口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

体育祭ーお昼休憩♪③

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やっぱり大人数でのお昼ご飯は楽しいな。





和気あいあいとしていて、笑顔が途絶えることがない。








一年生の杏ちゃんと花梨ちゃんも私達に慣れてきたようだ。






最初は相づちばっかりだった花梨ちゃんも段々と喋るようになってきた。








(よく笑って喋る花梨ちゃん可愛いなー。)





私はご飯を食べながら考えていた。









「やっぱさ!花梨ちゃんって、めっちゃ可愛いよね!」






「えっ?えっ?」






唐突な吹雪の発言に、花梨ちゃんは戸惑っている。








……吹雪の中のスイッチが入ったようだ。











「花梨ちゃんはショートカットとかにしないの?眼鏡じゃなくてコンタクトにしてみない?好きな人とかいないの?」






「え…………その。」







花梨ちゃんは吹雪の質問攻めに困惑している。









「ほら、吹雪。花梨ちゃん困ってるよ。」





私は吹雪を止めに入る。







「あははは、ゴメン、ゴメン。」






「い、いえ大丈夫です。」









でも、吹雪の言わんとしてることも分からなくは無かった。





花梨ちゃんは、それくらい言いたくなる素材なのである。









(それにしても、杏ちゃんといい花梨ちゃといい今年は可愛い一年生が多いなぁ。)














「あの、染井先輩?」






「ん?どうしたの、杏ちゃん。」






私の隣に座っていた杏ちゃんに小声で話しかけられる。













「今日みたいな日に松白先輩と一緒にお昼を食べなくて良かったんですか?」






「えっ?………げほっ、ごほっ。」







唐突な松白君の話題で思わずむせてしまった。








「なななななんで、松白君と?」






「えっ?いや、今日みたいな特別な日は一緒じゃなくていいのかなーと思いまして。」







確かに、今日みたいな日に松白君とご飯を食べれたら、また楽しいのかもしれない。






(でも、松白君は松白君で男友達とご飯を食べたいだろうしなぁ。)







誘ったら一緒に食べてくれたのかもしれないが、果たしてそれはどうだったんだろうか…………。










…………でも、それでも、誘えば良かったかな。












「先輩、顔赤いですよ。」






「えっ!?嘘っ?」






私は思わず手鏡を見る。







………が、普通だった。いや、少し赤いのかな?









「ふふふ、ごめんなさい、冗談です。でも乙女な顔で悩んでた先輩可愛いかったですよ。」







「あー、さてはからかったな!」






まさか杏ちゃんにからかわれるとは。










「杏ちゃん、さくらがどうしたの?」






「何もないよ、吹雪。」






「えー、だって気になるじゃん。」









「染井先輩は乙女だなぁと、思っただけですよ吹雪先輩。」








「えっ?どういうこと。」






「何の話ですか?スゴく気になります。」






「よろしかったら、詳しく聞かせてください。」







杏ちゃんの一言に他のみんなが食いつく。







そのあと、私は誤魔化しながらいろいろと質問攻めされる騒がしいお昼を送った。






大変なお昼だったが、とても楽しい時間になったのは間違いなかった。








そして、お昼休憩が終わった私達は体育祭の後半戦が始まる。




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