口が悪くてスミマセン。

osho

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秋の桜海祭編

文化祭ーミス桜海 3回戦⑦

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(やばい、結構時間ギリギリになりそうだ。)






問題数も多く、結構ひねった問題も出してある。






分からないこともないが、少し時間を要するものがたくさんある。






パートナー探しに時間がかかっていたら、恐らく時間が足りなかっただろう。














………笹山君は大丈夫だろうか?






料理の方は時間がそろそろで一時間は越える。






まだ、来ていないということは何かあったのだろうか。









………いや、あの笹山君が任せてくれと言ってくれたんだ。私が心配する必要はないだろう。














(よし、あと一踏ん張りだ。)






もう少しで全部解き終わる。








私は問題を解くことに集中することにした。 










それから、数十分後…………。








「時間です!ペンを置いてください。」






スタッフの人のその言葉が3回戦の終わりの合図になった。







やれることはやった、後は結果を待つだけだ。








そして私達はふたたびステージ側に召集がかかる。






採点などの作業があるため、少し時間には余裕があったが、私は笹山君のことが気になり急ぎ足でステージ側に向かう。











「笹山君!」





ステージ側に戻ると、笹山君は腕を組んで壁際に立っていた。







「お、さくら。クイズはどうだった?」







「だいぶ変わった内容だったけど解くことは出来たよ。そっちは?」







「こっちも少しトラブルはあったが、問題なく料理は作れた。」







「そうか、良かったー。」






私は安心した。





どうやら無事に3回戦を終わらせることができたようだ。










「……それよりもさくら。1つだけ気になることがあるんだが。」







「どうしたの?」





3回戦は終わったというのに、笹山君の顔が曇っている。










「料理してて終わり際に気づいたが、一つの台だけ食材が残ったまま何も手をつけてない状態だったんだ。………人数はあれだけで全員か?」









「…………!」





その言葉に私は気づく。









杏ちゃんが3回戦に戻ってきてない。






パートナーが見つからなかったのだろうか。







いや……………。











『 先輩、また後で会いましょう。』





私は杏ちゃんと最後に交わした言葉を思いだす。






あの杏ちゃんが戻って来ないということは何かあったに違いない。









「ごめん笹山君、すぐ戻るから。」






私はそう言って杏ちゃんを探しに走り出した。




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