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それを聞いた大泊瀬皇子はかなりの衝撃を受る。2人の兄は穴穂大王が殺されてその敵討ちに興味が無いどころか、彼の死を笑って喜んでいるのだ。
「な、何だと……貴様らそれでも大和の皇子か!!」
大泊瀬皇子は怒りの余りかなり声を張り上げて叫んだ。目は少し赤みをおびており、そして酷く恐ろしい表情で2人の兄を睨み付けた。
そんな大泊瀬皇子を見た境黒彦皇子と八釣白彦皇子は、互いに目を合わせて何かを決めたようだ。
それから立ち上がって大泊瀬皇子の前に立つと、いきなり2人は自身の剣を抜いた。
「お前も前々からうざいと思っていた。ならお前もここで殺してやる。
お前が突然ここにやってきて、俺達を殺そうとしたといえば、誰からも咎められることはない」
境黒彦皇子は少しにやにやしながらいった。どうやら彼らは大泊瀬皇子を本気で殺すつもりでいるようだ。
「まぁ2人でやればさすがの俺達でも、大泊瀬ぐらい殺せるだろうしね」
八釣白彦皇子もあざ笑うかのようして続けてそういった。
それに昔から問題ごとばかりしていた大泊瀬皇子だ。頭に血が登って兄弟を殺しにかかったといっても、特に不思議には思われないだろう。
(兄上達は、本気で俺を殺そうとしてるのか……)
大泊瀬皇子は2人の兄皇子の態度を目にし、ついに彼はキレてしまう。
そして自身も腰から剣を引き出して彼らに剣を向けた。
すると2人の兄は一斉に大泊瀬皇子を斬りにかかった。
境黒彦皇子は大きく剣を大泊瀬皇子に振り下ろす。
すると彼はその剣を必死で受け止める。
剣の技術なら大泊瀬皇子の方が上だが、力は境黒彦皇子の方が強かった。
するとその隙を見て、今度は八釣白彦皇子が横から剣を向けてくる。
それを見た大泊瀬皇子は、慌てて境黒彦皇子をの剣を跳ね返し、八釣白彦皇子に体を向けて剣を受け止めた。
(八釣白彦の兄上はそこまで剣が使える訳ではない。先にこっちの兄から攻めるか……)
すると八釣白彦皇子が急に大泊瀬皇子に話しかけてくる。
「そういえばお前、最近葛城によく行っていたな。葛城の娘にでも手を出すつもりだったのか。それならお前を殺した後は、俺達がその娘を好きにさせてもらおうかね」
八釣白彦皇子はそういって少しニヤっとした。どうやら大泊瀬皇子を少し動揺させようとしていったのだろう。
(か、葛城の娘だと……)
それを聞いた瞬間に大泊瀬皇子の目付きが急に変わった。
とても非情で残忍な人間のようになり、彼は八釣白彦皇子を睨んだ。
そして八釣白彦皇子はそんな彼を見て、一瞬怯んだ。
すると大泊瀬皇子は八釣白彦皇子の剣を無理やり跳ね返し、怒りに任せて彼を剣で一気に突き刺した。
すると八釣白彦皇子は「ぐぅわー!!」といってその場に崩れ落ちた。
そして彼から剣を抜くと今度は境黒彦皇子を睨み付ける。
「おい、大泊瀬。じ、冗談だよ。お前を本気で殺そうなんて思ってない」
境黒彦皇子は今度は自分がやられると思い、思わず震え出した。
だが既に大泊瀬皇子は完全に我を失っていた。そしてそのまま一気に境黒彦皇子に剣を向けてくる。
すると境黒彦皇子は半場やけくそになり、再び彼に剣を振りかざす。
大泊瀬皇子は1度境黒彦皇子の剣を受け止めると、素早く一歩後ろに下がり、そこから一気に相手の腹辺りを斬りつけた。
境黒彦皇子は腹を切られて、余りの痛みに「ギャー!!」とその場で叫んだ。
そして大泊瀬皇子はさらにもう一振彼に剣を浴びる。
すると境黒彦皇子はそのまま倒れて、その後息を引き取った。
一方八釣白彦皇子はまだかすかに息があった。だがこれだけの傷なら到底助からない。
大泊瀬皇子は八釣白彦皇子の前に来ると、再度剣を刺して彼の息の根も止めた。
大泊瀬皇子は2人の兄が死んだのを目にすると、やっと我に返った。
(俺は兄上達を殺してしまった……)
だがこの状況ではやり返さないと、自分が死んでしまう所だった。
そしてその時ふと何かの音がした。
大泊瀬皇子が振り返ると、そこには宮の使用人の男がいた。彼はぶるぶると震えながらその場に座り込んでいた。
どうやら今まで見ていた光景の余りの恐ろしさに、腰が引けて動けなくなってしまったようだ。
「お前、いつからそこにいた」
大泊瀬皇子は低い声でその使用人の男に声をかけた。先程の異様な恐ろしさは消えているが、それでも彼はまだ神経をとがらせている。
すると男は口をがくがくさせながらいう。
「は、はい。最初に大泊瀬皇子の叫び声が聞こえたのでやってきました。そしてゆっくりと中を覗くと、2人の皇子が大泊瀬皇子に剣を向けられていて……」
大泊瀬皇子はそれを聞いて、この男に証言して貰えればこの件は収まるだろうと考えた。
「なるほど、お前はこの経緯は全部見ていたということだな。であれば、悪いがこの件はお前から他の者達に説明してもらえないか」
それを聞いた男は言葉を発することが上手くできず、とりあえずコクコクと頷いた。
大泊瀬皇子はそれから急いで兵を集めることにした。相手は子供と言えどあの葛城円の元にいる。であればそれなりの準備が必要だった。
そして皇子の異常な恐ろしさに恐怖を感じた周りの者達は、そんな彼に誰も逆らうことができずに、大人しく従うことにした。
彼は兵を集め終えると、そのまま眉輪がいる葛城円の元に向かうことにした。
「な、何だと……貴様らそれでも大和の皇子か!!」
大泊瀬皇子は怒りの余りかなり声を張り上げて叫んだ。目は少し赤みをおびており、そして酷く恐ろしい表情で2人の兄を睨み付けた。
そんな大泊瀬皇子を見た境黒彦皇子と八釣白彦皇子は、互いに目を合わせて何かを決めたようだ。
それから立ち上がって大泊瀬皇子の前に立つと、いきなり2人は自身の剣を抜いた。
「お前も前々からうざいと思っていた。ならお前もここで殺してやる。
お前が突然ここにやってきて、俺達を殺そうとしたといえば、誰からも咎められることはない」
境黒彦皇子は少しにやにやしながらいった。どうやら彼らは大泊瀬皇子を本気で殺すつもりでいるようだ。
「まぁ2人でやればさすがの俺達でも、大泊瀬ぐらい殺せるだろうしね」
八釣白彦皇子もあざ笑うかのようして続けてそういった。
それに昔から問題ごとばかりしていた大泊瀬皇子だ。頭に血が登って兄弟を殺しにかかったといっても、特に不思議には思われないだろう。
(兄上達は、本気で俺を殺そうとしてるのか……)
大泊瀬皇子は2人の兄皇子の態度を目にし、ついに彼はキレてしまう。
そして自身も腰から剣を引き出して彼らに剣を向けた。
すると2人の兄は一斉に大泊瀬皇子を斬りにかかった。
境黒彦皇子は大きく剣を大泊瀬皇子に振り下ろす。
すると彼はその剣を必死で受け止める。
剣の技術なら大泊瀬皇子の方が上だが、力は境黒彦皇子の方が強かった。
するとその隙を見て、今度は八釣白彦皇子が横から剣を向けてくる。
それを見た大泊瀬皇子は、慌てて境黒彦皇子をの剣を跳ね返し、八釣白彦皇子に体を向けて剣を受け止めた。
(八釣白彦の兄上はそこまで剣が使える訳ではない。先にこっちの兄から攻めるか……)
すると八釣白彦皇子が急に大泊瀬皇子に話しかけてくる。
「そういえばお前、最近葛城によく行っていたな。葛城の娘にでも手を出すつもりだったのか。それならお前を殺した後は、俺達がその娘を好きにさせてもらおうかね」
八釣白彦皇子はそういって少しニヤっとした。どうやら大泊瀬皇子を少し動揺させようとしていったのだろう。
(か、葛城の娘だと……)
それを聞いた瞬間に大泊瀬皇子の目付きが急に変わった。
とても非情で残忍な人間のようになり、彼は八釣白彦皇子を睨んだ。
そして八釣白彦皇子はそんな彼を見て、一瞬怯んだ。
すると大泊瀬皇子は八釣白彦皇子の剣を無理やり跳ね返し、怒りに任せて彼を剣で一気に突き刺した。
すると八釣白彦皇子は「ぐぅわー!!」といってその場に崩れ落ちた。
そして彼から剣を抜くと今度は境黒彦皇子を睨み付ける。
「おい、大泊瀬。じ、冗談だよ。お前を本気で殺そうなんて思ってない」
境黒彦皇子は今度は自分がやられると思い、思わず震え出した。
だが既に大泊瀬皇子は完全に我を失っていた。そしてそのまま一気に境黒彦皇子に剣を向けてくる。
すると境黒彦皇子は半場やけくそになり、再び彼に剣を振りかざす。
大泊瀬皇子は1度境黒彦皇子の剣を受け止めると、素早く一歩後ろに下がり、そこから一気に相手の腹辺りを斬りつけた。
境黒彦皇子は腹を切られて、余りの痛みに「ギャー!!」とその場で叫んだ。
そして大泊瀬皇子はさらにもう一振彼に剣を浴びる。
すると境黒彦皇子はそのまま倒れて、その後息を引き取った。
一方八釣白彦皇子はまだかすかに息があった。だがこれだけの傷なら到底助からない。
大泊瀬皇子は八釣白彦皇子の前に来ると、再度剣を刺して彼の息の根も止めた。
大泊瀬皇子は2人の兄が死んだのを目にすると、やっと我に返った。
(俺は兄上達を殺してしまった……)
だがこの状況ではやり返さないと、自分が死んでしまう所だった。
そしてその時ふと何かの音がした。
大泊瀬皇子が振り返ると、そこには宮の使用人の男がいた。彼はぶるぶると震えながらその場に座り込んでいた。
どうやら今まで見ていた光景の余りの恐ろしさに、腰が引けて動けなくなってしまったようだ。
「お前、いつからそこにいた」
大泊瀬皇子は低い声でその使用人の男に声をかけた。先程の異様な恐ろしさは消えているが、それでも彼はまだ神経をとがらせている。
すると男は口をがくがくさせながらいう。
「は、はい。最初に大泊瀬皇子の叫び声が聞こえたのでやってきました。そしてゆっくりと中を覗くと、2人の皇子が大泊瀬皇子に剣を向けられていて……」
大泊瀬皇子はそれを聞いて、この男に証言して貰えればこの件は収まるだろうと考えた。
「なるほど、お前はこの経緯は全部見ていたということだな。であれば、悪いがこの件はお前から他の者達に説明してもらえないか」
それを聞いた男は言葉を発することが上手くできず、とりあえずコクコクと頷いた。
大泊瀬皇子はそれから急いで兵を集めることにした。相手は子供と言えどあの葛城円の元にいる。であればそれなりの準備が必要だった。
そして皇子の異常な恐ろしさに恐怖を感じた周りの者達は、そんな彼に誰も逆らうことができずに、大人しく従うことにした。
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