王子は姫の外見に騙される

ruki

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「ごめん。メモに気づくのが遅くて・・・。大分待たせたね」

オレは素直に謝って、その生徒の前に立った。

「いいです。来てくれただけで」

そう言うと、この子は何かを覚悟するように1度目を閉じ、そして開けた。

「あの・・・先生、好きです」

そう言うとその子は少しうつむき加減に視線を下げ、頬を染めた。

その顔はとても可愛かった。
白い頬を赤く染め、赤い唇は緊張で震えて大きな黒い瞳は潤んでいる。

こんな子に告白されるなんて、本当はうれしいことなんだろうな。

だけどオレは誰かと付き合うのに疲れてしまった。

君もオレの姿に理想を重ねてるんだろう?
それに君みたいな生徒に手を出したらオレ、犯罪者なっちゃうよ。それに・・・。

「君には恋人がいるだろう?仲良さそうじゃないか」

いつも手を繋いでラブラブなのを見ていたよ。オレは君たちの姿に癒されてた。
誰が見てもお似合いの2人だ。

「います。仲もいいし。好きだし、エッチもしてます」

そのあけすけな物言いに、こっちが恥ずかしくなる。
最後のは言わなくていいんだよ?

でも、初々しい2人が意外と深いことまでしていることに驚く。最近の子は早いな。それともオレが遅いのか?

そんなことを考えていると、この子は真剣な顔で1歩オレに近づいた。

「でも、何か違うんです」

そしてさらに近づき、オレの近くまで来るとおもむろに両腕を掴んでいきなりオレを押し倒した。

想定外の出来事に頭を打ち付けると覚悟を決めていたけどすんでのところで止められ、強かに打ち付けることは無かった。
でも優しくではあるがオレは床に押し倒されて、その子はオレに馬乗りになる。

「先生のことが頭から離れなくて、ダメなんです」

その子はオレにのしかかりながら顔を近づけてくる。
その頬は赤く、目は潤んでいる。それに僅かに息が荒い。

欲情してる?

顔にかかる吐息が熱い。

「だから、先生。一度エッチしてもらえませんか?もうずっと先生を思って一人でしてるんです」

そう言うその子の下肢は熱く膨らんでいる。そしてそれをオレに押し当てた。

ゴリっとした硬い感触に、オレの背筋にぞくぞくしたものが走る。

それをあえて無視して肩を押す。

華奢な肩だ。
それでもこの子は立派な男の子。
そう。この子はあの、いつも癒されてるカップルの男の子の方だ。

なぜ男の子がオレに告白を?という疑問は不思議と頭に浮かばず、1年生の男の子に手を出したら本当に犯罪者だな、などと考えていた。

「オレはまだ犯罪者になりたくないな~」

困ったな、と思いながらあえて茶化して言った。けれどこの子は真剣だった。
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