イラスト解説版 小説とあらすじを短編小説にしたもの

相撲経験者だけどオレが顧問になるのが女子相撲部だなんて聞いてない

オレは
今年の春
とある高校の
体育教師に就任した



オレの名前は桜一海〈さくら・ヒトミ〉
取り柄は昔から
運動神経ともに
身長が高くガタイが良いこと

もちろんプロじゃないけど
過去に相撲も経験したことがある


学生たちも
新しい教師が来たことに
ひときわ賑わっていたが
いざオレが目の前に出てくると
態度を一変させた

「なーんだよぉ！男の先生じゃんっｗ」

一人の不良っぽい男子生徒の一声と途端に
女子を除く殆どの生徒は締まりを無くす



確かに
名前のせいで女性と間違われることは多いが
そこまで落ち込まなくても良いだろ…

「はーい静かに」

オレが号令をかけると
渋々彼らは授業を受けた


その後
職員室に戻ると
ふと、その場に居た
教師たちがオレの方を振り向いた

「なっなんです…か？」

威圧的な視線に
身を引くと
校長がオレの目の前へとやってきて
こんなことを訪ねてきた

「君…いや、桜先生

突然ですが
あなた、相撲を経験したことが
あるとか…」


「えっ…ああ、まぁ
はい、そうですけど
そっ…ソレが一体どうしたんです…？」


「うちの高校にも
あるんですよ…相撲部が…！」

目を輝かせ
校長はオレの手を取った

「いやぁ～去年まで
桂木先生が顧問をやられていたのですが
今年結婚とともに退職されてしまいましてねぇ

ここは是非とも経験者の桜先生に
部の顧問を引き継いでいただきたいんです!」



「はぁ…わっわかりました」

こうして校長と周りの勢いに押され
オレは顧問を引き受けることになった


でも何か強制的だったよな…

まるで他に誰も絶対相撲部の
顧問をやりたくないみたいな雰囲気で…


まぁ良いか…顧問は確かに
経験のある人間に極力任せるものだもんな



そして顧問になってから
相撲部の部活動の日が来た

今日から部活動が始まるからな…
しっかり教えないと

ところで部員って何人なんだろ…

しかし相撲部の部室を
開けると…

「…」

そこには
体操着の上にまわし姿の女子生徒が
ただ一人端にぽつん…と居た


「へ？」



「こんにちは！さくら先生
今日からよろしくおねがいします！

私は二年生の丸井って言います！」

女子生徒は
軽く会釈する

オレも会釈を返した

「ああ、よろしく」

オレは部室を見渡し
再確認する

「…ところでここって
相撲部だよね？」

「はいっ

ここは【女子相撲部】です」


「…」

驚いた
全くイメージしていた光景と違う

「女子相撲なんて話に聞いてないぞ…」

頭を抱えていると
丸井は笑った




「ふふｗｗ
話は大体わかります…
校長先生たちに言いくるめられたんでしょ？」


「えっ…？」


「この部はですね…部員も顧問の先生も
呪われてるんですよ」


呪われてるだって…？
一体何を…


その瞬間だった
突然身体が熱くなり
息苦しさとともに
オレは立ち崩れる

「うう…！なっ何だ⁉///」


めまいとともに視界がぼやけ
起き上がることもできない

床を這いもがき苦しんでいると
身体が徐々に縮んできているのに
気がついた

「かっ身体…オレのからだ…ちぢんで♡///」

ソレだけじゃない
発した声さえも甲高く
中性的なものに変わっている

そのうち
股の間に喪失感を覚えた

オチンチンも…溶けちゃったぁ♡

涙目で股間を看取っていると
息苦しさが突然にして消え
胸が服をきしませ
脂肪が乳房を形成し始めた

両手で
胸を抑え込む

もしかして…
おっきくなってきてぇ…る？///


胸だけじゃない
尻にも柔らかい脂肪の感触が伝う

「ダメぇええ♡おっきくなっちゃ…いやああ♡///


ひゃああああああああぁん♡♡♡///」


圧迫感に耐えられなくなった
服もズボンも豪快に引き裂かれ
尻も胸も
脂肪によって肥大化し
女性らしい豊満な乳房と巨尻へと変わった


女性のような声が響き渡った
部屋の中
身体に対してアンバランスな
肥大な乳房と尻に
埋もれながらオレは腰を起こす


「んふぅ…♡どういうことなんだぁよぉ♡
ふぅ♡///」

困り果てるオレに
丸井が近づく


「実は私…いや
僕の本名は丸井ソウイチロウなんです」


「ええっ…♡お前ぇ♡んふぅ…♡
男なのかぁ…んんっ♡///」

「僕も呪いにかかって
女子部員になってしまったんです

部室の呪いなんですよこれは…」

「じゃあ♡んんっ…♡
廃部にしたらいいじゃ…なぁい♡///」


「ダメなんです…
一度廃部になって
業者が部室を取り壊そうとした際に
廃部を先陣きって行おうとしていた
先生もろとも業者も皆
女体化されてしまいました…」


「そっそんなぁ…♡///」

だから校長たちは
オレに顧問を押し付けたのか…


こうして
名は体を表わすと言われるように
オレは部活動の間
女子相撲部顧問の
女教師になることになってしまった…