こんにちは アリアちゃん

アリアと出会った時は犬が怖くてしかたなかった

私の家は
とても田舎です。
点字ブロックという、ポコポコした黄色い目印なんかないし、大きな溝や、山があって、夜はフクロウがないていて、鹿がいます。
ある日一人で白杖を持って、下校していると、足元に砂利がいっぱいある道に来てしまい、そこは、線路の中だよと、通りがかりの女性に助けられました

こんなことなら、もう一人で歩けない、迷惑もかけるし、家族だって心配するから、でも、いつかちゃんと働いて家庭を持ちたいのに、家に篭るなんて。
それが、22歳のわたしでした。

24歳の夏、待ちに待った盲導犬と、対面です。
犬に触ってみたことが、あったけど、噛まないかな、本当に、全盲の私が、見えないけどおせわできるかな、仲良くなれるかな。
期待より不安が大きいかったです。

この子の名前は、アリア。　クロラブの優しい女の子です。
はじめての日は、アリアの体を触って、形を覚えました。
盲導犬をもつには、やく4週間の、泊まり込み訓練があります。

思ったより、大きいワンちゃんだったです。
朝起きたら、まず、トイレをします。
ワンツーワンツーと言ってあげると、排泄をします。
腰にビニール袋を、はめておこなうので、汚しません。
そして、つぎは、ご飯の時間がやってきます。
軽量カップで、そのわんちゃんの食べれる量を測りお皿にいれて、あげます。
ちなみに、掛け声は、英語で、おすわりは、シッツ、ふせは、だうん、まては、ウェイト、おいでは、カムといいます。
歩く時は、ストレートと言うと歩き、カーブと言うと、段差を見つけてくれて、コーナーというと、曲がり角をみつけて、チェアー、ドアなどというのも見つけてくれます。
他は、ゲートなら改札口、セブンならこんびに、エレベーター、エスカレーターなどもです。

話を戻します。
ご飯の後は、ブラッシングです。
ラバーブラシで、毛並みに沿って丁寧に撫でてあげます。
終わったら、タオルでよくふいてあげます。

そのあと、一緒に、ハーネスをつけて歩き、いろいろなお店や場所に行く練習をします。
暑い時は、センターの中で犬の飼い方や体の仕組みなどを学び、アリアの大好きな、ロープやボールで遊びます。
排泄は、４時間に一回とか、したそうなそぶりをみせたら、それ以外のときもさせます。
夕食も、朝とおなじように、
あげて、

9時にトイレを済ませて寝ます。

そして月一で、シャンプーをします。
シャワーを使って手先の感覚で、教わった通りに丁寧に触ってすすぎます。

歯磨きもします。
アリアの口に歯磨きシートを指にはめて、いれて、一本ずつ歯を触って撫でてみがきます。

アリア達がしっかり話を聞いてくれたときなど、goodと言ってとても誉めます。

アリアは優しいわんちゃん、怖くありませんでした。
噛みません、優しいわんちゃんです。