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本編(不定期更新中)
19.未成年に手を出すのは犯罪だから!
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家庭教師の日。
先日あった事など無かったように男はいつも通り現れた。
少年はもじもじしつつ迎え入れる。
甘い雰囲気やイヤラしい雰囲気などは微塵も起きず、淡々と授業は進んでいく。
どのぐらい経っただろうか。
少年の解いた問題に赤ペンを入れている男の方を見る。ペンを握る長い指を目で追いかける。
その手の温度はもう知っている。
今日もいい匂いがする。
ぼんやりとあの気持ち良さを思い出す。
「さわんないの?」
ついポロリと口から出てしまった。
(あ、やべっ)
聞くつもりなど無かったのに。
今の状況のバランスを崩してしまうのはとても危険なことだと何となく感じていたのに。
それでもやはり好奇心の方が勝ってしまった。
本当はもっと知りたいのかもしれない。
先生はキョトンとした顔で少年を見つめた。しばらく考え、それから納得がいったのかニッコリと笑い口を開いた。
「18歳未満に手を出したら犯罪だからね」
捕まっちゃう。と軽く答える。
(どの口が!言ってんだ!このヤロぅ!)
と思ったが今度は声に出さなかった。
確かに先生はこの家の中だと少年に触らない。いつも適切な距離をとり、指一本、髪一本でさえ触れてこない。
先生は先生としてここに存在しているだけだ。
「…田中太郎さん」
呼びかけてみる。
男はニコニコするだけで返事をしない。
「…先生」
「なぁに、宇多君」
今度はすぐに答えてくれた。
それ以上少年は追求する事なく、出された課題に戻るのだった。
「ちかれた」
頭をフル回転させ今日の課題をなんとか終わらせた。頭脳労働だけなのにひどく疲れて少年は机の上に伸びてしまう。疲労感は強いけれど、相変わらず先生の授業はわかりやすかった。
その先生は我が物顔で台所に入り、お茶とお菓子を準備して戻ってきた。
(ここはお前ん家かい)
と思ったが言わない。本当ならそういうおもてなしは少年がやらねばならないのだけれど、あまり歓待をするのは良くないと思ったのだった。
「疲れたでしょ?はい、どうぞ」
「…ありがとござます」
正直喉は乾いていたのでお茶は嬉しかった。ありがたく受け取る。
「そうだ。宇多君」
お茶を飲みながら取り留めもない話をしていたら、突然何か思い付いたのか男性が妙に楽しそうな声を出した。
「次のテストでいい点取れたら。ご褒美あげるよ!」
「…ごほうび?」
「何か目標があるとやる気出るでしょ?」
そう言ってニコニコ笑う先生の目は笑ってないような気がした。
「………」
「頑張ろうね。楽しみにしててね」
「………」
嫌な予感しかしない。
その後何事もなく先生は帰って行った。
少年はそのまま部屋に戻るとベッドに横になった。
頭の中は帰り際に言い渡された言葉でいっぱいだった。
(…ごほうび…ごほうび…ごほうび…嫌なよかんしかしない…)
そうは思うものの、少年の手は下半身に伸びていく。
(…ごほうび…ごほうび…ごほうび…なんだろう…)
性器を擦る手を止めることが出来なかった。
先日あった事など無かったように男はいつも通り現れた。
少年はもじもじしつつ迎え入れる。
甘い雰囲気やイヤラしい雰囲気などは微塵も起きず、淡々と授業は進んでいく。
どのぐらい経っただろうか。
少年の解いた問題に赤ペンを入れている男の方を見る。ペンを握る長い指を目で追いかける。
その手の温度はもう知っている。
今日もいい匂いがする。
ぼんやりとあの気持ち良さを思い出す。
「さわんないの?」
ついポロリと口から出てしまった。
(あ、やべっ)
聞くつもりなど無かったのに。
今の状況のバランスを崩してしまうのはとても危険なことだと何となく感じていたのに。
それでもやはり好奇心の方が勝ってしまった。
本当はもっと知りたいのかもしれない。
先生はキョトンとした顔で少年を見つめた。しばらく考え、それから納得がいったのかニッコリと笑い口を開いた。
「18歳未満に手を出したら犯罪だからね」
捕まっちゃう。と軽く答える。
(どの口が!言ってんだ!このヤロぅ!)
と思ったが今度は声に出さなかった。
確かに先生はこの家の中だと少年に触らない。いつも適切な距離をとり、指一本、髪一本でさえ触れてこない。
先生は先生としてここに存在しているだけだ。
「…田中太郎さん」
呼びかけてみる。
男はニコニコするだけで返事をしない。
「…先生」
「なぁに、宇多君」
今度はすぐに答えてくれた。
それ以上少年は追求する事なく、出された課題に戻るのだった。
「ちかれた」
頭をフル回転させ今日の課題をなんとか終わらせた。頭脳労働だけなのにひどく疲れて少年は机の上に伸びてしまう。疲労感は強いけれど、相変わらず先生の授業はわかりやすかった。
その先生は我が物顔で台所に入り、お茶とお菓子を準備して戻ってきた。
(ここはお前ん家かい)
と思ったが言わない。本当ならそういうおもてなしは少年がやらねばならないのだけれど、あまり歓待をするのは良くないと思ったのだった。
「疲れたでしょ?はい、どうぞ」
「…ありがとござます」
正直喉は乾いていたのでお茶は嬉しかった。ありがたく受け取る。
「そうだ。宇多君」
お茶を飲みながら取り留めもない話をしていたら、突然何か思い付いたのか男性が妙に楽しそうな声を出した。
「次のテストでいい点取れたら。ご褒美あげるよ!」
「…ごほうび?」
「何か目標があるとやる気出るでしょ?」
そう言ってニコニコ笑う先生の目は笑ってないような気がした。
「………」
「頑張ろうね。楽しみにしててね」
「………」
嫌な予感しかしない。
その後何事もなく先生は帰って行った。
少年はそのまま部屋に戻るとベッドに横になった。
頭の中は帰り際に言い渡された言葉でいっぱいだった。
(…ごほうび…ごほうび…ごほうび…嫌なよかんしかしない…)
そうは思うものの、少年の手は下半身に伸びていく。
(…ごほうび…ごほうび…ごほうび…なんだろう…)
性器を擦る手を止めることが出来なかった。
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