口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

新聞部と春野ちゃん

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放課後、私が職員室に行こうとすると忙しそうにしている春野ちゃんがいた。








「春野ちゃん、何か忙しそうだね。」







私は声をかける。








「あ、染井さん!そうですね、今は桜海祭に向けていろいろなことをしてるんです。」









そういって春野ちゃんは桜海新聞を貼っている。








きっちりとした性格だからか新聞が少しも斜めにずれていない。










「ふぅー、これで終わりっと。」







どうやら一段落したようだ。








春野ちゃんはいつも動いている気がする。








真面目な人でもあるし、さぼったりとかしないんだろうなぁ。










「お疲れ春野ちゃん。」








「うふふ、ありがとうございます。……あっ、そうだ!」








「ん?どうしたの。」









春野ちゃんは何かひらめいたようだ。









「今、新聞部誰もいないですし遊びに来ませんか?お茶ぐらい出しますよ。」









新聞部かぁ………。








いつもいろんな記事をまとめる新聞部は謎が多い部分も多い。








そんな新聞部に行ける機会はそうそうないだろう。









「分かった、暇だしちょっとだけ遊びに行くね。」










「本当ですかぁ~!」








春野ちゃんは嬉しそうにしている。















そしてそんな春野ちゃんについていくこと数分……。










「おおー、ここが新聞部か。」








そこら中に書類が雑に置いてありそうなイメージだったが違った。








綺麗にファイリングされてあり、種類ごとに見やすくまとめてあった。









(まぁ、ファイルの数が尋常じゃないが……。)













「さぁ染井さん座って下さい。」







そう言われ私は椅子に座る。











「それじゃあ、何から聞いていきましょうかねぇ。」









「まさか、それ目的で新聞部に連れてきたの!」











「あははは、冗談ですよ。……まぁ染井さんの話しならいつでも歓迎ですけど。」










良かった、またいろいろ聞かれるのかと思った。














私はほっと溜め息をつき、ふと机の上を見ると桜海祭に関する記事がいろいろ置いてあった。









「………これって桜海祭の記事?」









「そうですよ、今いろいろと桜海祭のことをまとめているんです。本当は合宿のことも記事にしたいんですけどねぇ。」







春野ちゃんは楽しそうに語る。










私は、ある質問をする。







「春野ちゃんってやっぱ新聞部好きなの?」










「そうですね。元々、自分の勉強の事だったり1日の出来事を綺麗にまとめる癖があって、それを知った新聞部の先輩に誘われて入っただけなんですけどね。」







「でも今はとても楽しいです。」











なるほど春野ちゃんにとったら新聞部は天職だったのか。








確かに春野ちゃんの記事はとても見やすくまとめられている。








前に一回ノートを見せてもらったことがあったが、下手な教材より見やすくてコピーしてもらったっけ?


















「これどうぞ。」







春野ちゃんからお茶を貰う。









「ありがとう。」









私達は長い時間、いろいろなことを話した。


















そして夕陽が沈み暗くなるころ、ようやく私達も帰る準備をする。










「今日は楽しかったです。また、用があっても無くても遊びに来て下さい。」










「私も楽しかったよ、気を付けてね。」











そして私は家に帰る。











「あっ。」










職員室に行くの忘れてた……。









まぁ明日行けばいいか。







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