2 / 73
ロマンス小説
しおりを挟む
ふー、疲れたー!
そりゃあ、疲れるはず。だって。学院から徒歩で帰宅したら、5時間もかかったよ……。
本当に私は淑女じゃないわ(笑)足がむくむわ、ぱんばんだしっ。
自室のある侯爵家の使用人棟の一室にようやく帰るとベッドにダイブした。昔のベッドは、スプリングも素晴らしかったけど今は単なる板。でも、もう二年もいるから気にしない、気にしない。
継母が侯爵家に来てから昔の使用人がほぼ解雇されて、残された数名のメイドが唯一の知り合い。でも、私と仲良くするとすぐにとばっちりを受けるから、今では一定の距離を保ってもらってる。
私はメイドというか使用人の一人、という認識になって毎日掃除や洗濯やら、買い出しにみんなと一緒に精を出す。それがなんやかんやで楽しかった。
そして、幸か不幸か使用人棟に馴染みすぎて?ほぼ自由な存在になり?(放置とも言う。が監視はされてると思う)母が残したお金でこっそりと家庭教師を雇って勉強してる。
メイドは24時間のシフト制だから、月に数日ある休みの日に別宅に行き、家庭教師から教えを乞う。科目は、普通の淑女教育以外に、領主としてしるべきこと。経済や、貿易、経理や語学など多岐に渡る。学び始めたのは使用人棟に行ってから。
正直、貴族学院に行かなくても全然問題ないレベルに仕上がりつつあるとは思うものの、唯一学院に通わないと出来ないのが人脈作り。
(それが出来ないのは痛いわ……)
とりあえずは手続き上すぐに入学するのは難しそうらしく、使用人しながら勉強しながらプランBである副業をスタートさせることにしなくては。
まずはお金を稼ぐ!
で、私が最初に目をつけたのが、そう。
ウフフっ。
小説を書くこと。それもロマンス小説!
これなら、資金0でも問題ないし、時間の拘束もない。
で、何でロマンス小説かって?
何せメイドや使用人の情報網は凄くて。あの噂話を何とかして活かせないかなーと思い付いたわけ。
私は今まで休憩室で仕入れた噂話をメモし、きちーんと保管してあったりする。
まずは、来月締め切りのコンテストに応募する。
タイトルは、ずばり
『婚約破棄された令嬢は、救国の騎士に溺愛される』
…………モデルは、某伯爵令嬢であることは秘密。
そりゃあ、疲れるはず。だって。学院から徒歩で帰宅したら、5時間もかかったよ……。
本当に私は淑女じゃないわ(笑)足がむくむわ、ぱんばんだしっ。
自室のある侯爵家の使用人棟の一室にようやく帰るとベッドにダイブした。昔のベッドは、スプリングも素晴らしかったけど今は単なる板。でも、もう二年もいるから気にしない、気にしない。
継母が侯爵家に来てから昔の使用人がほぼ解雇されて、残された数名のメイドが唯一の知り合い。でも、私と仲良くするとすぐにとばっちりを受けるから、今では一定の距離を保ってもらってる。
私はメイドというか使用人の一人、という認識になって毎日掃除や洗濯やら、買い出しにみんなと一緒に精を出す。それがなんやかんやで楽しかった。
そして、幸か不幸か使用人棟に馴染みすぎて?ほぼ自由な存在になり?(放置とも言う。が監視はされてると思う)母が残したお金でこっそりと家庭教師を雇って勉強してる。
メイドは24時間のシフト制だから、月に数日ある休みの日に別宅に行き、家庭教師から教えを乞う。科目は、普通の淑女教育以外に、領主としてしるべきこと。経済や、貿易、経理や語学など多岐に渡る。学び始めたのは使用人棟に行ってから。
正直、貴族学院に行かなくても全然問題ないレベルに仕上がりつつあるとは思うものの、唯一学院に通わないと出来ないのが人脈作り。
(それが出来ないのは痛いわ……)
とりあえずは手続き上すぐに入学するのは難しそうらしく、使用人しながら勉強しながらプランBである副業をスタートさせることにしなくては。
まずはお金を稼ぐ!
で、私が最初に目をつけたのが、そう。
ウフフっ。
小説を書くこと。それもロマンス小説!
これなら、資金0でも問題ないし、時間の拘束もない。
で、何でロマンス小説かって?
何せメイドや使用人の情報網は凄くて。あの噂話を何とかして活かせないかなーと思い付いたわけ。
私は今まで休憩室で仕入れた噂話をメモし、きちーんと保管してあったりする。
まずは、来月締め切りのコンテストに応募する。
タイトルは、ずばり
『婚約破棄された令嬢は、救国の騎士に溺愛される』
…………モデルは、某伯爵令嬢であることは秘密。
123
あなたにおすすめの小説
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
大嫌いな幼馴染の皇太子殿下と婚姻させられたので、白い結婚をお願いいたしました
柴野
恋愛
「これは白い結婚ということにいたしましょう」
結婚初夜、そうお願いしたジェシカに、夫となる人は眉を顰めて答えた。
「……ああ、お前の好きにしろ」
婚約者だった隣国の王弟に別れを切り出され嫁ぎ先を失った公爵令嬢ジェシカ・スタンナードは、幼馴染でありながら、たいへん仲の悪かった皇太子ヒューパートと王命で婚姻させられた。
ヒューパート皇太子には陰ながら想っていた令嬢がいたのに、彼女は第二王子の婚約者になってしまったので長年婚約者を作っていなかったという噂がある。それだというのに王命で大嫌いなジェシカを娶ることになったのだ。
いくら政略結婚とはいえ、ヒューパートに抱かれるのは嫌だ。子供ができないという理由があれば離縁できると考えたジェシカは白い結婚を望み、ヒューパートもそれを受け入れた。
そのはず、だったのだが……?
離縁を望みながらも徐々に絆されていく公爵令嬢と、実は彼女のことが大好きで仕方ないツンデレ皇太子によるじれじれラブストーリー。
※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
【完】夫から冷遇される伯爵夫人でしたが、身分を隠して踊り子として夜働いていたら、その夫に見初められました。
112
恋愛
伯爵家同士の結婚、申し分ない筈だった。
エッジワーズ家の娘、エリシアは踊り子の娘だったが為に嫁ぎ先の夫に冷遇され、虐げられ、屋敷を追い出される。
庭の片隅、掘っ立て小屋で生活していたエリシアは、街で祝祭が開かれることを耳にする。どうせ誰からも顧みられないからと、こっそり抜け出して街へ向かう。すると街の中心部で民衆が音楽に合わせて踊っていた。その輪の中にエリシアも入り一緒になって踊っていると──
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
侍女から第2夫人、そして……
しゃーりん
恋愛
公爵家の2歳のお嬢様の侍女をしているルイーズは、酔って夢だと思い込んでお嬢様の父親であるガレントと関係を持ってしまう。
翌朝、現実だったと知った2人は親たちの話し合いの結果、ガレントの第2夫人になることに決まった。
ガレントの正妻セルフィが病弱でもう子供を望めないからだった。
一日で侍女から第2夫人になってしまったルイーズ。
正妻セルフィからは、娘を義母として可愛がり、夫を好きになってほしいと頼まれる。
セルフィの残り時間は少なく、ルイーズがやがて正妻になるというお話です。
【完結】堅物な婚約者には子どもがいました……人は見かけによらないらしいです。
大森 樹
恋愛
【短編】
公爵家の一人娘、アメリアはある日誘拐された。
「アメリア様、ご無事ですか!」
真面目で堅物な騎士フィンに助けられ、アメリアは彼に恋をした。
助けたお礼として『結婚』することになった二人。フィンにとっては公爵家の爵位目当ての愛のない結婚だったはずだが……真面目で誠実な彼は、アメリアと不器用ながらも徐々に距離を縮めていく。
穏やかで幸せな結婚ができると思っていたのに、フィンの前の彼女が現れて『あの人の子どもがいます』と言ってきた。嘘だと思いきや、その子は本当に彼そっくりで……
あの堅物婚約者に、まさか子どもがいるなんて。人は見かけによらないらしい。
★アメリアとフィンは結婚するのか、しないのか……二人の恋の行方をお楽しみください。
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる