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2章 東日本県大会編
第23話 離脱
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アイチ タマヨリヒメ
――――――――――――――――――――――――――
「ヤマナシ工場は中部からの提供をきょひ。
人員不足による中、再配置をよぎなくされるとのこと。
経営者との話し合いで条件つきで続行。
よって、ヤマナシは関東へ提供する事になりました」
――――――――――――――――――――――――――
社長室で大きなモニターに映るニュースを見ているイヨ。
とてもくもりがちな表情をしていた。
内容はヤマナシ支部からの反発、同じ中部の身内から
経営の進め方について反発を受けてしまう。
すぐ後ろで立っていた部下がうかがう。
「「社長――」」
「気にしないで、これも想定ずみ」
という返事をするも、まだ不安がのこる。
想定内だったとしても解決にいたるまでのアイデアを
あまり言ってもらえていない。事の始まりは水素技術を
ウォーターガンに取り入れるのを反対。
スポーツのわくをはみ出た仕様にトラブルが起きる。
しかし、代わりを向こうに連れていくのも無理。
理由はまだ他にもあった。
「水素を用いない型だけでもすすめましたがダメだと。
しかし、国の一部も動いて止められて。
すでにオモチャではないと思われていますね。
できますか? われわれが」
「確かに・・・私たちにはできないわね」
ヤマナシ知事や議員が工場長を通しておさえられた。
さらに根を生やす様に学校までとどいて停止。
どんな会社であろうと国が決めた事まで関わることが
できないのだ。いや、まだ手はのこっている。
他の立場からようせいすればと部下は提案した。
「では、自衛隊からようせいさせるのはどうですか?
防衛大学校から水素の安全性や実用性を伝えて
われわれが関わる工業から教育機関に手を――」
「先日の報告で生徒数も不足。
内閣がそうしてももう部活動が停止されている。
向こうの教育長たちはみんなダンマリしてるわ」
「伝え直せば良いかと、これは戦争じゃないと。
必ず冷涼にえいきょう力があると思います。
そこも、三重点が――」
「そのワードはつつしみなさい、もうヤマナシは
すぐに関東へ移動する事に合意する。
当然向こうも動くから流れにそうように、静かに」
「「は、はい・・・」」
「ただ、この件はさらに広がる事だけ避けたい。
もちろんこちらの学校にもえいきょうがでるから、
この事をイリーナにも伝えておくわ」
「はい」
理由はもちろんスミス家に伝えるため、
会長のむすこも重要なポジションの一部だから。
そう言って社長室から出ようとする。
他の工場も同じ動きにならないか調べるために
直接出向こうと会社を後にした。
ノア家
「そう・・・分かったよ、では」
自室でイリーナ先生から連絡を受けていたノア。
会社内でのトラブルを聞いて真顔になる。
今ここには1人だけでもそんな様子としか言えない。
そう、ヤマナシが県大会からてったいする。
工場生産が無理だから学校への支給も停止。
行うべき試合の数にもえいきょうが出た。
それが1つだけ減った、元からあそこはまったく
情報公開していなかったからあやしいと思っていた。
でも、ところどころおかしい点もある。
(国の指示すら無視している?)
ふつうはありえない、学校側にきょひ権はないから。
それにヤマナシ全エリアが試合をしないなんてのも
考えたら不可能のはず。かなり大きな力が動いている。
いずれタマヨリヒメから自分にもえいきょうが出るか。
こちらとしてはそうも思っていられない。
明日から始まる県大会。
イシカワにある渓流小学校との試合がひかえている。
こちらも身内系だけど、一応相手をする必要があるから。
プルルルル
「メル?」
「「ノア、聞いたか?」」
「聞いたよ、身内で問題発生」
話題への第一声もシンプルに開始。
ストレートに自分たちが関わる事じゃないから
特に何かできる事もない。
今はどうようする事もないと伝えるが。
「「でも、何だかイヤな予感がするかも。
ヤマナシと試合できない点じゃなく、経営的に」」
「そこを気にしていたの?
タマヨリヒメをバッシングする声もネットにはないし、
株価もそれほど動いていないからだいじょうぶさ」
「「そうかなぁ、もっと大きな事が起こりそうな。
個人的に気がかりなのは人手不足なんだ。
トウキョウととなり合わせなのにふしぎに思う。
これってどういう事なんだろう?」」
「人口が多い=優秀な人材が多いじゃないよね。
技術のくうどう化[空っぽ]も起こっている。
まあ、ボクの意見だけど。どうしようもなければ
生産権利もいっそ引き離しても良いね」
「「でも・・・それだとノアの会社も――」」
「あまり心配する事はないよ、他地方にだって
まだ工場があるし多面展開していく。
今日は早めにねてよ、それじゃあ」
そんな話題なんて今話すのもおっくうだ。
メンバーたちに不安にさせるのはダメ。
それだけ言ってスマホを切った。
深く言葉にせず、明日からイシカワへ出向く。
――――――――――――――――――――――――――
「ヤマナシ工場は中部からの提供をきょひ。
人員不足による中、再配置をよぎなくされるとのこと。
経営者との話し合いで条件つきで続行。
よって、ヤマナシは関東へ提供する事になりました」
――――――――――――――――――――――――――
社長室で大きなモニターに映るニュースを見ているイヨ。
とてもくもりがちな表情をしていた。
内容はヤマナシ支部からの反発、同じ中部の身内から
経営の進め方について反発を受けてしまう。
すぐ後ろで立っていた部下がうかがう。
「「社長――」」
「気にしないで、これも想定ずみ」
という返事をするも、まだ不安がのこる。
想定内だったとしても解決にいたるまでのアイデアを
あまり言ってもらえていない。事の始まりは水素技術を
ウォーターガンに取り入れるのを反対。
スポーツのわくをはみ出た仕様にトラブルが起きる。
しかし、代わりを向こうに連れていくのも無理。
理由はまだ他にもあった。
「水素を用いない型だけでもすすめましたがダメだと。
しかし、国の一部も動いて止められて。
すでにオモチャではないと思われていますね。
できますか? われわれが」
「確かに・・・私たちにはできないわね」
ヤマナシ知事や議員が工場長を通しておさえられた。
さらに根を生やす様に学校までとどいて停止。
どんな会社であろうと国が決めた事まで関わることが
できないのだ。いや、まだ手はのこっている。
他の立場からようせいすればと部下は提案した。
「では、自衛隊からようせいさせるのはどうですか?
防衛大学校から水素の安全性や実用性を伝えて
われわれが関わる工業から教育機関に手を――」
「先日の報告で生徒数も不足。
内閣がそうしてももう部活動が停止されている。
向こうの教育長たちはみんなダンマリしてるわ」
「伝え直せば良いかと、これは戦争じゃないと。
必ず冷涼にえいきょう力があると思います。
そこも、三重点が――」
「そのワードはつつしみなさい、もうヤマナシは
すぐに関東へ移動する事に合意する。
当然向こうも動くから流れにそうように、静かに」
「「は、はい・・・」」
「ただ、この件はさらに広がる事だけ避けたい。
もちろんこちらの学校にもえいきょうがでるから、
この事をイリーナにも伝えておくわ」
「はい」
理由はもちろんスミス家に伝えるため、
会長のむすこも重要なポジションの一部だから。
そう言って社長室から出ようとする。
他の工場も同じ動きにならないか調べるために
直接出向こうと会社を後にした。
ノア家
「そう・・・分かったよ、では」
自室でイリーナ先生から連絡を受けていたノア。
会社内でのトラブルを聞いて真顔になる。
今ここには1人だけでもそんな様子としか言えない。
そう、ヤマナシが県大会からてったいする。
工場生産が無理だから学校への支給も停止。
行うべき試合の数にもえいきょうが出た。
それが1つだけ減った、元からあそこはまったく
情報公開していなかったからあやしいと思っていた。
でも、ところどころおかしい点もある。
(国の指示すら無視している?)
ふつうはありえない、学校側にきょひ権はないから。
それにヤマナシ全エリアが試合をしないなんてのも
考えたら不可能のはず。かなり大きな力が動いている。
いずれタマヨリヒメから自分にもえいきょうが出るか。
こちらとしてはそうも思っていられない。
明日から始まる県大会。
イシカワにある渓流小学校との試合がひかえている。
こちらも身内系だけど、一応相手をする必要があるから。
プルルルル
「メル?」
「「ノア、聞いたか?」」
「聞いたよ、身内で問題発生」
話題への第一声もシンプルに開始。
ストレートに自分たちが関わる事じゃないから
特に何かできる事もない。
今はどうようする事もないと伝えるが。
「「でも、何だかイヤな予感がするかも。
ヤマナシと試合できない点じゃなく、経営的に」」
「そこを気にしていたの?
タマヨリヒメをバッシングする声もネットにはないし、
株価もそれほど動いていないからだいじょうぶさ」
「「そうかなぁ、もっと大きな事が起こりそうな。
個人的に気がかりなのは人手不足なんだ。
トウキョウととなり合わせなのにふしぎに思う。
これってどういう事なんだろう?」」
「人口が多い=優秀な人材が多いじゃないよね。
技術のくうどう化[空っぽ]も起こっている。
まあ、ボクの意見だけど。どうしようもなければ
生産権利もいっそ引き離しても良いね」
「「でも・・・それだとノアの会社も――」」
「あまり心配する事はないよ、他地方にだって
まだ工場があるし多面展開していく。
今日は早めにねてよ、それじゃあ」
そんな話題なんて今話すのもおっくうだ。
メンバーたちに不安にさせるのはダメ。
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