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ザン×ユイム夫婦編 ※R指定あり
ザンと唯舞の婚約
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執筆日 2024年3月11日
ザンと唯舞の馴れ初め話
ずっと焦がれていた。800年近く彼女を遠くから見ていた。
秘めた想いはとうに諦めていたはずだった……
いや、諦めたつもりだったというのが正解か。
想い人の娘の若紫との婚約が決まりかけた時にやはり何か違うと感じていた……
「あっ、ザンさんやっぱりムラサキちゃんが相当嫌がってるので変えてもらってもいいですか。
良かったらうちのユイムたんの引継ぎよろしくお願いします。」
なんなのだ彼は……自分が私から婚約者を奪って、代わりに娘をくれると約束してやっぱり本人をくれるのか。
しかし私もすっかり乗り気だった。
彼が最愛の妻を託すのは私しかいないと度々話には出ていたからな。
男同士の話し合いで決まったものの、肝心の唯舞が夫への貞淑を貫くといって聞かなかった。
ウーヴェ殿は遺言書にもくどいぐらい私との再婚を奨めていたようだが中々彼女の心は落とせなかった。
夜な夜な墓場で夫の死を嘆き歌う彼女を職質するのが日課になっていた。
墓場鳥ナイチンゲール夫人として既に都市伝説になっておる。
私は根気よく彼女の元へ通い続けた。
何度か通ったがやはり彼女の心は射止めれない。彼が忘れられないのであろう。
彼女の心が一生変わらないのなら今の関係でも良いだろう。
いや、世間体的にはよくはないか。
ベヒモスがいなくなった今、ザドウの元老院の間で私に子孫を残せと煩いのだ。
早くせんと……早くせんと私が婚約させられてしまう!!!
夜の王城の庭園で落ちかけた彼女を助けた。
「危ないではないか…!
君は翔べなくなったのだから、我が身大事にせよ。」
「あら大丈夫よ、低空飛行はできるわ。」
「…いい加減にしないか、ユイム
もう一年経つ。
忘れろとは言わん、彼が旅立てなくなる。」
「あの方は地獄に堕ちたのよ。」
暫く二人で海を眺めた
「…寒くないか、羽衣殿」
「ええ、優しい貴方のお陰で。
でもねザン殿…もう、来ないで欲しいの。」
「何故だ、迷惑か。」
皮肉めいて笑って見せたが内心答えを聞くのが正直怖かった。
……やはり私は男として見られていないのだろうか。
「違う…
私のせいで貴方に浮き名が付く、貴方が悪く言われちゃ婚約にも響くでしょう。
私みたいな子持ちの未亡人なんかより、若いご令嬢の方が相応しいに決まってる。
貴方は優しいから、約束に囚われないで幸せを掴んで。」
彼女の肩を抱き真剣に向かい合った。
「…私の腹は決まっている
貴女以外、私は要らない。」
彼女に触れる程度の口付ける。
「私の心は決まっている……貴女以外を娶る気は無い。
貴女以外に触れえぬ誓いを立ててきた。
…お休み、ユイム
風邪をひくなよ」
――――あの夜、勢い余って初めて彼女に口付けた。
彼女の気持ちは聞いてきた、まだ身分で遠慮しているというか怖気づいておるのか……
700年程前もそうだった、私達は身分差で周りに引き離されたようなものなのだ。
今は違う、私はあの時と違って正式なザドウ当主だ。
遂に痺れを切らして烏の風習で彼女を攫って来た。
婚姻届を書かせたと同時にああ、アレも回収しとかんと……
撮った本人も忘れていた700年前の脅迫映像だ。
詳細は言えんがとんでもない内容と私の棒読み演技が映っておる。
「貴方って律儀で執念深いのね……そこが素敵ですけど。」
「よく言われる。」
私達は晴れて正式な婚約者となった。
友であるノックスも申していた
「ウーヴェお義兄さんの最期の願いでしたし、何より失ったものを共有できる相手って大事ですよね……
ザンさんとお義姉さんは性悪同士絶対お似合いだと思いますよ!」
中々失礼だが褒め言葉として受け取っておこう。
まあどうやら義妹君(リノン)の後押しも効いたようだな。
そういえば昔から彼女は妹達のマリオネットだからな。
陰険性悪金持ちだから私にした方が良いと言ってくれたようだがジャスミン夫人らしい。
君も相当な猫かぶり性悪だと私は思っている。
【あとがき】
ヤバイ……書いてたの覚えてないけどなんかあったから公開する。
いや序盤書いてたのは覚えてるんですが公開用に修正してたのが記憶から抜けてました。
恋愛ものはこっぱずかしいから公開迷ってたんだと思う。
ザンと唯舞の馴れ初め話
ずっと焦がれていた。800年近く彼女を遠くから見ていた。
秘めた想いはとうに諦めていたはずだった……
いや、諦めたつもりだったというのが正解か。
想い人の娘の若紫との婚約が決まりかけた時にやはり何か違うと感じていた……
「あっ、ザンさんやっぱりムラサキちゃんが相当嫌がってるので変えてもらってもいいですか。
良かったらうちのユイムたんの引継ぎよろしくお願いします。」
なんなのだ彼は……自分が私から婚約者を奪って、代わりに娘をくれると約束してやっぱり本人をくれるのか。
しかし私もすっかり乗り気だった。
彼が最愛の妻を託すのは私しかいないと度々話には出ていたからな。
男同士の話し合いで決まったものの、肝心の唯舞が夫への貞淑を貫くといって聞かなかった。
ウーヴェ殿は遺言書にもくどいぐらい私との再婚を奨めていたようだが中々彼女の心は落とせなかった。
夜な夜な墓場で夫の死を嘆き歌う彼女を職質するのが日課になっていた。
墓場鳥ナイチンゲール夫人として既に都市伝説になっておる。
私は根気よく彼女の元へ通い続けた。
何度か通ったがやはり彼女の心は射止めれない。彼が忘れられないのであろう。
彼女の心が一生変わらないのなら今の関係でも良いだろう。
いや、世間体的にはよくはないか。
ベヒモスがいなくなった今、ザドウの元老院の間で私に子孫を残せと煩いのだ。
早くせんと……早くせんと私が婚約させられてしまう!!!
夜の王城の庭園で落ちかけた彼女を助けた。
「危ないではないか…!
君は翔べなくなったのだから、我が身大事にせよ。」
「あら大丈夫よ、低空飛行はできるわ。」
「…いい加減にしないか、ユイム
もう一年経つ。
忘れろとは言わん、彼が旅立てなくなる。」
「あの方は地獄に堕ちたのよ。」
暫く二人で海を眺めた
「…寒くないか、羽衣殿」
「ええ、優しい貴方のお陰で。
でもねザン殿…もう、来ないで欲しいの。」
「何故だ、迷惑か。」
皮肉めいて笑って見せたが内心答えを聞くのが正直怖かった。
……やはり私は男として見られていないのだろうか。
「違う…
私のせいで貴方に浮き名が付く、貴方が悪く言われちゃ婚約にも響くでしょう。
私みたいな子持ちの未亡人なんかより、若いご令嬢の方が相応しいに決まってる。
貴方は優しいから、約束に囚われないで幸せを掴んで。」
彼女の肩を抱き真剣に向かい合った。
「…私の腹は決まっている
貴女以外、私は要らない。」
彼女に触れる程度の口付ける。
「私の心は決まっている……貴女以外を娶る気は無い。
貴女以外に触れえぬ誓いを立ててきた。
…お休み、ユイム
風邪をひくなよ」
――――あの夜、勢い余って初めて彼女に口付けた。
彼女の気持ちは聞いてきた、まだ身分で遠慮しているというか怖気づいておるのか……
700年程前もそうだった、私達は身分差で周りに引き離されたようなものなのだ。
今は違う、私はあの時と違って正式なザドウ当主だ。
遂に痺れを切らして烏の風習で彼女を攫って来た。
婚姻届を書かせたと同時にああ、アレも回収しとかんと……
撮った本人も忘れていた700年前の脅迫映像だ。
詳細は言えんがとんでもない内容と私の棒読み演技が映っておる。
「貴方って律儀で執念深いのね……そこが素敵ですけど。」
「よく言われる。」
私達は晴れて正式な婚約者となった。
友であるノックスも申していた
「ウーヴェお義兄さんの最期の願いでしたし、何より失ったものを共有できる相手って大事ですよね……
ザンさんとお義姉さんは性悪同士絶対お似合いだと思いますよ!」
中々失礼だが褒め言葉として受け取っておこう。
まあどうやら義妹君(リノン)の後押しも効いたようだな。
そういえば昔から彼女は妹達のマリオネットだからな。
陰険性悪金持ちだから私にした方が良いと言ってくれたようだがジャスミン夫人らしい。
君も相当な猫かぶり性悪だと私は思っている。
【あとがき】
ヤバイ……書いてたの覚えてないけどなんかあったから公開する。
いや序盤書いてたのは覚えてるんですが公開用に修正してたのが記憶から抜けてました。
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