口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

文化祭ーミス桜海 1回戦

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秋のミス桜海高校決定戦………。




桜海祭の一日目、つまり文化祭の日にあるこのグランプリは名前は変われど桜海高校で長い間行われてきた伝統のある立派な行事である。




桜海祭実行委員のもと、毎年与えられた様々な課題をクリアし見事にファイナルを制し残ったものにはミス桜海の名を与えられる。








とは言っても生徒の間で行われる程度のもので一時的な話題にはなっても、そんな規模はないものだが……。







なんか…………。





「今年は何か派手ですね。」





杏ちゃんの言うようになぜかは分からないが豪華になっていた。







桜海祭実行委員に加え、テレビのカメラっぽいものも来てるし。凄い偉そうな人も見える。





そうやっていろいろと考えていると、突然スピーカーからアナウンスが流れる。





「ただいまからミス桜海高校決定戦を開催します。」







その言葉に会場は盛り上がる。






この大勢の観客の中でやらなくてはいけないのか。

















一番最初のお題は自分の自己紹介。





でも一口に『自己紹介』って言ってもこの後のお題で自分に注目させるための重要な役割をはたす大事な一歩である。







一人目から順番にステージ中央に行き自分の名前と簡単なPRをしていく……。







割り振られた番号は私は最後だったので、まだまだ後だった。










「「わ~~~~。」」





気付けば橘先輩の番になっていて会場は大盛り上がり。







「3年の橘  蜜柑たちばな  みかんです。桜海高校以外でも様々な所で頑張っています、応援よろしくお願いします!」





そして更に盛り上がる。






それだけで少し大袈裟おおげさじゃないか?と思ったけどそれだけ期待されている証拠なのだろう。









「1年の葛城  杏かつらぎ  あんずです。バレー部で頑張ってます。好きな食べ物は苺のショートケーキです。今日は応援よろしくお願いします。」






短いPRだったが、杏ちゃんの可愛いらしさが出た十分な自己紹介だった。









しかし………、






「あんず~~、頑張って!」





少し声は聞こえるが橘先輩の時と比べると露骨なまでに声援が少ない。










「次は染井先輩の番ですよ!頑張って下さい。」






「えっ!」









いつの間にか私の番になっていた。





私は深呼吸をして一歩ずつ、ステージの中央へと歩いて行く。










そしてマイクで自分の名前を言う。









「に、2年生の。染井 桜そめい  さくらでふ。…………。」









あ……………。






私は今凄く緊張している。






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