スプラヴァン!

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2章 東日本県大会編

第22話  東北めぐりー

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イワテ メアリー家

(おしたくおしたく)

 メアリーが自分の部屋で明日の準備をしている。
いよいよ県大会が始まろうとしていた。
今からしなければならない大きなことはない。
ウォーターガンも手入れしてある。
最初の学校はアキタの千秋小学校。
聞いた話ではアサルトライフルオンリー(それだけ)で、
スナイパーライフルタイプはまったく使ってないみたい。

(私は明日、まちぶせだけ)

という話でも、役目は私らしくできること。
練習でも味わった感、たしかにアサルトライフルは速い。
近くだとやっぱりスナイパーライフルは不利に思えた。

カチャッ

ちょっとエイムの練習、まずは立ちながら。
自分の部屋で1人だから気にしない。
1秒になる前にレンズの中心をとらえる。
メインの使い道では遠くにいる相手やしゃがんで
ショットできないところ。

次はこしを落としてかまえる。
目立つところはふつう立ってはいけない。
すぐにエイムされるから低いポーズでいる。
私がゆいいつおそいことがこれ、おしりが重くて
あしこしも弱いからすぐに立ち上がれない。
だけど、もちろんそこもなんとか練習してきたから
最初の時よりは良い・・・かも。
日ごろから練習してきたことをするだけ。
いろんな方向へ1秒以内にふり返り、
静かな部屋でポーズを保っていると。

「メアリー、電話よー」

ビクッ

いきなりママから、ミロンから電話がきたという。
ビックリしたけど今の様子は見られていない。
ひと呼吸して受話器を取った。

「「メアリー、調子はどう?」」
「うん、だいじょうぶ」

私の様子を聞きにきたみたい。
何のだいじょうぶかまでくわしく言ってない。
口数はいつも少ない中、明日からの話になる。

「「今日は休みだから何してるのかなって。
  また部屋の中でポージングしてたの?」」
「うっ」
「「ははは、君らしいね。人のいないところで何かを
  するのは天性の1つみたいだし」」
「あ、明日は県大会だから・・・ちょっと、練習を。
 え~と、新しいウォーターガンがもらえるのは?」
「「あれは8月過ぎてからみたい。
  パーツもちょっとスペシャルっぽいから
  そろえるのに時間かかるってさ」」
「スペシャル?」

スナイパーライフル型が新しくなるお知らせもあったけど、
材料も特別で人数分そろえるにもしばらくかかるという。
打つことがもっと楽になるみたい。
それはとてもワクワクすることなんだけど。

「「後、心配なのが冷たい水が顔に当たることだね」」
「ううっ、でも、お外もとても暑くなるから」
「「だいじょうぶそう?」」
「た、たぶん・・・他のところなら」
「「ニュータイプならもっと遠くから打てるし。
  メアリーはそこが苦手だから来月までのガマンだね」」
「「うううっ」」

オユバトは冬で絶対に夏にはやらない。
暑いからなんとかなりそうで、私は主に冬にやってきた。
代わりの人は・・・いない。だから、いつかはそれを
受けなければならないのは分かってる。
いつなのかは・・・私にしか分からない。
ミロンはそこを分かるみたいに言った。

「「悪いことはずっと続かないさ。
  明日は予定通りぼくたちが前線に出るから、
  後方ヘルプ[助け]は君さ」」
「私だけ、ずっと、後ろで・・・」
「「かまわないって、アキタはみんなアサルトライフルで
  来るって話だし。スナイパーじゃ分が悪いから、
  前を気にするのはそれからだよ」」
「わかった、そうするね」
「「ならそういうことで、じゃあね!」」

電話を切る、背中おされは今でも同じ。
さすがにアサルトライフル型が多いと1人だけで
やっつけるなんてできない。
それでも新型が来れば顔に当たる心配がへるから、
私も少しはガマンするべきだと思った。
台所へふり返るとご飯のにおい。
内容をぜんぶ聞いていたと思うママが
今日はごちそうだと言った。

「今日はフンパツしてハンバーグにしようか!」
「やった」

ご飯もヒンパツ[フンパツのまちがい]。
あたたかさはどこにでもある。
これからどうなるのか、明日から県大会だ。
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