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夏の合宿編
合宿1日目ー1日目のお昼
しおりを挟むバスが宿泊地に着き、バスから降りる。
「うー、気持ちいい。」
夏の日射しとどこまでも続く青空の下、爽やかな風が私達に吹きつける。
そして再び班ごとに集まった後、先生達の話が始まった。
今度は部屋割りの話で当たり前だが男女別に入るということだった。
話が終わり一旦松白君と笹山君と別れ、部屋へと向かう。
宿泊施設の見た目は少し古い感じだったが、内装は綺麗な造りだった。
そして自分たちの部屋の前に着き、ドアを開ける。
「おおー。」
部屋の造りは和室で、広さも十分あった。
そして何より…………。
「みてみてさくらー、外綺麗だよー。」
吹雪に言われて窓から見える景色を覗いたらとても絶景だった。
「すごい、とても綺麗ですわ。」
星宮ちゃんも感動している。
私達は次の集合まで時間があったので、一緒の部屋になった5班の女の子を交え雑談していた。
時間が過ぎるのはあっという間で集合時間近くになった私達は決められた所に集まる。
「みんなこっちこっち。」
先に笹山君と松白君がきていた。
教室よりも少し広いこの場所で何をするかと言えば。
勿論勉強である。
勉強は学生の本分であるから当然といえば当然である。
1日目は夕方あたりまで勉強があるのだ。
「もー、早く遊びたいよー。」
吹雪はうなだれている。
でも正直私は違う環境で授業を受けれるのは楽しかった。
そして前半の授業が終わり昼ごはんの時間に入る。
「やったー、ご飯の時間だー。」
さっきまで元気がなかった吹雪が急に元気になる。
「昼ごはんのメニュー何だろうな。」
松白君も楽しみにしているようだ。
私達は一度それぞれの自室に戻り、食堂へと向かう。
食堂に入ると既にお昼が用意されていた。
1日目の昼はカレーだった。
カレーのいい匂いが食欲を刺激する。
カレー以外にもサラダにスープ、フルーツなどバランスの取れた食事が用意されていた。
各々が昼ごはんを取りにいき席につく。
そしていただきますの合図と共にお昼を食べ始める。
「おいしー」
吹雪はご満悦のようだ。
「サラダも美味しいですわ。」
星宮ちゃんに言われ、食べたサラダも味付けがしっかりとされていてとても美味しかった。
そして楽しいお昼がだんだんと過ぎていく。
私もすっかりと楽しんでいた。
………だが、これはあの桜海の合宿である。
こんな普通に楽しむだけで終わるわけがない。
そして、その運命の歯車は徐々に動きだしていた。
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