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第1話
木全澄夏の桑名ライフ1
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あたしの名前は木全澄夏。14歳の中学2年生!
そんなあたしに大きな転機がやってきたのはお父さんが転職を機に前の会社の退職金を頭金にして一念発起でマイホームを建てると聞いた時だった。
ただ…そのマイホームが今までずっと住んでた尾張旭市からちょっと離れた三重県の桑名市ってところだって聞いた時は…テンションあがっちゃったの!だって三重県だよ!伊勢神宮とか神話的なのから、なんといっても伊賀の忍者!マジでテンションぶちあがったんだけど…いざ辿り着いた所は小さい頃から何度も何度も夏休みにジャンボ海水プールに遊びにきてたナガシマスパーランドのの隣町だった…(厳密にはナガシマスパーランドも同じ桑名市らしいけど)
名駅まで電車で一時間かかんないとか、あたしのあの期待を返してほしいとちょっとお父さんに冷たくしちゃったり。
でも、実際のところ尾張旭と同じ程よく栄えて程よく田舎なところが結構性に合ってるかもね。少しいけばイオンもあるし(地元の人はなぜかマイカルって呼んでるけど)九華公園なんてところもあってなんかあたしの元の住んでたところの城山公園みたいだし、うん。想像とは違ってたけど住みやすい街だしこういう雰囲気好き!
そうやって理想と現実に折り合いをつけて、いざ通うことになった新しい中学の始業式だ。
職員室でもう一人の転入生という男の子と担任の先生から話を聞く。まだそこまであったかくないのになんでこの先生、タンクトップなんだろ?
「ハッハッハ!君たちの担任の細井だ。よろしく頼むな!」と満面の笑顔で語りかけてくる細井先生。
「木全澄夏です。よろしくお願いします。」
とあたしが頭を下げると隣の男の子も
「神崎宵です。」
と頭を下げていた。変わった名前だなぁなんて思ってたら
「まあ、そう気負うこともないさ。お前達のクラスの生徒はそう悪い奴もいないし、イジメっ子とかもいないから安心しろ」
と言って大きな声でまた笑ってた。
職員室を出て神崎くんと教室に向かっていたけど…
「あたしちょっとお花摘み~」
と神崎くんに伝えて先に行ってもらった。
そしてお花摘みを終わらせて教室に入った。
黒板に張り出された座席表を見て自分の席を見つけると同時にそれがあたしの目に飛び込んできた!
あたしの後ろの席のところに書かれた「霧隠あさひ」という名前にあたしのテンションが急上昇だ。
(霧隠!間違いない忍者だ!)と思ったあたしは自分の席に足早に向かう。その視線の先には「霧隠あさひ」と思われるとてもかわいい女の子をロックオンしたまま。
そして席について振り返る。
そして軽く自己紹介しながら聞いてみた
「ねえ、霧隠さんってやっぱり忍者なの!?」
って。もちろん彼女は否定したよ。
でもあたしは知ってるんだ。本物の忍者は自分から忍者だってこと明かしたりしないってことはさ。
そんなこんなできっと忍者なあさひとその友達の碧と仲良くなれた。転校初日で友達二人ゲットはなかなかなもんじゃない?
そんで3人で始業式に向かう廊下で碧から同じ転入生の神崎くんが永山くんというヤンキーに目をつけられたという話を聞いた。さらに詳しく聞くと永山くんはずっとあさひのことが好きらしくて嫉妬にかられての犯行らしい…うん。あさひってばかわいいもんね。そりゃそれぐらい好きになる男子もいるさ。なんてことを思ってたら碧にすごく残念な顔されちゃった。
しかし好きな子をかけてタイマンとかめっちゃ青春でいいじゃん!
あさひが見に行くっていうからあたしもついて行った。
でもそこで目にした光景に残念な気持ちになった。
あたしはてっきり体育館裏に呼び出してあさひを賭けた熱いタイマンバトルだと思ってたのに永山くんは手下に神崎くんを押さえつけさせて殴ろうとしてた。
そんな男らしくないのを見てたらイラっときちゃって思わず
「やめなよ!」
って叫んじゃってた。
叫んじゃった手前、引っ込みつかないしあたしは永山くんの前に立つことにした。
「なんだよ!お前には関係ないだろ!?転入生が!」
永山くんが頑張ってドスをきかせようとしたんだろうちょっと低音きかせた声で凄んできたけどあんまり怖くないね。だって永山くんって顔がまだ幼いというかあどけないというかどちらかというとかわいい系なんだよね。年上からモテるタイプかもね。
「あさひが好きならもっと正々堂々タイマンでやりなよ。こんな卑怯なことしてたらあさひに嫌われちゃうよ」
あたしはニヤついてちょっと挑発するように言ってみたら永山くん
「なんだと!」
って言いながら拳を突き出してきた。でもね、残念ながらそこはもうあたしの間合いなんだよね。
あたしは左脚を下から上に振り抜く…わけにはいかないから永山くんの顎先で寸止めしてあげた。その態勢のまま
「こう見えてあたし、幼稚園の頃からずっと空手やってるからまあまあ強いと思うよ」
とちょっとドヤ顔で。
それが気に入らなかったのか永山くんは
「だからなんだってんだ!」
って言いながらあたしの両肩を突き飛ばして…あれ?そんなに強く押されてないや。後ろに少しよろめいたけど全然片足でバランス取れるぐらいだし。なんだかんだで永山くんは配慮ができる男子らしい。
そんなこと思ってたら、いつの間にか、あさひが永山くんの背後に立っていた。さすが忍者だ!
そして永山くんの手首を掴んだと思ったらすごく永山くんが痛がり始めてた。
しかもあさひが「正中神経」とか「うんこ漏らす」とか…これはなんてことだ!間違いない!あさひは忍者なだけでなくきっと好きな映画も同じ傾向だなって気づいちゃったよね。だって前に見た映画でデンゼル・ワシントンが同じこと言ってたもん!
ん?あれ?あさひと永山くんの後ろにいる神崎くんの指先が今一瞬だけど紫色に光らなかった?
そんなあたしに大きな転機がやってきたのはお父さんが転職を機に前の会社の退職金を頭金にして一念発起でマイホームを建てると聞いた時だった。
ただ…そのマイホームが今までずっと住んでた尾張旭市からちょっと離れた三重県の桑名市ってところだって聞いた時は…テンションあがっちゃったの!だって三重県だよ!伊勢神宮とか神話的なのから、なんといっても伊賀の忍者!マジでテンションぶちあがったんだけど…いざ辿り着いた所は小さい頃から何度も何度も夏休みにジャンボ海水プールに遊びにきてたナガシマスパーランドのの隣町だった…(厳密にはナガシマスパーランドも同じ桑名市らしいけど)
名駅まで電車で一時間かかんないとか、あたしのあの期待を返してほしいとちょっとお父さんに冷たくしちゃったり。
でも、実際のところ尾張旭と同じ程よく栄えて程よく田舎なところが結構性に合ってるかもね。少しいけばイオンもあるし(地元の人はなぜかマイカルって呼んでるけど)九華公園なんてところもあってなんかあたしの元の住んでたところの城山公園みたいだし、うん。想像とは違ってたけど住みやすい街だしこういう雰囲気好き!
そうやって理想と現実に折り合いをつけて、いざ通うことになった新しい中学の始業式だ。
職員室でもう一人の転入生という男の子と担任の先生から話を聞く。まだそこまであったかくないのになんでこの先生、タンクトップなんだろ?
「ハッハッハ!君たちの担任の細井だ。よろしく頼むな!」と満面の笑顔で語りかけてくる細井先生。
「木全澄夏です。よろしくお願いします。」
とあたしが頭を下げると隣の男の子も
「神崎宵です。」
と頭を下げていた。変わった名前だなぁなんて思ってたら
「まあ、そう気負うこともないさ。お前達のクラスの生徒はそう悪い奴もいないし、イジメっ子とかもいないから安心しろ」
と言って大きな声でまた笑ってた。
職員室を出て神崎くんと教室に向かっていたけど…
「あたしちょっとお花摘み~」
と神崎くんに伝えて先に行ってもらった。
そしてお花摘みを終わらせて教室に入った。
黒板に張り出された座席表を見て自分の席を見つけると同時にそれがあたしの目に飛び込んできた!
あたしの後ろの席のところに書かれた「霧隠あさひ」という名前にあたしのテンションが急上昇だ。
(霧隠!間違いない忍者だ!)と思ったあたしは自分の席に足早に向かう。その視線の先には「霧隠あさひ」と思われるとてもかわいい女の子をロックオンしたまま。
そして席について振り返る。
そして軽く自己紹介しながら聞いてみた
「ねえ、霧隠さんってやっぱり忍者なの!?」
って。もちろん彼女は否定したよ。
でもあたしは知ってるんだ。本物の忍者は自分から忍者だってこと明かしたりしないってことはさ。
そんなこんなできっと忍者なあさひとその友達の碧と仲良くなれた。転校初日で友達二人ゲットはなかなかなもんじゃない?
そんで3人で始業式に向かう廊下で碧から同じ転入生の神崎くんが永山くんというヤンキーに目をつけられたという話を聞いた。さらに詳しく聞くと永山くんはずっとあさひのことが好きらしくて嫉妬にかられての犯行らしい…うん。あさひってばかわいいもんね。そりゃそれぐらい好きになる男子もいるさ。なんてことを思ってたら碧にすごく残念な顔されちゃった。
しかし好きな子をかけてタイマンとかめっちゃ青春でいいじゃん!
あさひが見に行くっていうからあたしもついて行った。
でもそこで目にした光景に残念な気持ちになった。
あたしはてっきり体育館裏に呼び出してあさひを賭けた熱いタイマンバトルだと思ってたのに永山くんは手下に神崎くんを押さえつけさせて殴ろうとしてた。
そんな男らしくないのを見てたらイラっときちゃって思わず
「やめなよ!」
って叫んじゃってた。
叫んじゃった手前、引っ込みつかないしあたしは永山くんの前に立つことにした。
「なんだよ!お前には関係ないだろ!?転入生が!」
永山くんが頑張ってドスをきかせようとしたんだろうちょっと低音きかせた声で凄んできたけどあんまり怖くないね。だって永山くんって顔がまだ幼いというかあどけないというかどちらかというとかわいい系なんだよね。年上からモテるタイプかもね。
「あさひが好きならもっと正々堂々タイマンでやりなよ。こんな卑怯なことしてたらあさひに嫌われちゃうよ」
あたしはニヤついてちょっと挑発するように言ってみたら永山くん
「なんだと!」
って言いながら拳を突き出してきた。でもね、残念ながらそこはもうあたしの間合いなんだよね。
あたしは左脚を下から上に振り抜く…わけにはいかないから永山くんの顎先で寸止めしてあげた。その態勢のまま
「こう見えてあたし、幼稚園の頃からずっと空手やってるからまあまあ強いと思うよ」
とちょっとドヤ顔で。
それが気に入らなかったのか永山くんは
「だからなんだってんだ!」
って言いながらあたしの両肩を突き飛ばして…あれ?そんなに強く押されてないや。後ろに少しよろめいたけど全然片足でバランス取れるぐらいだし。なんだかんだで永山くんは配慮ができる男子らしい。
そんなこと思ってたら、いつの間にか、あさひが永山くんの背後に立っていた。さすが忍者だ!
そして永山くんの手首を掴んだと思ったらすごく永山くんが痛がり始めてた。
しかもあさひが「正中神経」とか「うんこ漏らす」とか…これはなんてことだ!間違いない!あさひは忍者なだけでなくきっと好きな映画も同じ傾向だなって気づいちゃったよね。だって前に見た映画でデンゼル・ワシントンが同じこと言ってたもん!
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