それは、恋でした。

むう

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恋?

3-7

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そのノートはあたしが夏合宿の時に使ったスコアブックの書き方や、皆の嫌いな食べ物とかが書かれていたノートだった。




パラパラとノートを捲ると、懐かしさに心が締め付けられる。



確か、ここら辺のページに悼矢さんが書いてくれたのがあったはず。




“スコアブックは綺麗書くように!下手だと怒られるよ笑”




「ふふっ…悼矢さん笑いながら、こんな事書いてたっけー」

「沙奈~、まだー!?」

「今行くー!!」



ノートを閉じてバックを持って下に降りる。

亜衣はすでに玄関で待っていて髪形をチェックしている。



あたしも急いでブーツサンダルを履いて外に出る。



「うわ、本当に暑い・・・」
「でしょー?もうせっかく化粧したってゆーのに崩れるー」

「ねぇ、あたし達、勉強しに行くんだよね?」

「うん?でも、出会いがあるかもじゃん!?」


「彼氏いるくせに・・・」


「それとこれとは別なんですぅ!」



頬を膨らませながらあたしに言う。



そんな亜衣を見て、あたしは笑った。



***




学校について、亜衣は駆け足で図書室に向かう。


「ちょ!?走っていかない!!」


「早く涼みたいー!!」



あたしの話なんか全く聞かないで、1人図書室の中に急いで入る。

あたしもそのあとを後を追うようにして図書室の中に入った。

外の暑さを感じさせない涼しさで、天国にいるような感じだった。



亜衣は図書室の中で1番いい場所に座ってあたしに手を振ってくる。





もう・・・




ため息を付きながら亜衣の元へ行って椅子に座る。



「沙奈、宿題終わった?」

「あと英文作りだけ残ってる。どうせ亜衣は何にも終わってないんでしょ?」

「ちょっとはやってあるよ!?でも、数学見せて欲しいなぁ?なーんて(笑)」

「もう…そう言うと思った(笑)」

「わ♪有難いー!!あんがとー!」




バックの中から数学のノートを取り出して亜衣に渡す。

亜衣は数学が大の苦手で、自分から数学の宿題をやろうとしない。




数学の授業なんて本気で寝てるし…



先生にいつも変な目で見られてるっていうのに動じない所がまた凄い所。




あたしは英語の宿題をやろうとシャープペンを持った時、亜衣に話しかけられた。


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