79 / 124
秋の桜海祭編
文化祭ーミス桜海 決勝戦
しおりを挟む決勝戦のお題は【シンデレラ】
あるとき、継母達にいじめられていたシンデレラが魔法使いの助けによってカボチャの馬車に乗り王子様と舞踏会で踊る。
しかし時間が迫ったシンデレラは城にガラスの靴を落としてしまうが、そのガラスの靴のおかげで王子様と結ばれるという素敵なストーリーだ。
それがこの桜海祭ではどんな内容になるのだろうか。
司会の人から説明が行われた。
決勝戦の二人は、まず用意してある衣装の中から好きなように【シンデレラ】のような格好に着替えてもらうということだった。
その後は、体育館の入り口からステージまでの中央の道を歩かなくてはいけないらしい。その際の演出などは各人に任せるとのこと。
そして最後にステージの上では制限時間ないに自分の好きなように自分をアピールしてもらい、これまでの衣装、演出、ステージ上でのパフォーマンス全てを加味した審査結果で優勝が決まるとのことだ。
中々面白そうではあるのだが、何が仕掛けてあるか分からない状況では楽しむこともできない。
「それでは二人には準備に入って頂きましょう。」
ステージ側に去った橘先輩は早歩きで、控え室に向かう。
この準備にもまた制限時間がある。のんびりとはやってはいられない。
私も急いで控え室へ向かった。
「蜜柑お嬢様、演出等の手配は全て整いました。」
「ご苦労、下がっていいわ。」
「お嬢様、オーダーメイドドレスの着用準備が出来ました。」
「分かったわ。」
控え室に戻ると橘先輩が準備を早速進めていた。
この手際が良すぎる準備を見る限りやっぱり決勝戦の内容も知っていたのか。
大勢の橘先輩の使いの人がせわしなく動いている。
…って、私も準備に取りかからないとな。
私は衣装が置いてあるという用具室まで、衣装を選びに行くことにした。
私は用具室のドアをノックし、中に入る。
「失礼します。」
すると中にはどこか焦っている桜海祭の実行委員の人がいた。
「すみません、衣装を選びにきたんですけど決勝戦用の衣装ってどこにありますかね?」
私はその人に尋ねる。
「あぁ染井さん、ごめんなさい。なぜかさっきまであったはずの衣装が全部無くなっているの。必死に探しているんだけど見つからなくて………。」
え?
衣装が無い?
それは、この決勝戦においては負けを意味するようなものだった。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる