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アリアとお出かけ、いろいろ

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優しいアリアは、私をいろんな場所に、連れて行ってくださった。

最初は、近所の、ケーキ屋さん。
わんちゃんは、入れませんといわれたけれど、
補助犬だということを理解して受け入れてくださることになりました。

お店にいるときは、ハーネスはもちません。
りーどをもって、私の左横にしっかりくっつけて歩きます。

アリアも犬なので、美味しそうな匂いをかぎたくなったりしますが、訓練を受けているためしっかり我慢します。
ぐっとで、誉めます。

ある日、私はアリアとユニバーサルスタジオに行きました。

新幹線や電車を乗り継いで、アリアちゃんと、はじめて遠方へ二泊のお出かけです。
全盲の友達とアリアの3人で、行きました。

普通に目が見えている、20歳だいの、人たちと、同じようなことを私たちも、アリアのおかげでできるようになりました。

ホテルでも吠えないので、ここだけの話ですが、犬用おやつをあげちゃいます。
盲導犬でも、私だけ贅沢してるのは、気が重いので、頑張ってくれたときは、ペットのわんちゃんが食べてるおやつをあげちゃいます、本当はあまりあげたらだめらしいけど、オフタイムな時はいいじゃないかなー、なんて。

私を無傷で自宅まで連れてきで帰ってきてくれました。

ある日、
初めておばあちゃんに、電車を乗り継いで会いに行った日のこと。
その日はとても最悪でした。
大雨の中、バス停でアリアと待っていた時、知らない男の人が、やたらと質問してきました。
君は何歳?と言われたので、この子は2歳です、と、ありあのことを聞かれてると思って答えると、実は私の年齢をきいていたらしいです。
ちょっと嫌だなと思って困っていたら、
たまたま、父の知り合いが、通りかかって、
アリアちゃん思ってたより大きいねえ!と、声をかけてくれました。
そして、車に乗せて駅まで送ってくれたのが、幸いです。
アリアがきっかけで、救われたので、感謝の気持ちが溢れてきました。

ところで、アリアを連れていると
街中の人々の温もりにたくさん触れさせていただくことが増えました。

白杖だけの時は、可哀想なあなたですねとよく言われていたけれど、
アリアが来てくれて、
あなたは幸せだよねと言われることが多いです。
それとか、うちも犬を飼っていて、うちの子は、などと、会話してくださる方。
それと、触っていいですか?と、ありあを撫でてくれたり、お仕事お疲れ様、と、声をかけて、アリアを労ってくれます。

アリアはよく尻尾を振ります。
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