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俺が最初に好きだったんだ
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しおりを挟むなんだ、これは。なんなんだ。
想像もしたことの無い発情しとろけた親友が、叶に覆い被さり嬉しそうに首筋にちゅっ…ちゅっ…と吸い付いてくる。
ニコニコとご機嫌な表情を見ていると今の状況を正しく理解出来なくなる。
つまり、どうでもいいし、輝が、いるなら、それで、いい。
叶は甘ったるいこの香りと、直前の非現実的な光景、そしていやらしく可愛い輝に惑乱されていた。
「おっきくなってる……♡元気で良い子だなっ…♡」
「うっ…て、てる…」
ジ…とジッパーが下ろされてベルトが外される。覆い被さりながらも親友の手が叶の興奮したペニスを狭い衣類の中から引き摺り出した。
同じく興奮し、ぬらぬら光る輝のペニスがぴたっ♡と叶の物に張り付いた。そのまま一緒に握られて形を比べるようにゆっくりと手が上下した。
「なんだよぉ……♡こんな所もいつの間にか俺より大きくなりやがってぇ…♡昔は俺よりチビだったくせに…♡身長も抜かされて、ちんこも立派になって…、悔しい…♡」
「うわぁっ……輝、てる……くっ…はぁ…」
股間に感じるその熱と形を辿る指の感触に感じた事がない程、叶は興奮した。
ズルズルと輝の身体が下がっていく。
叶のペニスに顔面を寄せて輝はまじまじと観察した。熱い輝の吐息がペニスに当たってビクリッと痙攣する。
「皮も被って無くて♡亀頭もこんなに出っ張ってて♡ちゃーんと子作りもして♡偉いえらい♡」
戸惑いもなく輝の赤くぬるついた舌が、れるー…♡と根本から天辺まで舐め上げた。
「うわッ…そんなっ!?…うぅ!てっちゃんッ!?」
「しょっぱくてうまい♡」
れるれる味わって、ぱくん♡と輝は簡単に叶の全て口内に収めた。こちらを見上げながら輝は楽しそうに頭を上下させる。
口内で舌がペニスを舐めながら喉奥まで迎え入れる。唇に亀頭が引っかかるまで抜いて、再び叶の睾丸に触れるまで深く深く飲み込む。ちゅぱちゅぱ音を立てながら繰り返されるそれに我慢出来ず、叶は輝の口内に射精した。
「てるッ!……っ…あっ…!…ダメだッ!…っ出る…!」
「いーよ♡だひて…♡…んっんっ……♡」
気持ち良さそうに噴出された精液をしっかり全て口内で受け止めて、輝の口がペニスから離れる。
その時にちゅる…と抜かれた陰険と閉じられた唇の間を白い精液の糸が繋いだ。
少しだけ顎を上げて輝は精液をごくり…と飲み込む。
その喉仏が上下するのを間近に見た叶は再び股間に血が集まるのがわかった。
輝は赤い舌を出して全て飲み切ったのを叶に見せて、へにゃりと笑っている。
「んへへー…♡…かなえの匂いがする♡…うま♡」
「あ…あ…てっちゃん……」
叶は陶然とし、輝を見詰めた。
「なんだよぉ…♡まーた勃起してんの?元気だな♡」
そう言って輝は叶の腹を跨ぐと、M字に足を開いて勃起した性器と後ろの穴を叶に見せつけた。片手で陰嚢を持ち上げて、もう片方の手でV字にした指で少し腫れぼったくなった穴を左右に引っ張って横に伸ばした。
叶はヒクヒク動いて涎のような粘液を垂らして、はやくちょーだい♡と言っているその穴を凝視した。
叶の股間は腹につくほどそり返り、痛みを感じるくらい血が集まった。ドクドクと脈打つそれは早くその中に入りたいと先走りを溢れさせた。
「この中に…今から…叶を入れて…、あそぼーな♡」
「…てっちゃん」
嬉しそうに遊びに誘うその様子は幼少期にそっくりだった。
「ほら…♡かなえ……見てろよ…♡お前のちんこぜーんぶのみ込んでやっからっ…♡」
大きく開いた脚で身体を支え、輝は片手で叶のペニスを掴んでゆっくりと、きゅっとしまった小さい穴に押し当てた。
肉塊との事後のその肉穴は閉まってはいたがぬるぬるとしていて、叶の先端がくちゅ…と、くっつくと簡単に開いてあむあむと美味しそうに動いてその欲望を飲み込んでいった。
先端の楔部分がぷちゅん…と入る。その出っ張りを味わうようにゆっくりと沈んでいく。
肉の泥濘みは熱く柔らかくペニスを包み込んだ。括約筋は愛おしそうに締まり、きゅんっきゅんっと叶に悦びを伝えた。
「だ、ダメだよ…てっちゃん、うっ!…っ…こんな…」
「かなえー…♡きもちー…なっ♡」
輝の体内に入り込むなんて、叶は今起きている出来事が信じられず、夢でも見ているのかと思った。しかしペニスに絡みつく熱も、肉芯で感じる快楽も現実のものであまりの心地よさに腰が動くのを止める事が出来なかった。
「ふっ…てっちゃんっ…気持ち……」
「かなえ…♡きもち?きもちいー?へへ……もっと良くしてやるよ…♡」
叶の腹に手をつき、輝は激しく腰を上下した。叶の芯から精液を搾り取ろうと肉穴は複雑に蠢き、何かわからない粘液が2人を繋いだ。
輝が跳ねるたびにねちょねちょと糸を引き、2人の肌が触れ合うと粘液が押し出され密着感が増し、また離れるとねちょ…と大量の糸を引いた。
激しい抽送に、輝も、叶も、息を乱した。
そうして2人で遊んでいると、しばらく放って置かれた触手が後ろから伸びてきて構って欲しそうに輝の凸部分に絡んだ。
小さな乳首を締め上げ充血させ、叶に見せつけるように弾いた。叶の上で跳ねるたび、ぴたぴた揺れていた輝の性器を抜くように撫で上げる。先ほどまで叶を咥えていた唇を触手がなぞった。
叶は勝手に輝に触るそれらを憎しみを持って睨みつけたが、甘い香り、そして下半身の快楽と輝の気持ち良さそうな顔にそれも溶けていった。
「はっあっあっあっあっ♡かなぇ…♡気持ちーな♡」
「てっちゃん!てっちゃん!!てっちゃんッ!!」
快楽の終わりが見えてくる。叶は強く輝の腰を掴むと思いの丈を込めて激しく下から突き上げた。
「うぁぁっ♡かなえッ♡すごッ…♡あぁっ♡」
「てるッ!てるッ!!てっちゃん!!」
最後の瞬間。
輝の腰を強く押し付け動きを止める。深く挿入したまま小刻みに動いて最後の一滴まで体内に射精する。そうしてたっぷりと輝の中に精液を注ぎ込んで、叶はわかってしまった。
ああ、自分はずっとこれがしたかったんだと。
はぁはぁと息を乱し、くったりと輝が力を抜いて被さってくる。
潤んだ瞳が叶を写した。
輝の顔面が近づき触手に弄られすぎてポテリとした唇が叶に迫る。口を開け、ぬるぬるの舌を出して迫ってくるのを、のぼせた頭で叶は待ってしまった。
「ちゅー、しよー…♡」
「て、てる……てっちゃん………。………ッ!?」
「あえー……♡」
その時、輝の口腔内奥から喉をこじ開けて数本の触手が顔を覗かせた。輝の口から生えて、蠢いている。
「ひッ…!?…うわっ…!」
「かなぁえー…?」
おぞましさに慌てて顔を背けた。ねちゃり…と触手が横顔に張り付く。触手から何かの液体が滴ったが、それを口に入れてはいけないと本能的に察し、叶は口を強く閉じた。
幼馴染の身体を思い切り突き飛ばす。
ぬぽっ…と結合が解けて輝は後ろに転がった。顔面についた気色の悪い粘液を袖口でゴシゴシ拭う。
「はっ…はっ…」
「……?………??………お、……わは…………うぁっ♡」
転がったままぼんやりと叶を見つめていた輝の身体に触手が絡み持ち上げた。
脚を開かせると再び隆起し天を仰ぐ肉塊のペニスを、垂れてきた叶の精液を潤滑剤のようにして埋め込んでいく。
「おひっ♡……は、あ"ぁっ!…あっあっ…♡」
まるで叶に見せつけるように脚を大きく広げさせ、上下させる。その度に輝の勃起したペニスが気持ち良さそうにプルプル揺れた。
限界まで広がった肉穴は美味しそうに化け物ペニスをしゃぶっていた。
苦しそうな、しかし歓喜が滲んだ喘ぎ声をあげ、身悶える輝は明らかに叶との交尾よりも余裕が無く、快楽に喜んでいた。
冷静になった頭で叶は衣服を整えた。ジリジリと距離を置く。気持ち良さそうにまぐわう2匹をもう見ていたく無かったが、今度は恐怖心と嫉妬で目が離せなかった。
「かなえっ…おっ♡おっ♡…ごめん、ごめんな…はっあ"っ♡…きて、くれて…ありがと……あっ♡」
「………」
叶は建物の外に出る。触手は追いかけてこなかった。
そのまま背を向けると出口に向かって走り出した。
「……あ、…かな…………あっあっあっ♡」
「……おっ♡はっ♡ひぃん♡気持ぢぃ♡好き♡好き♡」
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