24 / 43
最後だから
しおりを挟む
車はごみごみとした街中を抜け、郊外のハイウェイへと入った。
昼だから道もすいていて、まるで海を泳ぐイルカのように軽快な走りをイリスは堪能した。
シートもゆったりとした革張りで、座り心地が違う。
(すごいなぁ……)
そう思いつつ、ちらりと横を見ると、サイラスはいつも通りの冷静な顔でハンドルを握っていた。助手席という位置からその横顔を眺めるのは、どきっとするけど、なんだかちょっと、後ろめたい感じがした。
(前までは……フィズとこうやっていたからな)
フィズはイリスを、よく助手席に乗せてドライブへと連れて行ってくれた。
車の中で、助手席で――イリスには様々なデートの思い出があった。だからなんだか、こうしてサイラスの隣に座っていると、妙に意識してしまう。
(落ち着きなさい、ただ車にのせてもらってるってだけなんだから……)
動揺を抑えて、イリスはサイラスに話しかけた。
「先生って、運転できるんですね」
「……前いた田舎では、車がないと生活できませんでしたから」
「なるほど……その時の車は、おいてきちゃったんですか?」
「私の私物ではなく、研究所のトラックを使っていましたから。今は納屋にしまわれているでしょう」
「今はもう、誰もいないんですか?」
「ええ。もともと使われなくなっていた森の中の塔を、院長の権限で私に与えてくれただけだったので」
イリスは内心ちょっと、おお、と思った。
(院長、そんなことまで……二人は思っている以上に深い仲なのね)
その時、免許も無理矢理取らされました、とつぶやいたサイラスに、イリスは共感した。
「あはは、私もですよ」
フィズと付き合い立ての時、ぜひとも車は運転できたほうがいい、と、彼の職場と提携している魔動車学校に、身内割引で行かせてもらった。
「なので私も一応運転できます! 疲れたら代わりますね……」
と言ったあとに、イリスは後悔した。
(ま、待って。こんなすごい車、傷つけちゃったりなんかしたら!)
イリスは爆速で手の平を返した。
「あの、でも、できれば運転していただけると……ありがたいです。こんなすごい車を運転するのはちょっと自信なくて」
「大丈夫です。貴女に運転はさせません」
きっぱり言われて、イリスはへら、と笑った。
(ですよね~、よかった!)
◆
ベイシティのホテルについたのは、午後3時ごろだった。部屋に通されて、イリスはびっくりした。
(えっ広い)
たった二人で泊まる部屋だというのに、ベッドルームもリビングも恐ろしく広々とした部屋だった。おまけに。
「わっ、海が見える……!」
広々とした窓の外には蔦のからむ白亜のテラスが続いており、そこから海を眺めることができた。
その美しい景色に、イリスは思わず荷ほどきも忘れて窓辺に駆け寄った。すると後ろからサイラスもやってきた。
「出てみたらどうですか」
ちょうどサンダルがあったので、イリスはサイラスと一緒にテラスに出た。
真昼の海は翠色に輝き、白い砂浜はまぶしいばかりであった。
「すごい……! 目の保養~!」
壮大な景色を、見ているだけでわくわくしてくる。イリスは後ろのサイラスを振り向いて、てへっと笑った。
「ただついてきちゃっただけの私が、こんないい思いをしちゃうなんて役得ですね」
イリスは名目上、学会の研究発表の助手ということになっている。が、学会では書類をそろえるくらいの役目でしかない。たぶん。
するとサイラスは、こころもち柔らかな表情で言った。
「あなたが好きかとおもって、海の見える部屋をとりましたが……気に入ったのならよかったです」
イリスは驚いた。
「えっ、先生が選んだんです?」
「はい。黙っていたら院長が決めてしまいそうだったので、せっかくなら、と」
イリスは嬉しかった。が、照れと『勘違いするなかれ!』という突っ込みが同時にやってくる。
「いや……ありがとうございます。わざわざ……」
こんなところでも、彼はイリスに気遣ってくれているのだ。
(そ、それなら、私もちゃんと、対価として頑張らないと、ね……)
これだけいい場所に連れてきてもらったのだから。イリスは気合を入れて、サイラスを見上げた。
「それでその……体調はどう、ですか」
イリスが聞くと、サイラスはふっとイリスから目をそらした。その頬がちょっと赤い。
「今は大丈夫です。夜に薬が切れる予定なので……その」
よろしくお願いします、と聞こえるか聞こえないかくらいの声で言われて、イリスもふいに恥ずかしくなった。
(そ、そんなこと言わせてごめんなさい! 聞かなきゃよかった!!)
お互いなんだかうつむいて赤くなってしまった瞬間だったが、サイラスはすぐに背を向けてイリスに言った。
「私は夜まで、発表論文の最終確認をしますから、あなたは海を眺めてきてはどうですか」
サイラスはテラスの片隅を指さした。そこからは階段が伸びていて、浜辺へと降りれるようになっていた。
「わ、気が付かなかった……!」
イリスは目をきらきらさせながら、階段へと近寄った。
「そ、それじゃあちょっと着替えて、海を見てきますね……!」
◆
職場用の服から、明るいワンピースに着替えてパーカーを羽織って、イリスは階段を下りて行った。
サイラスは論文に向き合うふりをしながら、じっと彼女を目で追っていた。
一瞬、パーカーがはためいてむき出しの腕と脇が見えて、ふいにどきっとしてしまった。
(ま、まずい……ッ)
薬が切れるのは数時間後とはいえ、抑えていないと不意に今――もう、始まってしまいそうだった。
そもそも、運転をしているときから、平常心を保つように気づかっていた。
(彼女に運転の重荷を背負わせるわけには、いかないから……)
前回、サイラスが抑えきれなかったせいで、イリスに満足に食事もさせてやれなかった。だから。
(今回は、夜まで……彼女が海を散策する時間くらいは、確保してやりたい)
だって、これが最後の逢瀬なのだから。
そう思うと、サイラスの胸の奥はぎゅっときしむように痛んだ。
――けれど、あの地獄のような週末の最後、サイラスは悩みに悩んで、結論を出した。
(恋人のもとへ行く選択をした彼女を、私には引き止めるすべなんてない)
今回の逢瀬も、きっともう断られるだろうと思っていた。けれど彼女はこの3回目、サイラスの誘いに行くと返信をくれたのだ。だから。
(最後だから……せめて、彼女にも少しは、楽しんでもらいたい。そして、今までのお礼をすると……決めました)
彼女は海辺のドライブが好きだと、恋人が言っていた。
だから、最後の一回、勇気を出して彼女をドライブに誘おうと思って、車を買いに行ってた。
そして――お礼の品も、持ってきてある。
(最後に渡そう――それで、きちんと感謝を伝えるんだ)
昼だから道もすいていて、まるで海を泳ぐイルカのように軽快な走りをイリスは堪能した。
シートもゆったりとした革張りで、座り心地が違う。
(すごいなぁ……)
そう思いつつ、ちらりと横を見ると、サイラスはいつも通りの冷静な顔でハンドルを握っていた。助手席という位置からその横顔を眺めるのは、どきっとするけど、なんだかちょっと、後ろめたい感じがした。
(前までは……フィズとこうやっていたからな)
フィズはイリスを、よく助手席に乗せてドライブへと連れて行ってくれた。
車の中で、助手席で――イリスには様々なデートの思い出があった。だからなんだか、こうしてサイラスの隣に座っていると、妙に意識してしまう。
(落ち着きなさい、ただ車にのせてもらってるってだけなんだから……)
動揺を抑えて、イリスはサイラスに話しかけた。
「先生って、運転できるんですね」
「……前いた田舎では、車がないと生活できませんでしたから」
「なるほど……その時の車は、おいてきちゃったんですか?」
「私の私物ではなく、研究所のトラックを使っていましたから。今は納屋にしまわれているでしょう」
「今はもう、誰もいないんですか?」
「ええ。もともと使われなくなっていた森の中の塔を、院長の権限で私に与えてくれただけだったので」
イリスは内心ちょっと、おお、と思った。
(院長、そんなことまで……二人は思っている以上に深い仲なのね)
その時、免許も無理矢理取らされました、とつぶやいたサイラスに、イリスは共感した。
「あはは、私もですよ」
フィズと付き合い立ての時、ぜひとも車は運転できたほうがいい、と、彼の職場と提携している魔動車学校に、身内割引で行かせてもらった。
「なので私も一応運転できます! 疲れたら代わりますね……」
と言ったあとに、イリスは後悔した。
(ま、待って。こんなすごい車、傷つけちゃったりなんかしたら!)
イリスは爆速で手の平を返した。
「あの、でも、できれば運転していただけると……ありがたいです。こんなすごい車を運転するのはちょっと自信なくて」
「大丈夫です。貴女に運転はさせません」
きっぱり言われて、イリスはへら、と笑った。
(ですよね~、よかった!)
◆
ベイシティのホテルについたのは、午後3時ごろだった。部屋に通されて、イリスはびっくりした。
(えっ広い)
たった二人で泊まる部屋だというのに、ベッドルームもリビングも恐ろしく広々とした部屋だった。おまけに。
「わっ、海が見える……!」
広々とした窓の外には蔦のからむ白亜のテラスが続いており、そこから海を眺めることができた。
その美しい景色に、イリスは思わず荷ほどきも忘れて窓辺に駆け寄った。すると後ろからサイラスもやってきた。
「出てみたらどうですか」
ちょうどサンダルがあったので、イリスはサイラスと一緒にテラスに出た。
真昼の海は翠色に輝き、白い砂浜はまぶしいばかりであった。
「すごい……! 目の保養~!」
壮大な景色を、見ているだけでわくわくしてくる。イリスは後ろのサイラスを振り向いて、てへっと笑った。
「ただついてきちゃっただけの私が、こんないい思いをしちゃうなんて役得ですね」
イリスは名目上、学会の研究発表の助手ということになっている。が、学会では書類をそろえるくらいの役目でしかない。たぶん。
するとサイラスは、こころもち柔らかな表情で言った。
「あなたが好きかとおもって、海の見える部屋をとりましたが……気に入ったのならよかったです」
イリスは驚いた。
「えっ、先生が選んだんです?」
「はい。黙っていたら院長が決めてしまいそうだったので、せっかくなら、と」
イリスは嬉しかった。が、照れと『勘違いするなかれ!』という突っ込みが同時にやってくる。
「いや……ありがとうございます。わざわざ……」
こんなところでも、彼はイリスに気遣ってくれているのだ。
(そ、それなら、私もちゃんと、対価として頑張らないと、ね……)
これだけいい場所に連れてきてもらったのだから。イリスは気合を入れて、サイラスを見上げた。
「それでその……体調はどう、ですか」
イリスが聞くと、サイラスはふっとイリスから目をそらした。その頬がちょっと赤い。
「今は大丈夫です。夜に薬が切れる予定なので……その」
よろしくお願いします、と聞こえるか聞こえないかくらいの声で言われて、イリスもふいに恥ずかしくなった。
(そ、そんなこと言わせてごめんなさい! 聞かなきゃよかった!!)
お互いなんだかうつむいて赤くなってしまった瞬間だったが、サイラスはすぐに背を向けてイリスに言った。
「私は夜まで、発表論文の最終確認をしますから、あなたは海を眺めてきてはどうですか」
サイラスはテラスの片隅を指さした。そこからは階段が伸びていて、浜辺へと降りれるようになっていた。
「わ、気が付かなかった……!」
イリスは目をきらきらさせながら、階段へと近寄った。
「そ、それじゃあちょっと着替えて、海を見てきますね……!」
◆
職場用の服から、明るいワンピースに着替えてパーカーを羽織って、イリスは階段を下りて行った。
サイラスは論文に向き合うふりをしながら、じっと彼女を目で追っていた。
一瞬、パーカーがはためいてむき出しの腕と脇が見えて、ふいにどきっとしてしまった。
(ま、まずい……ッ)
薬が切れるのは数時間後とはいえ、抑えていないと不意に今――もう、始まってしまいそうだった。
そもそも、運転をしているときから、平常心を保つように気づかっていた。
(彼女に運転の重荷を背負わせるわけには、いかないから……)
前回、サイラスが抑えきれなかったせいで、イリスに満足に食事もさせてやれなかった。だから。
(今回は、夜まで……彼女が海を散策する時間くらいは、確保してやりたい)
だって、これが最後の逢瀬なのだから。
そう思うと、サイラスの胸の奥はぎゅっときしむように痛んだ。
――けれど、あの地獄のような週末の最後、サイラスは悩みに悩んで、結論を出した。
(恋人のもとへ行く選択をした彼女を、私には引き止めるすべなんてない)
今回の逢瀬も、きっともう断られるだろうと思っていた。けれど彼女はこの3回目、サイラスの誘いに行くと返信をくれたのだ。だから。
(最後だから……せめて、彼女にも少しは、楽しんでもらいたい。そして、今までのお礼をすると……決めました)
彼女は海辺のドライブが好きだと、恋人が言っていた。
だから、最後の一回、勇気を出して彼女をドライブに誘おうと思って、車を買いに行ってた。
そして――お礼の品も、持ってきてある。
(最後に渡そう――それで、きちんと感謝を伝えるんだ)
89
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる