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最終章
想定していなかった独立
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「旦那様、王城から手紙が届いております」
「陛下とは話をしたばかりなんだが……」
少し前のことだが、カミル先王陛下がクラースに言ったそうだ。「うちの息子に少々息抜きをさせてやってほしい。誰とは言わないが、軍学校時代の親しい友人が話を聞いてくれれば少しは気が楽になるだろう」と。陛下の親しい友人で今の段階で気軽に王城に近づけるとなると、俺かブルーノかライナーか、あるいは当時教員だったエラか、そのあたりだろう。
まあ、十中八九俺を念頭に置いてのことだろう。それにみんなそれぞれ忙しい。俺だって忙しい。陛下は俺なら体を増やせるだろうと言った。カレンはその方法を本気で探しているらしい。正直なところ、その話を聞いた時には一笑に付してしまったが、できることなら体を増やしたい。それくらい忙しい。これで[転移]が使えなければどれだけ大変なことになっていたか。カレン様々だな。
そうだ、ブルーノはトンネルの掘削と、トンネルの入口と出口に作られた町の計画で忙しくしていた。実はその間に掘削工事に参加していた女性魔法使いと親しくなったらしい。親しいとは、もちろんだが肉体関係を持つ程度には親しかったらしい。そしてブルーノらしく、ポロッとそれをエラの前で口にしたそうだ。それから夫婦喧嘩というか夫婦戦争になりかけた。仲裁した俺の苦労を考えてみてくれ。
エラ曰く、ブルーノは彼女にぞっこんだそうだ。だがタイミングが悪く、エラはまた妊娠中だった。それもあって、ブルーノは少し羽目を外してしまったようだ。俺に助けを求めてきたので、「側室の管理も正妻の仕事だろう。正妻らしくどんと構えていたらどうだ?」と言ったら機嫌を直した。
ライナーは最近見ていないが、成長を続けるノルト辺境伯領の財務管理で大変なんだそうだ。彼はこの領地では有力者の一人で、妻はゴール王国からやって来た貴族の娘の一人だ。正妻の意見を聞いて側室を二人迎え、いずれ子供たちを俺の子供たちに仕えさせるつもりだと言っているそうだ。
かつて俺は大使としてゴール王国に入ったことがある。その時に俺の随員だったヘルガに対して暴言を吐いたご婦人たちがいた。その時はローサが火を吐いて黙らせたらしい。足元に水たまりができたらしいな。そのご婦人たちの娘や親族が移民団の先導者としてここにやって来た。ライナーの妻やオデットもその中にいたわけだ。
まあそれはいいか。とりあえず、陛下が俺を頼ってくれるのなら全力でそれに応えよう。
◆ ◆ ◆
「エルマー、ノルト辺境伯領をこの国から独立させないか?」
「…………は?」
独立? それはアルマン王国ではなくすということか? 申し訳ないが、陛下は頭が悪かったのかと思ってしまった。つい先日、トンネルの開通記念式典が行われ、華々しく港から船が出航したはかりだ。
ちなみにこの場にいるのは俺と陛下だけではない。護衛の騎士や役人など、全部で二〇人ほどがいる。そんな場所で独立を勧められてもな。もし俺が「喜んで独立します」と言ったら、謀反を起こすつもりだったのかと難癖を付けられて討伐対象にならないか?
「独立とはどういうことですか?」
「……私がお前をないがしろにしているわけではないとは理解してほしい」
「それは分かりますが……」
ないがしろにしたい相手を相談相手にはしないだろう。それくらいは分かる。ただ、俺が知りたいのは独立を勧める意図だ。
「実はな、ノルト辺境伯領をこの国から独立させ、一つ国を作ってはどうかと私から提案しようと思っていた。それでお前が謀反を企てたと勘違いされないように、ここに記録を残すつもりでいる」
「ようやく港が動き始めたこの時期にですか?」
「もっと早いか、もっと遅ければよかったのだが」
陛下は頭に手を当てた。どうやら何かが起きているようだ。
「南部諸国が少々我が国を警戒していてな」
「南部というと、ポウラスカ、エトルスコあたりですか?」
「アンドレア王国もだ」
ポウラスカはこの国の南東、エトルスコはシエスカ王国の南、アンドレア王国はゴール王国の南西。どれも海を持つ国だ。
「我が国とゴール王国とシエスカ王国がここ数年仲良くしているのが気に食わないらしい」
「手を組んでこの国に侵攻でもするつもりですか?」
「いや、今のところ大きな問題はないが、外交で少々な」
陛下が俺に伝えたのは、主に経済面や物資面での言いがかりに近いものだった。
俺は魔物の素材、さらには竜の鱗などの一部を国に売却した。特に竜の素材はどの国でも喉から手が出るほど欲しい。ゴール王国とシエスカ王国の王家からはエルザとラドミラが嫁いできたので、俺としても少量ではあるが向こうの王家に融通した。一方で、他の国は欲しくてもなかなか手に入らない。
そのうちに我が国で作られた魔道具が大量に売られ始めた。ブリギッタの弟子たちが頑張ったからだ。それで他国からアルマン王国に金が流れ込むようになった。
「それでだな、形だけでも独立して、我が国で使われている竜の素材はすべて購入したものだという体裁を作りたい」
「それだけのために独立ですか?」
馬鹿馬鹿しいことだが、分かる話ではある。いくらでも魔物の素材が手に入る土地で作られた魔道具が広く流通し、アルマン王国に大量に金が転がり込む。南部諸国は大陸外との取り引きで、特に珍しい魔道具などを手に入れて売りさばいていたが、それに近いものがアルマン王国で作られて自国でもっと安価に売られていると分かれば気分は良くないだろう。
「うちからその三か国に素材を売るのではいけないのですか?」
「それでも金が我が国に集まる」
結局のところ、どうやってもその三国がこの国を批判するのは変わらない。それが嫌なら……いや、それ以上は考えないでおこう。
「お前が簒奪するとか他国を滅ぼすとか、そのようなことを考える男だとは思わないが、心貧しき者の嫉妬は仲間を集めるものだ」
妬みを持つ者たちが集まってあれこれ言い始めると、そこには同じような者たちが次々と集まる。面倒だな。
仮にその三国が手を結んでゴール王国を攻めるとしよう。その場合はリシャール王が出てくるだろう。「エルマー、あの国が一〇〇年ほど静かになるように、やんわりと釘を刺してもらえないだろうか」という感じで。
ゴール王国はアルマン王国に比べると語彙が豊富で、かなり回りくどい言い方をする。特に女性を褒める場合などは歯が浮くような言い方をすることが多い。リシャール王は義弟に相当する俺がそのような言い方が好きではないことを知っているのであまり遠回しな言い方はしないが、それでも俺を頼りにすることは間違いないだろう。
「先王陛下は何かおっしゃられていませんか?」
「好きにせよと」
「それで私に独立をですか」
「ああ。お前とは国王と臣下というよりも、友人同士という立場の方が私は楽に話ができる。お前が嫌でなければ、対等な関係で話ができるようになりたい」
俺は周りを見る。ここにいる護衛や役人たちは陛下が絶対的な信頼を置いている者たちだろう。そうでなければこのような話はしないはずだ。
俺は陛下が王太子殿下だった時代に軍学校で知り合った。当時の殿下はかなり気を張っていた。当時は大公派が勢力を伸ばし、陛下と殿下を排除しようと画策していた時期だった。俺としては大公派がどうなろうが気にはならなかったが、突っかかってくる面倒な貴族の子女を無視し続けた結果、いつの間にか殿下の信頼を得るにいたった。あれからの付き合いか。
俺は陛下が嫌いではない。むしろ人としては信用できるだろう。けっして悪いことができないお方だ。俺の義兄であり、軍学校の同期だ。大公派の策略で領地を失った俺に、今の領地、そして使えきれないほどの金を与えてくれた。ここで陛下の頼みを断れるほど俺は神経が図太くはない。たとえ周りからどう思われていようとも。
「陛下、その発表はいつなさるおつもりですか?」
「今日明日ということはない。お前が受けてくれるというのであれば、月が変わったあたりでどうだ?」
「それくらいあれば根回しもできます。ですが大丈夫ですか?」
「何がだ?」
「私という部下がいなくなることが、です」
俺の言葉を聞くと陛下は嬉しそうな顔をした。
「私には他者を上回るような才能はないが、人を見る目だけはあると思っている。今までそれが外れたことはない」
だろうな。陛下が人材に恵まれている。いや、俺のことではなく、ロルフやハインツ、ヴァルターなど、可能な範囲で集めた部下たちがすべて殿下のために働いていた。この方は部下の忠誠心を刺激するのだろう。俺だってそうだ。すでに軍学校時代にこの方を支えたいと思った。そして今でも支えている。
「お前にはこれまでずっと迷惑をかけてきた。王太子と貴族の息子として、王と貴族として。だが、今後は対等な関係でお前と話すことができればと思っている」
陛下はそう言いながら俺に手を伸ばした。その手を俺が取らないと思うか? やはりこの方は人たらしだな。こう言われて、この方を支えたいと思わないほうがおかしい。
そうすると、あの盆地は一つの国になる。それなら何が変わるんだ? ああ、麦か。そのあたりも相談しないとな。
「陛下とは話をしたばかりなんだが……」
少し前のことだが、カミル先王陛下がクラースに言ったそうだ。「うちの息子に少々息抜きをさせてやってほしい。誰とは言わないが、軍学校時代の親しい友人が話を聞いてくれれば少しは気が楽になるだろう」と。陛下の親しい友人で今の段階で気軽に王城に近づけるとなると、俺かブルーノかライナーか、あるいは当時教員だったエラか、そのあたりだろう。
まあ、十中八九俺を念頭に置いてのことだろう。それにみんなそれぞれ忙しい。俺だって忙しい。陛下は俺なら体を増やせるだろうと言った。カレンはその方法を本気で探しているらしい。正直なところ、その話を聞いた時には一笑に付してしまったが、できることなら体を増やしたい。それくらい忙しい。これで[転移]が使えなければどれだけ大変なことになっていたか。カレン様々だな。
そうだ、ブルーノはトンネルの掘削と、トンネルの入口と出口に作られた町の計画で忙しくしていた。実はその間に掘削工事に参加していた女性魔法使いと親しくなったらしい。親しいとは、もちろんだが肉体関係を持つ程度には親しかったらしい。そしてブルーノらしく、ポロッとそれをエラの前で口にしたそうだ。それから夫婦喧嘩というか夫婦戦争になりかけた。仲裁した俺の苦労を考えてみてくれ。
エラ曰く、ブルーノは彼女にぞっこんだそうだ。だがタイミングが悪く、エラはまた妊娠中だった。それもあって、ブルーノは少し羽目を外してしまったようだ。俺に助けを求めてきたので、「側室の管理も正妻の仕事だろう。正妻らしくどんと構えていたらどうだ?」と言ったら機嫌を直した。
ライナーは最近見ていないが、成長を続けるノルト辺境伯領の財務管理で大変なんだそうだ。彼はこの領地では有力者の一人で、妻はゴール王国からやって来た貴族の娘の一人だ。正妻の意見を聞いて側室を二人迎え、いずれ子供たちを俺の子供たちに仕えさせるつもりだと言っているそうだ。
かつて俺は大使としてゴール王国に入ったことがある。その時に俺の随員だったヘルガに対して暴言を吐いたご婦人たちがいた。その時はローサが火を吐いて黙らせたらしい。足元に水たまりができたらしいな。そのご婦人たちの娘や親族が移民団の先導者としてここにやって来た。ライナーの妻やオデットもその中にいたわけだ。
まあそれはいいか。とりあえず、陛下が俺を頼ってくれるのなら全力でそれに応えよう。
◆ ◆ ◆
「エルマー、ノルト辺境伯領をこの国から独立させないか?」
「…………は?」
独立? それはアルマン王国ではなくすということか? 申し訳ないが、陛下は頭が悪かったのかと思ってしまった。つい先日、トンネルの開通記念式典が行われ、華々しく港から船が出航したはかりだ。
ちなみにこの場にいるのは俺と陛下だけではない。護衛の騎士や役人など、全部で二〇人ほどがいる。そんな場所で独立を勧められてもな。もし俺が「喜んで独立します」と言ったら、謀反を起こすつもりだったのかと難癖を付けられて討伐対象にならないか?
「独立とはどういうことですか?」
「……私がお前をないがしろにしているわけではないとは理解してほしい」
「それは分かりますが……」
ないがしろにしたい相手を相談相手にはしないだろう。それくらいは分かる。ただ、俺が知りたいのは独立を勧める意図だ。
「実はな、ノルト辺境伯領をこの国から独立させ、一つ国を作ってはどうかと私から提案しようと思っていた。それでお前が謀反を企てたと勘違いされないように、ここに記録を残すつもりでいる」
「ようやく港が動き始めたこの時期にですか?」
「もっと早いか、もっと遅ければよかったのだが」
陛下は頭に手を当てた。どうやら何かが起きているようだ。
「南部諸国が少々我が国を警戒していてな」
「南部というと、ポウラスカ、エトルスコあたりですか?」
「アンドレア王国もだ」
ポウラスカはこの国の南東、エトルスコはシエスカ王国の南、アンドレア王国はゴール王国の南西。どれも海を持つ国だ。
「我が国とゴール王国とシエスカ王国がここ数年仲良くしているのが気に食わないらしい」
「手を組んでこの国に侵攻でもするつもりですか?」
「いや、今のところ大きな問題はないが、外交で少々な」
陛下が俺に伝えたのは、主に経済面や物資面での言いがかりに近いものだった。
俺は魔物の素材、さらには竜の鱗などの一部を国に売却した。特に竜の素材はどの国でも喉から手が出るほど欲しい。ゴール王国とシエスカ王国の王家からはエルザとラドミラが嫁いできたので、俺としても少量ではあるが向こうの王家に融通した。一方で、他の国は欲しくてもなかなか手に入らない。
そのうちに我が国で作られた魔道具が大量に売られ始めた。ブリギッタの弟子たちが頑張ったからだ。それで他国からアルマン王国に金が流れ込むようになった。
「それでだな、形だけでも独立して、我が国で使われている竜の素材はすべて購入したものだという体裁を作りたい」
「それだけのために独立ですか?」
馬鹿馬鹿しいことだが、分かる話ではある。いくらでも魔物の素材が手に入る土地で作られた魔道具が広く流通し、アルマン王国に大量に金が転がり込む。南部諸国は大陸外との取り引きで、特に珍しい魔道具などを手に入れて売りさばいていたが、それに近いものがアルマン王国で作られて自国でもっと安価に売られていると分かれば気分は良くないだろう。
「うちからその三か国に素材を売るのではいけないのですか?」
「それでも金が我が国に集まる」
結局のところ、どうやってもその三国がこの国を批判するのは変わらない。それが嫌なら……いや、それ以上は考えないでおこう。
「お前が簒奪するとか他国を滅ぼすとか、そのようなことを考える男だとは思わないが、心貧しき者の嫉妬は仲間を集めるものだ」
妬みを持つ者たちが集まってあれこれ言い始めると、そこには同じような者たちが次々と集まる。面倒だな。
仮にその三国が手を結んでゴール王国を攻めるとしよう。その場合はリシャール王が出てくるだろう。「エルマー、あの国が一〇〇年ほど静かになるように、やんわりと釘を刺してもらえないだろうか」という感じで。
ゴール王国はアルマン王国に比べると語彙が豊富で、かなり回りくどい言い方をする。特に女性を褒める場合などは歯が浮くような言い方をすることが多い。リシャール王は義弟に相当する俺がそのような言い方が好きではないことを知っているのであまり遠回しな言い方はしないが、それでも俺を頼りにすることは間違いないだろう。
「先王陛下は何かおっしゃられていませんか?」
「好きにせよと」
「それで私に独立をですか」
「ああ。お前とは国王と臣下というよりも、友人同士という立場の方が私は楽に話ができる。お前が嫌でなければ、対等な関係で話ができるようになりたい」
俺は周りを見る。ここにいる護衛や役人たちは陛下が絶対的な信頼を置いている者たちだろう。そうでなければこのような話はしないはずだ。
俺は陛下が王太子殿下だった時代に軍学校で知り合った。当時の殿下はかなり気を張っていた。当時は大公派が勢力を伸ばし、陛下と殿下を排除しようと画策していた時期だった。俺としては大公派がどうなろうが気にはならなかったが、突っかかってくる面倒な貴族の子女を無視し続けた結果、いつの間にか殿下の信頼を得るにいたった。あれからの付き合いか。
俺は陛下が嫌いではない。むしろ人としては信用できるだろう。けっして悪いことができないお方だ。俺の義兄であり、軍学校の同期だ。大公派の策略で領地を失った俺に、今の領地、そして使えきれないほどの金を与えてくれた。ここで陛下の頼みを断れるほど俺は神経が図太くはない。たとえ周りからどう思われていようとも。
「陛下、その発表はいつなさるおつもりですか?」
「今日明日ということはない。お前が受けてくれるというのであれば、月が変わったあたりでどうだ?」
「それくらいあれば根回しもできます。ですが大丈夫ですか?」
「何がだ?」
「私という部下がいなくなることが、です」
俺の言葉を聞くと陛下は嬉しそうな顔をした。
「私には他者を上回るような才能はないが、人を見る目だけはあると思っている。今までそれが外れたことはない」
だろうな。陛下が人材に恵まれている。いや、俺のことではなく、ロルフやハインツ、ヴァルターなど、可能な範囲で集めた部下たちがすべて殿下のために働いていた。この方は部下の忠誠心を刺激するのだろう。俺だってそうだ。すでに軍学校時代にこの方を支えたいと思った。そして今でも支えている。
「お前にはこれまでずっと迷惑をかけてきた。王太子と貴族の息子として、王と貴族として。だが、今後は対等な関係でお前と話すことができればと思っている」
陛下はそう言いながら俺に手を伸ばした。その手を俺が取らないと思うか? やはりこの方は人たらしだな。こう言われて、この方を支えたいと思わないほうがおかしい。
そうすると、あの盆地は一つの国になる。それなら何が変わるんだ? ああ、麦か。そのあたりも相談しないとな。
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