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未来編⑧
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「な、何で君が……っていうか、俺より年上になって……?」
「不思議ですよね。あの世界では、俺の方が年下だったのに。でもドラマの中では、俺が年上役でしたから……この世界でそうなるのは、当然でしょうね。」
「ドラマの中……年上役?ど、どういう事だ?」
「あの男から聞いてないんだ、あのドラマの最終回の事……。あのドラマは、幸と亮が結ばれ……あなたは捨てられる。」
その言葉に、俺の身体はビクリと震えた。
そんな俺を、彼は愛おしそうな目で見てくる。
「でもね、あなたに……慎に何も救済がなかった訳じゃない。慎は高校卒業と同時に、年上の彼氏が出来るんです。そしてその相手は……この俺だった。俺はね、その話を貰った時、凄く嬉しかったんですよ……?それが、何故だか分かります?」
俺は、フルフルと首を振った。
そして俺は、彼の絡みつくような視線から逃れようと、顔を背けたが……彼の手により、すぐに彼の方を向かされた。
「慎、いえ、シンさん……俺はね、ずっとあなたが好きだったんです。後輩としてじゃない、一人の男としてだ。そんなあなたの恋人役に選ばれ……俺がどれほど嬉しかったか……あなたに、それが分かりますか──!?」
彼は、俺の身体を力任せにカウンターに押し倒した。
「なッ……や、辞めろ!離せ……!」
だが、俺より大柄な男の力には勝てず……俺は冷や汗を流し、カタカタと震えた。
「なのに……俺がそんな喜びの絶頂にいる中……あなたは、あの男を庇い死んでしまった!あんな、あなたを毛ほども愛していなかった男を庇い……あなたは、無駄死にしたんだ!」
「そ、そんな事、お前に言われたくなんか──ッ!」
彼の手が、俺の手首をギュウッと押さえつけ……ピキリと、骨がきしむ音が聞こえた。
いや……骨じゃなく、心、か──?
「それで、俺は思ったんです。あの世界では、あなたへの恋は成就出来なかったけど……ドラマの世界でなら、俺たちは両思いだった。俺はもし生まれ変わる事が出来るなら、そのドラマの世界に生まれ変わり……そしてあの台本の中に書かれていた様に、あなたと愛し合いたいと。そう思い……命を絶った。そしてその願いは叶い……俺はこうして、再びあなたに会えた。あなたはドラマの世界と同じで俺より年下で……そして慎という名で生きていた。住んでいた場所も、家族構成も、通った学校も……全てがあのドラマ通りだった。なのに……唯一違ったのは、あの男……リョウと愛し合ってる事だ!どうしてだ……俺とあなたが、出会うのが遅かったからなのか!?」
「そ、んなの、知らない──!」
「だから俺は、あなたを迎えに行く事にした……。間違った運命は、正さなければならない……そうでしょう?」
「あ……そ、その言葉──!」
「そうです、これまでの貼り紙は俺です。シンさん……そんななに怖がらないで……?俺の愛で……あなたを正しい運命へと導いてあげますから──。」
「……ンッ!?」
嘘……俺、こいつにキスされて──!?
「不思議ですよね。あの世界では、俺の方が年下だったのに。でもドラマの中では、俺が年上役でしたから……この世界でそうなるのは、当然でしょうね。」
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その言葉に、俺の身体はビクリと震えた。
そんな俺を、彼は愛おしそうな目で見てくる。
「でもね、あなたに……慎に何も救済がなかった訳じゃない。慎は高校卒業と同時に、年上の彼氏が出来るんです。そしてその相手は……この俺だった。俺はね、その話を貰った時、凄く嬉しかったんですよ……?それが、何故だか分かります?」
俺は、フルフルと首を振った。
そして俺は、彼の絡みつくような視線から逃れようと、顔を背けたが……彼の手により、すぐに彼の方を向かされた。
「慎、いえ、シンさん……俺はね、ずっとあなたが好きだったんです。後輩としてじゃない、一人の男としてだ。そんなあなたの恋人役に選ばれ……俺がどれほど嬉しかったか……あなたに、それが分かりますか──!?」
彼は、俺の身体を力任せにカウンターに押し倒した。
「なッ……や、辞めろ!離せ……!」
だが、俺より大柄な男の力には勝てず……俺は冷や汗を流し、カタカタと震えた。
「なのに……俺がそんな喜びの絶頂にいる中……あなたは、あの男を庇い死んでしまった!あんな、あなたを毛ほども愛していなかった男を庇い……あなたは、無駄死にしたんだ!」
「そ、そんな事、お前に言われたくなんか──ッ!」
彼の手が、俺の手首をギュウッと押さえつけ……ピキリと、骨がきしむ音が聞こえた。
いや……骨じゃなく、心、か──?
「それで、俺は思ったんです。あの世界では、あなたへの恋は成就出来なかったけど……ドラマの世界でなら、俺たちは両思いだった。俺はもし生まれ変わる事が出来るなら、そのドラマの世界に生まれ変わり……そしてあの台本の中に書かれていた様に、あなたと愛し合いたいと。そう思い……命を絶った。そしてその願いは叶い……俺はこうして、再びあなたに会えた。あなたはドラマの世界と同じで俺より年下で……そして慎という名で生きていた。住んでいた場所も、家族構成も、通った学校も……全てがあのドラマ通りだった。なのに……唯一違ったのは、あの男……リョウと愛し合ってる事だ!どうしてだ……俺とあなたが、出会うのが遅かったからなのか!?」
「そ、んなの、知らない──!」
「だから俺は、あなたを迎えに行く事にした……。間違った運命は、正さなければならない……そうでしょう?」
「あ……そ、その言葉──!」
「そうです、これまでの貼り紙は俺です。シンさん……そんななに怖がらないで……?俺の愛で……あなたを正しい運命へと導いてあげますから──。」
「……ンッ!?」
嘘……俺、こいつにキスされて──!?
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