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秋の桜海祭編
体育祭ークラス別対抗リレー
しおりを挟む競技も無事に終わっていき、いよいよ午前中の最後の競技に入る。
競技名は「クラス別対抗リレー」
これは軍とは関係なくクラス別で競う種目になっている。
ただ、全学年一斉にスタートするので混戦は必至になるだろう。
クラス別対抗リレーでは全体のタイムの他にも区間ごとにも計測が行われ、区間ごとの表彰も行われるそうだ。
……もちろん、この競技は松白君と勢也君の対決の競技に入っている。
二人共アンカーでこの競技に出ていた。
あの勢也君がアンカーを希望した時は、みんな驚いていたっけ?
「さくら頑張ってね!」
「さくらさんファイトです。」
「ありがとう二人共頑張ってくるよ。」
私も一応走者の中に入っていた。
とはいっても女子は男子に比べて走る距離は短いのだが。
「おー、染井も頑張れよ。」
「ありがとう笹山君。一番手頑張ってね。」
そう、クラスのトップは笹山君が努める。
足が速い笹山君にトップバッターは最適だろう。
「…………ふぅ。」
松白君は今どんな気持ちなのだろうか。
勢也君との対決競技はこれとあと最終競技のブロック対抗リレーがある。
それまでにいくつも競技を出ている松白君には少しキツい気もするが…………。
いや、そんなことで松白君は負けたりしないか。
根拠はないけど、そんな気がする。
(よーし、頑張るぞー。)
私には応援ができる。少しでも力になるように私も最後まで精一杯応援しよう。
「さくらさーん、こっち来てー。」
私が召集場所で一人気合いを入れていると、後ろの方から声が聞こえた。
振り返ってみると、クラスのみんなが集まっていた。
どうやら円陣をやるようだ。
先生が大急ぎでみんなを集めている。
「いい?あなた達ならきっといい成績を残せるわ。」
やっぱり、いつもにまして今日の先生は気合いが入っている。
そして、その気合いが伝染したみんなからも熱い気持ちがひしひしと感じられる。
「絶対優勝するぞー!」
「「おおー。」」
私達の声がグラウンドに轟く。
よしっ、準備は万全だ!
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