしゃいで笑う声が聞こえてきそうな顔だった。
つられてサイラスも、人知れず微笑みを浮かべていた。
(あぁ……本当に楽しそうな顔をしますね、あなたは)
ずっと、ずっとこうして見ていたい。
海辺ではしゃぐ彼女を見ていると、自分がかかえていたちっぽけな意地を張り通さなくてよかった、と心から思えた。
(よかった……この私が、思いがけず最後に、彼女と泊りがけで出かけるなんて……こんな機会でもなければ、一生訪れない僥倖だった……)
賞を受け取ることは、正直に言うと今でも気がすすまなかったが、この時間と引き換えと思えば、お釣りをもらったような気持ちだった。
(いいんだ。こうして彼女と一緒に過ごせるんだ……夜も、明日もずっと。だからずっと避けてきた学会も、出てみせよう)
学会に出ることも、院長以外の魔術師と交流することも、サイラスは避けていた。
出会ったその日から、サイラスはずっと恩人でもあり師でもある院長の庇護下にいた。集団に入ることなく、偉大な魔術師である彼にマンツーマンで育ててもらったのちに、突然現れて次々と成果を出しているサイラスを、当然よく思わない魔術師たちもいる。
(私を怪しんで、出自を探ろうとするものたち……)
長年、院長の秘蔵っ子だと目されてきたサイラスが、いったい院長とどんな関係なのか。親族なのか、それとも孤児を拾ったのか。さまざまな憶測が、やっかみ半分になされているのを、サイラスも当然知っていた。
(院長は、私の生まれに関して何も公表していない――)
適当に孤児を拾ったとでも言えばいい、とサイラスは言ったが、院長は慎重だった。
『学会には、才能を妬み、隙あらば足を引きずり下ろす卑劣な輩がいる。できるだけお前の不利になる情報は公開したくない』
と言って。
普段、誰にたいしても温厚な院長であったが、そういう輩のことは心底軽蔑しており、また警戒もしていた。
『ああいった自分の欲に目がくらんだ者たちが、魔術界の発展を遅らせているんだよ。けれどもえてして、そう言った奴らは仲間を作って勢力を強めるのがうまい。誰しも劣等感を持っているからね。そこに言葉巧みにつけこんで、仲間を増やしていくのさ』
だから、用心に越したことはない――と、繰り返しサイラスにたいして語っていた。
(学会に初めて顔を出すのだから――私も気をつけなければ)
とはいえ、サイラスの薬の功績はすでに認められている、はずだ。
手元のレポートをまとめながら、サイラスは最終確認した。
(いつも通り、薬の内容と効果を、伝わるように説明する――それだけで、いいはずだ)
あとは何も、余計なことは言わなければいい。発表が終わったら、さっさとイリスとともに引っ込めばいいのだ。
(時間が余れば、イリスのしたい事に時間を割けるし……)
イリスは甘いものが好きだ。それに、海辺のドライブも。サイラスは事前にそう言った場所をチェックして、地図に書きこんでいた。
(――喜んでくれれば、いいのですが)
波打ち際を踊るように歩いているイリスを見て、サイラスはただただ、幸福にほほ笑んだ。
その時、ふとイリスがテラスのほうを振り向いて、目が合った。
(……!)
一方的に見ているだけのつもりが、見られて、サイラスの心臓はドクンと飛び跳ねるように脈打った――
◆
足を包む波が心地よい。寄せては返し、泡のレースになって、イリスの足に絡みついてくる。
「えへへ、綺麗だなぁ~」
ワンピースのすそをたくし上げて結ぶ。まさか海に入ると思っていなかったので、すっかり何の準備もしてきていなかった。
「でも、こうやって足だけはいるんでも楽しい!」
まだ平日だからか、ホテルのプライベートビーチだからなのか、海辺にほとんど人影はなかった。
「私ひとり占め……! なんて贅沢なんだろう」
ふとつぶやいてみると、なんだかとてももったいない気がしてきて、イリスは後にしてきたテラスを振り向いた。
そこではまだ、サイラスが書類を手に佇んで、こちらを見ていた。
(あっ、目があった)
ここぞとばかりに、イリスは手を振った。
「先生ー! よかったら先生も、一緒に歩きませんか!」
先生は相変わらずの無表情だった。
――まぁたしかに、最終確認をするといっていたのだから、こんなことをしている暇はないのかもしれない。
(邪魔だったかな。でも……せっかくここにきて、海を歩かないのはもったいなさすぎるよ~)
じーっと見つめていると、とうとうサイラスは書類をおいて、自らもビーチへと降りてきた。
イリスは笑顔になった。
「へへ、すみません先生。呼んじゃって」
「……いえ」
サイラスも一応サンダルではあったが、両手両足、長袖であった。イリスはしっかりした仕立てのパンツを見て思った。
「汚れちゃうから、ズボンの裾、折ったらどうでしょう?」
「え? あぁ……」
「それでサンダルごと、海に入ると気持ちいいですよ!」
イリスが誘うように両手を広げると、サイラスは微妙な表情ながらも言う通りにして、イリスの隣に立った。
隣に来てくれたことがなんだか嬉しくて、イリスは掛け値なしの笑顔でサイラスを見上げた。
目の前の海は、朝は朝で淡い色が美しいだろうし、夕方は目に染みるほど真っ赤で、夜も星が輝いているだろうけれど――
「この時間って、きっと一番、海が海らしくキラキラしてると思うんですよ! 来てくれて良かった!」
サイラスはイリスをじっと見たあと、ふいにうろたえたように顔をそらし――そしてうつむいて足元を見た。
「そうですね……たしかに綺麗な景色です」
足にまとわりつく白波を見て、うなずいた。
「……薬品の融解で発生する気泡に浸かっているみたいです」
そのたとえに、イリスはふふっと笑った。
「先生らしい。私はレースみたいだなって思いました」
すると、サイラスはイリスを見て、わずかに目を細めた。
「そのたとえのほうが、素敵です」
イリスは不覚にも、キュンときてしまった。
そのまなざしが、今までで一番優しくて――まるで愛おしいものを見つめるような目つきで。
イリスの言ったたわごとを、こんな風に受け取ってくれるなんて。
「えへへ……ありがとうございます……わっ、大きな波がくる!」
水平線に目をやると、ちょうど大きな波がこちらへと寄せてきていた。
「わー、大きい! くるくる……!」
ちょっとわくわくしながらも、回避のためにイリスは背中を向けて波から脱出しようとした。が……
ざぱーん!
水しぶきを上げて、くるぶし後ろに、高まった波が直撃した。
「わわわっ」
バランスを崩したイリスは、そのまま砂浜に手をつく――はずだった。
「せ、先生……」
倒れて砂まみれになる前に、サイラスがイリスを抱きとめていた。
(わ……ち、近い)
イリスの身体が、彼の腕の中に納まっている。すぐそばの胸板から、わずかに心臓の音がした。
はぁ、と、彼の抑えた息遣いまで感じる。
夜の行為以外で、こんなに至近距離で触れるのは初めてで、いやがおうにもドキドキしているイリスがいた。
(だ、ダメダメ、意識しちゃ! 先生はただ、助けてくれただけ……ッ)
頬が熱いが――イリスは自分にそう言い聞かせ、腕の中から彼を見上げた。
「あ、ありがとうございます、先生……」
もう大丈夫です、と言おうとしたイリスだったが、その顔を見て固まった。
「っ……」
サイラスは、焦ったような顔でイリスを見下ろしていて――その目じりが、紅を差したように赤くなっていた。
「せ、先生……」
彼は離してくれない。
サイラスはいったん目を閉じて、長い吐息のような溜息をついたあと、イリスを見下ろして、乞うように言った。
「すみません、今……来てしまいました」
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