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夏合宿
2-6
しおりを挟むside沙奈
学校の近くのスーパーにやってきたあたしと渡邊先輩は、まずは主食を何にするか決めていた。
「やっぱり、肉がいいよね?」
「そうですね…お兄ちゃんもお肉がいいって言ってましたし…」
お肉コーナーに行ってみると人数分のお肉を買うとかなりの値段になることが分かった。
牛肉は絶対無理。
予算でやりくり出来る値段じゃないもん。
隣にいる渡邊先輩は何か色々とカゴに入れている。
カゴの中を見てみると牛肉のパックが沢山入っていた。
「ちょ、先輩!?」
「え、何?」
「ぎゅ、牛肉は高くて予算だけじゃ足りませんよ!他のにしないと!」
「え、そうなの?でもやっぱり牛肉皆食べたいと思ったんだけど」
た、た、確かに牛肉が1番食べたいとは思うけどそれはちょっと無理だよ…
ていうか、去年もこんな感じで決めてたってこと!?
それを考えるだけで、あたしは怖くてたまらなくなる。
「なら、沙奈ちゃんは何がいいの?」
「牛が無理でも豚とかだったら生姜焼きにもできますし、牛よりはメニューが豊富ですね」
「へぇ…そうなんだ」
あたしはカゴに入っていた牛肉を全て戻す。
結局主食となるものは豚肉にすることにした。
朝、お兄ちゃんが言っていたしゃぶしゃぶのサラダようのしゃぶしゃぶ肉を買って、野菜を選ぶ。
「あとは野菜だけですね」
「そーだねぇ、」
渡邊先輩は何か言いたそうな顔をしている。
何かあるのかな?
でも普通に野菜選んでるし…
あたしの気のせいかな?
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